今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/03/27

こんばんみ!774muzikでございます。
本日の更新は私が務めさせていただきますので、よしなに。
さて、TAKくんが前回の更新で紹介してくれていますが、新作をリリースいたしました。

はい、こちらですね。

今回のリリースの発端は、Hardonize会議の際に「最近リリースされてるハード寄りのミニマルは、キックの音があまり好みじゃない」というような話をしたところ、さんごさんから「作れるんやから作ればええんやで」と言われ、とても腑に落ちたのがスタートでした。
どんな音が作りたいのかをあらためて考えた時に、やはり僕の原点ともいえる90年代ハードミニマルというところに落ち着きました。
空間の広がりが出すぎていない無骨な感じ、といえばいいですかね。
あとは、普段、勢い&手癖で仕上げてしまう時が結構あるんですが、今回は原点に立ち返って、きちんと考えながらシーケンスを組んでいく作業に注力しました。
音数少な目でシンプルな音使いにしていて、割と色々な局面で使えるんじゃないかと思うので、使っていただけると歓喜します。

もののついでといってはアレなんですが、トラックをセパレートして出力したWavファイルなんぞを投下しておきますので、気が向いたら使っていただければ…。
何ならRemixして投げつけたりしてくれる奇特な方がいらっしゃれば嬉ション漏らします。

 BackToTheBasic 01 [Para_out]

で、そうそう。お勧めトラック。
Twitterの方で既に呟いていたりするんですが、皆さん「Playerシリーズ」ってご存知でしょうか?
Ignition Technicianによるファンキーテクノシリーズなんですが、レイヴィーなものからトライバルなものまで幅広くリリースされていて、リミキサーにもJoey Beltram、Ben Sims、Adam Beyer、Mark Broom、Marco Baileyなどなど、錚々たる面子が揃っています。
めちゃくちゃお勧めなシリーズなんですが、デジタルリリースがBandcampで大放出されてまして、何と、アナログ30枚相当の全リリース一気買いすると、80%オフ(!)になって、1000円もしないで買えてしまうという狂気の価格設定になっています。
深夜の通販番組どころでないお買い得感!もうこれは買うしかないでしょう。
ということで、Playerシリーズからお勧めどころをチョイスしてご紹介しますので、是非ゲットしましょう。


ゴジラのテーマからスタートする超ファンキーテック。
カッコよすぎて死ぬ。


Joey Beltramによるファンキーテック。
カッコよすぎて死ぬ。


DJ始めて間もない頃に毎回使ってた。
途中のボイスサンプルでのブレイクがヤバい。
カッコよすぎて死ぬ。


わあ…シカゴサウンド気持ちいいナリ…
カッコよすぎて死ぬ。


バンギンなトラックに変な喋りが乗っかって、シカゴ臭すごい。
カッコよすぎて死ぬ。


ズンドコいトライバルトラックにループする♀ボイスがクソファンキー。
これも昔めちゃくちゃお世話になったトラック。
カッコよすぎて死ぬ。


コール&レスポンスでテンション有頂天。
WIREでTASAKAがかけてたなコレ。
カッコよすぎて死ぬ。

まぁ、幅広いがゆえに、好みに合わないトラックもあったりはするんだけど、800円程度で買えるなら全然問題ないよね、っていう。
みんな買おう。そしてかけよう。2018年にPlayerとかクソ最高だよね。

というわけで今回はここまで。
次回はDJ Sangoがお送りします!


今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/03/22

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

少し前に話題になったこととして、『CLONESの新作が出た』と云うのがありました。
これですね。

CLONESが何かと申しますと、今から10年以上前にヴァイナルでシリーズ化されていたブートレグ専門のレーベルです。
KRAFTWERKのRobotネタを筆頭に使いやすいテクノが揃っていて、ネタモノ好きの心をガッチリ掴んでいた言わば伝説的存在。
ヴァイナルの衰退と共にひっそりと幕を下ろしたかのように思えましたが、それが今になって新作をリリースすると云うのは驚愕に値します。
あんまりハードテクノっぽさはありませんが、ブレイクビーツ、ハウスの荒削り感が出ており、これはこれで忘れていた何かを思い起こさせる仕上がりでした。

ちなみに当時ヴァイナルで出ていたトラックもアルバムに纏められた上で販売されています。
上記Robotも収録。

全曲通してパーカッシヴなテクノ、その上サンプリングがテクノ、ハウスのド定番曲と云うこともあり、歴史を辿る意味でもオススメの1作です。

当時の話として、このようにブートレグ専門レーベルとしてヴァイナルを切っていたレーベルはいくつかありました。
Bootek、P Series辺りはハードテクノに於いて鉄板の支持を集めていましたし、後期にはBootyloopと云う新星が現れたり、シュランツと云う音楽の認知度を高めていたSchranz Seriesなど。
当時はまだSoundcloudなど音楽を配信する媒体が整ってない時代ですから、ネタモノはレコード屋を根気強く掘ることで見つかる型番しか書いてない、あとは真っ白と云ったようないかにも『アヤしい』ヴァイナルでしか聴けなかったのです。
オマケに片面1曲しか入ってなかったりするので、ハズレを引いた時のショックたるや・・・良くも悪くも勉強になりました。

ちなみに上で挙げたBootek、P Series、Bootyloop、Schranz Series、これらは今配信で買うことができます。

Bootek Downloads at Trackitdown
P Series Holland MP3 & Music Downloads at Juno Download
Bootyloop MP3 & Music Downloads at Juno Download
Schranz Series MP3 & Music Downloads at Juno Download

