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今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/10/04

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

10月に入りました。
と云うことはHardonize本編まであと1ヶ月切ったことになります。
パーティーインフォメーションはこちら。

2018/10/27 Hardonize #31 -Back to Basic Special-
「ハードテクノ」を様々な周辺ジャンルも内包し 各々のDJによる解釈でフロアにお届けするハードグルーヴパーティ。 10年の...

設立時にメンバーだったShinichi SasakiことLZDさんをゲストに迎え、Hardonizeの10年間を総括する回になります。
ハードテクノに魅せられた男たちによる6時間、是非お楽しみください。

話変わって、先日「錦糸町音ゲーナイト」&「深夜テクノ-電子音と酒-」番外編と云うパーティーに出演致しました。
錦糸町にあるLITTLE SAKE SQUAREと云う日本酒バーでたまに行われているパーティーの出張版と云う名目で東京のテクノ界隈(且つ酒好き)の面々が集まった、までは良かったのですが、生憎この日は猛烈な台風が日本を直撃した日でもあり、本来の枠よりパーティー時間が短縮することになってしまいました。
そうなると短時間で1人ずつプレイしても面白くないとのことで急遽出演者7人で3時間のB2Bを行うことになりまして。

これが大変楽しかったです。

元よりB2B大好き人間ではあるのですが、予期せず流された曲に対してどう対応するかと考えるのが面白くて仕方ないですね。
しかも今回は自分以外に6人もいて、それぞれ別のアプローチでテクノに向き合っているので、その分広い選曲脳で構える必要があり、それに対してバチッとハマった選曲ができた時は満足感もひとしお。
自分の番以外はブース内と云う特等席で他の人のプレイを見続けられると云うのも堪らなく、開始数分で高まってしまった結果、自分の番まで余裕があってグラスが空の時は必ずおかわりを買いに走ると云う行動を取り続け、気付いたら結構な量を飲んでおりました。

当日の模様について茶箱店長のエージさんがこのようなツイートをしておりました。


言いえて妙ですね。

ちなみにブース内から見るとこんな感じでした。


デイトレーダーではない。

天候にこそ恵まれませんでしたが、是非またやって欲しいパーティーでした。
良い経験になりました。

さて、今回はちょっと変わり種、と云うか遊び心が過分に含まれたテクノを多く手掛けているアーティストにスポットを当てます。
先のパーティーに於いてもこの人の作った曲はプレイしたのですが、あのような乱戦の場に於いては相当映えるものと思っております。
昔気質のようでいて音は現行のテクノに沿っている、それなのにリズムやウワモノが独特のチョイスで聴いてて面白い。
個人的趣味も相まって大変オススメの人なので、是非お見知りおきを。

Atix

Atix
http://www.atix.fr/
https://www.facebook.com/Atix.fanPage
https://soundcloud.com/atix-f

フランス、リヨン出身のアーティスト。
Division Virtuelと云うテクノレーベルのボスで、地元フランスのクリエイターのフックアップを積極的に行いつつ、自身もDJ、及びクリエイターとしてフランス国内で活動しております。
DJを開始したのは1994年で、当時はヒップホップとハードコアの2足の草鞋で活動していたようです。
とはいえ、当時のヨーロッパはレイヴカルチャーの真っ只中にあり、それを通じてブレイクビートやジャングル、ドラムンベース、そしてテクノと様々な音楽から影響を受けることになります。
ちなみに当時から熱心な機材オタクでもあったようで、アーティスト名Atixは1981年にRolandから発売されたドラムマシーン、TR-606 Drumatixが由来となっているそうです。
彼のYoutubeアカウントには100%ハードウェアで構成されたショートテクノライブの模様がアップロードされています。
クリエイターでなくとも参考になる映像です。

