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今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2019/05/30

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

Hardonize 33回目、無事に終了致しました。
お越し頂いた方々、この記事をご覧頂いている方々、本当にありがとうございます。

当日は別パーティーとダブルブッキングだったため、レジデントのプレイを聴くことができませんでしたが、話を聞いたところによると相当変わったことをやっていたようで。
ハードテクノを軸に他ジャンルまで伝播させると云うのはこれまで自分が推進してきたこともあって聴けなかったのが残念ではありますが、おそらくこの辺りは各々の担当回に於いて語られることでしょう。
と云うかそういうこともっとやっていいのよ?

それも今回のゲスト2組のポテンシャルに引っ張られての形だったことは想像に難くありません。
レイヴィーな最新トラックを連発しながらテックダンスのクラシックまで押さえたDon2Kの2人、反対に90年代レイヴクラシックをこれでもかと濃縮させたプレイをヴァイナルオンリーで展開させたbirdheadさん、共に良いものを披露して頂きました。

ワタクシはこの日トリを担当致しました。
出番前のbirdheadさんがオールドスクールレイヴであることは目に見えていたので、そこから最近のトラックに推移させることを念頭に置きました。
既に何回か連載の中で触れておりますが、最近のメインストリームテクノにレイヴ回帰が起こっていて、スタブやドミネイターと云った『あの頃』の音が乗ったトラックがガンガン新譜としてリリースされているのです。
4つ打ちだけでなくアーメンモロ使いのダークなブレイクス界隈もかなり活発なので、その辺りひっくるめてスポットを当てた内容になりました。

全容はこちら。
ブレイクス~レイヴ回帰系テクノ。

No Artist Trackame Link
01 THE PRODIGY OUT OF SPACE beatport
02 THE PRODIGY FIRE (SUNRISE VERSION) beatport
03 SL2 On A Ragga Tip (Original Remastered) beatport
04 THE PRODIGY FIRESTARTER beatport
05 BONG-RA vs THE DJ PRODUCER GLOWSTYX BANGFACE VIP beatport
06 T99 Anasthasia (Pulsar Remix) beatport
07 Echo Knight Xscape beatport
08 Top Cat Request the Style (Special Request Remix) beatport
09 Joy Orbison Off Season bandcamp
10 Raito Hardcore Rave beatport
11 Quentin Ravn Planet B beatport
12 The-Prophecy Jam Master (T78 & ROBPM Remix) beatport
13 Outlander Vamp beatport
14 Atix Circles beatport
15 PALI, Lorenzo Raganzini No Escape (Regal Remix) beatport
16 Blicz Modern Revolt beatport
17 T99 Anasthasia (Falhaber Remix) beatport
18 Da Hool Meet Her At The Loveparade (Shadym & Alain Delay Rework2018) SoundCloud
19 SPLNTR The Battle Of The Thunders (Rave Edit) beatport
20 Earwax (IT) Hardship beatport
21 Jensen Interceptor Aqua Lung beatport
22 fuse vs lfo loop beatport
23 808 State Pacific 212 YouTube

冒頭The Prodigyの曲を3つ立て続けに使ったり、Anasthasiaリミキシーズから2曲使ったり、好きが高じて大分無茶をやりました。
例によって数曲かいつまんでご紹介します。

THE PRODIGY / FIRESTARTER

The Prodigy – Firestarter (Official Video) – YouTube

序盤3曲The Prodigyで固め打ちした中の1つ。分かりやすくKeith Flint追悼。
1996年にリリースされた彼らの代表曲とも言える作品で、当時生まれたビッグビートと云うジャンルの金字塔でもあります。
ファットなリズムにサンプリングされたギターリフが繰り返されるシンプル且つインパクトのある曲。
Keith Flint追悼回でも触れましたが、彼がProdigyに於いてボーカルに転身した最初に作られた曲でもあるので、どうしても使いたかった。

Top Cat / Request the Style (Special Request Remix)

