今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2020/02/25 【PlayList@Hardonize#35】

こんばんは。774muzikです。
22日のHardonizeにお越しくださった皆様、配信をご覧になった皆様、ありがとうございました。
コロナの逆風吹く中にもかかわらず、多くの方々にお越しいただけたこと、とてもありがたく思います。

僕は一番手ということで、ミニマルにゆったり目なスタートから、ビルドアップしながら徐々にハードミニマルに寄せていくセットでした。
今回更新は、Hardonize開催後恒例のプレイリスト晒し上げ回としたいと思います。
では早速参りましょう。

PlayList@Hardonize#35

Tr.01 Deeperwalk – An Angel’s Line (Original Mix)

パッドと若干変則的なリズムでディープな音でスタート。
とても深イイ曲で大好き。

Tr.02 Akufen – Oral 03 (Original Mix)

マイクロハウスの名手Akufen。
カットアップされた音ネタが緻密に組み上げられていて、とてもグルーヴィー。

Tr.03 Function, Stefanie Parnow – Introversion featuring Stefanie Parnow (Original Mix)

ここから四つ打ちスタート。
ややカットアップ風味ある声ネタの絡む深めなミニマルトラック。

Tr.04 DJ Deep, Kerri Chandler – The Machine featuring Kerri Chandler (Original Mix)

少しビート強めにシフト。
ハットを加えていくことで、よりリズム感を
シンプルだけどコシ強め。

Tr.05 Robert S (PT) – Whisper (Original Mix)

深みは持ちつつ、タイトな音に寄せていく。
シンプルながら、付点8分で展開するサウンドエフェクトとリズムの絡みがとても気持ちよくて、身体が動く感じ。

Tr.06 Z.I.P.P.O – Covenant (Original Mix)

リズムのグルーヴはキープしつつ、煽り気味なシンセリフを追加。
90sな雰囲気もあってめちゃカッコいい。

Tr.07 Ben Gibson – Mutability (Original Mix)

前曲から引き続き、煽り気味なシンセリフを鳴らしつつも、少し抑えめに。
ノリをキープしながら、ミックスを展開させるための緩衝材的に起用。

Tr.08 Jeroen Search – Ostinato Pattern (Original Mix)

チャキチャキしたハットにライドシンバルとスペーシーなシンセが絡むジェフが好きそうな曲。

Tr.09 H. Paul – Unbeatable (Original Mix)

少しだけハードめな方向にシフト。
ドンドコしたキックとライドシンバルが気持ちいい。

Tr.10 INSOLATE – Strike (Original Mix)

重めなキックに16分で展開するベースシンセが絡んでカッコ良し。

Tr.11 Biemsix – The Payback (Original Mix)

ややノイジーな煽りシンセがループするスペーシーな曲。
ジェフが好きそう(二回目)

Tr.12 Jim Big – In the Night Club (Elektro Night Mix)

これ滅茶苦茶カッコいい。。。
ジャリッとした裏16分で刻まれる音が大好きすぎてヤバい。
すっげえグルーヴィー。
ちょっとテンションを上げていく。

Tr.13 Mark Broom – Loop It (Original Mix)

流石のMark Broom。
アゲまくりな感じではないけど、ジワジワとテンションを上げていくトライバルビート。
めっちゃいい仕事してると思う。

Tr.14 Rino Cerrone – Rilis 03 – Untitled A2 (Original Mix)

トライバルみあるシンプルなトラック。
ちょっとPurpose Makerっぽい趣きない?

Tr.15 Oruam Zior – v18 (Original Mix)

ハードミニマルゾーン突入。
無骨でクソカッコいい。

Tr.16 Alberto Santana – The Giant Planet (Owen Sands Remix)

宇宙感ありつつ、ハードミニマル寄りな音が良き。
低音のグルーヴはキープで。

Tr.17 Joyhauser – Rabbit (Original Mix)

往年のロバート・アルマーニ感ある縦ノリトラック。
クッソかっこよくね?

Tr.18 Kreisel, Alum Setter – Sick Waves (Avox25 Remix)

こういうサウンドエフェクトループ系大好き。

Tr.19 Avision – Rebel (Original Mix)

ビヨンビヨンいってるベースシンセが気持ちいい。

Tr.20 Marco Bruno – Any Given Sunday (Original Mix)

煽り気味シンセとズンドコビートが絡む良作。
カッコ良し。

Tr.21 Rod – Embase (Original Mix)

荒ぶるベース。
このラフな感じがいいじゃない。。。
90sを思い出すイキフンです。

Tr.22 Marcel Fengler – Cortex (Original Mix)

前曲と引き続き、90sを思い起こさせるベース。
リズムも重くて最高。

Tr.23 Dave The Drummer, Chris Liberator – Underthreat (Original Mix)

みんな大好きHydraulix!みんな大好きDave The Drummer!
ブワンブワンいってるベースとゴツいリズムにノックアウト。
完全に優勝トラック。

Tr.24 2M Jr. – Media (Special Remix)

