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新作テックトランス特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/09/28

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【告知1】

予てよりご報告の通り、次回Hardonizeの情報が公開となっております。


2023/10/14(sat) Hardonize #45 at waseda sabaco | Hardonize web

ゲストにDJ KITAさんDJ YO-Cさんの大先輩2名をお招きした15周年イヤーの〆に相応しい45回目。
我々ハードテクノのパーティーと銘打ってはいるものの、今回ばかりはお堅いことを抜きにしていい感じ楽しいテクノをお届けできればと考えております。
個人的にも前回はかなり渋くて深い感じの内容でプレイしたので、そのリバウンドを狙いたいところですし。

日にちは10月14日(土曜日)、スタート時間が若干変わりまして15時からとなります。
場所はいつもの早稲田茶箱にて皆様のご来場をお待ちしております。
尚、参加予約登録フォームもございますのでこちらから申請を行って頂けると入場が確実です。
Hardonize #45 参加予約登録フォーム

【告知2】

今週末10月01日(日曜日)に予てよりお世話になっている錦糸町の日本酒飲み放題バー、LITTLE SAKE SQUAREにて行われるMUSIC SAKE SQUARE -別誂Ⅱ-というパーティーに出演致します。


TobyさんTAKAMIさんTakayuki Kamiyaさんの3人と並んでの出演。
いやおっかないって本当に。

ちなみに前回更新から2週間経ちましたが、未だにタイムテーブルが来ません。
マジで各々好き勝手にブースに入るスタイルかもしれず、酒の勢いも相まってしっちゃかめっちゃかが想像に難くありません。
終わり時間もこれ本当なのかどうなのか怪しくなってまいりましたが、テクノヘッズにとっては愉快な回になりそうなのでお時間とご都合の合う方は是非。

【近況】

諸事情によりDJ用ラップトップが2台になりました。

ちまちまセッティングを行っているところです。
ちなみに遅まきながらTraktorDJのバージョンもアップデートしたのですが、一部自分の使用スタイルと相反する点があって地味に困惑しました。(なんとか解決しました。)
Hardonize当日にどちらのマシンを持って行くかはまだ未定ですが、なるべくなら新しい方のデビュー戦にしたいところですね。

【今回のお題】

さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

今回取り上げるサブジャンルは

テックトランス

です。

特別連載に於いては第9回に取り上げたテックダンスと呼ばれる音楽に近い、テクノの要素を取り入れたトランスのサブジャンルになります。
過去この音楽を取り上げた回としては
新作テックトランス (2022年09月版)
新作テックトランス (2022年03月版)
新作テックトランス (2021年09月版)
新作テックダンス / テックトランス (2021年03月版)
新作テックダンス / テックトランス (2020年04月版)
の5回あり、比較的自分は多く取り上げている音楽です。
その筈が気付いたら前回から1年ほど間が空いてしまっていたので、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。

早速ですが新作テックトランス紹介いってみましょう。
(配信サイトの試聴だとブレイクで終わってしまう曲がいくつかあるので、SoundCloudリンクと併用で埋め込みを行っております。)

【曲紹介】

Sonr / Breathe

Stream Sonr – Breathe (Original Mix) by TECHNO BLACK BORE | Listen online for free on SoundCloud

Sonr – Breathe (Original Mix) [Black Bore Records] | Music & Downloads on Beatport

オーストラリアのプロデューサーSonrによるテクノ
アタックが強めのキックに裏打ち気味のベースという時点でテクノとしては割と風変わりな部類。
とはいえ、リズムの重心がかなり低めなので他のテクノと遜色ない出音を誇っています。
永続的なアシッドシンセのリフとブレイクで差し込まれるアーメンブレイクから漂う妖しいレイヴの臭気も堪らないトラック。

John Askew / Escapism (Balthazar & JackRock Extended Remix)

John Askew – Escapism (Balthazar & JackRock Remix) by VII

John Askew – Escapism (Balthazar & JackRock Extended Remix) [VII] | Music & Downloads on Beatport