Request the Style (Special Request Remix) by Top Cat on Beatport

1994年リリースのレゲエをこの曲が由来となっているPaul Woolfordのプロジェクト、Special Requestがアレンジしたもの。
Special Requestについては過去の記事で特集している通り、現代テクノとオールドスクールレイヴの架け橋を担い、多くのヒットチューンを輩出している存在です。
この曲に関してはとにかくベースが深い。
延々と反復されるアーメンといい、早回ししたらそのままジャングルとしても使えそうな仕上がりです。
元のBPMが140と云うこともあり、各ベースミュージック、ブレイクビーツとしても機能する大変使い勝手の良いトラック。

Quentin Ravn / Planet B

Planet B (Original Mix) by Quentin Ravn on Beatport

やや歪んだリズムと浮遊感のあるパッドと云う相反する要素が絡んだテクノ。
こういう曲は飛び道具として使いやすいので割と重宝する傾向にあります。
ドライな金物からショートブレイクを経て4つ打ちリズムに流れ込む展開をするため、ブレイクビーツからテクノに推移する過程で使用しました。

T99 / Anasthasia (Falhaber Remix)

Anasthasia (Falhaber Remix) by T99 on Beatport

前回の担当回でも触れた今年の重大出来事、Anasthasiaリミキシーズ3部作の中から1つ。
リズムの硬さもそれとして、リフのエディットに於いてかなり攻めていると思われるこのアレンジ。
Falhaberはここ数年でシーンに現れた急先鋒ながらメインストリームテクノ~ハードテクノどちらでも使えるような丁度良い塩梅のトラックを得意としているフシがあるので、要注目のアーティストだと思います。

SPLNTR / The Battle Of The Thunders (Rave Edit)

The Battle Of The Thunders (Rave Edit) (Original Mix) by SPLNTR on Beatport

ダークテクノの新星アーティスト、SPLNTRによる最新EPより。
オリジナルのホラー且つインダストリアルなテイストにスタブ、アシッドと云ったレイヴパーツを上乗せした破壊力倍増のトラック。
ちなみにEPのリリースは本作でまだ2作目と云う超若手でありながら、収録曲や彼のSoundCloudアカウントにはオールドスクール感溢れるトラックが目立ちます。
こちらも今後要注目(特に歪んだ音が好きな人向け)の存在と言えるでしょう。

fuse vs lfo / loop

Loop (Original Mix) by Richie Hawtin, F.U.S.E., LFO on Beatport

割合レイヴの派手な音を立て続けにかけたので、最後はデトックス気味に、それでもオールドスクールに敬意を払いつつこちらで〆。
1993年にLFOとF.U.S.E a.k.a. Richie Hawtinと云うテクノレジェンド同士の合作と云う形でリリースされたアシッドハウス。
展開も構成もシンプルながら延々と繰り返されるTB-303TR-808、そしてTR-909と云った名機たちの音は中毒性のカタマリで、まさしくクラシックと呼ぶに相応しい曲。
今年に入ってRichie HawtinがF.U.S.Eの活動25周年記念盤を出したこともあり、最後に持ってきました。

ちなみに、厳密には808 State / Pacific 212をウワモノとしてかけつつ、ボトムをこちらメインで流すと云う人力マッシュアップをやりました。
こちらもテクノクラシックとして有名な曲。
割と両曲の展開がピッタリハマるので是非真似してみてください。

他の曲も取り上げたいところではございますが、今回はここまで。
上記トラックリストの各楽曲に於けるリリース日を見ると、今年のものがかなり多いことが分かります。
オールドスクールレイヴの発祥から30年、現在進行形で現行のシーンにリバイバルが起こっているのです。

東京ではテクノのパーティーが毎週どこかで行われておりますが、とりわけ最新のアグレッシヴな音に焦点を当てたパーティーではこういった音が流れることも珍しくありません。
だもんでワタクシのように当時クラブミュージック自体触れていなかった世代にとって、今のこのシーンからは得られるものが多いように感じます。
これを見て興味を持たれた方がいらっしゃいましたら是非様々なパーティーに足を運んで頂きたいと願っております。

