【特集】Hardonize#36 プレイリストピックアップ:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2020/06/25

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

近況報告。


長きに渡り、DJ、コレクターの集う場所として君臨していたRECOfan渋谷BEAM店が閉店セール中ということで行ってきました。
1フロアの店舗としては最大量の品揃えであり、自分がDJを始めた頃から何かとお世話になっていたので、また1つ時代が終わってしまうんだなと感じずにはいられません。
閉店日(未定)まではセール継続するとのことなので、是非足を運んでみてください。
自分ももう1回くらいは行きそうです。

近況報告終わり。

初のオンライン開催となったHardonize 36回目が無事に終了致しました。
ご覧頂いた方々、本当にありがとうございました。

ノーゲスト回というのもパーティー開始当初以来でして、4人揃って1時間以上のプレイを披露する機会もなかなか珍しいものでした。
やはりテクノはある程度長い時間枠でプレイするとより趣向の差が出てくる音楽だなと感じた次第です。
この辺りは自分が過去に執筆した特別連載:ハードテクノとは何か?なんかを参照して頂くと分かりやすいかなと思ったりもします。

あと各々配信というのを意識してなのか何なのか、大ネタを結構使っていたのも印象的でした。
純粋にそれぞれ好き勝手やった感じなので、世間の憂鬱な状況とは裏腹に楽しかったというのがプレイした側の率直な感想です。
このレジデントメンバーオンリー形式も何回かに1回はアリだと思いました、というかまたやりたい。

とはいえ、次はリアルフロアでお迎えしたいという思いは変わらず、既に次回開催の段取りはついております。
詳細は追々ここで載せていくことになろうかと思いますので今後ともひとつよしなに。


んまかった。

さて、自分もこの日は他の人同様、いつもより多めの持ち時間を設定されており、且つトリを任されたので、思惑としては普段通りのパートとロングセットっぽいパートの大きく2部構成にしました。
ロングセットっぽいパートというのは今回レジデントメンバーのみ、つまりゲストがいなかったので、過去にHardonizeへゲストで出演して頂いた方の曲をメインに据えました。
こういう時じゃないとできない気がしたので。

かねがねM3特集なんかでは触れてきたようなリリースではあるものの、こうして並べてみると改めて個性豊かな方々にご出演頂いたんだなと実感しました。
常々お世話になっております。
今後ともよろしくお願いします。

そんなワケで今回はHardonize #36にてプレイした楽曲の中からピックアップしてお送り致します。
全容はこちら。
ハードグルーヴ~ハードハウス~トランス~国産ハードテクノ

No Artist Trackname Link
01 Frank Kvitta, Pasquale Schwarzz Tribal Madness Beatport
02 Peppelino Prometheus (Reaky Remix) Beatport
03 Len Faki Just a Dance (Peppelino Bootleg) YouTube
04 Blue Alpha DJs One More Time Beatport
05 Thermo Abaca Beatport
06 Garett White Really Funky Now Beatport
07 Ben Carr Disco Instrument Beatport
08 Olive Grooves Think Pink YouTube
09 Wizard Of Odd Get Up (Wizard Mix) Beatport
10 Tik Tok Tribal Chemistry Beatport
11 Sterling Moss & LAB4 New AEON Beatport
12 Sesto Sento Rave & Roll SoundCloud
13 Nhato Enigma Beatport
14 Raito Dark Orb Beatport
15 i_o This Is Rave Beatport
16 TAKAMI AH RAVE FACTORY (ARF) SoundCloud
17 KAN TAKAHIKO Wood Chips SoundCloud
18 Takayuki Kamiya Night Work SoundCloud
19 Atsushi Ohara meidou bandcamp
20 ryoh mitomi haru-kaze YouTube
21 SATOSHI IMANO epicurean junodownload
22 JOE T VANNELLI SWEETEST DAY OF MAY (DJ ni-21 TECH DANCE EDIT) SoundCloud
23 Bee.Bee. Omegalpha junodownload
24 Y.V.L vs 204 Donkly-Hvn discogs
25 Yamajet Sai-bak-ho (Cyber Disco Remix) SoundCloud
26 Remo-con, Morphonics Handbag Beatport
27 本間本願寺 御法 YouTube
28 DJ Shinkawa vs Jason Bourne Res Q Me (DJ ATT Crazy Mashup) SoundCloud
29 HONDALADY トーチソング bandcamp

例によって数曲かいつまんでご紹介します。

01 / Frank Kvitta, Pasquale Schwarzz / Tribal Madness

Tribal Madness (Original Mix) by Frank Kvitta, Pasquale Schwarzz on Beatport

共にドイツのクリエイターFrank KvittaPasquale Schwarzzによるハードミニマル。
Frank Kvittaといえばシュランツの第一人者というイメージが強いのですが、中にはこういったちょっとファンキーなテイストの曲もあります。
オールドスクールライクなリフが手数の多いハイハットリズムと並走する往年のハードグルーヴらしいトラック。

