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【特集】フリーダウンロード2022 (前編) - Resident’s Recommend 2023/02/16

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況1】


サラダ美味かったです。
(次回に向けたレジデント内ミーティングが終わりました、の意。)

次回開催に向けて準備が進んでおりますので情報公開までお付き合い頂けますと幸いです。
ちなみに、前回で15周年記念回は終わったとお思いでしょうが、今年1年丸ごと15周年ですからね?
こちらからのヒントは以上になります。

【近況2】


いつかやるだろうなと思っていたことが起こったのですが、
自転車で単独事故を起こし、現在松葉杖生活をしております。
Hardonizeの後で良かった。(良くない)

丸ごとパーティー行けない月っていつ以来だろうか。
それくらい身近にあったものだったんだなということを再認識しております。
頑張れ自分の回復力。

【今回のお題】

さて15周年記念回関連でお流れになっておりましたが、ここ数年の新年1発目の僕の記事では正月のお年玉に因んだフリーダウンロード楽曲を取り上げる特集を行っております。
参考までに過去の記事はこちら。

【特集】フリーダウンロード2021 (前編):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/01/20

【特集】フリーダウンロード2021 (前編):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/01/20
【特集】フリーダウンロード2021 (後編):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/02/03

【特集】フリーダウンロード2021 (後編):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/02/03

それ以前の掲載はコチラになります。
2020 (後編) / 2020 (前編) / 2019 (後編) / 2019 (前編) / 2018

去年分についても既にちょいちょいリンク切れがあるので、まだダウンロードできるものについてもお早めにどうぞ。

そんなワケで2022年分をピックアップしていたところやはり去年も膨大な数の楽曲を仕入れていたらしく、数を絞り切れなかったため、結局今回もいつも通り前後編に分けてご紹介します。

一応カテゴリ分類として

・今回:メインストリームテクノハードミニマル

・次回:ハードグルーヴテックトランス

とした上で、それぞれ10曲程度取り上げていきます。
これからハードテクノに触れる人や、自身のプレイ幅を広げたいと考えている方の取っ掛かりとして参考になれば幸いです。

それでは、

令和4度目のフリーダウンロードハードテクノ特集 (前編)

いってみましょう。

【曲紹介】

Nooran Sisters / Patakha Guddi (Return Fall Techno Edit)

Stream Nooran Sisters – Patakha Guddi (Return Fall Techno Edit) [Free Download] by Return Fall | Listen online for free on SoundCloud

ドイツのプロデューサーReturn Fallによるテクノ
一貫して重たいビートが鳴り続けているその上にインド古典音楽のボーカルがトッピングされた面白寄りの作品。
使うにはリズムの硬度的にシリアスな流れの中に放り込むしかないように思えますが、どう頑張ってもウワモノの整合性は取れないと思うので完全に飛び道具です。
カレー食べたい。

ちょっと前に行った新作サイケデリックトランス特集にてDirty Beat, Mynastic / Patakha Tranceという曲を取り上げましたが、これと同じボーカルがサンプリングされております。
しかし向こうはインド映画らしいはっちゃけた雰囲気が漂っている一方、こちらは冷血で無慈悲なアレンジとなっており、同じネタでここまで開きが出るのかと思うとより面白いですね。

更に余談ですが、世界的なトップDJであるDJ Snakeアレンジしたバージョンなんてのも出てます。
こっちもこっちでウワモノが浮きまくっているハウスとなっており、使いどころが謎い。

Sunset Bros / Follow Me (Rinse & Repeat Tiktok Techno Edit)

Stream Follow Me – Sunset Bros (Rinse & Repeat Tiktok Techno Edit) FREE DOWNLOAD by Rinse & Repeat II | Listen online for free on SoundCloud

オーストラリアのプロデューサーユニットRinse & Repeatによるテクノ
テクノで散々サンプリングされつくしている『テクノなんて誰も聴かねぇ。』というEminem / Without Meのラインが今年も出ました。
原曲のビートを力強い現代テクノに差し替えたアレンジとなっており、リフのシンプルさも相まって非常に使い易い。
使う際の注意点としては尺が3分未満とめちゃくちゃタイトになっているので、ちゃんと次の曲を考えておく必要があります。

Eminem繋がりでもう1曲。

Eminem / The King And I (Paul Gannon Techno Edit)

