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今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/04/19

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

相変わらず週末はパーティーへ出入りして遊び歩いております。
そういえば来週末はM3ですね。
気の早い人はもうカタログチェックなど終えている頃でしょうか。
僕も早く入手せねばと思っている次第です。
またレビューしろと圧力かけられるんでしょうか。だから早くラーメンをですね。

そういった遊びに行く以外の新たな週末の楽しみとして、最近カレーを作ると云うのが加わっております。
市販のルーは使わず、スパイスから拵えるわけなのですが、これが意外に楽しい。
と云うわけで先週、カレー自作に於ける同好の士である秋葉原重工のCEO、Takayuki KamiyaさんとAVSS代表、Da/Leさんとワタクシの3人で自作カレー品評会を行ってまいりました。
品目は同じカレーでありながら3人とも全然作り方が違ってて、味も三者三様、大変参考になりました。

Takayuki Kamiya謹製カレー
Takayuki Kamiya謹製カレー。

Da/Le謹製カレー
Da/Le謹製カレー。

666謹製カレー
ワタクシ謹製カレー。

かくいうYudukiボスにしたってたまに手料理こさえているワケですし、我がHardonizeでも自作料理を振る舞う回とかあれば良いのにと思っております。
人に餅を焼かせている場合ではないですよ。やりませんかボス。ワタクシはとてもやりたいですよ。

さて、カレーが日本に伝えられ、広まったのはイギリス海軍の功績が大きいとされています。
そんなイギリスに敬意を表し、今回は同国のアーティストをご紹介したいと思います。
(インド人テクノアーティストは思いつきませんでした。)
こちらです。

Rob J.

Rob J

https://www.facebook.com/rob.harrison.129
https://soundcloud.com/robj86

イギリス南部、スゥインドン出身のDJ/アーティスト。
Adult Records、AK Recordings、Groove Soldiers Recordsなど、ハードグルーヴの名門レーベルからのリリース経験を持つシーンの牽引者。
トライバルリズムもさることながらディスコやファンクのリフを惜しげもなく用いた陽気なトラックは広く支持を集め、Du’Art、Alexey Kotlyar、Mark Reyなど世代的にも近いDJによってプレイされています。
(参考までに上記Soundcloudアカウントにフリーダウンロード、ブートレグ楽曲なんかも公開されております。)

DJに関してもハードグルーヴに軸足を置きつつ、随所でスクラッチを用いて華を添えるこれまたファンキーなスタイル。
中でも『Diverse Grooves Podcasts』と名付けて公開されているシリーズは、1時間の中で前半はトライバルハウス、後半はハードグルーヴと2部構成のラジオ番組的なMIXになっており、これも彼の特徴的な試みであると言えます。

そんなRob J.のコアにあるのは、彼が幼少期に聴いたUKミュージック。
折しもこの頃、90年代のイギリスはレイヴカルチャーの真っ只中にあり、SL2、The Prodigy、808 Stateなどによって作られたレイヴサウンドを聴いたときに強く心が動かされたそうです。
その後間を置いて同じイギリスのアーティストであるBen Simsの楽曲を聴いたとき、同じくドハマリ。
そしてこれら2つの大好きな音楽を組み合わせることを命題に掲げ、Rob J.としてのキャリアがスタートしました。

初めてレーベルと契約したのは2011年でした。
この時期と云うのもファンキーなトライバルテクノの名称としてハードグルーヴと云う単語が認知されてきた時期に当たり、その中の新星として注目されるようになった経緯があります。

当然、楽曲のクオリティも期待値を上回るものであったことは疑いようもありません。
初期作品の1つがコレです。

Rob J. / New Skool

上で書いたようにレイヴサウンドとトライバルテクノに影響を受けているサマが聴いてとれる派手なハードグルーヴ。
メインとなるスタブリフもそうですし、ブレイクでアーメン鳴らしてみたり、ここまであけっぴろげにレイヴに寄った曲はかなり珍しく、Rob J.ならではのような気がします。

勿論、ディスコやラテンリフのハードグルーヴらしい楽曲も健在。
と云うよりコチラの方がRob J.のトラックから受ける単純な印象としては強いかもしれません。
リフのインパクトに重きを置いた派手テクノ好きならば一目置いて良い存在だと思っております。

一方でちょっと変わったハードテクノも手掛けているのがまた魅力の1つ。
例えば上記New Skoolと同じEPに収録されているこちらはリフを細切れにして再構築させるカットアップ・エディット手法の元に作られており、ハードグルーヴはおろかハードテクノ全体で見てもかなりレアな楽曲です。
(UKガラージとかでよく使われる手法ですね。)