余談ですが、前回の担当回にて触れた秋葉原重工の渋谷Contact回、Hardonize前日深夜に行われたFatima HajjiとPig&Dan来日、Hardonize当日深夜に行われたWehbba来日
全部行きました。
ホントこの週テクノづくしで楽しかったです。
得たものは積極的にアウトプットできるよう心がけます。

ちなみにHardonizeを含む全行程でTakayuki Kamiyaさんと一緒でした。
あの人のテクノに対するタフネス本当に凄い。
あと3日前にも一緒にカレー食べました。
ボスも彼を見習って早く僕にラーメン奢るべき。

次週06月04日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2019/05/16

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

Hardonize本編の日も来週と迫ってまいりました。

2019/05/25 Hardonize #33

告知の通り、今回のゲストはbirdheadさん、そしてDon2Kの2組となっております。


各々に関するご紹介を改めて申しますと、まずbirdheadさんはオールドスクール・レイヴを専門とするDJ。
DJとしてのキャリアもレイヴの黎明期である90年代初頭からなので、ざっくり30年近く。
従って当時リアルタイムで買われていた、今となっては激レアのヴァイナルがbirdheadさんのライブラリにゴッソリ含まれております。
ちょっとした歴史資料館と言っても差し支えない気がします。

テクノが発展する過程に於いてレイヴミュージックとの関係性は切っても切れない間柄です。
レイヴを象徴するアシッドシンセやフーバーと云った新しい音はそのままテクノに応用され今日に至っておりますし、その攻撃的なスタンスを取り入れ、1つの音をより強化、先鋭化させたものが後にハードテクノに繋がっていくわけです。
レイヴが持つメロディアスな要素をより洗練させることで確立したトランスもまたテクノと相性の良い音楽であり、現在も様々な形でクロスーオーバーが行われていますね。

そんなある意味ご先祖様とも言えるレイヴサウンドの具体例がこちら。

DJ Seduction / Hardcore Heaven (The Hardcore Mix)

Hardcore Heaven (The Hardcore Mix) by DJ Seduction on Beatport

試聴頭で聴こえるのはドミネーターと呼ばれるシンセの音で、これもこの手の音楽では良く使われるサウンドアイコン。
ブレイクビーツ、ハウス、その他色々入り混じった粗っぽく下品でありながら自由度が高く派手な曲がレイヴの醍醐味の1つだと思っています。
現行のメインストリームテクノにレイヴ回帰が起こっている今(※)、改めてその原点にしてコアの部分を聴こうじゃないかと云うのがこの度birdheadさんをお招きした理由の1つです。
今回、それが叶ったことを嬉しく思っております。
まぁ、Keith Flint追悼の意味もあるにはあります。


もう1組、Don2K(読み方はドンツク)はそれに相対して若手の2人組。
トラックメイカーとして活動しているs-donさんと、DJとして活動しているK→CHOHさんによる、テックダンスに焦点を当てたユニットです。
過去Hardonizeにご出演頂いたni-21さん率いるハードダンスパーティー、ENIGMAのクルーであり、自身もHYVEと云うハードサウンドに重点を置いたパーティーを主宰するなど精力的に活動されております。

まさしく先述のトランスとテクノによる相互作用の結果の産物がテックダンスです。
テクノの持つ硬いリズムとトランスが得意とする派手なシンセを併せ持ったこのアグレッシヴなダンスミュージックは、ハードダンスの第一人者YOJI BIOMEHANIKA氏が先陣を切る形で日本から海外へ発信されました。
その結果、数多くの楽曲やレーベルが生み出され、果てはクラブと云う枠組みを超えてゲーム楽曲としても採用されるまで広まりました。