Stream Eminem – The King And I (Paul Gannon Techno Edit)[Free Download] by Paul Gannon | Listen online for free on SoundCloud

アイルランドのプロデューサーPaul Gannonによるテクノ
原曲を早回ししたラップがリズミカルにテクノビートに乗っているのが聴いてて気持ち良い。
冒頭にブレイクスパートを差し込んでから硬い4つ打ちのリズムパートに移行する展開の作り方とかも仕掛けがきいててとても良いですね。

ちなみにこの曲の原曲は2022年に公開された映画エルヴィスに書き下ろされたもの。
先のEminem / Without Meに於いてはElvis Presleyを揶揄していたEminemが、一転して彼の伝記映画に向けて彼をキングと称える曲を出しているわけですから時代の巡りとは面白いですよね。
そしてその曲にElvis Presley / Jailhouse Rockを盛大にサンプリングしているのもまた味わいがあります。

Martin Garrix / Animals (Botnek Edit – AndyG Bigroom Techno Reboot)

Martin Garrix – Animals (Botnek Edit) [AndyG Bigroom Techno Reboot] – YouTube

オーストラリアのプロデューサーAndyGによるテクノ
2022年にもこの曲のアレンジが出ると思わなくてかなり面食らった曲。
今となっては初出が10年前らしいです。おっそろしい。

原曲更にその原曲もブレイクとメインパートの落差にとてつもないインパクトがあり、
この肩透かし的な手法をトレンドに押し上げた曲としても印象的でしたが、本アレンジもそのマナーを忠実になぞったものに仕上がっております。
こうして聴くとこのフレーズってテクノと相性良かったんだなということに10年越しに気付けるアレンジ。

Double 99 / Ripgroove (FLiNT Techno Mix)

Stream Double 99 – Ripgroove FLiNT Techno Mix (FREE DOWNLOAD) by FL:NT | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーFLiNTによるテクノ
元ネタは1997年にリリースされたベースラインの、大クラシックなのですが、この曲にテクノ的な解釈を持たせたアレンジは25年目にして本作が初ではないかと思います。

原曲の深いベースを引き継ぎつつ派手なウワモノは皆無のまま4つ打ちのビートが反復する、かなり緊張感のあるスタイル。
このFLiNTというアーティストはハードダンスにも造詣の深い人なのでアップリフティングに仕立てることもできた筈なのですが、
あえてこのように渋い音に落とし込むあたり、原曲に対する愛情が見えてくるかのようです。
これらのアレンジテーマの選定やアレンジの方向性には『おっ。』となったので、使える機会を伺っています。

Robin Schulz & Oliver Tree / Miss You (Arthur Lewis Techno Bootleg)

Stream Robin Schulz & Oliver Tree – Miss You (Arthur Lewis Techno Bootleg) FREE DOWNLOAD by Arthur Lewis | Listen online for free on SoundCloud

ベルギーのプロデューサーArthur Lewisによるハードテクノ
硬く、前のめりなビートに原曲のピッチ高めのボーカルが乗っているシンプルなアレンジ。
こうしたボーカル入りのハードテクノは割とレア度高めなので、ブートレグならではという感じがしますね。
とはいえサウンドやフレーズを活かし、楽しくもちょっと悲しい感じが出ていた原曲と比べるとこちらも無慈悲寄りな雰囲気に仕上がっています。
曲の前後にのりしろはちゃんと用意されておりますが、それでも尺は3分とかなりタイトです。

Jens Mueller / Taca A Xere Pra Mim (Jens Mueller Hardtechno Rework)

Stream Jens Mueller – Taca A Xere Pra Mim (Jens Mueller Hardtechno Rework) TikTok Bootleg FREE DOWNLOAD by Jens Mueller | Listen online for free on SoundCloud

ドイツのプロデューサーJens Muellerによるハードテクノ
こちらもドライブ感強めのビート、なのですがその上に乗った明らかに西洋音楽と異なる言語のボーカルとパーカッションリズムに格好良さとは別の面白さを感じてしまいました。
このベースの感じも一般的なハードテクノでは聴かないタイプの音なので、地味にインパクトがあります。
リズムのタフな感じとウワモノのトライバル感から想起されるのはMonika Kruse / Latin Lovers (Eric Sneo Forward Mix)なので、この手のハードトライバルが好きなら押さえておいても良いかも。