ブルガリアのプロデューサーユニットBalthazar & JackRockによるテクノ
ロングブレイクを含む展開にも関わらずリズムパートでは一貫して無機質な音が繰り返し続けており、それも決して派手ではないが地味過ぎず、暗過ぎず、硬過ぎずの絶妙なバランスを保っている曲。
サウンドの質感的にも1990年代中期頃のテクノを彷彿とさせるので、その時代のトラックと現行のテクノの橋渡しとして使うのも面白そうです。

Victor Ruiz, Modea / Contrast

Victor Ruiz & Modea – Contrast – Drumcode – DC290 by Drumcode

Victor Ruiz, Modea – Contrast (Original Mix) [Drumcode] | Music & Downloads on Beatport

ポルトガルのプロデューサーVictor Ruizと、アイルランドのプロデューサーModeaによるテクノ
スウェーデンが世界に誇る名門レーベルDrumcodeの新譜なのですが、こんなにも感情的で開放的なロングブレイクを擁する曲がこのレーベルからリリースされたことにかなり驚きです。
そしてこれだけ印象的なブレイクにもかかわらず、リズムパートはブレイク後も含めて硬い無機質なビートの反復とこれまでのDrumcodeマナーに則っており、かなり極端な要素が曲の中に詰め込まれているように思えます。
個人的にはかなり印象に残ったトラック。

Laura May / Boudica

Laura May – “Boudica” HQ:065 by HQ Recordings

Laura May – Boudica (Original Mix) [HQ Recordings] | Music & Downloads on Beatport

イギリスのプロデューサーLaura Mayによるテックトランス
昨年リリースされたDiosa Del Fuegoでも見せたようなトライバルパーカッションを硬いビートと組み合わせたスタイルのトラック。
音の合間を縫うように細かく配置されたシンセの数々もまたこの曲の持つ推進力の要になっており、シンプルに聴こえる中にもしっかりテクニカルな側面が含まれています。

Robert Curtis, Pulse Code / We Can All Go

We Can All Go (Extended Mix) by Robert Curtis//Primus

Robert Curtis, Pulse Code – We Can All Go (Extended Mix) [Outburst Twilight] | Music & Downloads on Beatport

イギリスのプロデューサー同士Robert Curtisと、Pulse Codeによるテックトランス
叩きつけるようなビートとギラついたシンセのループが特徴的な攻めっ気のある1曲。
金物リズムの打ち方も非常に細かく、前のめりの感じと重たい感じが良い具合に同居してます。

Triforce / Silence

Silence by Triforce

Triforce – Silence (Original Mix) [Zenon Records] | Music & Downloads on Beatport

イギリスのプロデューサーユニットTriforceによるテックトランス
8分近い長尺の中でブレイクは1回のみ、あとはほぼリズムパートというかなり胆力を感じる作品。
裏打ち且つ刻み系のベースを取り入れていたり、複数種類のシンセを用いている点でトランスの要素は内包されているものの、ウワモノのパラメーターを細かく変化させることで展開が作られていく様は良い意味で渋さを感じさせてくれます。

Alex Di Stefano / Hoover Mass

Alex Di Stefano – Hoover Mass (Extended Mix) by Alex Di Stefano

Alex Di Stefano – Hoover Mass (Extended Mix) [Drum Chapel Records] | Music & Downloads on Beatport

イタリアのプロデューサーAlex Di Stefanoによるテックトランス
タイトル通り、アグレッシヴなフーバーサウンドが前面に押し出されたトラック。
それでいてビートはゴツいハードテクノなのでかなりインパクトがあります。
この手のハードテクノのウワモノが何でもアリになってきたことを感じられて非常に愉快ですね。

