Hardonizeゲストが選ぶ2025年のハードテクノ10選 【Gassyoh編】

[2025/12/06(sat) Hardonize #51 ゲスト]

Gassyoh

2000年からBMS作家として活動開始。2005年にニュー速VIP板でDJライブ配信を行うスレッド「CLUB VIP」を創設、part400を超える長寿スレッドに成長させ、ustream登場以前のインターネットに100人を超えるオンライン配信DJを生み出した。2007年に「semi ep」でMaltine Recordsからデビュー。早稲田茶箱、秋葉原MOGRAを中心にキャリアを重ねる。2011年、就職の後沈黙。2023年に復活し、Maltine Recordsから最新作「semi ep.2」をリリース。2025年には謎のプロモーションビデオ「スピーカーが2台あり MEGAMIX」をYoutubeで公開、早稲田茶箱と大阪フェーダーでリリースパーティを行った。

Hardonizeゲストが選ぶ2025年のハードテクノ10選 【Gassyoh編】

Mark Broom/Ranger

叩きつけるようなビート。無骨。キモいウワモノ。ドストライク。テクノのウワモノはキモければキモいほどいいんだ。

Alex Imparato/Chorder

ケンイシイのExtraを現代解釈・ハードテクノ化したらこういうテイストになりそうって思う。こういう軽いけど存在感のあるシンセリードってどうやって作るんだろうな。あこがれるな。

Hertz/Lucky 13 Benkt x John H Remix

叩きつけるようなビートその2。無骨その2。ベースが8分の裏打ちなのがうれしい。縦ノリ強制系テクノ。暗いパーカッションがチャカポコ鳴っているのがうれしい。

Coyu/Samba Sessions 7

ぼくは普段「DJ Tool的な曲」は買わないし、なんなら少し軽蔑すらしている。そんななか、Coyu大先生が、いかにもToolっぽいな?と思わせるSamba Sessionsシリーズを大量にリリースしており、その3番と7番を購入。まず個別の曲名がないところがToolっぽいし、それぞれの曲も構成がすごくシンプルであり、サンバっぽい曲とサンバっぽい曲のあいだを、ちょっと休憩をはさみながらも、サンバっぽく繋ぎたいときに使えるから立ち位置もTool的。でも展開はそれなりにあるし、ToolっぽいけどToolじゃない、つまり、夢だけど、夢じゃない、おねがいね、マイメロディ。許して。

Pat Bannister/Back To The Beat

これもToolっぽいトライバルテクノ。展開がなさすぎるけどビートの構築がうまくて没入できる。ひたすらロングミックスするのにもいいかもな。

HUJUS/Bring It On (Gene Richards Jr Remix)

シャッフルが効きすぎてキモい。テクノはキモいほうが好き。もしも人がかけてたら、ブース最前に行って「うわっ!チャキチャキしておどりにくい!」と茶々をいれる自信がある。

Gary Beck/Organ Dance

安易・大ネタ・大味テクノ。たまにはね。キモくないけど。たまにはね。

FJAAK/Give It To Me

レイヴみのあるシンセスタブが光る。展開がわかりやすい。使いやすい。

Jay Lumen/Cityflowers

単なるシンセ連打なのになんでこんなにかっこいいんだよォ! あらためて聴いたらマジで同パターンシンセ連打・フィルタとエフェクトでなんとか変化つけて頑張ってます曲だ。あとリバースエフェクトも使ってるんだな。こういう曲作りたいな。

Hertz, UMEK/Unlockable Formations

うわーUMEKひさしぶり!って思って勢いで買った。まぁ使いやすい。大箱っぽい。トラックとしては及第点レベルくらいなんだけど、HertzとUMEKのコラボっていう時点で夢があるし、10番目に挙げてみました。なんかミックスがうますぎて逆に音が丸くなっちゃってる気がするんだよな。

まとめコメント

普段はテックハウス・ベースミュージックを好んで作る・かける私ですが、2023年から、とある事情(当時の最寄りのDJバー・津田沼メディテラネオで毎月テクノDJをさせられた いいえ させていただいた)によりbpm138超えのテクノを買うようになりました。こうやって「なぜこのトラックがよいのか・なぜ買ったのか」を振り返った結果、テクノを作りたくなりました。がんばります。