どうも原曲はMC Kaique da VP / Taca a Xere pra Mimという南米音楽バイレファンキであり、何故かTik Tokで去年バズっていたようです。
インターネット、何も分からん。

E11 / Bahimi Gold

Stream FREE DOWNLOAD – E11 – Bahimi Gold [EYDFDS017] by Expel Your Demons | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーE11によるハードテクノ
ハードなリズム+アシッドシンセ+アーメンブレイクというレイヴの臭気ムンムンのトラック。
ストイック過ぎず、アップリフティング過ぎず、それでいて遊び心がきいたサウンドの塩梅がなかなかに丁度良い。
〆に向かって流れを作っていくタイプではないかと思います。

The Prodigy Vs Derb / Smack My Derb (T78 Mash Up)

Stream The Prodigy Vs Derb – Smack My Derb (T78 Mash Up) by Autektone Records | Listen online for free on SoundCloud

イタリアのプロデューサーT78によるハードテクノ
タイトルから察せられる通り、前半はThe Prodigy / Smack My Bitch Upネタ、後半はDerb / Derbネタを用いたマッシュアップアレンジ。
元よりオールドスクールレイヴのサウンドを現代テクノに落とし込んだトラックを量産しているT78ですが、本作は一際ハードで速いリズムを用い、且つラスボス級のサンプリング2本使いといった大盤振る舞いを発揮しています。
ここぞという時にしか使えないハイパービッグボム。

The Prodigy / Smack My Bitch Upネタでもう1つ。

The Prodigy / Smack My Bitch Up (Luca Agnelli Vs Chrs Re – Edit)

Stream The Prodigy – Smack My Bitch Up (Luca Agnelli Vs Chrs Re – Edit) [Free Download] by Techno Germany | Listen online for free on SoundCloud

イタリアのプロデューサー同士、Luca AgnelliCHRSによるハードテクノ
抜群の推進力を持つビートにトランスを意識したシンセで原曲のフレーズを弾き直した音が乗っている質実剛健なアレンジ。
テックトランスの流れでも充分にポテンシャルを発揮できる音になっているので、先に紹介したアレンジよりは使い勝手が良さそうな気がします。

Scorch / Techno-Gi-Oh!

Stream Scorch – Techno-Gi-Oh! [FREE DOWNLOAD] by Scorch (FRA) | Listen online for free on SoundCloud

フランスのプロデューサーScorchによるテクノ
今回の最謎大賞作品です。
タイトルからとある漫画作品を連想せずにはいられず、実際に曲中でもその名前を連呼しちゃっているので、まぁそういうことです。

そして曲中でサンプリングされているやたら壮大なオーケストラっぽい音、どことなくエジプト感漂っていますよね。
僕もアニメを見ているわけではないのでこの辺り判然としなかったのですが、この曲のSoundcloudのコメント欄に答えが載っていました。
和訳すると以下の通りです。

ペガサスがどうやって千年眼を失ったのか思い出せなかったので、午前2時に起床。
シーズン1から3までのあらすじを見てオープニングのOSTを聴き直し、オマージュ曲のサンプリングをメインテーマにしました。

なんでなのよ!?
というわけでフランス人のアニメ好き過ぎモチベーションが遺憾なく発揮されてしまった作品。

【まとめ】

以上、フリーダウンロード2022特集 (前編)をお送りしました。
今回大分ネタモノ率高かったですね。
変わった音使いのトラックを選んでいったらこうなってしまう悲しい病にかかっております。
とはいえ、そのネタ元はテクノに於ける定番ばかりというワケでもなく、世相を反映したあらゆる音楽がテクノにも応用されている辺りが面白いと感じております。
こういうところは販売されている音源だけだと追い付けない部分だったりするので、今年も引き続き色々な方向にアンテナを張り巡らせたいと考えております。

そんなわけで今回はここまで。
次回の自分の担当回ではハードグルーヴテックトランスなどにスポットを当てたフリーダウンロード2022特集 (後編)をお送り致します。
03月02日公開予定となっておりますのでお見逃しなく。

次週02月21日は774Muzikさんが担当します。
では。

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【特集】Hardonize#43 プレイリストピックアップ - Resident’s Recommend 2023/02/02

