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【特集】Hardonize#40 プレイリストピックアップ - Resident’s Recommend 2022/4/14

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【Hardonize #40 無事終了】

先週はHardonize #40でした。
直前で色々変更があったものの、多方面のご協力の元、無事に終演致しました。
お越し頂いた方々、お聴き頂いた方々、本当にありがとうございました。

今回、ゲストの2名の時間枠が通常より15分多くなったため、ちょっと贅沢にプレイを披露して頂く運びになったのですが、Morphonicsさんもorinetoneさんもそれぞれの個性がパンパンに詰まった内容で眼福でした。
orinetoneさんは久しくハード系4つ打ちのプレイを見る機会が無かったのですが、大きくテックダンスに振り切ったプレイで『あ、そういえばこの人こういうの好きだったし上手かったわ。』というのを再認識しました。
片やMorphonicsさんは新旧各種ハードテクノを若干テンポ速めで紡いでいくアグレッシヴなプレイで、毎度Hardonizeのカラーにしっかり沿って頂けていることに嬉しくなりました。
両者とも是非またHardonizeでプレイして頂く機会を設けたいですし、REV-TUNEさんもリベンジさせたいと思っております。
重ね重ねありがとうございました。

ちなみにまだこの日のアーカイブが残っておりますので、ご来場、ご視聴頂いたかも未見の方も見られるうちに是非。
https://www.twitch.tv/videos/1450632659

【告知】

早速ですが次回Hardonizeの日程が決まっております。


07月16日です。

グストも既に内定が出ておりますが、追って情報公開致します。
内部的には今から何をやるか考え出す人がいてもおかしくないんじゃないかなって組み合わせです。
何卒。

あと個人的な出演機会ですが、04月30日に渋谷Another Dimensionにて行われる『¡¡SAKE!!』というパーティーにお招き頂きました。


その名の通り、日本酒にスポットを当てたパーティーで酒好き且つ腕利きのプレイヤーがヘベレケでブースに立つといった催しです。
当日は各人が選りすぐりの日本酒を持ち寄り、注文可能なメニューとして提供するらしいので選曲以外のセンスも問われています。
とても、ハードルが、高い。

テクノ的に縁の近いところだとお馴染み且つ新婚のTakayuki Kamiyaさんや、度々テクノ系パーティーを行っている錦糸町Little SAKE Square店長、mizmさんなどがいるのでまぁまぁテクノも流れるんじゃないかと予想しています。
透明なお水が好きな方は是非お越しください。

【Hardonize #40 トラックリスト】

さて、自分はこの日トップバッターを仰せつかりました。
色々あって前回に引き続き2連続トップバッターです。
その前回が比較的メインストリームテクノからシリアスなサウンドを中心に立ち上げていくプレイだったので、今回はそれとは違うアプローチでハードテクノに遷移していく内容にしました。
大まかにはディープベース非4つ打ちテクノUKガラージハードハウスディスコテクノハードグルーヴレイヴ系ハードテクノテックダンスハードテクノ
折角持ち時間が長くなったこともあって、ジャンルの横断数も多めです。
ハードテクノのパーティーに於けるプレイ内容かどうかと言われると非常に怪しいですが、そこはあの、ほら、Hardonizeなので。

全容はこちら。

No. Artist Track Link
01 ASHE Individualism beatport
02 Maxime Dangles Gigi (Giselh Remix) beatport
03 FJAAK (feat J.Manuel) XoXp0rt (Cocktail Party Effect remix) beatport
04 RNDchaos A beatport
05 AMIT Acid Trip (J:Kenzo Remix) beatport
06 Neida Frantic beatport
07 OXIDE & NEUTRINO BACK 2 DA FLOOR Spotify
08 Soul Mass Transit System Wine beatport
09 LIAM B BLUE & RED bandcamp
10 Soulecta Got This beatport
11 Serious Danger A Taste of Rio’s Showbar (Sandpiper Mix) beatport
12 Perpetual Motion Keep on Dancin’ (Let’s Go) (Banging Club Mix) beatport
13 DJ Disco (NL) Let’s Dance beatport
14 JMF, Sammie Hall I Feel Fine (Miami House Party Remix) beatport
15 Joey Beltram Solar Storm beatport
16 Dave Mol You Brake Me Feel beatport
17 Fuma Funaky Florka (Homma Honganji Remix) beatport
18 Aitor Ronda Pagando Mi Cumpleanos beatport
19 ryoh mitomi haru-kaze YouTube
20 Pavel Bibikov Feeling The Vibes beatport
21 Mr. Sam, T99 Anasthasia beatport
22 The Obsessed Equinox beatport
23 Hamaton3 The Tribe (Coutts Remix) beatport
24 Adam Beyer Dirty Lagoon beatport
25 RICHARD LOWE Razorback beatport
26 Schizoofr3nik Tribal beatport
27 Lost Minds (DE) Prison (Shadym Remix) beatport

