こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
予てよりお伝えの通り、Hardonize#40は04月09日に延期となっております。
まだ2ヵ月も先の話ではありますが、楽しみにお待ち頂けますと嬉しいです。
【近況】
完全に雑談で恐縮ですが、鬼滅の刃 遊郭編終わりましたね。
ヘタすると10数年振りくらいにちゃんと毎週アニメを見るという行為をしました。
ちゃんと楽しかったし、妓夫太郎のビジュアルは個人的にツボでした。かっけぇ。
次期も制作が決定しているようなので楽しみに待ちたいと思います。
あとメイドインアビスも。
ところで、
この辺どなたか要りません?
全部クレーンゲームの景品です。
鬼滅の刃以外にも大量にあって部屋を大圧迫しています。
多分直近のプライズはほぼ全部取ってる。
何の作品か分からなくても取ってる。
家に来た人からは『業者か!』とよく言われます。
【今回のお題】
さて、前回と前々回は昨年のフリーダウンロード楽曲を振り返る特集を執り行いましたが、今回から通常の形式に戻り、
ハードテクノの1つのサブジャンルからオススメ楽曲について取り上げていきます。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
今回取り上げるサブジャンルは
です。
特別連載に於いては3回目に取り上げたアシッドシンセを用いたハードテクノです。
この音楽にスポットを当てた特集は過去3回(※)行っておりますが、そろそろ1年経つこともあり、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。
※
新作ハードアシッド (2021年04月版)
新作ハードアシッド (2020年08月版)
新作ハードアシッド (2020年02月版)
早速ですが新作ハードアシッド紹介いってみましょう。
【曲紹介】
Mamma Acid (Original Mix) by Tekstasy, Cengiz on Beatport
ドイツのプロデューサーユニットTekstasyと彼らと同郷のCengizによるアシッドテクノ。
重厚なボトムの上をファンキーなアシッドフレーズが跳ねる比較的使い勝手の良いトラック。
テンポを落とせばメインストリームテクノにも合わせられそう。
とりあえず持っておくと安心系。
Aybintio 303 (Original Mix) by Toni Alvarez on Beatport
スペインのプロデューサーToni Alvarezによるハードアシッド。
過度にディストーションが施されたアシッドシンセとラフなキック、中盤以降に差し込まれる古めかしいシンセと2022年っぽさがまるでない今月の新譜。
ボイスサンプルの刻み方も90年代感あって堪らないですね。
一周した感じが逆に新しい、みたいな曲。
Burning Synth (Original Mix) by CELEC on Beatport
スロベニアのプロデューサーCELECによるハードアシッド。
中盤までは硬いキックとドシャメシャなライドに無機質なリフが絡み合うハードミニマル進行なのですが、ブレイクでアシッドシンセイン、更にこの後別のレイヴィーなシンセまで乗っかるという満漢全席トラック。
7分という長尺があるだけあって様々な攻めっぷりを披露してくれます。
というかそもそもリズムがかなりイカついのでオススメ。
Kickback (Extended Mix) by Sebrof on Beatport
イギリスのプロデューサーSebrofによるハードアシッド。
こちらも中盤までハードミニマル進行ですが、アラームシンセ⇒アシッドシンセと遷移するロングブレイク以降、ウワモノのカラーがガラっと変わる曲。
展開を活かしてテックトランスなんかと合わせるのも面白いかもしれません。
どういでもいいですがアーティスト、曲名、レーベル名、レーベル内のリリース傾向、全てに関係ないこのジャケットの『ゲ』って何なのよ。
Supercluster (Original Mix) by Tiago Santos, Carl Shorts on Beatport
ブラジルのプロデューサーTiago SantosとイギリスのプロデューサーCarl Shortsによるハードアシッド。
アシッドテクノ界の生ける伝説、D.A.V.E. The Drummer率いるHydraulix Recordsからのリリース。
アシッドシンセはウワモノとしても薄っすら入っているものの、ベースとして用いられている方が目立つ曲です。
この地を這うようなグルーヴ好きですね。
派手系の流れで使うこともシリアス系の流れで使うこともできる優等生。
アシッドテクノ界の大御所、
Twelve Hours (Original Mix) by Felix R on Beatport
オーストラリアのプロデューサーFelix Rによるハードアシッド。
存在感のあるキックに重心を置いた所謂ストンプ系グルーヴ。
この曲もブレイクの扱いが肝になってくるようなシーケンスをしているので、テックトランスと相性良いでしょう。
このアーティスト、度々当連載で名前が挙がっている気がしますが、色々なサブジャンルを手掛けており、そのどれもがナイストラックなので本当に器用ですね。
Satellite (Original Mix) by Acid Ray on Beatport
イギリスのプロデューサーAcid Rayによるハードアシッド。
Stay Up Forever直系の王道ハードアシッド。
4分打ちの詰まったベースラインと裏打ちハイハットによる疾走感のあるグルーヴに長尺で用いられる複数のアシッドシンセ。
パーフェクトです。
Acid Yea (Original Mix) by Pavel Bibikov on Beatport
ウクライナのプロデューサーPavel Bibikovによるハードアシッド。
オールドスクールレイヴのバイブスをそのままテクノに落とし込んだ作品を最大の特徴とする、個人的に去年通してお気に入りだったアーティストの年末に出た作品。
レイヴオルガンとアシッドシンセが絡むありそうで無かった曲。
ずっと踊ってられるわ。
Blow Your Mind (Original mix) by Dica, Wast on Beatport
共にフランスのプロデューサーであるDicaとWastによるハードアシッド。
ハードハウス~ハードコアでよくサンプリングされていたSoundsource / Take Me Upのボーカルが懐かしい。
速めのテンポにファンキーなアシッドフレーズが走るアップリフティングなスタイル。
ハードダンス文脈で使っても面白そう。
Terrible Liar (Original Mix) by Maskk on Beatport
イタリアのプロデューサーMaskkによるハードアシッド。
今週のビックリ楽曲。
一聴して分かる速いテンポはなんとBPM160オーバー。
なんかベースの感じも変だし、でもこの反復リズムを主体にした構成はテクノと呼ぶしかないし、みたいな。
変ミュージックスキー向け。
なんか今回DIGしている中でチラホラこの速度帯のトラック見かけるようになったなという中で1番インパクトが強かったのがコレでした。
流行っているのか、表層に出てきたのか・・・要調査です。
まとめ
以上、新作ハードアシッドにスポットを当ててお送りしました。
一口にハードアシッドといっても旧来のスタイルをそのまま踏襲したものばかりでなく、
ハードミニマルやハードダンスと合わせて使いたくなるようなトラックが目立ったように感じます。
僕のようにクロスオーバーでプレイする際、アシッドシンセのようなインパクトのある音をキーにしてジャンルを変えていくといったことをよくやるので、楽曲のスタイルが多ければ多いほど喜ばしかったりします。
今年も引き続きハードアシッドに注目していきましょう。
そんなわけで今回はここまで。
次週02月22日は774Muzikさんが担当します。
では。