今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/04/24

こんばんは。774muzikでございます。
今日も今日とて推しトラックをガンガンズンズングイグイ推していく所存です。よしなに。

さて、先日の更新で、Playerシリーズをご紹介させていただきまして、この記事の中で、Ignition Technicianによるシリーズというふうに書いていたわけなんですが、どうもソロ(そもそもIgnition Technician自体がユニットではありますが)ではない模様です。
というのが、かつてCISCOオンラインなどでは「Ignition TechnicianによるPlayerシリーズ○番リリース!」という感じで記述されてまして、完全にソロプロジェクトだと勘違いしていたんですが、Discogsで見ると、Jon Nuccle、Mark Turner、Pete Simpson、Richard Wilkinsonの四人によるプロジェクト(Pete Simpson+Richard WilkinsonがIgnition Technicianです。)ということのようです。
(とはいえ、Ignition TechnicianのバイオでPlayerのオーナーと記載されてるものもあるので、当時メインで運営していたのはIgnition Technicianで間違いはなさそう。)
で、BandcampのPlayerページを見てみると、Red Sealというレーベルページにリンクが貼られているのがわかります。
このRed SealはJon Nuccleによるレーベルのようでして、現在はPlayerの主導権はIgnition TechnicianからJon Nuccleに移っているのかな?という感じです。

前置きがとても長くなったんですが、こうなるとRed Seal周りの音が気になるじゃないですか。
というわけで、今回はその辺りを掘ってみたいと思います。


うむ、ちゃんとヤバい。
音密度高くて重くてゴリッとしたやつ。
派手すぎず地味すぎず、使いやすそうですね。


件のJon Nuccle。ええやん…
跳ねたリズムがクッソかっこいい。
Secret CinemaのPure Tek的な趣ある。


いいねいいね。
8分表✕2からの16分裏✕2の刻みが鉄板というお話は以前の更新で書いた気がするんですが、これ。
まさにこれですよ。


いやーハードミニマルい!
これこれ、これだよ!90sのニオイを色濃く残してて最高だよ…!

…という感じです。
各アーティストのリリースをDiscogsで見ると、知ってる名前がモリモリ出てくるので、やはり界隈せめーな…という印象でした。

最後に、Red Sealでフリーでリリースされてるやつをば。

使いどころは選びそうだけど、落としておいて損はなさそう。

ということで、今回はここまで。
次回はDJ Sangoがお送りします!ではー。


今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/04/19

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

相変わらず週末はパーティーへ出入りして遊び歩いております。
そういえば来週末はM3ですね。
気の早い人はもうカタログチェックなど終えている頃でしょうか。
僕も早く入手せねばと思っている次第です。
またレビューしろと圧力かけられるんでしょうか。だから早くラーメンをですね。

そういった遊びに行く以外の新たな週末の楽しみとして、最近カレーを作ると云うのが加わっております。
市販のルーは使わず、スパイスから拵えるわけなのですが、これが意外に楽しい。
と云うわけで先週、カレー自作に於ける同好の士である秋葉原重工のCEO、Takayuki KamiyaさんとAVSS代表、Da/Leさんとワタクシの3人で自作カレー品評会を行ってまいりました。
品目は同じカレーでありながら3人とも全然作り方が違ってて、味も三者三様、大変参考になりました。

Takayuki Kamiya謹製カレー
Takayuki Kamiya謹製カレー。

Da/Le謹製カレー
Da/Le謹製カレー。

666謹製カレー
ワタクシ謹製カレー。

かくいうYudukiボスにしたってたまに手料理こさえているワケですし、我がHardonizeでも自作料理を振る舞う回とかあれば良いのにと思っております。
人に餅を焼かせている場合ではないですよ。やりませんかボス。ワタクシはとてもやりたいですよ。

さて、カレーが日本に伝えられ、広まったのはイギリス海軍の功績が大きいとされています。
そんなイギリスに敬意を表し、今回は同国のアーティストをご紹介したいと思います。
(インド人テクノアーティストは思いつきませんでした。)
こちらです。

Rob J.

Rob J

https://www.facebook.com/rob.harrison.129
https://soundcloud.com/robj86

イギリス南部、スゥインドン出身のDJ/アーティスト。
Adult Records、AK Recordings、Groove Soldiers Recordsなど、ハードグルーヴの名門レーベルからのリリース経験を持つシーンの牽引者。
トライバルリズムもさることながらディスコやファンクのリフを惜しげもなく用いた陽気なトラックは広く支持を集め、Du’Art、Alexey Kotlyar、Mark Reyなど世代的にも近いDJによってプレイされています。
(参考までに上記Soundcloudアカウントにフリーダウンロード、ブートレグ楽曲なんかも公開されております。)

DJに関してもハードグルーヴに軸足を置きつつ、随所でスクラッチを用いて華を添えるこれまたファンキーなスタイル。
中でも『Diverse Grooves Podcasts』と名付けて公開されているシリーズは、1時間の中で前半はトライバルハウス、後半はハードグルーヴと2部構成のラジオ番組的なMIXになっており、これも彼の特徴的な試みであると言えます。

そんなRob J.のコアにあるのは、彼が幼少期に聴いたUKミュージック。
折しもこの頃、90年代のイギリスはレイヴカルチャーの真っ只中にあり、SL2、The Prodigy、808 Stateなどによって作られたレイヴサウンドを聴いたときに強く心が動かされたそうです。
その後間を置いて同じイギリスのアーティストであるBen Simsの楽曲を聴いたとき、同じくドハマリ。
そしてこれら2つの大好きな音楽を組み合わせることを命題に掲げ、Rob J.としてのキャリアがスタートしました。

初めてレーベルと契約したのは2011年でした。
この時期と云うのもファンキーなトライバルテクノの名称としてハードグルーヴと云う単語が認知されてきた時期に当たり、その中の新星として注目されるようになった経緯があります。

当然、楽曲のクオリティも期待値を上回るものであったことは疑いようもありません。
初期作品の1つがコレです。

Rob J. / New Skool

上で書いたようにレイヴサウンドとトライバルテクノに影響を受けているサマが聴いてとれる派手なハードグルーヴ。
メインとなるスタブリフもそうですし、ブレイクでアーメン鳴らしてみたり、ここまであけっぴろげにレイヴに寄った曲はかなり珍しく、Rob J.ならではのような気がします。

勿論、ディスコやラテンリフのハードグルーヴらしい楽曲も健在。
と云うよりコチラの方がRob J.のトラックから受ける単純な印象としては強いかもしれません。
リフのインパクトに重きを置いた派手テクノ好きならば一目置いて良い存在だと思っております。

一方でちょっと変わったハードテクノも手掛けているのがまた魅力の1つ。
例えば上記New Skoolと同じEPに収録されているこちらはリフを細切れにして再構築させるカットアップ・エディット手法の元に作られており、ハードグルーヴはおろかハードテクノ全体で見てもかなりレアな楽曲です。
(UKガラージとかでよく使われる手法ですね。)

Rob J. / Thinking Of You

同じEPに極端な2曲が収録されているのはアナーキー・イン・ザ・UKなのか何なのか。
兎角初期作品からこんな塩梅なので、コイツなら何か変なことをやってくれるかもと思わせてくれる、そんなアーティストです。

そんな、Rob J.のオススメはこちらになります。

Rob J. / Tribal Grooves

Digital Knecht / Recycled Loops (Rob J. Remix)

DJ Schiffer, Rob J., Vitaly Mc’Lay / Hypersummerloops

Rob J / Reloaded

Rob J / Funky Time

次週04月24日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。