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【Hardonize #43 無事終了】

先々週はHardonize #43でした。
お越し頂いた方々、お聴き頂いた方々、本当にありがとうございました。

気付いたら15年経っていました。
ただでさえ飽き性な自分が15年もこのパーティーを続けてこられたのは、皆様のサポートなしには成し得ません。
パーティーを始めた2008年当初、ハードテクノという音楽はすっかり過去の遺物と捉えられていた気がしますが、この日は毎度お馴染みの方々から意外な面々まで、大勢の方々にお越し頂いて感無量でした。
改めて御礼申し上げます。

そしてゲストの面々もアニバーサリーに相応しく、素晴らしいプレイを三者三様に披露して貰えました。
現行のテクノが失ってしまったポジティブでハッピーなバイブスがふんだんに詰まったオールドスクールジャーマンテクノ~レイヴで一貫していたDJ Shimamuraさん、
そこからゲットーテックで拾い(この瞬間が個人的に1番アガりました)、細かくジャンル間の橋渡しをしながらテクノに着地させるクロスオーバープレイヤーとしての器用さと実力を発揮していたBUDDHAHOUSEさん、
おそらく自身が生まれた年と同じ年代にリリースされたんじゃないかくらいの曲も交えつつ、往年のテクノ~ハードテクノをグルーヴィーに横断していたSeimeiさん、
どのプレイも発見や再認識に溢れた彼らにしかできないプレイで、手前味噌ながらお招きして良かったです。

加えて今回フライヤーデザインを担当して頂いたcodaさんのVJも、抽象的だけど動きのある映像群がパーティーの雰囲気にマッチしていて一役も二役も買っていたように思えました。

そんなパーティーの模様ですが、現在早稲田茶箱のTwitchチャンネルで公開されております。
我々の趣味と矜持が詰まった本当に贅沢な7時間だったと思うので、是非リピートしてお聴き頂ければと思います。

茶箱のイベントをライブでお届け中 – Twitch

あとHardonizeのYouTubeチャンネルでも過去のパーティーのアーカイブを公開しておりますので、そちらも是非。

【近況】

そのHardonizeの翌日はMCバトルの全国大会KING OF KINGSの観戦に行ってました。
我ながら対極が過ぎる。
とはいえ、去年テクノに近いビート、テンポの日本語ラップという特集を行ったようにヒップホップも聴きますし、何ならDJでもちょいちょい使います。

ちなみにどういう使い方をよくするかというと、オーセンティックなヒップホップよりスローな、BPMでいうと85~90くらいのトラックを倍速のドラムンベースに合わせて使うというのが飛び道具っぽくて好きだったりするのですが、
この日バトルが始まる前にオープンでプレイしていたDJがしれっとミニマルなドラムンベースをかけていて、この両ジャンルも接近しているポイントが出てきているのが感じられました。
こういうのをもっと聴ける機会が増えるといいなと勝手に願っております。

【Hardonize #43 トラックリスト】

さて、自分はこの日Sangoさんの後、DJ Shimamuraさんへの橋渡しというポジションでした。
割と前後の音がどういう塩梅なのかが想定できたので、その間をHardonizeらしく、そして自分らしく繋いでいくプレイを心掛けた感じです。
その結果、直近で公開した2022年のハードテクノ10選2008-2023オールタイム・ベスト10選で取り上げた曲がやや多めになってしまった感はありますが、まぁ好きなんでしょうがないっすよね。

