Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【TAK666編】

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
4週間ぶりに担当致します。

遅ればせながら明けましておめでとうございます。
本年もよしなに。

【告知】

予てよりお伝えしておりますように、15周年超豪華回となるHardonize開催がいよいよ2日後に迫っております。


2023/1/21(sat) Hardonize #43 15th Anniversary Special | Hardonize web

DJ、VJに強力なゲスト陣を迎え、時間も1時間拡大した7時間、みっちりハードテクノでお送り致します。
15年変わらず信頼を置いている早稲田茶箱の良質な音響環境で存分にお楽しみください。

尚、PASSMARKETの優先入場予約については定員に達したため、受付を終了しております。
当日入場については先着で若干数のみ受付という形になり、そちらも定員に達した場合は退場者が出た場合に交代入場という形になりますので何卒ご了承ください。
ちなみに、早稲田茶箱の近所にはサイゼリアがあります。

【訃報】

大事なパーティーの前に触れることではないかもしれませんが、以前Hardonize#13にご出演頂き、個人的にも別のパーティーでご一緒した経験のあるDJイオさんがお亡くなりになりました。

以前書いたM3-2022秋特集では彼の(言いたくないけど)遺作となってしまったSampling Roadについてレビューさせて頂いたし、
もっと言えば特別連載:ハードテクノとは何か? – 第7回:ハードグルーヴ編に於いてハードグルーヴの原型となったサウンドに日本でいち早く取り組んでいた存在としてLBTの存在を挙げたりと、予てよりその存在を一方的に追いかけておりました。
LBTのヴァイナルとかちょいちょい持ってるんですよ。

と思っていたらDJイオさんがWebメディアピコピコカルチャージャパン内にて連載していたDJイオの「ワープハウスバカ一代」に僕の名前が挙がっていたり、先の特別連載:ハードテクノとは何か? – 第7回:ハードグルーヴ編に対する感想を寄せて頂いたりと先輩格であるDJイオさんからちゃんと認識されていて嬉しかったです。
好みの近いジャンル、下世話なサンプリングセンスから広がっていく活動をもっと拝見していたかったので、此度の出来事については残念でなりません。

Hardonize一同、ご冥福をお祈り致します。
僕はしばらくぶりにサッポロビールでも買ってこようと思います。

【今回のお題】

さて、先週よりレジデントが過去Hardonizeが行われてきた15年の中からそれぞれオススメの10曲を選出して紹介するHardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選を掲載しており、最後にワタクシTAK666が担当致します。
これまでの掲載はコチラ。

Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【774muzik編】

Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【774muzik編】
Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【Sango編】

Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【Sango編】
Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【yuduki編】

Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【yuduki編】

同じハードテクノといえど、やはり各々の趣向がしっかり出ていますね。
・・・はい、年末の特集の時と全く同じことを今書きました。

でもそれぞれ着目点が違うんだなということが分かる内容で並べてみると面白いなと思います。
というか774muzikさんZedd / Shave It選んでいるのがメチャメチャ意外過ぎる。
そういう人でしたっけ?

ちなみに一昨日のyudukiボスの回で15年振り返りをやっておりましたが、
関連して15年前、つまり2008年の近しい音楽シーンがどういった状況だったのかについては5年前、つまり10周年記念回を行う際に自分が3回に渡って書いたものがございます。
これも今読み返すと懐かしい。
ご興味のある方は是非ご参考までに。

2018/01/11 – 【Hardonize10周年特集】10年前のハードテクノ
2018/01/25 – 【Hardonize10周年特集】10年前の日本のハードテクノ
2018/02/08 – 【Hardonize10周年特集】10年前の同人テクノ

前置きもそこそこに早速お送りします、

Hardonizeクルーが選ぶ
2008-2023オールタイム・ベスト10選
【TAK666編】

いってみましょう。

【Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 – TAK666編】

Yousuke Kaga / Setsuna [2008/02/01]

Spotify – Setsuna – song and lyrics by Yousuke Kaga

日本のプロデューサーYousuke Kagaによるテクノ
小気味良いハイハットとグルーヴィーなベースライン、そして儚げなフレーズのシンセと三役揃ってます。
テンポはそこまで速くないものの、疾走感とエモ感が絶妙な塩梅で同居しているトラック。