少し前の作品になりますが代表的な曲として以下のものを挙げておきます。

Oyaebu / Ferret

Ferret (Original Mix) by Oyaebu on Beatport

テックダンスはテクノ、トランスのみならず、その2つが吸収した音楽すらも内包していく業の深い音楽です。
それもあって昨今に通ずるEDMやダブステップの影響が見られるこの曲は、割とインパクトが強くて好みでした。
異なるフィールドの音楽がそれぞれの良さを持ち寄って新たなスタイルを確立していく、と云うのは音楽が発展していく上で欠かせない事象だと思っているので、若い感性を持つ2人がそれをどう噛み砕き、MIXとして昇華させるのかと云うのはとても参考になると思います。
こちらもまた楽しみにしております。

と云った塩梅の2組が今回のHardonizeに華を添えて頂けることになっております。
ハードテクノの『これまで』とハードテクノの『これから』、そしてレジデントメンバーがハードテクノの『今』をお送りします。
来週05月25日土曜日の15時より早稲田茶箱にて開催。
何卒よろしくお願い致します。


レイヴ回帰が増えている一例としてどうしてもご紹介したい曲がこちら。

T99 / Anasthasia (Pulsar Remix)

Anasthasia (Pulsar Remix) by T99 on Beatport

T99Anasthasiaと云えば1991年にリリースされたオールドスクールレイヴを代表する1曲であり、数えきれない程のコンピレーション、MIXに収録された他、正規版は元よりリミックス、ブートレグの数もまた膨大。
挙句の果てにはタモリ倶楽部の名物コーナー、空耳アワーで取り上げられたこともある、とにかく有名な曲なワケです。
それが今年、リリースから四半世紀以上経過した2019年である今年、リミックスEPが3つも立て続けにリリースされると云う完全に分からない事件が起こりました。

Check out Anasthasia (2019 Remixes), Pt. 1 by T99, IG on Beatport
Check out Anasthasia (2019 Remixes), Pt. 2 by T99 on Beatport
Check out Anasthasia (2019 Remixes), Pt. 3 by T99 on Beatport

オマケにPt.1の1曲目を担当したAbbeloos OlivierT99本人です。
あくまで暫定ではありますが、今年のテクノ大事件1位です。
ハードテクノ的にはPt.1に収録されているDanilo Incorvaiaのリミックスが使いやすそうですけど、当時のオールドスクール感満載のブレイクビーツがドツボだったため、上ではPt.3収録のPulsarのリミックスを掲載しました。
いや言うまでもないですけど3つ共全曲オススメです。マジで。
何でしたらこの3作品の収録曲だけでレビュー書けそうです。

さて、先週はBEPPUさんが主宰しているハードテクノパーティー、Uに出演致しました。
ご来場頂いた方、ありがとうございました。

普段はよりハードなサウンドをプレイしている方々がテクノをプレイする回とあって、パーティー通してかなり貴重な場であったと認識しております。
各々のテクノに対する趣向の違いがモロに出ていて参考になりました。
楽しかったです。

で、ワタクシはこの日のタイムテーブル順によるとほぼ真ん中と云うポジションであり、後ろの人たちがハードグルーヴだったりアシッドハードテクノだったりと割合派手目な音で固まっていたため、『前の人からは非4つ打ちで緩く受け取りつつ、徐々に音数増やして最後の方で1~2曲アップリフティングな系統が出来れば良いや。』くらいに構えていたわけです。会場に着くまでは。

したらば会場に着くなりいきなりオーガナイザーのBEPPUさんより『明るい音でやって欲しい。』と云うリクエストを受けるわけです。
この時点でテンパイ度1ですが、まぁオッケー。まだ全体の割合変えれば何とかなる。
とりあえず最初は変えず、中盤の展開を考えるかくらいに構えながらパーティーの進行を楽しんでいると、2番手Bishamonさんのプレイでまぁ選曲が被ること被ること。
上で書いた『前の人からは非4つ打ちで緩く受け取りつつ徐々に音数増やして』が事前の示し合せなしに完璧に先取りされてしまい、曲そのものも被ってしまったためこの時点でテンパイ度10くらい。