大まかにはディスコベースラインレイヴブレイクスハードハウスハードグルーヴハードミニマルハードアシッド

全容はこちら。

No Artist Trackname Link
01 Rawtek, Psycho Boys Club Come Closer Beatport
02 Reset! Milano a mano armata Beatport
03 Soulecta Jheez Louise Beatport
04 Kanji Kinetic & Thorpey Tek No Shit VIP bandcamp
05 Seatbelts TANK! (RAWTEK REMIX) SoundCloud
06 Moonlight Legend (Yudaidhun ’92 Remix) SoundCloud
07 DJ Jedi Bring The Beat Back bandcamp
08 Elivate Chunk Tha Funk Beatport
09 Ross Homson Snakehead (Megaman Remix) Beatport
10 キャラメル ウッーウッーウマウマ(゜∀゜) (B.U.S. Dub) Spotify
11 Funky Thrillin’ Disco Balls junodownload
12 DJ BRUTEC Funky Hipster Beatport
13 Aitor Ronda Chicas de la Vida Beatport
14 Popperman & Peppe Hit the Benjo Beatport
15 Andy BSK Balkan Groove SoundCloud
16 DJ Sun Guataqui Beatport
17 SHDW & Obscure Shape Set It Off Beatport
18 Tassid, Eski It’s In My Head Beatport
19 BENJI 303 VAMPIRE SYSTEM bandcamp
20 Ling Ling t5080s SoundCloud
21 Beat Jugglers Feat. Mc Evenson Allen Vibezin (Sterling Moss Pure Vibes Extended Vinyl Remix) bandcamp

例によって数曲かいつまんでご紹介します。

【曲紹介】

02 / Reset! / Milano a mano armata

Milano a mano armata (Original Mix) by Reset! on Beatport

イタリアのプロデューサーチームReset!によるディスコ
エレクトロの厚いシンセを取り入れた新しさとレトロさが同居したスタイルは一部でターボファンクと呼ばれ、その中でも旗手的存在となっていたアーティストです。
ブレイクで入る存在感抜群のシンセから明けの爆発力、メインフレーズの古めかしい感じなどはこのターボファンクの特徴そのものという印象を受けます。
使ったのは久し振りですが2013年のリリース当初からずっと好きですし、もうちょっと紹介曲数が多ければ先日の2008-2023オールタイム・ベスト10選にも確実にインしていた曲。

ちなみに彼らは来日経験もあり、2回ほど演奏を生で見たことがある、且つ過去にアーティスト特集をやったくらい大好きなアーティストなんですけど現在は表立った活動はしていない模様でとても残念です。
っていうか今そのアーティスト特集を見返したらSeimei & Taimeiの記述があって『ワォ』ってなりました。

03 / Soulecta / Jheez Louise

Jheez Louise (Extended Mix) by Soulecta on Beatport

イギリスのプロデューサーSoulectaによるベースライン
ジャズのブラスサウンドを前面に出しつつ、ビートは質実剛健なベースラインというかなり珍しい曲。
イントロの特に変哲の無い4つ打ちを経ていきなり太いベースが鳴り出すので、ウワモノ繋ぎでリズムスイッチ的に使えるのが個人的にかなり汎用性が高い。

昨年のリリースの中では非常にツボにキたベースラインの1つ。
ハードグルーヴとかディスコ好きな方にも是非手に取って欲しい変ミュージック。

05 / Seatbelts / TANK! (RAWTEK REMIX)

Stream SEATBELTS – TANK! (RAWTEK REMIX) by RAWTEK | Listen online for free on SoundCloud

アメリカのプロデューサーRawtekによるテクノ
元ネタはこちら
元ネタの緩急織り交ぜた複雑なフレーズや派手なブラスサウンドを活かしながら上手いことダンスミュージックに落とし込んでいる秀逸作。
リズムもパートによってはシンプルな4つ打ちだったり、アーメンブレイクが重ねられていたりとゴチャゴチャしつつ、聴かせるところはそれぞれ明瞭になっている辺りもまた好み。

この日の1曲目に彼が携わった2022年の個人的大傑作Come Closerを持ってきた上で使ったこの曲ですが、近年Rawtekは自身のSoundcloudでディスコエディットを大量生産&公開しており、これもその中の1つ。
この曲のインパクトが高いのは言わずもがなでしょうけれど、できれば全曲聴いて欲しいくらいにクオリティと実用性に富んだトラックばかりです。

10 / キャラメル / ウッーウッーウマウマ(゜∀゜) (B.U.S. Dub)

Spotify – ウッーウッーウマウマ(∀) (B.U.S.Dub) – song and lyrics by キャラメル

日本のプロデューサーB.U.S.によるハードハウス
原曲はネットの海にどっぷりの諸兄はご存知でしょうけど、これです。
ちなみにこれが日本のインターネット上で流行したのもHardonizeの設立と同じ2008年だそうです。
月日の流れは恐ろしいですね。