Yousuke Kagaさんとは早稲田茶箱を通して知り合った仲で、2008年当時のテクノシーンといえばハードさやエモさとは距離を置いたミニマルなスタイルが主流だった中、
こんなに身近なところにハイクオリティ且つ好みにブッ刺さる曲を作る、しかも歳もそう離れていない人がいたのかというのも衝撃でした。

当連載に於いて僕は度々この曲について取り上げているのですが、一生好きな曲だと断言できます。
Hardonizeの立ち上げと1ヶ月も変わらない時期にリリースされたという点もあって今回真っ先に紹介したいと思ったトラック。

ちなみにこれと同一カテゴリーにあって同じくらい好きな曲の中にryoh mitomi / haru-kazeがあります。
あっちは2005年のリリースなので残念ながら今回のテーマからは外れてしまいますけども。

Aitor Ronda / Chicas de la Vida [2014/04/28]

Chicas de la Vida (Original Mix) by Aitor Ronda on Beatport

スペインのプロデューサーAitor Rondaによるハードグルーヴ
ブラスやアナログな質感のピアノのサウンドがふんだんに散りばめられたスウィングジャズ・ミーツ・ハードグルーヴといった塩梅の曲。
ハードグルーヴに於いてソウルディスコといった要素の流入は決して珍しいものではないのですが、ここまで生っぽく、そしてエネルギッシュなサウンドに仕上がっているトラックはリリースから9年経った今も比肩するものが見当たらないレベルです。

これだけSangoさんのオールタイム・ベストと被ってしまいましたね。
けど個人的に受けたインパクトの大きさから考えたらやっぱり外せなかった。
実際今でもSangoさんと取り合いになることが多い曲の1つです。

Andy BSK / Balkan Groove [2014/09/14]

Stream Balkan Groove FREE DOWNLOAD!!! by Andy BSK | Listen online for free on SoundCloud

ドイツのプロデューサーAndy BSKによるハードグルーヴ
タイトル通り、バルカン音楽+ハードグルーヴの交配を試みた異色作。
脱力感すら漂ってくるメインフレーズのホーン、曲全体を通して延々と裏打ちで鳴らされるベースホーン、サイドを添えるブラスと西洋音楽に慣れ親しんだ耳で聴くとそのどれもがカッコ良くない。
しかし裏を返すとそれだけ破壊的なインパクトがあります。
当ジャンルに於いては旗手となっているアーティストが手掛けただけにリズムはガッチリと作り込んでおり、そのギャップがまた面白さを誘うトラック。

自分の中では先のAitor Ronda / Chicas de la Vidaと合わせて二大奇作ハードグルーヴという位置付けをしています。
この2曲の影響は今でも自分の中に色濃く残ってますね。
っていうかどっちも2014年リリースだったのかこいつら。

Special Request / Make It Real [2017/10/13]

Make It Real | Special Request

イギリスのプロデューサーSpecial Requestによるテクノ
現行のテクノマナーに沿った重厚なボトムを擁する傍ら、アーメンブレイク、ボイスサンプル、ピアノなど、いなたい雰囲気を纏ったオールドスクールレイヴのパーツとの共存を図っている曲。
とりわけベースの深度が凄まじく、中盤では完全な非4つ打ちにシフトするクロスオーバー好きには堪らない仕掛けがあります。
煌びやかさはないものの、魂の籠った1音1音を感じることができるトラック。

同時期にエレクトロシーンから彗星の如く現れたRaitoや、ハードスタイルシーンから転生したT78、そしてジャングルディープベースと並行して活動していたこのSpecial Requestたちによって、
それぞれがそれぞれの手法でレイヴサウンドを取り入れたテクノの開拓に精を出しており、
実際この少し後から現在に至るまでにそういったスタイルの曲が増えたことを考えると、1つの道標を示したアーティストと言えるのではないかと思います。
古めかしいサウンドと新しいテクノロジーを交配した前衛的なトラックは当時かなりワクワクしながら追いかけていた記憶があります。

Yves Deruyter / Calling Earth (UMEK Remix) [2020/10/09]