Blashear / Nocturnal

Blashear – Nocturnal (Original Mix) by IAMT Label

Blashear – Nocturnal (Original Mix) [IAMT Red] | Music & Downloads on Beatport

アルゼンチンのプロデューサーBlashearによるテックトランス
ユーフォリックなロングブレイクを経て硬いリズムが繰り出されるド直球な展開が肝。
展開の頭に置かれたアナスタシアシンセをはじめとした、様々なシンセが組み合わさったリズムパートは聴き応えとフロア映え抜群です。

EFESIAN / Ferry to Circular Quay

EFESIAN – Ferry To Circular Quay by EFESIAN

EFESIAN – Ferry to Circular Quay (Extended Mix) [EFESIAN] | Music & Downloads on Beatport

オーストラリアのプロデューサーEFESIANによるテックトランス
アンニュイなシンセとどこかアーバンな空気感を纏ったボイスサンプルの組み合わせが印象的な曲。
程良い硬さとコード感を擁しており、旧来の細分化されていなかった頃のテクノのエッセンスが感じられます。
手数の多い金物リズムによる疾走感も◎。

Thomas Schumacher / When I Rock (A.D.H.S. Remix)

Thomas Schumacher – When I Rock (A.D.H.S. Remix) by Electric-Ballroom

Thomas Schumacher – When I Rock (A.D.H.S. Remix) [Electric Ballroom] | Music & Downloads on Beatport

ドイツのプロデューサーA.D.H.S.によるテクノ
同じくドイツのレジェンドプロデューサーThomas Schumacherによって1997年にリリースされたダークなボーカルと緊張感のある特徴的なシンセを含んだテクノアンセム、When I Rockのリミックスがまさかのリリース。
あのフレーズはどうなっているのかというと、ブレイク前のパートではトランスを彷彿とさせる刻み系シンセで、ブレイク後はアシッドシンセで弾き直されており、なんだか妙な可笑しさがあります。
現行仕様にアップデートされた硬さより深さを重視したようなボトムはテクノにもトランスにも対応できて機能性抜群。
世代を問わずオススメしたい1曲です。

最後にオマケで1曲サクっと。

Lucas Deyong, 0Gravity / Kamehameha

Lucas Deyong, 0Gravity – Kamehameha by HighVoltageRecordings

Lucas Deyong, 0Gravity – Kamehameha (Extended Mix) [High Voltage Recordings] | Music & Downloads on Beatport

ポーランドのプロデューサーLucas Deyongと、イギリスのプロデューサーユニット0Gravityによるアップリフティングトランス
今回曲を掘っていて発見し、タイトルとジャケットのインパクトにヤラれてカートインした曲。
世界の共通言語とも言うべき某アニメの技名を冠した本作ですが、曲中にサンプリングが使われていることは全くなく、壮大で幻想的なシンセをコアとする実直なアップリフティングトランスとなっております。
『何でこのタイトルとジャケットにした!?』という疑問は拭えないし、普通に曲掘っててこういうサブカルチャー丸出しの作品に行き当たると割とビックリするので趣味も程々にして頂けると助かります。

【次回】

そんなワケで今回はここまで。

次週10月03日は774Muzikさんが担当します。
では。

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新作ディープ系ベースミュージック特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/09/14

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【告知1】

次回Hardonizeの情報が公開となっております。


2023/10/14(sat) Hardonize #45 at waseda sabaco | Hardonize web

ゲストにDJ KITAさんDJ YO-Cさんの2名をお招きし、
ハッピーでファンキー、そしてバンギンなサウンド増量キャンペーンの元、お送りします。
15周年イヤーの〆に相応しいドンチャン騒ぎテクノをお楽しみください。

日にちは10月14日(土曜日)、スタート時間が若干変わりまして15時からとなります。
場所はいつもの早稲田茶箱にて皆様のご来場をお待ちしております。
尚、参加予約登録フォームもございますのでこちらから申請を行って頂けると入場が確実です。
Hardonize #45 参加予約登録フォーム

【告知2】

10月01日(日曜日)に予てよりお世話になっている錦糸町の日本酒飲み放題バー、LITTLE SAKE SQUAREにて行われるMUSIC SAKE SQUARE -別誂Ⅱ-というパーティーに出演致します。


