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今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2021/07/13

こんばんは。774muzikです。
昨晩、鯖落ちのため更新が出来ず、このタイミングでの更新となりました。

さて、もう何度目だっけ?という感じの緊急事態宣言が発令されましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
何だかもう色々辟易とする今日この頃ですが、粛々と感染防止タスクをこなしつつ、失われた毎日が戻ってくる機を待ちましょう・・・。

早速本題ですが、直近リリースからオススメどころを何曲かご紹介して参りましょう。
なかなかの秀作が来てますね。
 

Atwel – Dark Heroes (Original Mix)

エフェクト処理されたピアノが美しいスロウなテクノトラック。
リスニングにもフロアでも良い感じに聴かせてくれそう。

Mechanic Slave, S.E.B (BE) – Promethium (Mechanic Slave Remix)

130台前半のBPMながら、躍動感のある良質なトラックです。
ズンズンしたボトムに無機質に繰り返されるシンセのパッセージが絡んで気持ちいい。

Teknaturalist – Heat Of the Night (Original Mix)

とてもブートくさいヴォーカルのループが疾走感のあるリズムに乗っかって、とても美味しい。
何となく、2000年代初頭のネタ物テクノの香りが。

District 1 – Lobo (Original Mix)

ズンドコいビートが気持ちいい。
Mixの中盤付近でピッチ少し上げて使いたい。

Scarab – Sleeping Dogs (Original Mix)

ノイジーで疾走感があって◎
このハードミニマル感はよいね。

Judas – S-BEND I (Original Mix)

しっかりしたボトムに覚醒的な変態リフ。
現場で聴いたらめちゃくちゃ気持ちよさそうな一曲。

BRÄLLE, PWCCA – Mannequin (PWCCA Remix)

ザ・ハードミニマルという趣き。
この波形の変化のなさ、ライドが鳴ったり止まったりで展開していく感じとか、「そう、これこれ」って感じ。

ということで、本日はここまで。
次回更新は木曜日、DJ Sangoがお送りします。
ではー。


新作4つ打ちドラムンベース特集 (2021年07月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2021/07/08

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

諸般の事情で更新が遅れまして大変申し訳ございません。

【告知】

先週に引き続きの内容となりますが、前回のHardonizeにゲストとしてご出演頂きましたBishamonさんのパーティー、MANTLE Vol.3へ出演させて頂くことになりました。


このパーティーでしか実現しえない面子によるテクノハードコアベースミュージック入り乱れ。
深くて暗いところで胎動するグルーヴ同士、どんな化学反応を見せるのかとても楽しみです。

お時間と体調に余裕のある方は何卒よろしくお願いします。

【今回のお題】

さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

ですが、今回取り上げるテーマはハードテクノの分類外となる

4つ打ちドラムンベース

とします。

なぜ今回ドラムンベースに目を向けるのかと言えば、前回担当したHardonize#38 プレイリストピックアップにも記したように実際にHardonizeでも使用した音楽であり、個人的にもそれなりに長く接してきたジャンルでもあるというところが1つ。
加えて上述の来週に開催されるパーティーMANTLEの出演オファーの際、『HardでSolidなドラムンを軸に、ダークなグルーヴの音楽を…』とのオーダーを承ったので、ご来場頂ける方に対する予習の意味も込めたいというのがもう1つです。

その上で4つ打ちに限定する意味についてですが、まぁテクノが4つ打ちだから等と建前を述べるより前に、単純に

僕が好きだからです。

そもそもブレイクビートが主体の音楽で4つ打ちのドラムンベースなんてあるのかと思われる方も中にはいると思いますが、全体的なリリースから比べると少数とはいえ、毎年一定数リリースされております。
しかも近年は多様なジャンルの流入や過去の作風のリバイバルが起こった結果、かなり豊作の傾向にあります。
とはいえこういったテーマの元でトラックをまとめて紹介することもそうそう多くないので、今回やってみようと思った次第です。

勿論、今回も本編で取り上げるのは今年、それも比較的最近にリリースされた楽曲です。
それと今回諸般の事情で執筆が遅れてしまったこともあり、オマケとして最下部に過去のリリースについても短くまとめました。
頻繁に使った曲とかもあったりするので、変ミュージックの足しになれば幸いです。

早速ですが新作4つ打ちドラムンベース紹介いってみましょう。

【曲紹介】

Camo & Krooked, Mefjus / Sidewinder

Sidewinder (Original Mix) by Camo & Krooked, Mefjus on Beatport

昨年Red Bullとのコラボレーションによって行われたオーケストラ編成によるドラムンベースライブも記憶に新しいオーストラリアの名プロデューサーCamo & Krookedと、同郷のヒットメーカーMefjusとの共作。
これも先日のHardonize #38にて使用した曲でしたが、トラックリスト振り返りではピックアップしそびれたのでここで改めてご紹介します。
イントロ後は暫く4つ打ちのパートが続き、ある瞬間にスタンダードなドラムンベースのリズムにシフトする展開の曲。
Camo & Krookedが得意とする清涼感のあるウワモノとMefjusの手掛けたであろうエグいベースの落差にもビックリします。
メインストリームのシーンから生まれた珍妙なドラムンベース

Former feat. Sleepnet / Void Song

Void Song feat. Sleepnet (Original Mix) by Former, Sleepnet on Beatport

オランダのプロデューサーFormerが泣く子も黙るオランダドラムンベーストリオ、NoisiaのメンバーSleepnetを起用したもの。
無機質で不穏なイントロから始まり、ビートが入っても尚不穏というアングラ色光るドラムンベース
4つ打ちのリズムもそうですが、ブレイクと呼べるパートが無い展開も異彩を放っております。