例によって数曲かいつまんでご紹介します。

【曲紹介】

03 / FJAAK (feat J.Manuel) / XoXp0rt (Cocktail Party Effect remix)

XoXp0rt (feat. J.Manuel) (Cocktail Party Effect Remix) by FJAAK, J.Manuel on Beatport

ドイツのプロデューサーCocktail Party Effectによる非4つ打ちテクノ
強烈なまでに不規則なビートの上をノイズ、グリッチの施されたスネア、アシッドシンセといった無機質な音が入り乱れる変態トラック。
今回はこういったアングラ感漂うものを序盤に固め、そこから浮上させるというのが1つのテーマでした。

ちなみにこれの原曲を手掛けたFJAAKの周辺ではこの手の不定形リズムの曲が大量にリリースされているので、ヒトクセあるテクノをお探しなら是非押さえておきたいところです。

05 / AMIT / Acid Trip (J:Kenzo Remix)

Acid Trip (J:Kenzo Remix) by Amit on Beatport

イギリスのプロデューサーJ:Kenzoによるディープダブステップ
J:Kenzoは現代ディープダブステップを牽引する重要アーティストの1人であり、原曲も2013年にリリースされたクラシックに当たる曲なので存在感のある作品です。
タイトル通りシリアスなアシッドシンセのフレーズと深度のあるベースが特徴。
1拍3拍のキックや4分打ちのハイハットなど、使われているサウンドも相まってテクノに通ずる要素もあったりするので、畑違いでもこういったセットに組み込みやすいと思います。

07 / OXIDE & NEUTRINO / BACK 2 DA FLOOR

Back 2 da Floor ・ Oxide & Neutrino

イギリスの1DJ1MCユニットOxide & NeutrinoによるUKガラージ
UKガラージというとオシャレだったりエモーショナルな楽曲がイメージされがちですが、これはそれらとは趣きが異なる怪しく蠢くベースラインに一極集中させたトラック。
ベースの深度は維持しつつ4つ打ちに遷移していく過程で使いました。
リリースは2001年と激古なんですが、シンプルな構成なのでベースミュージック全般に応用がききます。

この手のガラ悪サウンドが好きなら是非この曲が収録されたアルバムExecuteを是非手に取ってみてください。
フルレングスのものは15曲入ってますが、見事に全曲こんな感じです。

10 / Soulecta / Got This

Got This (Original Mix) by Soulecta on Beatport

イギリスのプロデューサーSoulectaによるUKガラージ
こっちがオシャレな方のUKガラージ
跳ね系のレトロなシンセとカットアップ気味に配置されたボイスサンプルの絡みがリズムと相まって大変気持ち良い。

Soulectaは現代UKガラージを代表するアーティストであり、こう、男女が良い感じになれるようなトラックが多くてオススメです。

13 / DJ Disco (NL) / Let’s Dance

Let’s Dance (Original Mix) by DJ Disco (NL) on Beatport

オランダの大御所プロデューサーKlubbheadsの変名義によるファンキーハードハウス
昨年にリイシューされたことで知った楽曲ですが、元は1999年リリースだったようです。古典!
ディスコサンプリングにドンクベースが合わさった非常にファンクネス指数の高いもの。
このハイブリッド感こそハードハウスの醍醐味の1つであり、こういうのを聴きたくてこの音楽を掘っている感じはあります。