あろうことかTobyさんTAKAMIさんTakayuki Kamiyaさんの長年に渡ってジャパニーズテクノシーンを背負って立ち続けている3人と並んでおります。
自分の異物感ハンパない。

今年04月の桜逢祭に於いてはTAKAMIさん、Takayuki Kamiyaさんと3人でB2Bを行い、それがべらぼうに楽しかったことでとんでもない醜態を晒したりしたわけなのでせいぜい気を付けます。頑張ります。
一説によるとタイムテーブルなし、好きなようにブースに出入りして各々プレイするスタイルという話もあるのでどうなるか本当に分かりません。
せめてDJという側面だけは恥をかかないよう、各種テクノを揃えて臨みます。
是非お越しください。

【今回のお題】

さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

ですが、今回はあえてテクノハードテクノから離れたところにスポットを当ててお送りします。

今回のテーマは

ディープ系ベースミュージック

とします。

読んで字の如く、深いベースラインを最大の肝とした音楽のカテゴリー。
ウワモノも派手な音が使われることは滅多にないため、一貫して暗く、重い雰囲気を纏ったトラックが最もイメージしやすいものになります。
リズムも4つ打ちでないものが殆どですね。

使われているパーツこそ違えど、自分はこの音楽とテクノリズムパートに於ける反復が主体の構成とシリアスな曲調が共通していると考えており、過去のHardonizeに於いても何度か両者を行き来するプレイを行っています。
それこそ前回Hardonize #44でのプレイもその1つです。

過去にこの音楽にスポットを当てた回は2020年の05月が該当し、また2022年の09月に新作非4つ打ちテクノ特集というのも行っており、まぁまぁ近い内容です。
ちなみになんでこのタイミングでの紹介かというと今週末にオランダから2名のゲストを招いて行われるハードコアドラムンベースのパーティー20 Years of PRSPCT Japan Tour Tokyoの出演が控えており、
B2Bの相方が長年に渡って東京のダブステップシーンを牽引しているパーティーBACK TO CHILLの準レギュラーメンバーでもあるDJ YEWさんというこれまた凄い人であることにも因んでいます。

FULL CASSETTE | 90s Hiphop (Take2) | DJ YEW | Warm Cassette Tape Bass Ver

FULL CASSETTE | 90s Hiphop (Take2) | DJ YEW | Warm Cassette Tape Bass Ver – YouTube

つい先日公開されたカセットテープによるヒップホップMIXの映像。
今年は先輩格のプレイヤーとB2Bする機会が多くてありがたい限りです。

それでは新作ディープ系ベースミュージック紹介いってみましょう。

【曲紹介】

Boofy / More Or Less

Boofy – More Or Less (Original Mix) [Sector 7 Sounds] | Music & Downloads on Beatport

イギリスのプロデューサーBoofyによるダブステップ
やや手数の多いパーカッションリズムと連なったベースのリフ、せり上がるようなパッドや遠くで鳴っているキーボードの音などが絡み合い、穏やかながら硬派さも感じられるトラック。
イメージ的には霧という感じ。
導入で使いたくなるタイプです。

Head Space / Bandito (q100 Remix)

Head Space – Bandito (q100 Remix) [Bass372 Records] | Music & Downloads on Beatport

エストニアのプロデューサーq100によるダブステップ
BPM通りの金物リズムの打ち方に対してキックはその半分のリズムで鳴らされており、色々なベースミュージックブレイクスの緩衝材として使える曲。
リフとして聴こえるベースとは別にずっと深いベースが鳴っているので、これがクリアに聴こえる環境でより映える印象があります。

Distinct Motive / Niagara

Distinct Motive – Niagara (Original Mix) [Deep Dark & Dangerous] | Music & Downloads on Beatport