Rob J. / Thinking Of You

同じEPに極端な2曲が収録されているのはアナーキー・イン・ザ・UKなのか何なのか。
兎角初期作品からこんな塩梅なので、コイツなら何か変なことをやってくれるかもと思わせてくれる、そんなアーティストです。

そんな、Rob J.のオススメはこちらになります。

Rob J. / Tribal Grooves

Digital Knecht / Recycled Loops (Rob J. Remix)

DJ Schiffer, Rob J., Vitaly Mc’Lay / Hypersummerloops

Rob J / Reloaded

Rob J / Funky Time

次週04月24日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。


今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/04/05

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

04月に入り、急激に暖かくなってきました。
丁度1年前のこの連載に於いては曲名に『春』とか『桜』とか入ったトラック特集なんて変わった紹介をしておりましたが、今年もこの季節がやってきたんだなと実感しております。
流石に2年連続で曲名縛りはできませんが、『桜』と云う単語自体は海外でも知られたもので、その後もちょいちょいリリースされておりますね。


これとか、


これとか。

もう1つこの時期恒例の風物詩と云えば新入生、新社会人の存在でしょう。
シワのない制服に身を包んだ若人が期待を胸に歩いている光景は、何とも気持ちの良いものですね。
是非その笑顔を絶やさない日々を送って頂きたい。
尚、ワタクシは遂に平日も私服で行動する有様になってしまいました。

ってなワケで今回は活動開始から間もない、フレッシュなレーベルを1つご紹介します。
単一レーベルに焦点を当てるのはOmanticRecords以来です。

Rebeld Records

Rebeld Records
https://www.facebook.com/RECORDSPT
https://soundcloud.com/user-439622702

2017年ポルトガル発、Filipe WildbergSandro Mによるテクノレーベル。
ポルトガルと云えばA.PaulやGoncalo M、Du’ArTにPrimus Vなどのアーティストが拠点を構えるハードテクノ原産国でして、創立者のFilipe Wildberg (DJ PINA)も古くから地下ハードテクノシーンを支えてきたアーティスト/DJ。
しかし片やSandro M.はと云うと1997年生まれ。
音楽活動も5年程と云う完全若手でありながらGoncalo Mが主宰を務めるIntuition Recordings、Alexey Kotlyarが舵を取るAK Recordingsと云った現行ハードグルーヴの軸となっているレーベルからリリース経験を持つ未完の大器。
ここまで若い人は近年のハードグルーヴシーンだとかなり稀な存在です。

設立から1年と云うこともあってリリース数はEPが12本とまだまだ少ないですが、裏を返せばコンスタントに月1本のペースで作品を輩出していることになります。
参加アーティストにIntuition Recordings繋がりでChrys Dan、同じくポルトガル出身で活動歴1年のニューカマー、Pritechがおり、同国に於けるGoncalo Mの影響力の高さみたいなものを感じます。
が、なぜかそこにHomma Honganji氏の名前もあったり。

音もGoncalo M直系らしいパーカッシヴなハードグルーヴをメインとしつつ、DowntownBloudのテックハウスもあると云う2段の構え。
この2人はDowntownがTuga Recordsと云うテクノレーベルのボスを務めており、Bloudがそこに所属しているアーティストと云った関係でもあります。
Bloudもまた活動から1年そこらの新人ですが、90年代テクノを意識したような硬めのテックハウスを作っております。
別レーベルの作品ですが、これとかオススメです。

また、パーティーも積極的に行っており、レーベルオーナーであるFilipe WildbergのYoutubeアカウントから開催中の模様を見ることができます。

比較的明るい空間でVJがなく、何より広くてお客さんもギッチリ入っている辺り、日本とはテクノの有り方そのものが違いますね。
ちなみにこの映像で会場となっているのはLlumと云うクラブ。
ヒップホップ、ハウスのパーティーもあるようですが、調べるとテクノをメインとしているような気がします。
試しにYoutubeで『Llum Portugal』で検索するとこんな感じ
ここでもやはりGoncalo Mが検索上位に来ますね。
ローカルのアーティストを調べるにはハコの名前で検索すると良いかもしれないと思いました。

尚、新興レーベルだけあってデモも募集しております。
上記Soundcloudアカウントに英文で送信方法から返信に至る期間まで丁寧に書いてありますので、腕に覚えのあるテクノプロデューサーは送ってみると良いのではないかしら。
採用されればBeatportにHomma Honganji氏の作品と一緒に並べられるわけですよ。
ワンチャンポルトガルにゲスト招待されたりして・・・夢が広がりますね。春ですからね。

思った以上にポルトガルテクノ事情っぽくなってしまいましたが、Rebeld Recordsのオススメはこちらになります。

Sandro M., Wildberg / Yeke Yeke

Homma Honganji / Hatari!

Chrys Dan / Hard Li

Pritech / Mi Gusta Bailar

Bloud / Lory

次週04月10日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。