今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2020/08/11 【夏 is Summer】

こんばんは。昨日、義父の墓参のため、福島へ早朝4時半に出発、深夜1時前に帰宅という弾丸ツアーの後、この記事を書いている774muzikです。
そんなわけで日付が変わってしまいまっしたがご容赦のほど・・・

墓参のついでに、吾妻小富士なる山に行ってきました。
道を間違えて、車一台ギリギリ通れるレベルの旧道(?)に迷い込むなどしましたが、無事にたどり着くことができました。
頂上まで登り、名物の火口を見てきたんですが、スケールでかすぎてビビりました。

丸付けたのが人間です。
広すぎてソーシャルディスタンスしかねえ。
他にも鍾乳洞見て川で子供遊ばせて麺食べて帰るという、墓参とレジャー、どちらが主なのかよく分からない充実した一日でした。
以上、近況報告終了。

さて、本題です。
最近まだまだ暑くて、下手すると30度後半という温度の暴力が吹き荒れていますね。
わたくしなどのような出不精もといデブ性にはつらい季節でございます。ブヒ。
まあ、夏なんでね。夏っぽいトラックでも紹介しておこうかと、そういうわけです。
もう分かりやすく、タイトルに「Summer」って入ってるやつでいきましょう。自ら夏を名乗っていて夏っぽくないわけがない。
という雑なネタ振りな割に、結構いい感じのトラックが集まりましたので、是非ご試聴のほど・・・。

デビモレらしいパーカスループに、清涼感のあるシンセが絡む爽やかトラック。これはモテる。

バンギンで変態なビート+SEに声ネタで煽ってきます。Green Velvetなんかと相性良さそう。かっこいい。

ファンキー・ハードグルーヴの権化ことGarett Whiteパイセンのリリースから2曲。ホント、この方のトラックは外さないなぁ・・・

シュランツ。全体的によくまとまっていて使いやすそう。

レイヴシンセが鳴り響くシュランツ。これはピークタイムで起用したい破壊力を持っているのではないかと思います。かっこよし。

♂ヴォイスサンプルと浮遊感あるSEが良い味を出している。

最後に番外としてこれ。
これをTechno (Peak Time / Driving)にカテゴライズした奴、マジで出てこい。

どっかでいきなりハードテクノに転じて笑いを誘う系かと思いきや、そのまま終わったぞこれ・・・

ということで本日はここまで。
皆様、夏バテなどしないようお身体に気を付けてお過ごしくださいませ。ではー。


新作ハードアシッド特集 (2020年08月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2020/08/06

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

近況報告。


世の流行に乗ってみました。
何事もなくて一安心。

近況報告終わり。

さて、今年からワタクシの回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていくものとなっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

特別連載:ハードテクノとは何か? – 第1回:黎明期編


ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

今回取り上げるサブジャンルは

ハードアシッド

です。

特別連載に於いては3回目に取り上げたアシッドシンセを用いたハードテクノです。
この音楽にスポットを当てた前回の新譜特集から丁度半年経ったので、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。

では、新作ハードアシッド紹介いってみましょう。

Alexey Kotlyar / Pandemija

Pandemija (Original Mix) by Alexey Kotlyar on Beatport

現行のハードテクノシーンを牽引しているレーベルAK Recordingsより、そのボスを務めるウクライナのアーティストAlexey Kotlyarのハードアシッド。
速いテンポに存在感のあるハイハットとアシッドシンセの組み合わせがかなり往年のアシッドテクノっぽい・・・しかしリリースは2020年。
音の軽さも相まってひたすら前のめりなグルーヴを追求している曲。
端的に言うとリッジレーサー感。

OB1 / Go Underground

Go Underground (Original Mix) by OB1 on Beatport

ハードテクノ、アシッドテクノシーンに於ける大御所UKプロデューサーOB1によるハードミニマル。
新興でありながらハードミニマル~ハードアシッドに於いては抜群の存在感を示しているSkuxx Recordsの新譜です。
反復するアシッドベースにスモーキーなエフェクトと無機質なリフと、かなりシリアス寄りのトラック。
前のめりなハードミニマルとして格好良いですが、アシッド⇔ミニマル間の橋渡しとして使うのが便利という印象です。

