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今週のオススメハードテクノ – Resident ‘s Recommend 2016/07/26

Hardonizeレジデントが交代でお勧めのハードテクノを紹介するこの企画、本日は774muzikが担当させていただきます。

僕は楽曲をアーティスト単位でチェックするということがあまりなくて、beatportなんかだと、135~145BPMで絞って、片っ端から聴いていき、刺さったものをカートに放り込むスタイルのため、基本的にアーティスト名、トラック名と楽曲がきちんと紐付けられておらず、「タイトルに303て入ってるやつ」「アルバムアートが○○なやつ」みたいに、とても雑な覚え方になっています。
したがって、アーティスト毎にどんなトラックがあるのか等、体系化ができていません。
…しかし、そんな中でも、いわゆる「アーティスト買い」をしてしまうアーティストが数名いますので、今回はそのうちの一人、Carl Falkにスポットを当てたいと思います。

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Carl Falkはスウェーデン出身のDJ/Producerで、同じくスウェーデン出身、スウェディッシュハードテクノを代表するアーティストの一人であるHertzが主宰するHZ Traxからの一連のリリースでその名を一躍轟かせました。
パーカッシブなトライバルを基調とした大袈裟かつド派手な作風でファンを獲得し、その後もPatterns、Adult、Pirate Audioなど、シーンの重要レーベルから精力的に楽曲をリリース。
2005~2010頃のハードテクノシーンにおいて、一つの軸となったアーティストであるといえるのではないでしょうか。

今回は、そんなCarl Falkの楽曲のうち、僕が特に重用している5曲をご紹介いたします。

Brazilicious

2007年Patternsからのリリース。
打ち鳴らされるパーカッション、大袈裟なブレイク、どこまでもファンキーで能天気な、Carl Falkの真骨頂。
トライバルとして間違いない逸品で、まさに激ヤバ鬼マストな一曲です。

Run For Fun

2006年MHX Recordsからリリースされた、Mucho GustoのB面。
ブレイクが極めてカッコいい。
とてもMix映えする曲で、かけていてテンションが上がります。
一時期、毎回プレイしていました。

Denied

2006年Hardasfunk! RecordingsからリリースのTactics EPに収録。
やたら男臭い声ネタ使いが暑苦しい硬派トラック。

Bullets

2006年HZ TraxからリリースのBlast Path EPに収録。
これもBraziliciousと同様、パーカッション打ち鳴らし系のトライバルトラック。
覚醒的なパーカッションのループに盛り上がること必至です。
Kobaya – Funky Assからの流れでよく使っていました。

Pirate Audio 08B [B1]

Ignition Technician主宰のレーベルPirate Audioからリリースされた08A、08B、08Cの三枚のうち、08Bからの一曲。
三枚とも非常に出来がよく、捨て曲がありません。
特に、この08BのB1は、前のめりなビートと特徴的な声ネタがとても気に入っていて、しょっちゅう使っていました。
Pirate AudioからのリリースはCarl Falkのものに限らず、非常に質が高かったのでmp3でも欲しいんですが、現在はデジタルでの販売はされていないようでとても残念です。
(確か、以前はJunoDownloadで購入できた気がするんですが…)

というわけで、ご紹介いたしましたCarl Falk、これからの季節にばっちりハマるトライバルなので、是非チェックしてみてください!

次回はDJ Sangoがお送りします!


今週のオススメハードテクノ – Resident ‘s Recommend 2016/07/12

クラブミュージックには、時としてRemixの方が原曲よりも有名になってしまうことがあります(例えばUnderworldのBorn Slippyなんかはその代表格)。
今回は、Hard Techno界隈でのそういった曲をチョイスしてみました。
古い曲が多く、デジタルでは入手不可なものが多いですがご容赦…。

・Christian Vogel – (Don’t) Take More [Jamie Lidell Remix]

原曲

みんな大好きDon’t Take More。ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッテイッ、というアレです。
原曲は完全に変態テクノ。Remixは完全に原曲をぶっ壊してハイテンションな変則トラックになっています。

・DK8 – Murder Was The Bass [Reworked]

原曲

一世を風靡した名曲。ほぼベースとリズムしか鳴ってないけど、鬼カッコいい。
テクノ界のアシッド再興を先導した曲と言っていいのではないかと思います。
beatportだと「Original Mix」となっていますが、初出のアナログでは「REWORKED」と銘打たれています。

・Ben Sims – Manipulated [Adam Beyer Remix]

原曲

空耳から通称「生パン粉」と呼ばれています。
トライバルの雄Ben Simsの曲をテクノ界のリーディングヒッターAdam BeyerがRemix。
Manipulatedといえば、ほぼこちらのRemixを指します。
原曲もクソカッコいいので要チェックです。

・DJ Rush – Get On Up [Chris Liebing Remix]

原曲

ゴリゴリ重い前のめりビートに乗せて、Rushが喋りまくるトラック。
シュランツRemixなんかも出てたけど、やはりコレでしょう。
尖ってた時代のChris Liebingの良さが全部出てる名曲。
ちなみに原曲も死ぬほどカッコいい。こんなんライブでやられたら死んでしまうわ。

ということで、古い曲達ですが今でも戦えるよコレ、というところをさらりとご紹介いたしました。
十数年前の楽曲でも、良いものは良い!

次回更新はDJ Sangoがお送りします。Check!