08 / Olive Grooves / Think Pink

Olive Grooves – Think Pink (aka Paul Maddox) – YouTube

UKハードハウス界のレジェンドPaul Maddoxの変名義Olive Groovesによるハードハウス。
本名義のバチバチのハードハウスに比べると、グルーヴィーでバウンシーなベースを軸とする構成でこれまた珍しい。
リズムの感じとかもハードテクノに近いので、クロスオーバーにうってつけ。
こういうのにとことん弱い。

11 / Sterling Moss & LAB4 / New AEON

New Aeon (Original Mix) by Sterling Moss, Lab4 on Beatport

イギリスのアシッドゴリマッチョSterling Mossとハードダンス/ハードエナジーシーンのレジェンドLAB4によるハードアシッド。
Stay Up Forever直系のディストーションアシッド鳴らしっ放しのド派手なアグレッシヴチューン。
ハードテクノ~ハードダンスの大御所2組の共作ということもあり、今年の要チェックリリースの1つです。

12 / Sesto Sento / Rave & Roll

Sesto Sento – Rave & Roll (Free Download!!!) by sestosento | Free Listening on SoundCloud

イスラエルのクリエイターSesto Sentoによるサイケデリックトランス。
Are You Gonna Go My WayWe Will Rock YouSmoke On The WaterLayla、その他にも様々な往年のロックのフレーズが1曲に収められた大分反則なトラック。
大分無茶苦茶な展開で笑ってしまうのですが、全体通してアッパーなサイケデリックトランスとして成立しているあたり、トッププロデューサーの手腕が光る名曲。
ちなみにフリーダウンロード。
大盤振る舞い過ぎるので是非入手しておきましょう。

14 / Raito / Dark Orb

Dark Orb (Original Mix) by Raito on Beatport

フランスのクリエイターRaitoによるテックトランス。
レイヴリバイバル系テクノを多く手掛けている気鋭のアーティスト、Raitoが次に目を付けたのがまさかのテックトランス。
奥行のあるトランスらしいシンセの下で鳴り続ける現代テクノの硬いビートという相反した要素が同時に存在する曲。
果たして2020年はテックトランスが来るのか、新たな波の到来を予感させるようなトラック。

19 / Atsushi Ohara / meidou

Meidou | gatearray recordings

Atsushi Oharaさんによるハードテクノ。
初リリースは2007年。
同人音楽のフィールドから出たストイックなテクノとして当時は珍しかった覚えがあります。
存在感のあるリフとタイトなリズムはストイックとメロディアスの合間を良い感じに埋めてくれます。

21 / SATOSHI IMANO / epicurean

Telekinesis by Satoshi Imano on MP3, WAV, FLAC, AIFF & ALAC at Juno Download

Satoshi Imanoさんによるハードテクノ。
これもリリースは2007年。
全編メロディアスでファンキーなテクノでコンパイルされたアルバムというこれまた珍しいアルバムでした。
中でも存在感を放つのがアルバムのラストに収録されたこちら。
壮大なストリングスとグルーヴ感の際立つリズム。
普段なら問答無用で〆に使うタイプの多幸感溢れるトラック。

23 / Bee.Bee. / Omegalpha

Omegalpha by Bee Bee on MP3, WAV, FLAC, AIFF & ALAC at Juno Download

Bee.Bee.さんによるテックダンス。
初リリースは2014年、後に海外レーベルからシングルカットもされた彼の代表曲。
メインリードとは別に複数種類のシンセが入れ替わり立ち替わり展開するユーフォリックチューン。
スタンダードなテックダンスのお手本のようなリズム構成が彼らしい。

28 / DJ Shinkawa vs Jason Bourne / Res Q Me (DJ ATT Crazy Mashup)

[CM086] Res Q Me (DJ ATT Crazy Mashup) by dj_att | Dj Att | Free Listening on SoundCloud

DJ ATTさんによるハードグルーヴマッシュアップ。
元ネタは日本のハードハウス~テクノシーンに燦然と輝く大クラシック、DJ Shinkawa / Res Q Me
この現状に対するメッセージという意味合いもなくはないですが、良い曲であることには変わりなし。
原曲の儚さに沿うようなパーカッシヴなリズムチョイスが◎。

29 / HONDALADY / トーチソング

トーチソング | HONDALADY

Dietraxさん率いるテクノユニットHONDALADYによるテクノ。
活動休止となる2018年にリリースされた現状最後の作品より。
活動休止発表直後の彼らのライブに行った際に演奏されていたのを覚えています。