ごめん・・・最高。
リズムの音が好きすぎる。

Tr.25 Beat Therapy – Prime Mover (Original Mix)

まずキックの音が好き。このドコンドコンいう感じ。
そしてややシャッフル気味のリズム中高音域。最高。

Tr.26 Green Velvet – La La Land (Thomas Krome Remix)

大ネタ!!
いや、どっかしらでネタをぶち込みたいと思いつつ、ここまでの流れからだと、明るすぎるネタはNGかな。。。
ということで、トマクロなら良かろうなのだ!とぶち込みました。
Latin Loversのスネ夫Remixと迷ったけど、こっちで。

Tr.27 Eric Sneo, DJ Rush – I Control The Base (Original Mix)

ドチャクソかっけえ。
Rush姐さんはGet On Upだけじゃない・・・!
Rush、マジで最高なので、その他の曲もチェックしてほしい。
Mohterfucking Bassのクリストファー・ジャストRemixとかもう最高やぞ・・・

Tr.28 Cave – Yaws (Eric Sneo Remix)

アナログ時代からめちゃお世話になり続けてる曲。
控えめに言って最高。

Tr.29 DJ Reversive – Volumatic Drums (Original Mix)

以前、TAK君が特集記事を書いていた、DJ Reversiveパイセン。
この曲もゴリゴリしててとても好き。

Ripper – Ancient Machines (Alternate Version)

バトンタッチのため割とストレートなトラックで終了。
この曲、何故か二回買っちまったんだよな・・・・・・・・・。

という感じのセットでございました。
ざっと見ていただくと、やたらと同じジャケットのトラックが目に付くと思います。
それがこいつです。
Ben Simsのミックスに加えてフルレングス・セパレートの50曲入りで16.99$!
しかも色んなタイプの曲が入っていて、かつどれもレベルたっけぇ。
これは買って損なしなので、超おすすめ。

ということで、本日はここまでー!
次回更新は木曜日、DJ Sangoがお送りします!ではー。


新作ハードグルーヴ特集 (2020年02月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2020/02/20

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

特にお伝えする必要もないとは思いますが、前回記事の冒頭話の結果については

結局一般販売でも買えませんでした。

本当にライブチケット争奪戦と云うのは厳しい世界です。

一昔前はそこそこロックバンドのライブに足を運んでいたりもしたのですが、現在の方が競争が激しいんでしょうか。
思い入れがあるのは2003年のTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの解散ライブ。
この時はそんなにチケット確保に苦労した覚えはないんですけども。
或いは平沢進が異常なんでしょうか。
まぁ、要約すると大変悔しいわけなのでございます。

そんな負け犬は大人しくクラブの世界に帰ることにします。
明後日、02月22日はHardonize開催日でございます。

2020/2/22 Hardonize #35 at sabaco music&cafe


ゲストにDJ RINNさんとgekkoさんを迎え、早稲田茶箱にて行います。
クラシックからニューリリース、ブートレグまで多種多様なハードテクノをお楽しみください。

でもってハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

特別連載:ハードテクノとは何か? – 第1回:黎明期編


ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

さて、前回からハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていくことにしたわけなので今回もそれに沿って進行します。
今回取り上げるサブジャンルは

ハードグルーヴ

です。
特別連載に於いては7回目に取り上げた、ラテンやディスコのフレーズを用いたファンキーなハードテクノになります。

経緯としては他の人もちょいちょい触れておりますが、01月30日のSangoさんの記事にて明るいテクノがないと云う話が上がったのを受け、改めて最近のハードグルーヴをDIGると云うことを行いました。
2020年現在もテクノはクラブミュージックの中枢を担う音楽として認知されているため、リリースは日々大量に行われておりますが、ご存じの方も多いように現行テクノの主流なスタイルとしては重低音に重きを置いたストイックなものが多いため、一昔前のアップリフティングだったりメロディアスな曲調のものはかなり少なくなっているように思えます。
すっかりスキマ産業化しているというか、まぁ今に始まったことではないのですけれども。

ただ、メインストリームなテクノがハードテクノに接近しつつある今、こういったサウンドに日の目が当たらないのもそれはそれで勿体ないような気もします。
一部テクノ界隈ではレイヴリバイバルが起こっており、90年代レイヴのインパクトのあるサウンドを取り入れたテクノが結構リリースされていたりもするので、
(この辺はいずれ単体記事で紹介したいと思います。大好物なので。)
音楽の周期を約30年と考えるならばもう4~5年後には往年のハードテクノが来るかもしれないとはうっすら思っております。
後述するようにハードグルーヴのリリースも別に途絶えたわけではないので、継続さえしていれば上々でしょうと云うのがワタクシなりの所感です。
若輩とはいえ15年程、テクノ以外にも色々な音楽の移り変わりをそれなりに目にしているので。

前向きなんだか後ろ暗いんだか分かりませんがとにかく、ハードグルーヴのリリースは今もあるんですよってことでニューリリース紹介、いってみましょう。
前回同様、今年入ってからリリースされたものをメインに取り上げます。