Atix Training #3 Live Techno 16/10/2017

リリースに関しては1999年に2作品をリリースしたのちに一旦休止、2006年にDivision Virtuelを立ち上げ、その第1作目で復活を遂げ、今に至ります。
当時のテクノシーンはミニマル、クリックと呼ばれる微弱な音のスタイルがトレンドとなっており、Atixも復活後しばらくの間はこの手の曲を中心に手掛けておりました。
但し活動初期の頃に受けた影響は引き摺っており、なんとか自分の作風に取り入れようと機会を窺っていたフシがあります。
それが具現化するのはCrash Tune Recordingsと云う同じフランスのレーベルから外部客演として招かれた際に提供したトラックでした。

Atix / Bread Bag

一聴して分かるレイヴオルガン。
それが規則的なグルーヴの上で延々と続くこの曲は、当時の彼の作品群の中で1番目立って実験的でした。
このフュージョンに一定の感触を見出した彼はそれまで培ってきたミニマル、テックハウスの技術に別の音楽の要素を融合させていくようになります。
エレクトロ、グライム、プログレッシヴ、ブレイクビートなど、翌年2012年のAtixのリリースは、同じ人が作っているとは思えない程多様性に富んでいます。

そしてその結果彼が出した答えは『アシッド』でした。
多くのジャンル同士の交配を繰り返し続け、2014年ともなると彼の音楽はリズムも一回り太くなり、ウワモノもインパクトの強いものを多用するようになるなど、ミニマルとは全く別のものに変貌していたのですが、そこに対して更にTB303の独特な音を加えるようになっていきます。
それはレイヴ回帰のようでいてそれだけに留まらない、現行のテクノも見据えつつもハードでアグレッシヴな音を奏でており、ある意味で多くの人を戸惑わせるものとなっておりましたが、中にはそれを魅力と捉える人もいたようです。
その1人がかつてドイツから世界中のエレクトロシーンを引っ掻き回し、同じく2014年頃にレイヴにも傾倒するなど型に嵌らない活動を展開していたBoys Noizeです。
彼の運営するBNR TraxからAtixに白羽の矢が立ち、期待に応えたトラックは世界中のアーティストとレーベルから賞賛を受け、数ヶ月間に渡ってトップセールスを記録しました。

Atix / Drop Zone

エレクトロの太いベースがゲットーめいた声ネタとリズムと共に打ち鳴らされるタイトルトラック。
後にBoys NoizeのオフィシャルMIXにも使用されるなど、彼の代表曲として知られるようになりました。

そしてAtixの実験はここで終わりませんでした。
むしろ一層ハードさを増し、更に90年代レイヴのエッセンスを取り入れることで、新たな境地へ足を踏み入れようとしています。
個人的に大きく取り上げたいのは今年の夏に出たこの曲です。

Atix / Circles

これもまたレイヴオルガンものですが、より前面にフィーチャーしている上にボイスサンプリングも当時よく使われていたもの。
そしてビートの鳴りがエグい、且つ4つ打ちではない。
と云った具合に変ミュージック好きの心を2重3重に掴むものとなっております。
こんな曲が2018年に出るんだなと感動すらしてしまいます。
ちなみにこのEPまるごとこんな感じなので、願わくばEPごとチェックして頂きたい逸品です。
The Dome EP from Tripalium Records on Beatport

先述のパーティーで使ったのはコレでした。
と云うか今後も積極的に使っていくものと思われます。

過去のAtixのインタビューに於いて、彼は興味深い発言をしています。
それは、

今後電子音楽は増々使い捨てになる。
つまり、いくつかの曲は僅か数ヶ月しか生きることができない。

そのため自分が曲を演奏したり制作したりするとき、それがどのように古くなるか想像している。

と云う趣旨のものです。

おそらく音楽の消費速度のことについて言及しているものと思われますが、どのように古くなるのか、或いは古くなるとどうなるのかと云うことについて考える人と云うのは珍しいような気がします。
その考えの発端にあるのは彼が最も影響を受けた90年代レイヴであることは想像に難くありません。
あの音楽が今現在どのように受け止められているのか、その延長線上に何があるのか、と云うことについてAtixは真剣に向き合っています。
これまでの実験トラックの多さから考えると必ずしもあの頃と同じ音で勝負するとも思えませんが、レイヴのような熱狂的な音楽の再来を望み、且つそのための努力を惜しまないアーティストです。
僕のようにリアルタイムで90年代を味わえなかった年代からすればそれは悲願でもあるため、大いに期待してしまう存在、それがAtixです。