Calling Earth (UMEK Remix) by Yves Deruyter on Beatport

スロベニアの大御所プロデューサーUMEKによるテクノ
原曲トランスの大クラシックとあってそれだけでも充分過ぎるのですが、この強度のリズムはちょっと類を見ないレベルで凄いと思いました。
勿論これよりアグレッシヴで派手なリズムの曲というのはいくらでも見つかるのですが、あくまでメインストリームテクノのスタンスを保ちつつ、それでいて硬いと感じさせてくるバランスがとにかく絶妙。
この延々聴いていたくなる感覚こそテクノの最大のポテンシャルであり、改めてテクノの良さを認識させてくれた1曲です。

これに関しては好き過ぎてヴァイナルまで持ってます。
コレクターズアイテム的に購入したので1度しか針を落としてません。
盤面がマーブルカラーで綺麗ですよ。

Junichi Watanabe / ベッセマー型転換炉 (Screaming Fist IIV 2009 Remaster) [2010/01/15]

コンビナートデ鳴ラスベキ音楽 by Junichi Watanabe on Apple Music

日本のプロデューサーJunichi Watanabeによるインダストリアル
収録されているアルバムタイトルがコンビナートデ鳴ラスベキ音楽というのも強烈で、そのタイトル通り強烈に歪み、無機質で硬く、冷たいインダストリアルばかり収録されているというのも特筆すべき点の1つです。
また、一般的とされるテクノの枠から大きくはみ出た非4つ打ちのリズムやダウンビートのテンポを取り入れた曲が多く収録されており、作風のバリエーションが豊富だったというのもあって個人的には何度も聴き返したくなるアルバムとなってます。

中でもこの曲は一貫してインダストリアルマナーを維持したサウンドで構成されている傍ら、ブレイクの前後でリズムやウワモノに変化を加えて曲としての展開をしっかり作っているという点で、同じ音が延々と反復する当ジャンルに於いてかなり目立つ特色があると言えます。
こんなに聴きやすいインダストリアルは他に例が思いつきません。

一聴してマニアックなサウンドであることは分かるのですが、日本にもこうした音に心血を注いでいるアーティスト、作品があったことに当時かなり刺激を受けました。
ちなみにJunichi Watanabeさんがよく楽曲提供していたAsianDynastyというレーベルは当時ハードテクノのリリースがあった貴重な国産レーベルの1つで、そちらも相当にお世話になりました。
今でも大好きなKei Kohara / Bloom After Broken Life (Midsummer Mix)がリリースされたのもこのAsianDynastyです。

Greg Notill, Golpe / Blower [2012/07/24]

Blower (Original Mix) by Greg Notill, Golpe on Beatport

フランスのプロデューサーGreg NotillとチェコのプロデューサーGolpeによるシュランツ
元よりテクノの枠から大きく外れた速いテンポを特徴の1つとしていたシュランツですが、この頃になると数値で言ったら160オーバー、いよいよハードコアめいてきた領域に足を踏み入れていた時代です。
またそれと並行して他ジャンルの要素を取り入れるという試みが行われていた時代でもあり、ドラムンベースにシフトするAlex TB / Despertar De Um Amanhecerや、ダブステップにシフトするBuchecha / Smashなどがリリースされました。

そのような状況下で世に出てきた曲の中でハチャメチャ度でいったら一等賞だったなと思うのがこちら。
まずアーメンブレイクが入っている、更にガバキックっぽい音も入っている。
これらは各小節の節目にコラージュ的に細かく差し込まれており、メインのリズムと相まってとにかく情報量が多いのなんの。
現代のMIX手法の1つとして細かく曲を差し込んでいくのが広く確立されていることを考えると、より今の方が映えそうな気さえしてきます。

— / Grey Area 01 #3 [2015/12/04]

Grey Area 01 #3 (Original Mix) by Grey Area 01 on Beatport

ドイツのレーベルHoroとアメリカのレーベルAuxiliaryの共同プロジェクトとしてリリースされた新興音楽グレイエリア
この音楽については以前特集記事を組んでいるので簡単に説明すると、4拍子のドラムンベースのパーツを鳴らしながらその速度を3/4倍した3拍子のテクノのパーツを重ね、どちらのリズムとも取れる(=白黒つかない灰色の領域)音楽の総称になります。

