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今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2021/03/23【beatportのHard Technoカテ】

こんばんは。774muzikです。
緊急事態宣言明けましておめでとうございます・・・まあ、特におめでたい状況ではないんですね。
そんな中、絶賛年度末進行でございまして、なかなかバタバタした日々を送っております。
諸々、あらゆる意味で、ゆるい日々が戻ってきてほしい今日この頃です。

話題変わって次回のHardonizeですが、そろそろ日程が出たり出なかったりするかな?
乞うご期待。

さて、それでは本日の本題。
beatportのジャンル区分なんですが、「Hard Techno」の単独カテゴリって前からありましたっけ?
HardCoreと一緒になってた気がしたんですが、今日見たら単独になってました。
ということで、ざっと試聴してみたところ、これ結構いいのが入っていますね。
ハードグルーヴな音からシュランツ、ハードコアっぽいところまで、なかなか良い感じです。
本日はHard Technoカテゴリの直近リリースからオススメどころをご紹介したいと思います。

5曲中3曲が同じリリースって・・・て感じではありますが、このリリースなかなか良かったです。
あとOmega Driveがいっぱいリリースしてた。

おまけで、DnBカテからも一曲。

かっこいい。

ということで本日はここまで。
次回更新は木曜日、DJ Sangoがお送りします。ではー!


新作テックダンス / テックトランス特集 (2021年03月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2021/03/18

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【前置き】

一昨日のyudukiボスのエントリーで触れられていたHardonizeレジデントご用達の東京麺珍亭本舗の新店舗は開店翌日に足を運びました。
元店舗とは比べ物にならないくらい綺麗になってました。
鶴巻町本店には人生の半分以上通っておりましたので、思い入れも一入。
当然ですが、味は元のままなので引き続き信頼が置けます。
近くにお立ち寄りの際は是非。

【今回のお題】

さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

今回取り上げるサブジャンルは

テックダンス / テックトランス

です。
特別連載に於いては9回目に取り上げたテクノの質感を含んだトランス、ハードダンスのスタイルです。
前回は約1年前にお届けしており、インパクトの強いサウンドが用いられている一方で現行のハードテクノにも通用するリリースが多いことを示しました。
この手のトラックもHardonizeで流れることが多いため、改めて直近のリリースについて触れていきたいと思った次第です。

今回は新作というカテゴリーでスポットを当てていきますので、ここ2ヵ月程の間にリリースされたトラックを主に取り上げていきます。

加えて前回同様になりますが、どうしても配信サイトの試聴ではブレイクの部分しか含まれていないケースも多々あったため、長い尺で音源が公開されているYouTubeリンクを埋め込み音源として貼り付けます。
その下にbeatportへのリンクを記載しておきますので、購入はそちらからどうぞ。

では、新作テックダンス / テックトランス紹介いってみましょう。

【曲紹介】

Key4050 / Just A Dream

Key4050 – Just A Dream (Original Mix) – YouTube

Just A Dream (Original Mix) by Key4050 on Beatport

お互いソロでも活動しているアイルランドのプロデューサー同士、Bryan KearneyJohn O’CallaghanのユニットKey4050によるテックトランス
かなりレトロなトランスのサウンドが散りばめられており、かと思えば急にウワモノが消えてキックとベースだけになったり、押し引きの塩梅が絶妙なトラック。
ブレイクの高揚感煽る感じはトランスならではの気持ち良さですし、何より出音がメチャクチャ綺麗なので早く大きい音で聴きたいという気持ちです。

Felix R / Sin City

Felix R – Sin City (Original Mix) – YouTube

Sin City (Original Mix) by Felix R on Beatport

オーストラリアのプロデューサーFelix Rによるテックトランス
yudukiさん、774Muzikさん、僕の3人で最近かなり推し気味のアーティスト。
ハードダンス界隈の出身でありながらここ最近のリリースがかなりハードテクノ寄り、それもかなり硬質なリズムを擁したトラックが目立っており、それでいてハードダンスの重厚なシンセ層と細かい音の差し込みがまぁ美味い美味い。
この曲もそんな得意分野が遺憾なく発揮されたもの。
ハード系4つ打ちなら何でも幅広く応用できそうな懐の広さを見せてくれます。

推しということでもう1つ直近のリリースを。

Felix R / Need You

Felix R – Need You [Tranceformer Darkside] – YouTube

Need You (Original Mix) by Felix R on Beatport

こちらはもっとピュアなテックダンスという印象を受けます。
リズムの厚さに反比例するようにシンプルなアラーム系リフが逆にインパクト強め。

Blashear / Brisk Tempo

Blashear – Brisk Tempo – YouTube

Brisk Tempo (Extended Mix) by Blashear on Beatport

アルゼンチンのプロデューサーBlashearによるテックトランス
ハードグルーヴに近い前のめりなリズムが鳴っている曲。
これも実はかなり多いシンセを使い分けている器用さが見て取れます。
フィルの種類も豊富な上、逐一細かくて思わずニヤリとしてしまう。

ちなみに声ネタはFatboy Slim / Ya Mamaでお馴染み、Doug Lazy / Let The Rhythm Pump
この辺りのチョイスもファンキーで良いですね。

Indecent Noise / R.A.V.E

Indecent Noise – R.A.V.E – YouTube

R.A.V.E (Extended Mix) by Indecent Noise on Beatport

ポーランドのプロデューサーIndecent Noiseによるテックトランス
今回紹介する中ではド派手1番星。
アシッドシンセあり、レイヴオルガンあり、スタブありというタイトルに偽り無しのレイヴサウンドてんこ盛り。
反面リズムはシンプルなのがまた使いやすそうでもう猫まっしぐら。カルカン。