そんなAtixのオススメはこちら。

Atix / Chromatic

現行テクノに沿ったトラック。
シンセから仄かなレイヴの香り。
ストレートな4つ打ちではない辺りがヒネくれててまた良い。

Atix / Animate

ベースハウスとジャックハウスの合いの子。
テックハウスにも使えそうですし、相互間の繋ぎとしても使えるであろう万能型。

Atix / Sound Phrases

プログレッシヴ~ディープめの曲。
リリース年度が古いことからも分かる通り、初期の作風に近い感じです。

ちなみに、Atixは別名義でSQNCR69と云う名義も持っており、こちらでも精力的にリリースを敢行しております。
トラック名は全て匿名。これは以前紹介したASCの手法に近いものを感じます。
音的にはニアBPM135のハードミニマルが多いため、Hardonize的に紹介すべきはこっちだったかもしれませんね。

SQNCR69 / 180524B

次週10月09日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/09/20

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

一昨日のYudukiボスの記事で書かれた通り、次回Hardonizeの情報が公開となりました。
Hardonize31_Omote
ゲストとしてお招きしたのはShinichi SasakiことLZDさん。
ゲーム音楽アレンジ集団、GAMSICのファウンダーであり、古くは早稲田茶箱にて行われていたRe:(Response)のオーガナイザー。
後者はHardonizeが始まる前に我々レジデントメンバーが4人とも出演していた古巣とも言える存在で、親睦を深めるようになった切欠にも当たります。
おそらくこのパーティーがなければHardonizeも生まれなかったでしょう。

で、上記リンクでYudukiさんも書いている通り、Hardonize初期メンバーの中にLZDさんも入っていました。
その後色々あってレジデントと云う立ち位置には至らなかったのですが、彼が未だにハードテクノでDJ活動を続けていることは重々承知しており、『いつか呼びたい。』と云う話は実は何度か出ていたのです。
但し、上記のような経緯があるユエ、何の意味も理由もなく彼を呼ぶことはできませんでした。

しかし皆様のおかげで今年はHardonizeが10周年を迎えることができたわけでございまして、ならば10周年イヤーの(多分)最後の回にこそ相応しいだろうと云うことで今回のご出演に至りました。
たとえ上記のような経緯を知らない方が大半だったとしても、彼を再度呼ぶことにはHardonize的に大きな意味があります。
流れる音はハードテクノ。
今も昔もハードテクノ。
アイモカワラズハードテクノ。
そんな5人で久しぶりに行うHardonizeを10月27日に執り行います。
何卒。

Hardonize 01 Photo
ちなみにこれは写真フォルダ漁っていた時に発掘された、Hardonize初回の際にB2Bを行っている僕以外のレジデントメンバー3人です。

さて、前回前々回の記事にて09月08日にLen FakiASCが別々のパーティーに出演する旨を取り上げましたが、
結局ワタクシ、
両方行ってしまいました。

最初はASCを見るためにVENTに行っていたのですが、途中で秋葉原重工Takayuki Kamiya氏が現れ、
『なんかLen Fakiは朝までプレイするみたいだからASC終わってからでも見れるよ?どう?
などと囁くもんですから、その通りASCのプレイを見終わってから2人でContactへ徒歩で移動、そのままLen Fakiのプレイを見ることが叶ってしまいました。

片や突き抜けて変なビートパターンとロングスケールシンセのオンパレード、片やブレイク明けて重たいリズムだけになるような攻撃的なテクノの総力戦と云った感じで、テクノの異なる側面を一夜で体感できました。
暫くその余波を引きずってしまい、先日もとあるパーティーでヘヴィーウェイトなテクノに焦点を当ててプレイしてしまった程。
方向性は違えどグルーヴ感を維持する選曲は大変参考になりましたし、それに身を委ねることも単純に楽しかったです。