Coffintexts / PURO LOCURA

PURO LOCURA (Original Mix) by INVT, Coffintexts on Beatport

アメリカのプロデューサーCoffintextsによるドラムンベース
リズムそのものは比較的軽めではあるものの、深いベースと永続的に鳴っているノイズのようなリフがやっぱり変。
リフの質感も相まってかなりミニマルな印象を受けますが、構成がシンプルな分ドラムンベース以外にも活用方法を模索できそうな曲。

Samurai Breaks / All Night Party People

All Night Party People (Original Mix) by Samurai Breaks on Beatport

イギリスのプロデューサーSamurai Breaksによるドラムンベース
近年ベースラインドラムンベースを繋ぐ重要な存在として注目を集めているアーティストですが、この度新レーベルSuper Sonic Booty Bangersを設立。
その記念すべき第1発目のリリースがこちらです。

4つ打ちのリズム、ジャングルのベースライン、オールドスクールレイヴのオルガンリフと古めかしくもパワフルなバイブス満点の1曲。
周辺各ジャンルを渡り歩く際の潤滑油としても抜群の機能性を発揮してくれます。

Neve / Swheat

Swheat (Original Mix) by Neve on Beatport

イタリアのプロデューサーNeveによるドラムンベース
前出のSamurai Breaksとのコラボレーションも盛んに行っているアーティストであり、こちらも様々なバックグラウンドが入り混じったスタイルの曲を手掛けるのに長けている印象を受けます。
潔い等間隔リズムと裏打ちのベースによる推進力が最大の肝。
ハードコアとしても勿論使えますが、ループ系のリフを取り入れているところに特異さが見られます。

ついでにSoundcloudのアカウントにこんなものがアップロードされていたので合わせてご紹介します。

Neve / Magic Flute VIP

Stream Neve – Magic Flute VIP (140 – 172) FREE DOWNLOAD !! by Neve | Listen online for free on SoundCloud

キャプションにある通り、BPM140のベースラインからドラムンベースにシフトする曲。
変化直後はバッチリ4つ打ち。
クロスオーバーにもってこいな逸品。
そしてフリーダウンロード!

Theo Varda / A Culture a Vibe

A Culture a Vibe (Original Mix) by Theo Varda on Beatport

謎のプロデューサーTheo Vardaによるドラムンベース
やや手数の多いリズムが組まれておりますが、キックはやっぱり4つ打ち。
R&Bからサンプリングしたようなソウルフルなボーカルとアーバンなエディットリフが感情を揺さぶってきます。
終盤で使いたくなるタイプの曲。

Quentin Hiatus / Interstellar Feline

Interstellar Feline (Original Mix) by Quentin Hiatus on Beatport

イギリスのプロデューサーQuentin Hiatusによるドラムンベース
4つ打ちとブレイクビートが交互に差し込まれる風変わりなリズムの曲。
エコーの効いたボイスサンプルにパッドとピアノという取り合わせはエモ一直線。
意外と序盤に使うのも面白そうな感じも受けますね。
あとはブレイクのリフが消える部分でテンポを変えたりとか、色々考えると面白い使い方ができそうです。

まとめ

以上、4つ打ちドラムンベースにスポットを当ててお送りしました。
主にHardonizeで取り扱っているハードテクノと異なり、リズムの自由度が高いというのはそれだけで魅力に感じるものがありますが、それは4つ打ちであっても成立しうるというのがこの音楽の恐ろしさでもあり、楽しさだと思っております。
なかなかピンポイントで探り当てるのは難しい曲たちではありますが、変ミュージック好きとしては欠かせない存在ですので引き続き着目し、機会があればまた紹介していきます。

そんなわけで今回はここまで。

次週07月13日は774Muzikさんが担当します。
では。

おまけ (2020年以前リリースの楽曲)

Lynx, Newsome / Take Back The Night

Take Back The Night (Original Mix) by Lynx, Newsome on Beatport

アーバンなウワモノに似つかわしくないヘヴィーなリズム。異形のドラムンベース。

Netsky feat. Darren Styles / Look At Me Go

Look At Me Go feat. Darren Styles (Original Mix) by Darren Styles, Netsky on Beatport

ドラムンベース界のベテランとハードコア界のベテランが初めて手を組んだ双方の音楽が交互に展開される美味しいやつ。

Abstract Elements / Tenderness

Abstract Elements – Tenderness – YouTube

リリースされた2019年時点に於いてはミニマルドラムンベースの到達点という印象がある。
いつぞやのHardonizeでも使用済み。
本記事執筆時点では何故かレーベルごと配信停止中。

Frankee / Skuttle

Skuttle (Original Mix) by Frankee on Beatport

前半と後半でリズムパターンが異なるが、どちらも変態的な音使いをしている。

Icicle, IMANU / Preamble

Preamble (Original Mix) by Icicle, IMANU on Beatport

アシッドシンセっぽい音も鳴っており、かなりテクノ的な質感を伴った暗いミニマルドラムンベース。

Mefjus, June Miller / Saus

Saus (Original Mix) by Mefjus, June Miller on Beatport

スネア4つ打ち。ガラ極悪。

Forbidden Society / Swamp Rave

Swamp Rave (Original) by Forbidden Society on Beatport

ほぼドラムとベースしか鳴ってないマインドミュージック。

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