Jah Scoop / Goodnight Buster

Goodnight Buster (Original Mix) by Jah Scoop on Beatport

こちらもイギリスのリビングレジェンドGeezerの別名義プロジェクトJah Scoopによるハードアシッド。
レゲエ×ハードアシッドという無類のスタイルを持ち味に活動しているJah Scoopですが、此度の新曲はジャズ?スカ?ともかくあまりレゲエらしくない生楽器の音を用いております。
但しリズムパートではアシッド鳴りっ放し。
唯一無二度合いは微塵も薄れていないキワモノテクノで心弾みます。

ちなみにほぼ同時期に本名義でもリリースがありまして、そちらは文句なしに直球なハードアシッド。
伝説未だ健在といった感じでありがたい限りです。

Geezer / Piccadilly (Geezer’s Mullet On Steroids Remix)

Piccadilly (Geezer’s Mullet On Steroids Remix) by Geezer on Beatport

Nikita Zavodchikov / Stomper

Stomper | Nikita Zavodchikov

彗星の如くシーンに現れたロシアのプロデューサーNikita Zavodchikovによるアシッドテクノ。
ジャケットが良い。
リズムの層の厚さに対してリフが派手じゃない分、どのタイプのハードテクノにも問題なく差し込めそうな高い汎用性を秘めています。
割とアングラテクノ界隈に於いては珍しいタイプの曲とも言えるため、今後が楽しみなアーティスト。
ジャケットも良いですしね。

Ganez The Terrible / The Next Movement

The Next Movement | Ganez The Terrible

フランスを代表するアシッドテクノプロデューサーGanez The Terribleによるアシッドテクノ。
ハードでアグレッシヴなトラックに関しても相当な信頼を置けるアーティストですが、実はトランスサウンドも手中に収めている器用さを持っています。
うねりのあるグルーヴが気持ち良い、躍らせつつ聴かせるタイプの曲。
最近のリバイバルサウンドであるテックトランスとの相性も良さそうです。

STEFAN / Aspartam

Aspartam | STEFAN | Industrial Techno United

ドイツのプロデューサーSTEFANによるアシッドトランス。
これがリリースされているIndustrial Techno Unitedはその名の通り、硬くて狂暴なインダストリアルテクノを主軸とするレーベルなのですが、何故か今月にリリースされたこれはアシッドトランス。
浮遊感のあるパッドに並走するアシッドシンセの組み合わせは誰がどう聴いてもアシッドトランス。
但し、リズムに関しては現行のメインストリームテクノを踏襲した深度を持ち合わせており、そういう意味ではテクノのレーベルから出ているのも間違いではない感じを受けます。

ところで、このIndustrial Techno Unitedというレーベル、ほぼ1日に1作品というペースで何らかのリリースがされており、2017年の設立から2020年現在までの作品数は810本というとんでもない数字を叩き出していることに全く理解が追いつきません。
更にBandcampで全作品まとめ買いすると90%オフという冗談みたいなセールもずっと行っておりまして、インダストリアル界隈ホントにワケ分からんですね。

The Prodigy / No Good (Neun’s Remix)

The Prodigy – No Good (Neun’s Remix) by Neun’s | Free Listening on SoundCloud

これだけ2019年のリリースなのですが、さっき見つけたのでご紹介。
フランスのマルチジャンルプロデューサーNeun’sによるアシッドテクノ。
タイトル通り、No Good (Start The Dance)ネタ。
テクノにもトランスにも使えるサウンドとなっており、元ネタのインパクト以外でも優秀なアレンジです。
ただ、特に聴いてほしいのがセカンドブレイクパート、アシッドシンセで原曲のメロディーをなぞっているのがもうおかしくておかしくて。
以前紹介したロックマン2ネタのアシッドテクノもそうでしたね。

ブートレグなのでフリーダウンロードです。
ありがたく持ち帰りましょう。

以上、ハードアシッドにスポットを当ててお送りしました。
1990年代から脈々と受け継がれているサウンドのインパクトは唯一無二でありながら、ストイックなテイストのものもアグレッシヴなテイストのものも揃っているのが聴いていて楽しいです。
その時代から活動している老舗アーティストが数多く現役で残っているのも割と特殊だと思う一方、地下シーンでは新しい価値観を持ったクリエイターが誕生していたりもするので、引き続き注視していきたいと思います。

次週08月11日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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