Stuarty Baillie / Detonization

Detonization – YouTube

Detonization (Original Mix) by Stuarty Baillie on Beatport

イギリスのプロデューサーStuarty Baillieによるテックトランス
前回のテックトランス特集時にもあった『何このリフ』枠。
アタック強めのソリッドなキックで構成されたリズム、厳かなブレイク、気分の高まるスネアロールを経て飛び出すのが聴いたことのない音とパターンで、初めて聴いたとき普通に『は?』って言ってしまいました。
ちょっとこの音は説明が出来ないので是非聴いてほしいです。
変ミュージック好きには何か胸打つものがある筈と信じて。

ちなみにこれがリリースされたレーベルは前出のFelix R / Need Youと同じくTranceformer Darksideというところで、Tranceformerのサブレーベルという立ち位置で今年設立されたばかりの新興レーベル。
そのためリリース数もまだ少ないにもかかわらず、これだけインパクトの強いトラックを輩出しているということで個人的に関心を寄せています。

Alignment / Into The Unknown

Into The Unknown (Original Mix) – YouTube

Into The Unknown (Original Mix) by Alignment on Beatport

イタリアのプロデューサーAlignmentによるテックトランス
AlignmentはSuaraからのリリース経験もあるテクノをメインに手掛けている人ですが、直近の作風がBPM140前後のテンポで硬質なテクノのリズムとトランスのサウンドを組み合わせたスタイルでほぼ統一しており、この曲もそういった中の1つ。
ユーフォリックなメロディに聴き惚れているとキックが入った瞬間にブッ飛ばされます。

このスタイル、実は最近のテクノのフィールドでかなり数が出ており、それに応えるかのようにトランスのDJもこれらの楽曲をプレイするという良い相互作用が生まれています。
作り手もニューカマーから大ベテランまで幅広く、サウンド同様かなりカオスなことになってて面白いのでいずれここにもスポットを当てて紹介したいところ。
以下類似楽曲を2曲程載せておきます。

Ahl Iver / Danger Close

Ahl Iver – Danger Close (Lenske015) – YouTube

Danger Close (Original Mix) by Ahl Iver on Beatport

SveTec / Set Up

Set Up (Original Mix) – YouTube

Set Up (Original Mix) by SveTec on Beatport

Rick Guyez / Find A Way

Rick Guyez – Find A Way – YouTube

Find A Way (Extended Mix) by Rick Guyez on Beatport

オーストラリアのプロデューサーRick Guyezによるテックダンス
ロングブレイクを挟む展開と、それに沿って鳴らされる煌びやかなシンセが直球で派手。
リズムも黄金期のテックダンスに忠実な打ち方となっているので、現行のテックダンスとして取り上げるのにピッタリのような気がします。
やや哀愁漂うところからするとセットの終盤向けが合うかなという印象。

Cunning Linguists / Thunderpants

Cunning Linguists – Thunderpants – YouTube

Thunderpants (Extended Mix) by Cunning Linguists on Beatport

イギリスのプロデューサーSykesyと、同じくイギリスの大御所ハードダンスプロデューサーDark By DesignによるユニットCunning Linguistsによるハードダンス
これだけ去年の作品になるのですが、あまりにも変な音が鳴っているので紹介させてください。
全体的な特徴として、持続の短い音が多く用いられており、4つ打ちなのにつんのめってしまいそうなリズム構成となっています。
その上でウワモノもシンプルなリフやボイスサンプルが入れ替わり立ち替わりで差し込まれ、とにかく落ち着かなさが顕著。
間違いなく変ミュージック好き向け。
っていうか何でジャケットそんなにキモいの。

Otira / Take Kontrol

Otira – Take Kontrol – YouTube

Take Kontrol (Extended Mix) by Otira on Beatport

フランスのプロデューサーOtiraによるハードダンス
たまげるくらいラフなリズム、たまげるくらいレトロなSuper Sawシンセ、絶対リリース年度間違ってるだろと思ってしまう程に1990年代丸出しな曲。
格好良さや完成度といった尺度ではなく、インパクトというポイントを全力で稼ぎにいった感じが見受けられます。
そして多分それは成功している。
これがSteve Aoki率いるトップEDMレーベルDim Makからリリースされる2021年、実に愉快です。

ちなみにこの後Take Kontrol EPという本作品を含む6曲入りの作品もリリースされました。
他の曲もなかなかに異形のハードダンスが揃っているので、こちらも変ミュージック好きに是非。
っていうか何でジャケットそんなにアニメでイヤらしいの。

まとめ

以上、テックダンス / テックトランスにスポットを当ててお送りしました。
何故か毎回多めに取り上げてしまう。
前回紹介しきれなかったハードダンスまで踏み込んで取り上げましたが、煌びやかさとは別のところに重点を置いたトラックの面白さが伝われば嬉しいです。

あと上で紹介したAlignmentSveTecのように、硬めテクノ界隈でトランスのサウンドが用いられた曲がちらほら目立つようになったというのも1つのトピックのように感じます。
(紹介し損ねましたが、SveTecはシュランツシーンの古豪ということもあって特に驚きました。)
前回で取り上げたT78は新曲New Worldでも現行テクノにトランスのサウンドを落とし込んでいますし、
昨年末にリリースされたCalling Earth (Umek Remix)は1998年のジャーマンテクノのフレーズを突如現代に蘇らせた話題作として記憶に新しいですね。
これに関しては余りに衝撃的過ぎてヴァイナルで買ってしまいました。

このようにじわじわとテクノシーンを侵食している感のあるトランスサウンドがハード、インダストリアル路線に対する次の一手となりえるのか、引き続き注目していきたいところです。

そんなワケで今回はここまで。
次週03月23日は774Muzikさんが担当します。
では。

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