これはこの人たちなりのNijiなんだろうなと勝手に思っております。
哀愁漂うシンセに圧のあるビートはメッセージ性の強い歌詞にマッチしております。
現状を踏まえた上のエンディングソング的な思いで最後にかけさせて頂きました。

以上、Hardonize #35のトラックリストをお送り致しました。
久しぶりにやりましたが、ロングセット楽しいですね。
以前はよく1人会や、数時間に渡って延々B2Bし続けるというのを好きでよくやっていたのを思い出しました。
ハードテクノに限らず、どんどんやっていこうと思います、というかやります。
その際はお付き合い頂けますと幸いです。

次週06月30日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

【過去掲載記事一覧】
【2020年】

06月 / 【特集】ゲームミュージックに於けるテクノ
05月 / 新作インダストリアルテクノ (2020年05月版) / 新作ディープ系ベースミュージック (2020年05月版)
04月 / 新作テックダンス / テックトランス (2020年04月版) / 新作レイヴスタイルテクノ (2020年04月版) / 新作ハードハウス (2020年04月版)
03月 / 【特集】Hardonize#35 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2020春』同人テクノ
02月 / 新作ハードアシッド (2020年02月版) / 新作ハードグルーヴ (2020年02月版)
01月 / 【特集】フリーダウンロード2019 (前編) / 【特集】フリーダウンロード2019 (後編)

【2019年】

12月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第3回:ディスコ編
11月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第2回:ハードダンス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第9回:テックダンス編
10月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】番外第1回:メロディアスハードテクノ編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第8回:インダストリアル編 / 【特集】『M3-2019秋』同人テクノ
09月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第7回:ハードグルーヴ編 / 【特集】Hardonize#34 プレイリストピックアップ
08月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第5回:ハードハウス編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第6回:シュランツ編
07月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第3回:ハードアシッド編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第4回:ハードトライバル編
06月 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第1回:黎明期編 / 【特別連載:ハードテクノとは何か?】第2回:ハードミニマル編
05月 / 【特集】『M3-2019春』同人テクノ / 【特集】直近のパーティーピックアップ / 【特集】Hardonize#33 プレイリストピックアップ
04月 / Almir Ljusa / PHNTM
03月 / Keith Flint (The Prodigy) / Audeka
02月 / Benji303 / 【特集】Hardonize#32 プレイリストピックアップ
01月 / 【特集】フリーダウンロード / Knuckleheadz

【2018年】

12月 / 【特集】DIG自慢:ジャニス閉店セール
11月 / 【特集】Hardonize#31 プレイリストピックアップ / 【特集】『M3-2018秋』同人テクノ / Special Request
10月 / Atix / Eric Sneo
09月 / Len Faki / 【特集】新譜紹介
08月 / Paul Cronin / ASC
07月 / Goncalo M / Alan Fitzpatrick
06月 / 【特集】ブートレグ、フリーダウンロード / 【特集】Incident
05月 / Riotbot / 【特集】『M3-2018春』同人テクノ / 【特集】四文屋難民メンバー紹介
04月 / Rebeld Records / Rob J.
03月 / Filterheadz / 【特集】Bandcamp限定リリース
02月 / 【Hardonize10周年特集】10年前の同人テクノ / 【特集】Hardonize#29 プレイリストピックアップ
01月 / 【Hardonize10周年特集】10年前のハードテクノ / 【Hardonize10周年特集】10年前の日本のハードテクノ

【2017年】

12月 / 【特集】Hardonize#26、Hardonize#27、Hardonize#28 プレイリストピックアップ
11月 / 【特集】『M3-2017秋』同人テクノ / 【特集】Hardonize#28 ゲストDJプレイバック / Sterling Moss
10月 / Norman Andretti a.k.a. Quarill / 【特集】グレイエリア
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08月 / CAVE / OmanticRecords
07月 / Digital Mafia / Steel Grooves
06月 / X-Dream / Dismantle / Christian Fischer
05月 / 【特集】『M3-2017春』同人テクノ / Chester Beatty
04月 / 【特集】曲名に『春』とか『桜』とか入ったトラック / Andy BSK
03月 / Myler / D.A.V.E. The Drummer
02月 / Jamie Taylor aka Tik Tok / Pasquale Maassen
01月 / 【特集】同人音楽+テクノ / Butch

【2016年】

12月 / Kwadratt / 【クリスマス2016特集】ブートレグ、フリーダウンロード
11月 / Reset! / Dark By Design
10月 / 【特集】Hardonize#25 プレイリストピックアップ / Bryan Cox
09月 / Kanji Kinetic / Technikal / Vinylgroover aka Scott Atrill
08月 / Ganez The Terrible / DJ Reversive
07月 / Raul Mezcolanza / David Moleon