「 2023年04月 」一覧

【特集】桜逢祭 プレイリストピックアップ - Resident’s Recommend 2023/04/13

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況】

一昨日のyudukiボスのエントリーにて今週末04月15日に表参道VENTでトライバルテクノの大御所Ben Sims来日公演が行われるとの情報がありましたが、
同じ日に今週末から新規オープンする新宿ZEROTOKYOにてBoys Noize来日公演が行われます。

これも本当に魅力的。
Boys Noizeは2000年代中盤にエレクトロハウスの急先鋒としてシーンに踊り出て、
その後ベースミュージックテクノのエッセンスを吸収しながら今尚ダンスミュージックシーンの最前線に立つアーティストです。
昨年のSONICMANIAに於いては攻めっ気の強いテクノを繰り出しながら終盤はテンポが加速、
仕舞いにはダークステップと呼ばれる高密度且つ複雑なリズムを特徴とするマニアックなドラムンベースまで飛び出し、僕と僕の妻が唖然とする瞬間がありました。
あの幕張メッセの会場であの瞬間あんなにくらってたのは我々2人だけだったと思います。

Current Value / Hitman

Hitman (Original Mix) by Current Value on Beatport

これが実際にかかったやつ。
個人的にはダークステップの傑作だと思っております。

勿論Ben Simsの来日もかなり貴重だとは思うので、今週末はかなり悩みますね。

というか今年のSONICMANIAFlying LotusThundercatが出るんですね。
この2人がいるだけでBrainfeederカラー強めというか、昨年が純粋な4つ打ちのアクトが多かったのに対して今年はビートミュージック寄りになるのでしょうか。
この2人も1度くらい見ておきたいアーティストではあるんですよね。

【告知】

Hardonize#44の日程及び情報が公開となっております。

ゲストにATTさんTAKAMIさんの大先輩2名をお招きし、彼らがレジデントを務める名物テクノパーティー、BUZZ×3との実質コラボレーション回です。

今回より予約フォームを導入し、こちらでご申請頂いた方々を優先的に入場させる方式となりましたので、ご来場をお考えの方は是非こちらからエントリーをお願いします。
Hardonize #44 参加予約登録フォーム

日付は2023年の05月13日(土曜日)。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。

【今回のお題】

さて、先週は桜逢祭~あなたとわたしの文化祭~という廃校を一晩使った大規模なイベントに出演させて頂きました。
内容としてはTAKAMIさんTakayuki Kamiyaさんというテクノウォーリアー2名と2時間B2Bを繰り広げるといったもの。
全く事前打ち合わせなしでどういった方向性になるのかサッパリ分からなかったのですが、終わってみればまぁ楽しくて楽しくて。
序盤はちょっとストイックにスタートしたものの、分かりやすいレイヴサウンドものを使い出した辺りからどんどん音が派手になっていき、各自大ネタを連発し出すという、テクノのヤンチャな側面を前面に押し出した回になりました。


結果このザマになりましたし、プレイしている最中も珍しくずっとお酒飲んでたもんでベロンベロンになり、帰路の途中のスーパー銭湯で仮眠してから帰るという駄目ムーブをかましたりしました。

あと生粋のテクノプレイヤー2名と対等に渡り合えたというのも個人的には大きな経験になりました。
ひとくちにテクノといっても内包するサウンドは色々ある一方、丁寧なグルーヴキープ力が求められる音楽だったりするワケで、B2B相手によっては露骨に噛み合わなかったりするケースもあると思っているのですが、
なんとなくお互い得意そうなサウンドを把握しており、毎回次に自分がプレイすべきサウンドの傾向がある程度掴めるような流れで渡される、逆に自分がこういう風に持って行って欲しいと思った曲で渡すとその通りに拾って貰えたりと、やっててダレる瞬間が全く無かった2時間でした。
ロケーションも相まってマジで楽しかったです。
もう既にまたこの3人でやりたくなってます。

そんなワケで、今回はこの日自分が流したトラックの中からいくつか取り上げて紹介します。
テクノが中心ですが、前述の通りウワモノが派手だったり面白かったりすると思うのでハッチャけた曲調が好きな方のご参考になれれば幸いです。
では、

桜逢祭トラックリスト

いってみましょう。

【曲紹介】

Tobi Neumann, FJAAK featuring Justice Mirabal / Feel You

Feel You featuring Justice Mirabal (Original Mix) by Tobi Neumann, FJAAK, Justice Mirabal on Beatport