流石にカタログ全てではないですが、即戦力になるくらいは揃ってます。

余談ですが、これらの他に有名なテクノ系ブートレグレーベルと云えばDJ Special NeedsYou Know、日本からもBodyshowerなどが挙げられます。

当連載で紹介している楽曲はBeatportの試聴を埋め込んでいる場合が殆どで、確かにBeatportはアーカイブ量の多さやDIGのし易さで現状最も優位性を保っていることは大方認めるところだと思います。
しかしそれでも全てをカバーできるわけではないため、他配信サイトや個々のレーベルサイト、SNSなど幅広くアンテナを張り巡らせた方が面白楽曲と出会える確率は高くなります。
現に上記のブートレグはBeatportにはありません。

単曲ではなく、作品単位で幅広くリリースが行われている媒体の1つにBandcampがあります。
アーティスト個人やレーベルがそれぞれ画一のページを持ち、価格帯は無料から設定可能と云う自由度の高さがあり、また販売物もトラックデータのみならず、サンプリングパックやヴァイナル、CD、アパレル、グッズと多岐に渡ります。

ってなワケで今回はBandcamp限定リリースをテーマとして紹介します。

Rydel

ハードグルーヴ黎明期よりシーンを支えてきたスロベニアのアーティスト、Rydel。
当時からブートレグのリリースを積極的に行っており、Soundcloudにもその名残が見えます。
上に載せた曲も超大ネタですね。今月に入って公開されたものなので新作ホヤホヤ。
派手派手なネタモノあり、ユルいテックハウスもありでカラーに富んでます。

Rydel – Bandcamp

David Moleon

こちらもハードグルーヴ黎明期より活動しているクリエイター/DJです。
以前スポットを当てて紹介しましたので詳しくはこちらを。
彼の運営しているWaaz Musicと云うのが割合サンプリングに寄ったリリースが多く、こんな感じのバッチバチネタモノEPがあったりして面白いのですが、Bandcampならではの特徴としてはサンプリングパックを配布していることでしょう。
君だけのハードグルーヴを作ってライバルに差をつけろ!

David Moleon – Bandcamp

Goncalo M

こちらもハードグルーヴ黎明期より(以下略)
そしてこちらもサンプリングパックを配布しております。
両者はハードグルーヴに於いても非常に近い傾向を持っているので、ニコイチにしたところで全く違和感ない筈です。
また、楽曲に於いてもほぼ自身の全リリースを網羅しているので圧巻のページとなっております。

Goncalo M – Bandcamp

Ganez The Terrible

アシッドテクノ界隈は今尚ヴァイナル限定でリリースしてたりして、主流の配信媒体に引っ掛かりにくい側面を持っていたりします。
Ganez The Terribleも自身が運営するレーベルのデジタルリリース分についてはほぼBandcampへ移行させ、新作もこちらで頒布してます。
こちらも以前特集を組んだ人なので詳しくはこちらで。
尚、ウェブサイトがいつの間にかオシャレになってました。

Ganez The Terrible – Bandcamp

Repetitive Underground

アシッド繋がりでもう1つ。デンマークの若手クリエイター、CVesthによるレーベルページ。
それぞれのリリースは各配信サイトからも購入できる流通方法を取っているものの、Bandcampでは投げ銭販売。
つまりフリーでも入手可能と云う形態を取っています。こういうのも地味によくあるパターン。
トラックは大変切れ味のある硬質アシッドテクノで大変格好良い。
今後の活躍が期待されます。

Repetitive Underground – Bandcamp

Scuderia

イタリアの新興インダストリアルテクノレーベル、Scuderia。
現在のところリリース数は9枚ですが、その全てをヴァイナルカットしており、いくつかの作品は既に完売していると云うくらいカルト的人気を得ています。
レーベルオーナーのLuciano Lamannaは活動歴3年足らずの若手ですが、90年代からフランスのハードテクノシーンに君臨しているAl Feroxの秘蔵っ子。
上の作品は来月リリース予定のものですが、ハードテクノ、レイヴ、インダストリアル、アシッドなどが混然一体となったパンキッシュな仕上がり。

Scuderia – Bandcamp

EURO2000

こちらも実験音楽色が強いレーベル。
先のScuderia同様、フィジカルリリースも行っているのですが、なんとこちらは媒体がカセット。(当然いくつかは完売している。)
しかも調べていくと面白いことに、参加アーティストの数名は常日頃からカセットでのリリースを敢行しておりました。
デジタルが主流になったことに対するアンチテーゼなのでしょうか。
無機質で硬いブレイクビートと云う音も相まって溢れんばかりのアンダーグラウンド感を醸し出しております。

EURO2000 – Bandcamp

polygon prompt

最後はコチラ。日本の沖縄県から硬いテクノを発信しているpolygon prompt氏。
古くはオタク×クラブをコンセプトに開催されていたパーティー、LINEARのコンピレーションに参加されていたこともあり、僕はそちらから知ったクチですが、現在もコンスタントにEPをリリースされております。
特に上の作品はフィールドウォークゲーム、ingressに影響を受けて作られたテクノ。
氏の得意とするサイバネティックな曲調が遺憾なく発揮されております。そりゃーニュースサイトにも載っちゃいますね。

polygon prompt – Bandcamp

次週03月27日は774Muzikさんが担当します。

おお、そういえば774MuzikさんもBeatport外でリリースを続けており、つい先日新曲が出たのでした。

曰く、『最近リリースされない感じの好きなハードミニマル』だそうです。
音数が少ない分、フラットな状態に持っていきたい時とか、上に何か重ねて遊んだりとか解釈がプレイする人によって変わりそうなトラックとお見受けしました。
もし本人に思うところあれば次回語ってくれることでしょう。(ネタ振り)

今回はこれにて。