テクノ&ハードグルーヴ周辺ジャンルM3購入曲レビュー:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2019/10/29

はいどうも、今週もHardonizeレジデントがおすすめのハードテクノを紹介する「今週のおすすめハードテクノ」の時間です。火曜日更新は2週間ぶりのワタクシyudukiがお送りいたします。

まずはお知らせから。
HardonizeのTwitterアカウントでお知らせしておりました通り、次回Hardonize日程が決まりました。

2020/2/22という2の日になります。
非常にわかりやすいですね。ゲストの方々については後日年内アナウンスに向けて動いておりますのでお待ちくださいませ。

さて、先週末は音系・メディアミックス同人即売会であるところのM3が開催されており、様々な新しい音楽との出会いもありCDをもりもり購入してきたわけでありますが、きっと今回もTAKくんが書いてくれるだろうと思ってたものの、Twitterの写真を見る限り(Twitterにあげてある写真がすべてであると信じて)思いの外TAKくんが買ってない(だろう)と思われる所を僕が買っていたりするのでその部分を書いていこうかなと思いますが、何にせよ明けて2日なのでファーストインプレッションで書いていこうと思います。と言いつつ1個ぐらいかぶっても紹介の仕方が変わるので少しはいいかなとw

ということでわーーーーっとテクノと周辺ジャンルを中心としたM3私的レビューです。
久しぶりに前職を思い出しながらレビュー書きます。

Charterhouse Records / M3 Exclusive [Charterhouse Records]

デトロイトのハイテックサウンドを彷彿とさせるUeno 「Ulysys」と「Suspended Moon」そしてIan O’ brienやFabrice Ligを彷彿とさせる流麗なデトロイティッシュなトラックMotoki Hada「SY88」といった骨太なキックと心地よいメロディーラインが続く3曲に続いて4曲目もこの路線かと思いきやハネ感と太いボトムで展開するバウンシーミニマル「Rahoe」で締めくくる意外な展開の1枚。いい意味で裏切られたと思います。M3エクスクルーシヴとのことなのでこれ買って正解なやつです。当日並んでる間にTwitter検索で「M3 テクノ」とかそういうワードで検索して見つけて聞いたらこれだ!ってなって購入した、そういう探し方が即売会の楽しみではありますね。

加藤陽太郎 / Pressure [HERZ UP]

で、こちらも当日探して買ったサークル。TAKくん買ってるけどジャケットの種類が違うので違うものとして…。作者の顔ジャケットと工業地帯ジャケットの2枚同時リリース、中身は一緒1トラック10分の長尺トラック。キックらしい音が入るまで4分、ストイックなミニマルサウンドながら展開が多くテクノというジャンルに対していろいろな聴かせた方を提示してくれる10分間のミニマル・テクノのサウンドスケープ。クラブユースのツールトラックというよりも落ち着いた時間にゆっくりとリスニングとして楽しんでいきたい。聞けば聞くほどいい曲と思えるスルメ曲。最低でも5回は聞いてほしい。

Box / 窪須かほのうた [BBBox]

かわいいタイトルとこのジャケットからは全く想像もできない超絶ハードなテクノが詰め込まれた1枚。ダウンビートの「2.5 meters above sea level (rippo-state remix)」からスタートし、容赦なく襲ってくる「replacement 12AX7」や、強烈なミニマルチューンのタイトルリード曲「song of the kaho kubosu」は怪しげな歌がものすごく癖になること間違いなし。この曲、ひたすら聞いていると段々と心地良い気分になるのは僕だけだろうか。他にも競馬実況のサンプリングやStreet Carnivalと思わしきサウンドサンプリングといったネタ要素も交えるが、全編通して言えるのはすべてにおいて「強烈な打ち付けが伴うハードミニマル」ということ。どこかで必ず使うと決めた。間違いない。

s-don / Smashing Time!! [Defiant Groovings]

テックダンス若手筆頭による2ndアルバムはナイスグルーヴのハードサウンドを展開。ピッチを落としてハードグルーヴとの繋がりにおいてはここから他のジャンルに展開させるようなプレイも感じさせてくれるであろう。本CDを全部聞いて意外だったのは5曲目のヴォーカルハウス「Believe In Me」ではないだろうか。この曲以外は全編ハードなサウンドであったし、基本的に彼の「テックダンス」部分を見ることが多かった為、とても意外な1曲であったが、構成上重要な役割となっていることはまちがいない。この曲以外ではやはり軸はブレることなく、ドンクベース風の「STAGER (s-don’s CHEATCHORD “v1.2” CLEAR RMX)」や派手な展開は抑えながらも渋い展開の「Shadow of the RAVE」といったテックダンスの枠に収まらないサウンドかつ様々な要素を詰め込んだまさに「Smashing」される「Time」を聴かせてくれる1枚。前作に続いて今作も良盤です。

V.A / Hi-Tech Veats 03 [INTX Rec.]

以前にハードグルーヴと相性のいいと言うことで紹介したハイテック・サイトランス(ハイテック・フルオン)のコンピレーション。このあたりの活動している人は全く普段の接点がないので完全に何も知らない状態で前日に見つけて買ってます。CDタイトルに偽りなし、「こちとら、全員ハイテック」という帯にもある通り紛うことなき全曲ハイテック。比較的抑えめながらも劇伴風のサウンドを取り入れてしっかりとした展開のリードトラック「Creepy Creeps」、ダーク系に攻める「QuickSilver」どこか哀愁感の漂う「Dye your mind」と言ったどれも完成度の高く現場でも映えそうなトラックばかり。ハードグルーヴでOmega Driveあたりのベースの音が最近この辺の音やテックダンスと相性が良くなってきていて違和感なく現場でもなってたので今後もどんどん使っていきたいと思います。今回vol.3を購入してよかったので過去の2作も買いたい。

ということで木曜更新はTAKくんです。
残りは任せた!今回もラーメンおごるのでそれでよろしく!