自分はこれまで色々なジャンル同士を交配させたプレイを披露してきましたが、ご存知のようにダンスミュージックというのは大抵4拍子と決まっているのでこの考え方自体目から鱗でした。
実際当時ディープダブステップにハマっていたこともあり、この辺りのジャンル遷移のやり方の幅が広がったように思えます。
何より変ミュージック好きなので、こういった作り手のアイディアが光るシーンには大きな魅力を感じるのです。

で、この曲はグレイエリアに於いてはインパクト強めのリフが鳴っており、3拍子ビートと4拍子ビートのバランスも絶妙で本当にどちらにも聴こえるのが素敵ポイント。
この音楽を認識した最初期に聴いたこともあって余計に印象に残っているフシもあります。

ところで先のグレイエリア特集記事、未だに色んな人からちょいちょい見られているようでつい先日もとあるパーティーに遊びに行った際、『あの音楽最近知ったんですけどヤバいっすね!』と話しかけられました。
こういうレスポンスが直接貰えると連載を続けていた甲斐があったなと嬉しくなりますね。

Ling Ling / t5080s [2021/01/29]

Ling Ling – t5080s by freetaxler | Free Listening on SoundCloud

オーストラリアのプロデューサーLing Lingによるハードアシッド
リリースは2021年と大分新しめになります。
その上でHardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選にも選出しています。

ピアノとギターをメインに、ブレイクパートに差し掛かるとホーンの音まで入ってくるアーバン全開の音使い。
普通に考えたらこの爽やかな組み合わせにアシッドシンセなんて入るわけないんですけど、普通じゃないんですよこの曲。
実際聴いてみると意外と悪くない組み合わせ・・・どころか個人的にはメチャクチャ良いと思ってしまいました。
良くも悪くもアングラ感があり、ひたすらアシッドシンセの細かな変化に耳を傾けるのがこういった音楽の醍醐味だと思っていたので、
こんなに夕暮れの海沿いを車で流しながら聴きたくなるようなハードアシッドが出てきたのは青天の霹靂という他ないです。
ホント、初めて聴きましたこんな曲。

Rawtek, Psycho Boys Club / Come Closer [2022/06/24]

Come Closer (Original Mix) by Rawtek, Psycho Boys Club on Beatport

アメリカのプロデューサーRawtekと、デンマーク出身のStoltenhoffとアメリカ出身のJuyen SebulbaによるプロデューサーユニットPsycho Boys Clubによるディスコ
こちらのリリースは2022年、去年です。
はい、Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選にも入ってます。
本来直近の曲がここに入るべきではないと思うのですが、この曲に関しては一生好きになれるかもしれないと思っていますので、最後に紹介します。

フィルターのかかったカッティングギターによるメインフレーズ、アンニュイな男性ボーカルと細かくエディットされたボイスサンプルやシンセなど、とにかくウワモノが豪勢。
その重なりを感じながら流れ込む1番ブレイクからの1番リズムパートはガラージっぽいハイハットの打ち方とハウスのグルーヴを合わせ持ったテンション高めのディスコといった感じでここだけでもまぁ素敵な仕上がり。
で、2番ブレイクを挟んで繰り出される2番リズムパートは何の脈絡もなくハードミニマルビートが鳴り響くという、強烈な二面性を見せてきます。
ウワモノはそのままディスコをキープし続けているため、このハードミニマルビートとは水と油なみに混ざり合ってないのがまた面白く、やっぱりこんな曲未だに聴いたことないと思わせてくれたトラックでした。

本作がリリースされているBarong FamilyというレーベルはEDMベースライン辺りに強い印象がありますが、
決してそれらだけに留まらず、常にジャンルの垣根を越えて新しい音楽を生み出そうとするマインドが強いレーベルだと認識しているので、新しい音楽と出会いたい方は是非チェックをお願いします。
2021年のリリースだとRawtek, Sihk / Gabber! At The Discoもまずタイトルでやられましたし、曲を聴いて笑った以上にバッチリくらいました。