じゃあもう初っ端から明るい方向でやっていくしかないのかと思いきや、ワタクシの前にプレイしたtcmzさんはゴリゴリのインダストリアル。
終始ノイズみたいな音と歪んだキックが空気を蹂躙しており、どう頑張っても明るい音にシフトできる状態ではありませんでした。
人間って窮地に追い込まれると笑うんですね、マジで。

いよいよテンパイ度50にまで達してしまった感があり、バーカウンターの隅の方でラップトップ広げながら過去のトラックリストを参考にしつつ、あーでもないこーでもないと唸っていたワケなのですが・・・どうもそれが面白かったんでしょうね。
共演者、お客さん諸々入れ替わり立ち代わりで煽りの嵐。
『おっ、アシッド?アシッドやるの?』
『出番早くて良かったー。』
『ギャバンかけようぜ。』
いいかお前ら絶対忘れないからな。

結局ほぼ何も定まらないまま、テンパイ度100の状態でスタートとなりました。
近年ここまで絶対絶命な状況に立たされたことがなかったので、忘れていた何かを思い出した良い経験になりました。(精一杯の取り繕い。)
トラックリストはこんな感じでした。

45分とはいえ、あからさまに使用曲数が少ないところに必死さが表れてます。
中盤でディスコ、アーリーハードハウスにシフト出来たときは本当に安心しました。
Knuckleheadz特集で触れた通り、この手の音楽もテクノ、トランス、ハウスの良いとこどりと云う感じがして好きなので、プレイ人口が増えることを願っております。
最後に使ったのがこちら。

S-Connection feat AnaBelle / Summerlove ’97 (Scorccio Hot Mix)

S-Connection feat. Anabelle – Summer Love (Scorccio Hot Mix) (1997) – YouTube

グルーヴィー且つファンキーな97年の名作。
いずれHardonizeでも使いたいですね。出来ればタイトル通り、夏と近いうちに。

実はその前の日にEDC Japanに行ってきました。
ULTRA JAPANTomorrowland同様、所謂EDMのフェスで、この手のイベントに行くのは4年振りと結構久しぶり。
オープンエアーの中、豪華絢爛なステージをぶらぶら移動しつつテキトーに休んだり踊ったりと云うのはやっぱり楽しいものでした。

ちなみに今回はJosh WinkMarcel Dettmannと云ったテクノの方々にもスポットが当たっていました。
2人共テックハウスを軸に随所にエフェクトを差し込みつつじわじわと空間を掌握していくプレイで、ハコで聴いても映えそうな音だなと思ったりしつつ。

でもこの日のワタクシの大目当てはExcisionSkrillexでした。
ハードテクノのブログなのにごめんなさい。
前者はワタクシがダブステップと云う音楽を認知した2011年ぐらいから今までずっと好きで、今回初来日だったと云うのがあっていてもたってもいられず。
後者は意外にも今まで1度も見に行ったことがなかったのでようやくと云う感じでフルで堪能しました。

両者共に圧巻でした。
圧倒的なベースの音圧とメタルライクなサウンドで暴力的な音運びをしたExcisionと、過去の自分の曲までしっかりフォローしつつ最後に宇多田ヒカルとのコラボレーショントラック、Face My Fearsで〆たSkrillex。
両者を知った切欠となったダブステップと云う音楽がここまでメジャーになるとは当時思ってもいなかったですが、それを後押しした2人のプレイを1日で体感できたのは大変贅沢でした。
良い経験になりました。

当日実際にかかった曲でもあり、最近のExcisionの作品として紹介したいのはこちらですが、

Excision / Exterminate

Exterminate (Original Mix) by Excision on Beatport

強いてハードテクノとの関連性を考えるならば某大ヒット映画の影響も踏まえてこっちかもしれません。

Excision & Downlink / Rock You

Excision & Downlink – Rock You [Free Download] by Excision | Free Listening on SoundCloud