カナダのプロデューサーDistinct Motiveによるダブステップ
オリエンタルな印象を受けるリフとローファイなビートが特徴的な曲。
ブレイク後は4つ打ちになり、裏打ちのリフと相まってレゲエダブっぽいなと思うんですが、ビートを活かしてヒプノティックなテクノと合わせるのも全然アリな気がします。

Chief Kaya / Metaphysics

Chief Kaya – Metaphysics (Original Mix) [Infernal Sounds] | Music & Downloads on Beatport

アメリカのプロデューサーChief Kayaによるダブステップ
ベースのリフでフレーズを作っているオーソドックスなスタイル。
構成がシンプルで音の隙間がある分、ガラの悪さが際立ちますね。

Gnasha / Subtle Kind

Gnasha – Subtle Kind (Original Mix) [Nomine Sound] | Music & Downloads on Beatport

イギリスのプロデューサーGnashaによるダブステップ
こちらもベースのフレーズが前面に押し出されているという点で先の曲と似たようなスタイルではあるものの、よりローファイなサウンドになっており、ディープながら攻めっ気が感じられます。
断続的に鳴っている生音のパーツも妖しさを醸し出していて好みです。

Gesture / YM HO (Guau Remix)

Gesture – YM HO (Guau Remix) [83] | Music & Downloads on Beatport

スペインのプロデューサーGuauによるベースライン
リズムの打ち方はかなりガラージに接近しているものの、インパクトのある深いベースはダブステップのそれ。
ビートも気持ち音量大きめなのでトラック全体を通して攻撃的な印象を受けます。
プレイの中に起伏を生み出すのに重宝しそうですね。

そもそもベースミュージックが結構汎用性の高い音楽だと思っているので、その中でも更にハイブリッドなスタイルというのは個人的にかなりツボです。

Oxossi / Tourniquet

Oxossi – Tourniquet (Original Mix) [XYBERWARE] | Music & Downloads on Beatport

ブラジルのプロデューサーOxossiによるベースライン
派手目なベースフレーズにストリングスやボイスサンプルなど、かなり陽気なサウンド使いを擁しているトラック。
一方でリズムには隙間が多く、この細かい緩急の作り方が非4つ打ちの妙を体現しているとも言えます。
ガラージグライムUKファンキーなど、かなり細かくベースミュージックのサブジャンルの要素が詰め込まれていてこれもハイブリッドさにヤラれました。

207 / Zoi

207 – Zoi (Original Mix) [White Peach Records] | Music & Downloads on Beatport

クロアチアのプロデューサー207によるダブステップ
呪術的なパーカッションとオリエンタルなウワモノ、ローファイなビートに深いベースラインと、どこを取っても妖しさが際立っている曲。
このなかなか聴くことのないリズムやベースの打ち方にも強い独自性を感じます。
使い方を誤ると火傷を負いかねない変ミュージック。でもそれがいい。

Low End Activist / Sent West

Low End Activist – Sent West (Original Mix) [Sneaker Social Club] | Music & Downloads on Beatport

ドイツのプロデューサーLow End Activistによるダブステップ
アーバンなニュアンスを含むウワモノの数々と異様に抜けのいいスネアやクラップが最大の特徴。
ダブステップでありながら相当細かくパーカッションが打ち分けられており、インテリ感と土着感、そしてストリート感が同居しています。

Spooky Bizzle / Rum Punch

Spooky Bizzle – Rum Punch (Original Mix) [Clarty Records] | Music & Downloads on Beatport

イギリスのプロデューサーSpooky Bizzleによるダブ
4つ打ち感のない4つ打ち。
フィルターがかったレトロなリフや。ローファイな裏打ちのオルガン、深くうねるベースライン・・・そしてめちゃめちゃ強調されたTR-808感丸出しのスネアは最早笑いすら感じさせます。
露骨なレゲエ要素があるわけではないものの、そういう曲とはかなり合わせやすい気がするやや不思議な曲。

【次回】

そんなワケで今回はここまで。

次週09月19日は774Muzikさんが担当します。
では。

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