【まとめ】

以上、Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【TAK666編】をお送りしました。
選出基準としてはまぁやっぱり変なウワモノの曲選びがちではあるものの、それまで聴いたことのなかったもの、その後の選曲やDIGに大きく影響したものが主なポイントとなっています。
yudukiボスも書いてましたが、やっぱり15曲くらいあっても良かったですね。
テックトランスとかブレイクス方面でも取り上げたい曲があったのですが、その辺をゴソッと除外してしまいました。

と、ここまで書いて勝手におかわり回があっても良いのでは?と思い始めました。
こういうのは後々見返すと面白かったりしますし、次回までにどうするか考えておきます。
勿論、通常のサブジャンルピックアップ回もこれまで通り行っていきますので15年目のHardonizeを引き続きよろしくお願い申し上げます。

そんなわけで今回はここまで。

皆様01月21日のHardonize #43 15th Anniversary Specialでお会いしましょう。

次週01月24日は774Muzikさんが担当します。
では。

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Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【yuduki編】

はいどうも、今週もHardonizeレジデントがおすすめのハードテクノをおすすめする連載、火曜日担当は私yuduki(@akuwa)にてお送りいたします。明けまして謹賀新年、2023年もHardonizeを何卒よろしくお願いいたします。

今週末のお知らせ


もうしつこいぐらいに告知してきましたが、全ては今週末の本番なので今週までは許してください!
ということで、今週末ついにやってきました15年。長いようで気がつけばあっという間の15年でした。
アニバーサリーですので盛大にやっていくぞの強力ゲスト布陣とレジデントによる7時間をお見逃しなく。

事前予約は先週ぐらいで上限に達したため終了してしまいましたが、若干数の当日入場枠を用意しておりますので「予約忘れた!」という方は麺珍亭でお昼ごはんを食べてから開演と同時にくるぐらいであればおそらく大丈夫なのではないでしょうか。おそらく。
皆様、今週末お待ちしております!!

気がつけば15年もやってきた、というお話(読み飛ばし可)

その前にアニバーサリースペシャルをやったのが5年前の2018年の10周年、その10周年が終わった時には「次に周年スペシャルやるとしたら15周年かなー」と言っていたのですが気がつけば5年なんてあっという間に過ぎ去ってきてもう今週末というところまで来てしまいました。時間が過ぎるのはとても早い!!

15年もイベントを続けていると色々ありますが、直近では新型コロナという今までのHardonize史上というかすべてのイベントでの困難がありましたが、改めて今までになかったパーティ運営の難しさと「如何に今までの価値観にとらわれずに考えられるか」を考えさせられた数年でもありました。配信オンリーの無観客開催もやったし、37.5回という15年の歴史で0.5刻みで開催するというレア回もアリましたね。更にスピンオフイベントで早稲田音泉なんていうハードテクノとは全く関係なくおすすめの音楽をみんなで聞くだけの会もやりました。そう考えるとここ3年は今までにないぐらい変化の年だったんだなーと思いますね。

次に変化の大きかったのは2011年の東日本大震災の年(Hardonize8回目)でしょうか。開催時間が1時間早まったのも震災の影響(電車の運休などダイヤが大幅に乱れまくった影響により)で1時間早まったし日本中が沈んでいてメンタル的にもやられかけていたので終わったあと打ち上げしようぜ!という流れになったのがHardonize打ち上げ文化のスタートでしたね。最近はできなくなっちゃいましたがまたいつかイベント終わりで参加者の皆さんも含めてワイワイやっていきたいですね。8回目のHardonizeは色々なパーティが自粛ムードで開催を中止する中でSangoさんがやるぞ!と言ってくれなかったら僕も普通にやらない方向性でそのままやらなかったと思います。ここはマジでずーっと感謝してます。

あとは個人的に一番おもしろかった回は10周年記念の次に開催されたB2Bスペシャル、「各レジデントがB2Bをするぞというコンセプトで指名してね」とだけ全員で決めたら明らかにレギュレーションの穴をつくように3人引っ提げてきた四文屋難民チームがとんでもないインパクトというか爪痕でした。主にTakayuki kamiyaっていうすべてをIncidentネタで打ち返すという人なんですけども。それを抜きにしてもおもしろ回。

