今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2025/09/09

こんばんは774muzikです。
先々週、完全に番手を間違えており更新を落としてしまいました…大変申し訳ございません。。。
ということで忘れないようにさっさとやっちまうぞ!

さて、本日は9月9日ということで、TR-909の日らしいです。
https://x.com/MyRoland/status/1965205763497844893
もう説明するのも野暮なレベル、テクノ好きならこの機体の音(サンプリング音源含めて)を聴いたことない人はいないであろう名器ということで。

ちなみまして、今日はタイトルに「909」を含む曲特集でいきたいと思います!
完全に思い付きのためどうなるのか分からないけど、良い感じのがそこそこあるでしょ!たぶん!

タイトルに「909」を含むトラック特集

Thomas P Heckmann – 909

Libex – 909

Stoked – 909

SDK – 909

Goncalo M – 909

Hart – 909

6 SENSE – 909 Supremacy

Frank De Wulf – Expo 909

な?(ドヤ顔)
909が並びすぎてて、どれが誰のか分からなくなりますが、カッコいいの…ありますねぇ!

ということで本日はここまで。
次回更新は木曜日、DJ Sangoがお送りします!ではー


新作ゲットーテック特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2025/09/04

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【告知】

来週末、毎度お声がけ頂いている日本酒とダンスミュージックにスポットを当てたパーティー、!!SAKE!! vol.6に出演致します。

今回は拡大版ということで秋葉原MOGRAでの開催。
出演陣にも大先輩DJ YO-Cさんや、HYVESPRAYBOXといったパーティー、レーベルを手掛けるNizikawaさんなど、
いつもに増してバラエティ豊かな面々が揃っております。

もちろん、出演者が持ち寄った日本酒を飲めるシステムも健在。
先日、長野県で地酒をいっぱい買ってきましたので、当日までじっくり選定します。

日付は09月14日(日)の14時スタート。
場所は秋葉原MOGRAとなります。
ご来場、お待ちしております。

【Spotifyプレイリスト】

Spotifyプレイリストの2025年07月分が公開されております。

当連載でピックアップしたハードテクノをメインとするトラックをプレイリスト化した全82曲。
自分は新作レイヴ系テクノ (2025年07月版)、及び新作ハードグルーヴ (2025年07月版)で取り上げた曲が入っております。

【今回のお題】

さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。
ちなみに、年始は3回に渡ってフリーダウンロード特集を行っておりましたので、ご興味のある方は是非ご参照ください。
【特集】フリーダウンロード2024 (1):2025/01/23
【特集】フリーダウンロード2024 (2):2025/02/06
【特集】フリーダウンロード2024 (3):2025/02/20

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

今回取り上げるのは厳密にはハードテクノではありませんが、テクノに含まれるサブジャンルの1つ、

ゲットーテック

になります。

この音楽については去年1度取り上げましたが、
1990年代前半のアメリカで生まれた、シカゴエレクトロデトロイトテクノヒップホップなどを組み合わせたスタイルで、
2拍4拍のクラップを強調した荒っぽいビートに、跳ね感のあるベースフレーズ、そしてありえないくらい下品なボイスサンプリングが度々使われる音楽です。
ジューク/フットワークの先祖に当たるサブジャンルでもあります。
Ghettotech – Wikipedia

その洗練されていないビートの質感や治安の悪いベースといったアートフォームが好きというのも勿論のこと、少なからずヒップホップの要素が含まれているので、ベースミュージックブレイクビートとの相性が良く、それらとテクノとの橋渡しとしても機能してくれます。
構成されている音が少ない、という点も使いやすさに直結している気がしますし、近年の一気に音数を抜いてインパクトを演出する、という用途にもかなりハマる音楽だと認識しています。
一方で、このジャンルのトッププレイヤーたちは、スクラッチ/ビートジャグリングを織り交ぜながら矢継ぎ早にトラックをスイッチさせていく、言わばヒップホップマナーに則ったスタイルを採用しているDJもおり、前回記事で紹介したDJ Godfatherは、その最高峰ですね。(参考動画)
トラックがシンプルであるがゆえに、DJとしてのスキルが如実に反映される音楽だと言えます。

DJ Slugo – Celebrating 30 Years of Ghetto House Music @TheLotRadio 02-28-2025

DJ Slugo – Celebrating 30 Years of Ghetto House Music @TheLotRadio 02-28-2025 – YouTube