ドイツのベテランプロデューサーTobi Neumannと、同じくドイツ出身で先日の来日公演で爆入り爆沸きを見せたFJAAKによるテクノ
シンプルなビートにシンプルなリフ。
漂うレイヴの土臭い雰囲気も相まって延々踊れる曲。

先日の来日公演はプレイ内容もあの環境も強烈に印象に残った体験でしたし、そこで実際にかかっていたこの曲も大好きだったので余韻たっぷりのまま1曲目に持ってきました。

Luca Morris, Mozzy Rekorder / Old School Rave

Old School Rave (Original Mix) by Luca Morris, Mozzy Rekorder on Beatport

イタリアのプロデューサー同士Luca MorrisMozzy Rekorderによるテクノ
レイヴスタブ、アーメンブレイク、アシッドシンセなどタイトル通り、モロにレイヴサウンドが詰まった曲。
それらが豪勢に使われるパートとリズムだけになるパートの押し引きを繰り返しながら展開するため、プレイに於ける展開の転換点でとても機能する曲です。
今回は導入のシンプル、ストイック路線からちょっと雰囲気変えましょうという意図で使いました。

そしたら次のTAKAMIさんがこれで拾ってくれたんですよね。

Wehbba / Third Wave

Third Wave (Original Mix) by Wehbba on Beatport

これも派手なサウンドのパートとリズムパートの押し引きが特徴的、且つレイヴサウンドっぽい。
マジで解釈一致で感動しました。

Bellini / Samba De Janeiro (BAUGRUPPE90 Edit)

Stream Bellini – Samba De Janeiro (BAUGRUPPE90 Edit) by BAUGRUPPE90 | Listen online for free on SoundCloud

ドイツのプロデューサーBAUGRUPPE90によるテクノ
タイトル通りです。
ストイックさゼロのバカ陽気テクノ
特にリズムの感じが90年代のラフでバリアレックだった頃の趣きを残しているのもIQガン下がりの要因になってます。
大好き。

Lost Minds (DE) / Prison (Shadym Remix)

Prison (Shadym Remix) by Lost Minds (DE) on Beatport

ドイツのプロデューサーShadymによるハードテクノ
アグレッシヴ且つオーソドックスなハードミニマルビートの曲ですが、ウワモノはGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊の劇中曲川井憲次 / 謡I – Making of Cyborg
中盤になってハードテクノっぽい流れになったのと、この曲の前にTakayuki Kamiyaさん石野卓球 / Ghost In The Shellを流したもんで、元ネタ繋がりという意図も込めて使いました。

石野卓球 / Ghost In The Shell

Ghost In The Shell – song and lyrics by 石野卓球 | Spotify

これも間違いなく一生好きな曲ですね。

Crystal Waters / Gypsy Woman (DieMantle RaveYard Mix)

Crystal Waters- Gypsy Woman [DieMantle RaveYard Mix] | GutterFunk

イギリスのプロデューサー同士、DJ DieDismantleのユニットDieMantleによるベースライン
タイトル通り、元ネタはハウス大アンセムです。
原曲のインパクトもさながら、ブレイクスレイヴとして使ってもバッチリハマる応用性に富んだリズムはSSSランクの仕上がり。
B2Bに於いては特にとりあえず持っておくと安心できます。
フリーダウンロードですし。

The Advent, CJ Bolland / Camargue 2019 (Enrico Sangiuliano Remix)

Camargue 2019 (Enrico Sangiuliano Remix) by The Advent, CJ Bolland, Enrico Sangiuliano on Beatport

イタリアのプロデューサーEnrico Sangiulianoによるテクノ
原曲は1993年にリリースされたテクノアンセムCJ Bolland / Camargue
現行テクノの重たいリズムが体を揺らせる一方、原曲のリフが哀愁を誘ってくるそれぞれの要素が引き立っているアレンジになっています。
エモーショナルなシンセによるブレイクが長尺で続いた後、一気にリズムだけにスイッチする展開は何度聴いてもドラマチックだと思います。
テクノアンセム地帯が続いた後、自分の〆で使いました。

ちなみにこの曲の前にボーカルを重ねる形でマッシュアップ的に使ったのがこれ。

tofubeats feat, dj newtown / 朝が来るまで終わる事の無いダンスを

朝が来るまで終わる事の無いダンスを – song and lyrics by tofubeats | Spotify

出番が夜明け前の時間帯だったこともあってピッタリかなと思い。
こういうのが許されるパーティーだとポップスのボーカルをテクノのビートに乗せるのはついやりたくなります。

