今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2019/09/24 [最近のSchranz事情ってどんな感じなの?]

こんばんは、774muzikです。

TAK君の前回更新でシュランツ煽りをされたので、これはもうやらねばならぬところですが、如何せん最近のやつ掘ってねえ…ということで、直近のリリースからSchranz直系っぽいのに当たってみました。

一昔前、ハードテクノ界隈で猛威を振るっていた「Schranz(シュランツ)」。
しかし、ミニマルテクノが台頭して以後、あまり耳にすることもなくなってしまいました。
現在のSchranzは、一体どのようになっているのか?
せっかくなので調べてみました!

Ravil – Step (Original Mix)

潰れたノイジーなリズムがSchranz Too Much。
まさに全盛期のシュランツ直系な音使いで、すごくよい。

Nobody – Those Damn Walls (Original Mix)

何これドチャクソかっけえ。
変化球気味なブレイクとループする声ネタが至高。

Mental Crush – Roller Coaster (Original Mix)

全盛期の音に比べると、ややタイトな音使い。
疾走感がゴイス。

Mental Crush – Biohazard (Original Mix)

何だよこのイかれたシンセリフはよ・・・(最高)
声ネタの入り方がサイケっぽさもあるかも。

Minupren, Epyleptika – Tekk dich weg (Original Mix)

俺には分かる。こいつは変態だ。
くそカッコいい。

Leon Horak – Solaris (Original Mix)

何だこのピアノトラックは…たまげたなぁ
ピアノトラックなのに抒情感が全くなくて素晴らしい。

Mental Crush – The Beat Check (Original Mix)

三度登場のMental Crush。
いやでも滅茶苦茶よいぞ。これはアーティスト括りで掘ってみてもよいかも分からん。

いかがでしたか?
現在でもSchranz直系の音はリリースされているんですね。
皆さんも、このような曲を見つけたら、買ってみてはいかがでしょうか?

ということで、本日はここまで!
次回更新はDJ Sangoがお送りいたします!では!


今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2019/09/19

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

若干間が開いてしまいましたが、Hardonize 34回目が無事に終了致しました。
お越し頂いた方々、本当にありがとうございました。

予てよりお伝えの通り、今回はATTさんとni-21さんと云うド直球のハードテクノをプレイできるお二人をお招きしたことで本当に6時間みっちりこの音楽にスポットが当たった回でした。
ni-21さんはハードダンス寄りのギラギラした音も混ぜつつって感じになるのかなと勝手に思っておりましたが、かなりストイックなハードミニマル一辺倒で意外でしたね。
曰く、やりたいと思っていつつも普段のパーティーではできないスタイルなのだそうで、それをHardonizeで披露して頂いたと云うのはかなり光栄の一言。
良い意味で予想を裏切られました。

一方ATTさんは良い意味で予想通りと言うか、自前のハードグルーヴマッシュアップをバッチバチ投下する煌びやかなプレイ。
つい1週間前にも別のパーティーで共演させて頂いていたのですが、その時に輪をかけて派手なトラックが多く、完全にハードグルーヴに焦点を合わせて頂けたのが嬉しかったです。
当日着てきたTシャツが例のcopyrightの色違いと云う辺りも面白ポイントでした。
重ね重ね両名には感謝をお伝えしたいところです。

手前味噌ではございますが、我々レジデントもそれぞれ思い思いのハードテクノをプレイしておりました。
ハードミニマルからじわじわとパーティーの胎動を感じさせるプレイをしたYudukiさん、ハードグルーヴの新旧を独自のセレクトで繰り出したSangoさん、オールドスクールなトラックも交えつつ最後はシュランツまで駆け抜けた774Muzikさんと三者三様な感じで良かったです。
(個人的には774Muzikさんのシュランツはもっと聴きたいんですよね。最近のトラックとかも使ったらどうなるのか気になりますし。)
改めてハードテクノとは何か?と云うテーマを表現できた回だったと自負しております。
またこういうのやりたいですね。

さて自分のプレイも今回ばかりは面白要素も変わり種要素も抜きで完全にハードテクノに絞りました。
パーティー直前までハードテクノとは何か?と云う特別連載を行っていたこともあり、その総決算と云う面持ちで臨みました。
持ち時間の都合上、カバーしきれない分野も出てきてしまったのが心残りではありますが、久しぶりにストレートなハードテクノオンリーでプレイできた気がします。
これもこれでまたやりたいです。

そんなワケで今回はHardonize #34にてプレイした楽曲の中からピックアップしてお送り致します。
全容はこちら。
ハードトライバルハードミニマルハードアシッドハードハウス