さてさて、Len Faki紹介回でも少し触れたのですが、彼が主宰しているレーベル、Figureの100番目となる作品がつい先日リリースとなりました。
FIGURE 100 from Figure on Beatport

レーベル設立15周年も兼ねた記念的コンピレーション。
ボスのLen Fakiは当然として、まだ無名の頃に彼によって見出されたJeroen Searchや、若干27歳にして次世代筆頭候補Lewis Fautziなど、同レーベルを代表するアーティストが勢揃いしております。
収録曲も儚いメロディを主とするものからほぼリズムだけと云うシンプルなものまで、現行のメインストリームテクノの髄が詰まったものとなっています。

個人的なオススメは粗っぽいシンセがパラメータを変えながら展開する様が何とも気持ち悪いkirilikの作品、Batut。

kirilik / Batut

実はこの他にも、ここ1週間くらいの間にリリースされた作品が軒並み超弩級タイトルばかりだったりします。
と云うわけで今回は特定のアーティストをピックアップするのではなく、連載タイトル通り、
今週(もしくは直近で)リリースされたオススメハードテクノ
をテーマにお送りします。
この連載を2年やってて初めての新譜紹介となります。
それくらい、これは取り上げねばと云う作品が多かったもので。

では、いってみましょう。

Aphex Twin / Collapse EP

Collapse EP from Warp Records on Beatport

いやはや、何と言ってもビッグニュースはこれですね。
UKエレクトロニックミュージックを20年に渡って引っ掻き回し続けているAphex Twinの2年振りのEPがリリースされました。
先行公開されたT69 collapseはノスタルジックなメロディと裏腹に、グリッチエフェクトが過剰に使われた90年代の彼を彷彿とさせるドリルンベーススタイルとあって大いに興奮しましたが、それに負けじとミュージックビデオも凄まじかった。

Aphex Twin / T69 Collapse

文字の羅列から始まり、それが風景を構成し、歪みとコラージュを繰り返しながら激しく胎動したのち明瞭な、それでいて不自然な世界になっていくと云うもの。
ワタクシはこれを見たとき、インターネットを映像化したらこうなるんだろうなと云う印象を受けました。
音に映像が完全に同期するのは同じWarp Recordsから出た名作、Autechre / Gantz Grafを彷彿とさせますね。

そんなT69 collapseが収録されている今回のCollapse EPですが、他の曲も『あの頃』のAphex Twinを匂わせてくれて、且つ現代のエレクトロニックミュージックの要素も取り入れた実験音楽の玉手箱です。
孤高にして唯一無二、未だ健在です。とても嬉しい事件でした。

Orbital / Monsters Exist

Monsters Exist (Deluxe) from ACP Recordings Ltd on Beatport

こちらもなかなかの事件っぷりを醸しております。
前作、Wonkyから実に6年振りとなるテクノ界の大御所ユニット、Orbitalによるオリジナルアルバムが発売。
Wonkyは割とEDMテイストが多く含まれていただけに賛否両論あったと思いますが、昨年突然リリースされたKinetic 20171992年初出の原曲のテイストを残しつつ、現行のプログレッシヴハウスに近いアレンジが加えられたもので、何かが起こるのではないかと期待させるのに充分なインパクトを持っていました。
(嬉しさのあまりリリース直後に行われたHardonize#26の〆に使ってしまった程。)

そしてその予感はこのMonsters Existを以って具現化することになります。
アシッド、レイヴ、ハウス、そしてテクノと、こちらもこちらで『あの頃』感満載です。
新しい試みとしてUKガラージやフューチャーベースを取り入れた曲も収録されているの辺りは現行の電子音楽ファンに向けたアプローチと受け取れて、それもまた魅力の1つです。
特に収録曲のリミキサーとして最新鋭ベースミュージックであるウェーブの代表格であるKarefulを起用しているのが凄いなと思いました。
Tiny Foldable Cities (Kareful Remix) (Bonus Track) by Orbital on Beatport
ウェーブが注目されたのがここ1~2年と考えると、Orbitalが如何に新しいものに対して目を光らせているかどうかが分かる筈です。