【まとめ】

以上、桜逢祭トラックリストをお送りしました。
あくまで自分の意見ですが、予期しない展開が無理なく訪れる瞬間がパーティーの醍醐味の1つだと思っているので、それが絶え間なく訪れるB2Bは本当に個人的な性に合ってます。
過去HardonizeでもB2Bにスポットを当てた回がありましたが、ああいうのまたやりたいなと思ったり。
もし実現した際は相手が誰であれ、変な曲いっぱいこさえて臨みますのでご期待ください。

そんなわけで今回はここまで。

次週04月18日は774Muzikさんが担当します。
では。

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ほぼ4月前半の新譜ハードテクノ特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/4/11

はいどうも、今週もHardonizeレジデントDJがおすすめのハードテクノを紹介する連載、火曜日担当yuduki(@akuwa)がお送りいたします!今週も何卒よろしくお願いいたします!!

今週末Ben Sims来日ですって


今週末VENTにBen Simsなのでハードテクノフリークの皆さんはぜひ行きましょう。
何事も無ければ行く予定なので、現地でお会いした際には乾杯等やっていきましょう。
乾杯している暇があるか、と言われると疑問もありそうですが。

1ヶ月後はHardonize44です

Hardonize44
そして、我々の方は後1ヶ月ちょっとでHardonize44回目が執り行われます。
PASSMARKETなどの事前エントリーがマストではないですが、入場キャパシティ超えてしまった場合は事前にフォームからエントリーしてくれた方を優先的にご案内する形になりますので、「行くぞ!」という強い意志を持った方は事前に下記フォームからエントリーを何卒よろしくお願いします!
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSetCZ0zS0zLJHn_4Sfi3V4o8UjMZ0gmPwfjm0SVMN1_eLM3IQ/viewform

今週のピックアップ

新年度入って一発目のピックアップはほぼ新年度前半(一部3月末もあるため…!)の新譜ハードテクノピックアップでお送りします。すでにDiscordのHardonizeサーバーなどでちらちら情報出してたとんでもない新譜もありつつ今回もハードテクノのナイスな新譜ザックザクで財布がとても軽くなりそうです!どんどん買ってアーティストに還元していきましょう。

ということで今回のピックアップはこちらから!

WLDERZ / Parenthese

最近この手のハードミニマルがあまり見当たらないな~と思ってたらTECHNO RDHに居たということで最近はこちらもチェックしており巡回数が偉いことになっておりますが、いいトラックを見つけたときの感動もひとしお!こういったひたすら踊らせるようなハードミニマルらしい反復のトラックもかなり好きなので今後数が溜まり次第特集していきたいですね。

IN/JXRX / Bagnoli Big Blank

定期的にハードテクノのグッドリリースを連発するIN/JXRXによる新譜。レイヴ×トライバルの絶妙な組み合わせでフロアを踊らせに来るトラック。このリリースに含まれている他のトラックも全てナイスなので抑えておきましょう!

Regal / Undisputed

4月前半ぐらいにTLでざわざわしていたRegalの新譜は完全にPerfect Stormを意識したトラックというかほとんどPerfect Stormといっても過言ではないぐらいの雰囲気を持つトラック。偶然にも似ちゃったとしたら仕方ないですね。音楽の偶然ってやつです。

Steve RedHead / Eastbook Isle

こちらもフロアで鳴りの良さそうなシンセ系チューン。重めのボトムにハードグルーヴ感のあるグルーヴィーなベース、透明感のあるシンセが響く疾走感のあるサウンドメイクの一撃。絡めて中盤以降で使っていきたいやつですね。

Tomaz, Filterheadz / Sunshine Coyu Remix v1

急にとんでもないビッグリミックス出てきて草というかマジでこれなんなんだという感じでさらっと出てきてびっくりしました。ここでは原曲マナーに駐実なCoyu remix v1をオススメしてますが、個人的には原曲の雰囲気がすこーしだけ残っているSHDW & Obscure Shape Remixもおすすめです。今すぐ買おう!全曲マストバイ!!!!!Coyu来日しないかなー。

以上、今週のおすすめハードテクノでした。
次回は木曜更新、TAKくんです。