15 / Joey Beltram / Solar Storm

Solar Storm (Original Mix) by Joey Beltram on Beatport

アメリカの大御所プロデューサーJoey Beltramによるディスコテクノ
特別連載:ハードテクノとは何か? – 第1回:黎明期編で触れたようにハードテクノの誕生に於いて少なくない影響があったとするJoey Beltramですが、同じくらいディスコテクノのインパクトが強いアーティストでもあります。
この曲もその中の1つでフィルターをこれでもかと駆使しつつ、特大のディスコリフが襲い来るビッグチューン。
頭カラッポにして踊れます。
4分半とタイトに纏められた尺もDJとしては大変ありがたい。

Joey Beltramディスコテクノワークスはテクノ感を保ったまま強烈なファンクネス指数を叩き出すので本当に好きなものが多いです。
The Anthemのリミックスは有名ですが、他にもThe Infinite WisdomBeyonderSuper MagneticBitches & Drum Machinesのリミックスなどなど、全部聴いてほしい。

17 / Fuma Funaky / Florka (Homma Honganji Remix)

Florka (Homma Honganji Remix) by Fuma Funaky on Beatport

日本のプロデューサーHomma Honganjiによるハードグルーヴ
Hardonize一堂いつも大変お世話になっております。今回の本願寺チョイスはこちらに相成りました。
厚め且つドライブ感のあるリズム帯に加え、ややローファイな裏打ちのシンセがハードグルーヴのコアを体現しているかのような曲。

18 / Aitor Ronda / Pagando Mi Cumpleanos

Pagando Mi Cumpleanos (Original Mix) by Aitor Ronda on Beatport

スペインのプロデューサーAitor Rondaによるハードグルーヴ
リズムの推進力は言わずもがな、メインパートのギターリフ、ブレイクで差し込まれるブラスとストリングスの混合がハードテクノらしからぬドラマティックさとエモーショナル感を生み出しており、リリースされた2010年から今2022年に至るまでずっと好きな曲。
それユエに結構出し惜しみしがちな曲でもあり、ましてやトップバッターで使うような曲でもないのですが、なんか色々なテンションが重なり合ってドロップさせましたね今回。

19 / ryoh mitomi / haru-kaze

ryoh mitomi / haru-kaze – YouTube

日本のプロデューサーryoh mitomiによるメロディアスハードテクノ
国産ハードテクノの隠れた名曲、そしてハードテクノに於ける季節の1曲。
小気味良いハイハットに主張の強いグルーヴィーなベースにオルガンライクなシンセがドラマティックに展開する構成。
一生忘れないハードテクノ特集でも挙げた通り、この路線に於いては堪らなく好きな曲です。

22 / The Obsessed / Equinox

Equinox (Extended Mix) by The Obsessed on Beatport

イギリスのプロデューサーThe Obsessedによるレイヴ系ハードテクノ
一貫して肉厚なボトムを軸に時折差し込まれるレイヴスタブがインパクト大。
ブレイクでのブレイクビートやオールドスクールレイヴではお馴染みのボイスサンプルも薄くサンプリングされていたり、好事家をニヤリとさせる仕掛けが散りばめられているのも高ポイントなトラック。

これをかけている最中、今回ゲストのMorphonicsさんがブースに来て『これ格好良いよねー。俺もかけるわ。』といって本当にこの日2回かかりました。

24 / Adam Beyer / Dirty Lagoon

Dirty Lagoon (Original Mix) by Adam Beyer on Beatport

スウェーデンの大御所プロデューサーAdam Beyerによるハードテクノ
昨年辺りからハードテクノに寄ったトラックが増えてきたなと感じていたAdam Beyerですが、直近のリリースとなるコレがあの頃の勘を取り戻したかのような攻めっ攻めの内容で涎出ました。
現代テクノを踏襲した太いビートはそのままにレイヴスタブのようなシンセが打ち鳴らされるインパクト大のトラック。
薄く敷かれたシンセが空間的な広がりを見せる技巧派な側面も感じ取れる辺り、大ベテランらしさも存分に披露されています。
早くも今年の傑作リリースです。