2008年のイベントスタート時はCISCOが閉店した翌年、ちょうどテクノシーンが結構なミニマル期に入ってきて所謂ハードテクノといわれるサウンドのレコードでのリリースがほとんどなくなって来たというなんともなタイミングでの立ち上げでしたが、そんな中でもハードテクノが好きなレジデントが集まったイベントが15年も続いてハードテクノが好きな人が今までたくさん遊びに来てくれている、というだけでも本当にありがたい限りです。

楽しかったり大変だったり辛いことも15年もやっていれば色々ありますが、それもひっくるめて今回のHardonizeは今までご来場頂いた皆様&出演していただいたゲストの皆様、そして茶箱店長のエージさんに最大級の感謝を込めての15周年記念パーティです。色々と準備とか大変でしたがもうあとはやりきるぞ!楽しむぞ!飲むぞ!!

ということで15周年記念のアニバーサリー回、今週末1/21 14:00からお待ちしております。当日入場も若干数ですが用意しておりますので、PASSMARKETでの事前予約ができなかったー!という方もお早めのご来場をお待ちしております。

Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【yuduki編】

先週の更新分はこちらから。

Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【Sango編】

Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【774muzik編】

自分の10選終わってから見てみたんですが、思いの外被ってなくてびっくり。毎年末恒例の企画はそれなりに選曲被りがあったんですが、やはり15年ともなるとかなりバラけてくる感ありましたね。ということで私yudukiが選ぶ15年のベストトラック10選はこちらからどうぞ!!

The Acid Woks / 1UP [2010]

初っ端からネタものなんですが笑、いつかけても間違いなく盛り上がる(ネタがネタだけにと言うのもありつつですが)オールタイム・ベストでしょう。SDK Rekordsからリリースされている言わずとしれたスーパーマリオネタ使いのテックダンスチューン。特にスーパーマリオ3をチョイスしてくるあたりが「分かっている」感抜群での選曲です。これは鉄板ネタ。ネタモノテックダンスだと時点でゼルダネタなどもありましたが、こちらのほうがやはり間違いないですね。

David Moleon / Red Mol [2012]

この人をおいて15年のハードグルーヴは語れないでしょうということでDavid Moleonの「Red Mol」をチョイス。ヘヴィーなキックとドラッギーなシンセで展開していく序盤でググッと引っ張っていきブレイク部で差し込まれるキラキラとした綺麗めシンセでイチコロです。デカい音で聞いたときの鳴りが良すぎるで賞を受賞ということでの選曲です。

Goncalo M / Hi-Q Mode [2013]

15年の(略)ハードグルーヴは語れないでしょうシリーズから地を這うようなボトムで疾走感あふれる展開で突き抜けていくハードグルーヴチューン。2015年に来日したときのR Loungeでのプレイはマジで良かったので死ぬまでにもう一度生で見たいアーティストの一人。

なんとサンクラに当時のプレイが上がっているのでハードグルーヴ好きな人は聞いておきましょう!!

Thundercloud / Squat Carnival [2014]

トライバルハードグルーヴてんこ盛りチューン。全体的にトライバルな雰囲気で盛り上げていくようなテンション高めのトラックではないんですが、途中途中で差し込まれるブレイクがもうとんでもなく、これでもか!というぐらい様々なトライバルネタを詰め込んで「盛り上げていくぞ!」というとんでもない気概を感じる1曲。展開は淡々としてるけど、仕込みがやばすぎる。

Cabe / Insidious [2014]

謎のヴォイスサンプルからスタートしてゴリッゴリな疾走感とともに突き抜けていくハードグルーヴチューン。個人的なハードグルーヴの趣向としては派手目なシンセやトライバルとかはあまり多くないんですが、この曲は展開が非常にシンプルな事もあってハードグルーヴとハードテクノの橋渡し的な使い方もバッチリできるということでめちゃくちゃお世話になりました!あとはヴォイスサンプルが一度聞いたら忘れられない。

Remo-con / Turn It On, Turn The Boogie On Homma Honganji Remix [2017]

15年間の中でこの曲マジでいろいろなところでお世話になりました、本間本願寺ワークスの中でこの曲がベストチューンと思ってます。オリジナルも哀愁漂うハードダンスチューンで◎なのですが、本間さんによってハードグルーヴに仕上げられて哀愁感はより強くフロアを強力に盛り上げてくれるアンセムチューンと言っても間違い無いと思います!15年間本間さんの曲を色々紹介&かけ倒してきた我々ですが、このチョイスはマジの忖度抜きです。いつもいい曲をありがとうございます!!!