個人的オススメは90年代感のある多種多様な要素が混ざり合ったバリアレックスタイルのKaiju。

Orbital / Kaiju

V.A. / A-Sides Vol.7

A-Sides Vol.7 from Drumcode on Beatport

Adam Beyerが率いるハードミニマルの名門と云えば、ご存知Drumcode
そこで2012年から続いているコンピレーション・シリーズの第7作目がこちらです。
Thomas SchumacherSecret Cinemaと云ったベテラン勢からAlan FitzpatrickDense & Pikaなどの次世代組までスーパースターが一堂に会しております。
テンポこそ下がりましたが、ビートは『あの頃』の深いまま。
薄暗いフロアで延々と臓腑に響く反復音に身を任せるための音楽が揃っています。

個人的オススメはパッドシンセと生音っぽいドライスネアが柔らかい印象を与えるJel Fordの作品、Night Shade。

Jel Ford / Night Shade

V.A. / Summer Collection. 2018

Summer Collection. 2018 from Oxytech Records on Beatport

Oxytech Recordsは2012年にウクライナで発足されたレーベル。
兎に角リズムがヘヴィーで歪んでいるテクノを主軸に、しかもかなり頻繁にリリースを行っている(3日に1作は必ずEPが出る)集団として現在もアンダーグラウンドのテクノシーンを賑わせている存在です。
そしてこのレーベルの恒例行事として四半期に1度、その期間のリリースやエクスクルーシヴ音源を纏めたコンピレーションが出る、と云うのがあって、2018年の夏版がつい先日発売となりました。
取り立てて有名なアーティストを擁していたりはしないのですが、その分新規流入も激しく、ストイックに音で勝負する姿勢がアングラっぽくて良いなぁと思ったりします。
試聴段階で胃もたれするくらいのエグさを奏でておりますが、55曲入って17ドル程度(1曲換算すると約30セント)と大変お買い得なので未体験ゾーンに足を踏み入れたい人にオススメ。

個人的オススメはブレイクでイマドキのチャラい跳ねたシンセが前面に出ているクセに、明けると超重いベースが圧力をかけてくるこのレーベルのボス、Terra4beatのダマし系トラック、Summertime (Terra4Beat Remix)。

Alain Delay / Summertime (Terra4Beat Remix)

The Beatkilllers / Classics Remixes

Classics Remixes from Deep Low Records on Beatport

最後にご紹介するのはこちら。
スペインのブレイクビートメイカー、The BeatkillersによるリミックスEP。
何のリミックスかと言うと驚くなかれ、1990年代初頭~中期にかけて世界中を踊らせたレイヴアンセム。
Awesome 3 / Don’t GoBaby D / Let me be your fantasyThe Prodigy / Your LoveRobert Miles / Children、タイトルは出てこなかったとしても、きっとこれらのフレーズについてはどこかで聴いたことあると思います。
言わば大ネタ中の大ネタなワケです。

1曲ずつブートレグで公開されているのならまだ分かる。
Paul Croninの回でも少し触れたようにレイヴブレイクスのシーンに於いては往年のレイヴアンセムネタブートレグが割合頻繁に投下されていたりするので。
しかしこのように、堂々とEPでヒトカタマリになって売られている例はかなりレアと言える筈です。
今回の紹介の中では群を抜いて謎の作品。

個人的オススメはもう全部!と言いたいところですが、Robert MilesのChildrenネタとしておきます。
新譜を追っていてRobert Milesの名前を見た衝撃度も大きかったですし、元ネタがトランスとあって非4つ打ち系のアレンジを聴いたことがなかったと思うので。

Robert Miles / Children (The Beatkillers Remix)

次週09月25日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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