こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。
前回はディスコテクノの概要とその作り手の1人、Bryan Coxに焦点を当ててお送りしましたので、今回も引き続きキーワードをディスコに絞ってみたいと思います。
ハウスをそれ程聴かない方にとっては今更ディスコかよとお思いになるかもしれませんが、70年代に発生したこの音楽はその後様々な楽曲のスタイルを生み出し、未だ強い影響が残っているシーンが多々あります。
例えばディープハウスと結びついたBPM110~120台の低速でメロウなものが多いニューディスコなんてのは最近の代表格として挙げられますし、より派手なものとしては強いエフェクトを多用したフィルターハウス、カットアップ手法の多いジャックハウスと呼ばれる音楽もまたメインリフにディスコのサンプリングを使っているものがあります。
とは言え、とりわけ派手なものが好きならばそういったハウスより最近のエレクトロ、EDMの方が触れる機会も多いことでしょう。ブレイク明けのあの高揚感、中音域に寄ったエグいシンセリード・・・分かります、私も大好きです。
実はそう云う方面に向けたディスコのアプローチもちゃんと存在します。
そんな音楽の作り手として今回紹介するのがこの人達。
http://www.wearereset.com/
https://www.facebook.com/wearereset
https://soundcloud.com/reset-1
イタリア、ミラノの4人編成プロデューサーチーム。
元は2007年に立ち上がったパーティーの名前でしたが、ディスコから最新のエレクトロまで網羅した選曲が幅広い層に支持され、メンバーの4人でDJチームとして活動するようになったと云うのが発端です。
レトロなシンセにファンキーに跳ね回るベースと云うスタイルの楽曲は当時最新鋭とされたハウス、フィジェットハウスとして人々に認知され、2009年には名門レーベル、Cheap Thrills Recordsにサインインします。
その後レースゲーム、『Gran Turismo 5』へ楽曲提供を行ったり、イタリアのSONY MUSICと契約し初のフルアルバムをリリースするなど、今尚活動の場所を拡張しています。
70年代ファンクやブレイクビーツに影響を受けたと公言しているファンキーな彼らのサウンドはハウスの域を超え、やがてターボファンクと呼ぶようになりました。
レトロなメインリフがディスコを彷彿とさせるのは言わずもがな、グルーヴ感のあるカッティングギターやオールドスクールなアシッドシンセ、ヒップホップMCの起用やレイヴで散々聴いたM1ピアノのフィーチャーなどあらゆる要素が取り込まれており、往年のハウスから最新鋭のエレクトロまで幅広いDJから支持を得ているのも特徴。
勿論当Hardonizeで度々取り上げているファンキーなハードテクノとも合わせ易かったりするので、アップリフティングな曲がお好みなら是非聴いて頂きたい。
ちなみに過去何回か来日しており、私は2回見に行っております。あんまりアーティストTシャツとか買わないんですけど、Reset!だけは買っちゃいました。それくらい好き。
そんな彼らのオススメを挙げるとすればこちら。
Reset!, Birdee / Blowin’ Up
Reset! / Skills 2 Pay Da Bills
Reset! / Milano a mano armata
Reset! / Stealin’ Your Soul (Vocal Mix)
補足ですが、彼らの楽曲をTREKKIE TRAXのSeimei & Taimei兄弟がリミックスしたものなんかもあったりするので合わせてご紹介。
ジャージークラブ風味のゆるいダブステップって感じでテクノっぽくはないですが、これはこれで凄く好きなので。
Reset! / Stand Your Ground (Seimei & Taimei Remix)
次週11月15日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。