当時は珍しかった4つ打ちダブステップ。そして大ネタ
公開当時はフリーダウンロードだったのですが、今見たらリンク切れのようです。残念。

さて、テクノの話に戻しましょう。
Hardonize本編が来週05月25日土曜日だと云うことについては冒頭で触れた通りですが、この日の夜、なんとWehbba来日でございます。

iFLYER: INTENTION with WEHBBA (DRUMCODE) @ WOMB, 東京都

Wehbbaについては以前ボスが特集回を組んでくれたこともあるのですが、以前はハードグルーヴを手掛け、現在はメインストリーム系テクノを手掛けているブラジルのクリエイターです。
ハードテクノ時代も多くの名門レーベルからリリースしており勢いがありましたが、近年のDrumcode参加以降の活躍がやはり凄まじいですね。
と云うか前述のUでもかけたのですが、彼のつい最近出た曲、これ、イカれてませんか?

Wehbba / Third Wave

Third Wave (Original Mix) by Wehbba on Beatport

基本的には深いグルーヴを維持しつつ無機質な進行をするのですが、ブレイク明けのピアノ連打がインパクト絶大。
Youtubeのフル試聴だと分かるのですが、この仕掛け、ブレイク明け以外にも散らばっています。
渋さ一辺倒と見せかけてそうじゃないと云うある種の勝負意気を感じさせるトラック、こういうのに弱いですワタクシ。
ちなみにこの曲、2019年05月16日現在でBeatportのテクノチャート6位です。
凄い。

これを新鮮なうちに東京のWOMBと云う大箱で聴けるやもしれんのです。
あと単純にWehbbaが好きなので現行のプレイがどのような感じなのか聴いてみたいと云うことで、Hardonizeの後ですけどめっちゃ行きたいんです。
と云うわけでお時間のある方はハシゴしませんかと云うお誘いです。

ちなみに、その前日にはFatima HajjiPig&Danと云う組み合わせが来日します。

iFLYER: ALIVE presents REBOOT feat. PIG&DAN, FATIMA HAJJI @ SOUND MUSEUM VISION, 東京都

これもこれで凄い。
Fatima Hajjiも元ハードテクノのクリエイターとして名を馳せた人ですね。

Fatima Hajji / FiestaH Techno Go! (Hard Version)

FiestaH Techno Go! (Hard Version) by Fatima Hajji on Beatport

最近の作風ですとこんな感じ。

Fatima Hajji / Taking over

Taking over (Original Mix) by Fatima Hajji on Beatport

テンポ的には落ち着いたものの、やはりハードテクノの名残が見え隠れするトラックが多く、現行のプレイがどういったものになるのかと云う興味は大きいです。

対するPig&Danはバリバリ現行のメインストリームテクノを牽引している立役者。

Pig&Dan, Adam Beyer / Capsule

Capsule (Original Mix) by Pig&Dan, Adam Beyer on Beatport

奇遇なことにこちらもDrumcode所属のクリエイターです。
つまり人によっては立て続けにDrumcode成分を摂取できる週末になりえます。
1996年の設立当初から現在に至っても尚テクノと云う音楽の最前線に立っているレーベルだと思うので、是非来週末は各々予定を立てて遊び倒しましょう。

更に付け加えるとその前の20日月曜日には常日頃お世話になっている秋葉原重工が渋谷Contactで平日パーティー、秋葉原重工 – Akihabara Heavy Industry Inc. Shibuya Branch #1を施行したり、
23日木曜日には常日頃お世話になっているREV-TUNEさんが中野heavysick ZEROENERGY FOR WEEKENDと云うパーティーを新たにスタートさせるなど、身近なところでもなんか盛り沢山過ぎてヤバいです、来週。
と云うのを紹介していたらこれだけで相当な文量になってしまう位にはヤバいので、今回はアーティスト紹介は無しとさせて頂きます。
直近のパーティー情報紹介(+日記)と云うことで1つよろしくお願いできればと。

とにかく来週は遊びましょう。
その中の1つとして我々Hardonizeもどっしり構えて皆様のお越しをお待ちしております。
どこかでお会いできるのを楽しみにしております。

次週05月21日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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