ゲットーテックを代表するシカゴのレジェンドプレイヤー、DJ Slugoによる、この音楽の30年間を遡るMIX。

というわけで、前回ピックアップから1年ほど経ってしまったこともあり、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。
早速ですが新作ゲットーテック紹介いってみましょう。

【曲紹介】

Nate Laurence VS Drubes / Schake Dat

Nate Laurence VS Drubes – Schake Dat (Original Mix) | Nate Laurence VS Drubes | Bunkaball

アメリカのプロデューサーNate Laurenceによるゲットーテック
(DrubesはNate Laurenceの変名義。)
跳ね感のあるビートと、フィルターのかかったボイスサンプルのループによるシンプルなトラック。

DJ HORDE / 001

DJ HORDE – 001 | DJ HORDE

ドイツのプロデューサーユニットDJ HORDEによるゲットーテック
こちらもリズムループが主体のトラック。
ややドラムの手数が多く、ブラスのサンプリングも用いられているので、近年のハードグルーヴとの相性も◎。

Mezer The Architect / Gravity

Gravity | Mezer The Architect

ポーランドのプロデューサーMezer The Architectによるゲットーテック
芯のあるキックを中心に置いた、前のめりなリズムが特徴的。
Mezer The Architectハードグルーヴも手掛けており、当連載にもちょいちょい名前が挙がりますね。

Anetha / Watch Us Glow

Watch Us Glow | Anetha

フランスのプロデューサーAnethaによるゲットーテック
不定形でインパクトのあるシンセが特徴的なトラック。
リズムパーツはかなりテクノに近い感じがします。

Fran G / Ducati & Jordans

Ducati & Jordans | Fran G | Maluko

メキシコのプロデューサーFran Gによるゲットーテック
土着的パーカッションやら細切れになったドミネーターシンセやら、かなり異質な音使いが垣間見えるトラック。
このコンピレーション自体、そういった不定形ジャンルが集められている作品なので、変ミュージック好きはアルバム丸ごと是非。

SIM & Siu Mata / U See B

U See B | SIM & Siu Mata | WAJANG

ケベックのプロデューサーSIMと、フランスのプロデューサーSiu Mataによるゲットーテック
深いベースラインに不穏なアシッドシンセが響く、アングラの臭気を纏ったトラック。

JIALING / NINE OH NINE

NINE OH NINE | JIALING

アメリカのプロデューサーJIALINGによるゲットーテック
メインのリズムは旧来のゲットーテックを踏襲していながら、トランスっぽいリフが入ってきたり、ブレイクビーツを採用していたり、遊び心溢れたトラック。

GYATSO + SUNNYSOPOSTED / LET ME SEE

LET ME SEE w/SUNNYSOPOSTED | GYATSO + SUNNYSOPOSTED | Gyatso

オランダのプロデューサー同士、GYATSOSUNNYSOPOSTEDによるゲットーテック
グルーヴ感のあるベースフレーズにレトロなシンセリフと、ハウスの要素を残したトラック。
かなり汎用性高そうです。

RAWFILA / XEVIOUS TRAXX

XEVIOUS TRAXX | RAWFILA | GRASSWAXX RECORDINGS

日本のプロデューサーRAWFILAによるゲットーテック
タイトル通り、ゼビウスネタ。
シンプルなトラックにレトロな電子音がインパクト打点高し。

URFQKZ / DREAMWEAVER

DREAMWEAVER | URFQKZ | Big Sherm

正体不明のプロデューサーURFQKZによるゲットーテック
穏やかさを感じるローファイなリフを起用したトラック。
この曲が収録されているアルバムは、全体的にこういったアーバンなリフに不定形ビートを敷いたトラックが多く、かなり聴き応えがありました。

最後にちょっとしたトピックをば。

D.J. FUNK / UNRELEASED

D.J. FUNK “UNRELEASED” | D.J. FUNK | houzmon

今年03月に亡くなったアメリカのレジェンドプロデューサーD.J. FUNKによるゲットーテック
同郷の盟友にして、同じくベテランプロデューサーHOUZ’MONによって未発表曲が発掘され、此度のリリースとなりました。
どの曲もザ・クラシックスタイルといった感じです。

【次回】

そんなワケで今回はここまで。

次週09月09日は774Muzikさんが担当します。

では。

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