で、その流行に合わせて本家からライセンスを取得し、日本向けにデザインし直されたEPというのが当時リリースされておりまして、
この中にはRyu*らっぷびとといったインパクトのあるアーティストによるリミックスも収録されていたワケです。
とはいえ、この手のリミックスは所謂クラブ慣れした層に向けて作られているワケではないため、分かりやすくテンション高めの曲になりがちだと思うのですが、何故かそこに並んで収録されていたのがこのバージョン。

聴くと分かるとおもうのですが、前述のアレンジと並べるととにかく渋い。あまりにも渋過ぎる。
が、この原曲のテンションをあえて削いだスタイルのアレンジや原曲と一切関係ないピアノフレーズがいきなり入ってくる点、
極めつけはこのB.U.S.というアーティストがDJ ShinkawaYo*Cといった方々と共に1990年代末期の日本でハードハウスワープハウスシーンを牽引していた超レジェンドである点など総合的にツボに入ってしまい、
この曲のリミックスに於いてはブッチギリで使用頻度の高いものとなっております。
生涯稀に見る謎リリースと言っても良いかもしれません。

14 / Popperman & Peppe / Hit the Benjo

Hit the Benjo (Original Mix) by Popperman & Peppe on Beatport

ハンガリーのプロデューサーユニットPopperman & Peppeによるハードグルーヴ
先日の2008-2023オールタイム・ベスト10選に於いてはAitor Ronda / Chicas de la VidaAndy BSK / Balkan Groove二大奇作ハードグルーヴと称しましたが、
この日これらの曲の間に挟む形で使用したこの曲も、後から考えたら充分変なハードグルーヴとしての存在感があったなということに思い至りました。

バンジョーて。
メインサウンドがバンジョーて。

それが乗っているのがローファイで重ためのリズムであるギャップもまた面白い。
牧歌的なのか格好つけたいのかどっちかにして欲しいと言いつつ、大好きですこれ。

ちなみにこの曲がリリースされたのも二大奇作ハードグルーヴ同様、2014年でした。
何があったこの年!?

18 / Tassid, Eski / It’s In My Head

It’s In My Head (Original Mix) by Tassid, Eski on Beatport

イギリスのプロデューサー同士、TassidEskiによるハードテクノ
推進力のある金物リズム、地を這うベースライン、シンプルな反復リフの組み合わせはタフなハードテクノそのもの。
ただ、ブレイクの途中から明けて暫く3連符の打ち方になるのがこの手のジャンルにしては珍しい仕掛けです。

ファンキーにもストイックにもなり過ぎない、それでいて遊び心があるように思えたので、ハードグルーヴハードアシッドの橋渡しに丁度良いと思って使いました。
急に真面目ですみません。

19 / BENJI 303 / VAMPIRE SYSTEM

Vampire System | Benji303 | Flatlife Records

イギリスのプロデューサーBenji303によるハードアシッド
当連載でもちょいちょい取り上げているレゲエハードアシッドが融合したスタイル。
アナログな質感のキックに裏打ちのギター、そして疾走感満点に打ち鳴らされたアシッドシンセの組み合わせは今でも違和感はしっかりあるのに、不思議と嫌な感じを全く受けずに聴けてしまいます。
あと音的にそんなに暗い音が用いられているわけでもないのに、絶妙なアングラ感が終始漂っているのも好きなポイント。

昨年末に出たこの曲が収録されているSonic Iration 002は、個人的にかなり良かったリリースの1つでした。
Jah Scoop Feat. The China Shop Horns & Jago / Rockfort Rockなんかはスカを取り上げたブラスサウンドを前面に押し出した、またちょっと違うニュアンスの曲になっていてこれも大変面白かったです。

【まとめ】

以上、Hardonize #43プレイリストをお送りしました。
アニバーサリーっぽくインパクトのあるネタモノや妙ちくりんなウワモノのトラックを多めに、とはいえそれらに頼り過ぎないような内容を目指した形になります。
何事も押し引きが肝心というのは格闘ゲームや麻雀を通して得た知見です。どうでもいいですねそうですね。

これはHardonizeに限らないのですが、グルーヴをキープしながらどこまでサウンドの幅を出せるかというのに毎回1人でチャレンジしております。
今後もそういったプレイをやっていくと思いますので何卒よろしくお願いします。

そんなわけで今回はここまで。

次週02月07日は774Muzikさんが担当します。
では。

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