No Artist Trackname Link
01 Luky R.D.U. Tribal Rumba Beatport
02 Carl Falk Plast Beatport
03 Groovetune the attitude track #1 Juno Download
04 GIVE IT UP (Re-Edit) YouTube
05 A.Paul Spontaneous Beatport
06 TAKKYU ISHINO GHOST IN THE SHELL YouTube
07 Tassid & Eski The Dogger SoundCloud
08 T99 Anasthasia (Danilo Incorvaia Remix) Beatport
09 Maxx Rossi Get the Funk Beatport
10 Fil Devious Purple Hazed Beatport
11 Benji303 Jah Jah Is Coming (OB1 Remix) Beatport
12 Tik Tok Lincoln Acid City Beatport
13 Nitronoise Get’em Up The Fuck Beatport
14 JJ, Dj Pey Play The Game Beatport
15 Digital Mafia, Vandalize Rumours Beatport
16 Boy Raver Dubplate 4 (Digital Mafia & General Bounce Remix) Beatport

例によって数曲かいつまんでご紹介します。

Carl Falk / Plast

Plast (Original Mix) by Carl Falk on Beatport

ハードトライバルの雄、Carl Falkによる2007年の作品。
ちなみにこの曲に関してはヴァイナル持ってます。
Cave / Street Carnivalと同様、ブレイクのパーカッション連打がインパクト絶大。
この曲のリリース元であるAdult Recordsは当時派手系ハードテクノに於ける登竜門として機能していた感があるので、脂の乗った作品が多いです。

A.Paul / Spontaneous

Spontaneous (Original Mix) by A.Paul on Beatport

Goncalo Mと同様、ポルトガルテクノシーンの重鎮にして重要人物であるA. Paulによる2008年の作品。
リフのシンプルさに対してやけに疾走感のあるリズム帯は新しいタイプのハードミニマルが到来したことを告げるかのようでかなり印象に残っています。
彼のレーベル、Naked Lunchもまた現在に至るまで活動を継続しており、現行テクノシーンに於いても欠かすことの出来ないモンスターレーベルの1つ。

T99 / Anasthasia (Danilo Incorvaia Remix)

Anasthasia (Danilo Incorvaia Remix) by T99 on Beatport

1991年にリリースされたT99 / Anasthasiaと云えばオールドスクールレイヴに於ける大ヒットアンセムであり、ジャンルの垣根を越えて多くのDJにプレイされ、また多くのブートレグやサンプリング楽曲を輩出したことは最早言うまでもありませんが、今年に入り、このAnasthasiaのリミックスEPが正規ライセンスの元、立て続けにリリースしていることについては間違いなく重大事件と言える筈です。
驚くことに今月に入ってからも第4作目がリリースされました。
どこまでいくんだ!?

その中にはメインストリームテクノのみならず、こういったハードミニマル的なアプローチの作品もあって更に驚きました。
Danilo Incorvaiaはイタリアでヘヴィーウェイトなテクノを手掛けている若きプロデューサー。
Anasthasiaのリミキサーに抜擢されただけあってちょいちょいレイヴっぽい要素も作品内にあったりするので、以降注目していきたいアーティストの1人です。

Fil Devious / Purple Hazed

Purple Hazed (Original Mix) by Fil Devious on Beatport

アシッドテクノ新世代Fil Deviousによる今年2019年のトラック。
ハードアシッド編でも触れた最近の(局地的)流行であるレゲエダブ・ミーツ・アシッドテクノスタイルの曲。
ローファイなグルーヴがアンダーグラウンド感あって特徴的です。

Boy Raver / Dubplate 4 (Digital Mafia & General Bounce Remix)

Dubplate 4 (Digital Mafia & General Bounce Remix) by Boy Raver on Beatport

今回のラスト2曲が思いがけずDigital Mafia2連続になってしまいました。
それくらい好きなアーティストであることは否めない。

2015年にリリースされたファンキーハードハウス。
このピアノフレーズはハウスクラシックに元ネタがあったような気がするのですが・・・すみません、忘れてしまいました。
ハードテクノとは別の音楽ではあるものの、通じる要素はあると云うことで特別連載に於いて取り上げたジャンルの1つです。
是非今後ともご贔屓の程。

他の曲も取り上げたいところではございますが、今回はここまで。
特別連載もそうでしたが、ハードテクノとは一括りにできる音楽ではなく、実は中に色々なスタイルがあるのだと云うことが伝えたかったのです。

わざわざレコードショップへ足を運び、陳列されているヴァイナルを手に取って試聴し、気に入ったら購入する、と云う時代に比べれば音楽を聴くことのボーダーはかなり下がりました。
一方で膨大な情報の中から如何に自分の好きな音楽を見つけられるかと云う取捨選択のスキルが求められる時代にもなってきていると実感しております。
そういった中である程度ざっくばらんにでもジャンルの指標となるものは必要だなと思ったので、それがあの特別連載だったり、今回のプレイ内容に通じました。

それに関連して現在配布中のコンピレーション、Techno Alliance vol.6もまた、テクノにも色々なスタイルがあると云うことを示しているものとなっておりますので、是非直近のパーティーに足を運んで頂き、入手して頂きたいと思っております。
http://www.technoalliance.net/
こっちもまたパーティーやって欲しいですね。
前回の4人態勢セッションが大変面白かったので。

次週09月24日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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