Eric Sand / Imperium

Imperium (Original mix) by Eric Sand on Beatport

スペインのクリエイターEric Sandによるハードグルーヴ。
Killa Productions / Give It Up (Re-Edit)を彷彿とさせる、手数の多いパーカッションリズムとフィルター使いが特徴的なヘヴィーウェイトトラック。
トライバルやハードミニマルとしても機能する辺り、往年のハードテクノらしいテイストです。

Eric Sandは上記Soundcloudアカウントの他にブートレグを含むフリーダウンロードトラック用アカウントも持っているので合わせて紹介しておきます。
最近は動きがないみたいですが、一部楽曲は現在でもダウンロード可能です。

DJ Fields / Unwavering

Unwavering (Original Mix) by DJ Fields on Beatport

ポルトガルのクリエイターDJ Fieldsによるハードグルーヴ。
こちらもパーカッションリズムの密度が非常に高いです。
使いどころの多そうなグルーヴキープ系トラック。

Dragon Hoang / Night on Hardgroove Techno Two

Night on Hardgroove Techno Two (Original Mix) by Dragon Hoang on Beatport

スロバキアのクリエイターDragon Hoangによるハードグルーヴ。
レイヴ?トランス?っぽいフレーズの軽めのリードシンセとは対照的に疾走感のあるボトム。

ちなみに同EPにはNight on Hardgroove Techno Oneという似たタイトルのトラックも収録されており、そちらは厚みのあるバウンシーなボトムを肝としています。
どちらが好みなのか、人によって分かれそうです。

Sandro M. / Latin Prodigy

Latin Prodigy (Original Mix) by Sandro M. on Beatport

ポルトガルのクリエイターSandro M.によるハードグルーヴ。
タイトルに偽りなしのラテン丸出しのリフ、ボイスループ、そしてパーカッションリズムとファンキー要素の3拍子が揃った曲。
分かりやすくハードグルーヴの特徴を具現化したテイストの曲であると言える気もします。

Sandro M.もまたフリーダウンロードアカウントを持っておりますので、是非色々お持ち帰りください。

Norman Andretti a.k.a Quarill / Funkalike

Funkalike (Original Mix) by Norman Andretti a.k.a Quarill on Beatport

ハンガリーのクリエイターNorman Andretti a.k.a Quarillによるハードグルーヴ。
ディスコリフを用いたかなりファンクネス一直線なサウンド。
派手めアッパーなテイストが好きな方には是非聴いて頂きたい感じです。

同EPに収録されているAlmir Ljusa / Sturmgewehr 59もオールドスクールなテクノの質感を持つリフをフィーチャーした大変良い塩梅の仕上がりで、両方とも・・・というかEPごとオススメですね。

Andy Bsk / Look Up

Look Up (Original Mix) by Andy Bsk on Beatport

ドイツのクリエイターAndy Bskによるハードグルーヴ。
ほぼ1年程間の空いた久し振りのリリースとなる作品ですが、やはりこの手の音楽には信頼の置けるアーティストだと再認識した次第です。
デケデケベースにトランシーなリフが高揚感を誘うピークタイム向けチューン。

Omega Drive / Banana From Monkey

Banana From Monkey (Original Mix) by Omega Drive on Beatport

ドイツのクリエイターOmega Driveによるハードグルーヴ。
当連載でもすっかりお馴染みの名前ですが、こちらもやはり健在。
濃密なリズム帯と存在感のあるベースサウンド、そこにボイスループが乗ったド派手ハードグルーヴ。
セットの中盤~終盤くらいに使いたい感じ。

Smull / A1

A1 (Original Mix) by Smull on Beatport

最後はちょっと変わり種。
スペインのクリエイターSmullによるハードグルーヴ。
普段はBPMニア135のガッチガチなハードグルーヴを手掛けるSmullですが、本作は若干テンポの下がった130。
それでもリズムの打ち方や質感は従来のハードグルーヴを継承しているという、ちょっと不思議な印象を覚えるトラック。
メインストリームテクノとの橋渡しに使うことを意図して作ったのでしょうか。
使い方次第で面白いことができそうな曲です。

余談ですが、Smullは去年NO SLOW TECHNO EPという作品を輩出しているんですよね。
130はスローではないということなのかどうなのか、まぁ野暮な指摘でしょうかね。

以上、ハードグルーヴにスポットを当ててお送りしました。
今やハードテクノそのものがスキマジャンルなので、探すのになかなか苦労する音楽ではありますが、各サブジャンルに於いてもこの通りリリースは色々ございます。
今後もこれらについて定期的にスポットを当ててご紹介していきますし、パーティーとしてのHardonizeもこれらを総合的且つ横断的に取り上げてまいります。
数多ある音楽の中の1つとしてご認識頂けるとこれ幸い。

と云った辺りで今回のサブジャンル特集はここまで。
明後日のHardonize #35でお会いしましょう。

次週02月25日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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