The Third / C1 [2017]

そして謎の覆面プロジェクトThe ThirdからはC1からがチャートイン。リリースされてる曲数が少ないけど好みが思いっきり分かれることでおなじみなので、774Muzikさんが「E3」をチャートインしてましたが私は「C1」派でした。この曲も散々使い倒した記憶がありますね。このThe Thirdのトラックはどの曲もトライバルを主体としながらもハードグルーヴツールトラックとしても非常に使いやすくテンションを一定にキープできる曲が多いので重宝しております!

ÅNTÆGØNIST / Death Fondly [2019]

大体このあたりのリリースからハードグルーヴのトラックが少なくなってきて今のハードテクノが見えてきた時期でしょうか。その時期にリリースされていたÅNTÆGØNIST(読めない)からはダークかつストレートなハードテクノトラックのこちら。ソリッドで淡々と展開するトラックの中に見え隠れする不穏さが個人的にめっちゃ好きでした。この時期こんな感じのテクノばっかり買ってた気がしますが、病んでないです。趣味趣向って変わるものですね。

Slam / Severed [2020]

2020年初、言わずとしれたSOMAの主宰Slamの突然の方向転換、急にハードミニマル路線に舵を切った中から最も衝撃的だったこちらをチョイス。元々2020年以前も結構ハード寄りに近づいてきたSlamでしたが2020年になって突然この手のハードミニマル路線のトラックをバンバン出してきたので喜んで購入した覚えあってこの時期はかなりエグいハードミニマル中心に買ってた覚えがありますね。2019年頃からかなり全体的にハードテクノのリリースボリュームが増えてきてBeatportのチェックが追いつかなくなってきた記憶がありますが、再び盛り上がってきていいことです!!

David Oblivion / Pull Up The Poor[2021]

15年の中でも直近で使い倒したのがこちら。ボイスサンプリングもさながらスピーディかつ重量級かつゴリッゴリのハードテクノ展開で最初から最後までぶっ通しでフロアを攻め続けるトラックで完全にフロアを盛り上げて踊らせるキラーチューン!この曲も一回聞いたら二度と忘れないぐらいのインパクト強めな曲で最近も含めてずーっと使い倒してます。感謝🙏

まとめ

ということで15年のオールタイム・ベストyuduki編どうだったでしょうか。

今回の記事を執筆するに当たりBeatportの購入履歴100ページ分とTRAKTORのリストを見たりなどしてましたが、購入時系列やインポート時系列順に見ていくと前半はかなりハードグルーヴに寄ってますが2018年ぐらいから急に傾向が変わってきて今のハードテクノの路線に変わってきているのはなかなかおもしろい物がありましたね。そして「15年から10曲」という絶妙な曲数なこともあり最後の最後(現在1:50)まで頭を悩ませました…15選にすればよかったなと思ったのはここだけの話です。

15年のオールタイム・ベストはこんな感じでしたが今年はたまた今後はどういった曲がアンセムになってフロアを楽しませてくれるのか、めちゃめちゃ楽しみにしています。もちろん今回チャートに入らなかった中にもいい曲はとてもたくさんありますので、過去のHardonize Blogまたは今後も当BlogやTwitterもしくはDiscordなどを見てくださると嬉しいです!

以上、今週の更新は私yudukiでした!
次回更新は直前更新、TAKくんです。

おまけ

Hardonize忘れられない存在、といえばやはり麺珍亭ですかね。入り時間前にレジデントDJ&VJの半分以上がなんの打ち合わせもなくお店に来たという偶然もあるぐらいみんな麺珍亭の油そばが大好きですし、来場する皆様やゲストの皆様にも麺珍亭の美味しさを広く伝えてきましたので今後もHardonizeにいらっしゃる皆様には麺珍亭の油そばの美味しさについては様々な方に布教を行っていきたい所存です。ちなみに麺珍亭のオープンは2010年なので一方的に親近感が湧いていたりもします 笑(本件に関して麺珍亭からお金をもらっているなどという事実はございません)