27 / Lost Minds (DE) / Prison (Shadym Remix)

Prison (Shadym Remix) by Lost Minds (DE) on Beatport

ドイツのプロデューサーShadymによるハードテクノ
アグレッシヴ且つオーソドックスなハードミニマルビートの曲ですが、ウワモノはGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊の劇中曲川井憲次 / 謡I – Making of Cyborg
本当定期的にこのネタ世の中に出るなと思いつつ、見つけるとつい買ってしまう病。
今回のオチとしてこの曲でSangoさんにバトンタッチしましたが、特に拾って貰えず普通にヌルっと始められてしまったのが寂しかったです。

ちなみにこっちは一昨日の記事の通り、yudukiさんも使ってました。
格好良いしインパクトあるし、仕方ない。

まとめ

以上、Hardonize #40プレイリストをお送りしました。
自分がDJを行う上で好きな要素としてレイヴディスコベースラインの3つがあるのですが、今回その全部をハードテクノというキーワードで繋いだ感じになりました。
大方最近のトラックを用いているものの、ちょいちょい懐かしめのトラックを散りばめられたりしてその辺りも楽しかったです。
とはいえ、本当にクロスオーバーに徹するともっとしっちゃかめっちゃかになりますので次回辺りでそれを披露できたら良いなと思っております。(謎予告)

そんなわけで今回はここまで。

来週末はお馴染み同人音楽即売会M3なんですよねーという書き置きをしつつ、次週04月19日は774Muzikさんが担当します。
では。

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新作ハードハウス特集 (2022年03月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/03/31

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【告知】


Hardonize#40
を来週末土曜日に執り行います。
ゲストのMorphonicsさんとREV-TUNEさん、そして我々4名でハードテクノの髄をお届けします。
延期になった分それはもうド派手にいきたいところ。
季節的にも冬を超えたハードテクノの春をお楽しみください。

尚、入場に際して事前申請が必要になっておりますのでお忘れなきようにお願いします。
Hardonize #40 in東京 – パスマーケット

【近況】

Pioneer DJ Official Introduction: HDJ-CX professional on-ear DJ headphones – YouTube

縁あってPioneerの新作ヘッドホン、HDJ-CXを試聴させて貰ったんですけど大分良いですねコレ。
これまであんまり小さいヘッドホンに目を向けてこなかったんですが、音はかなり良かった上に遮音性も優れていて何より軽いという。
折りたためるのも結構ありがたいですし、今のヘッドホンも結構長いこと使っていることを考えるとちょっと揺れてます。

・・・って書いてたら地震が来た。
前回も地震で散々な目を見ているのでもうちょい落ち着いてほしい。

【今回のお題】

さて、前回前々回は昨年のフリーダウンロード楽曲を振り返る特集を執り行いましたが、今回から通常の形式に戻り、
ハードテクノの1つのサブジャンルからオススメ楽曲について取り上げていきます。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

今回取り上げるサブジャンルは

ハードハウス

です。

特別連載に於いては5回目に取り上げたハウストランスの要素を持ち合わせたハイブリッドなハードダンスのスタイルです。
この音楽にスポットを当てた特集は過去3回(※)行っており、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。


新作ハードハウス (2021年05月版)
新作ハードハウス (2020年12月版)
新作ハードハウス (2020年04月版)

早速ですが新作ハードハウス紹介いってみましょう。

【曲紹介】

Cache / Don’t Hurt Me (Mella Dee Full Pump Extended Mix)

Don’t Hurt Me (Mella Dee Full Pump Extended Mix) by Cache on Beatport

イギリスのプロデューサーMella Deeによる速いハウス
レトロなオルダンシンセのリフにうねりのあるベースが古き良きハウスといった塩梅。(でもリリースは先月。)
旧時代のトラックと相性が良いのは勿論、ハードハウスの導入となる場面で使うとハマりそうな感じ。

Undergroove / We’re Gonna Party

We’re Gonna Party (Original Mix) by Undergroove on Beatport

イギリスのプロデューサーUndergrooveによるハードハウス
こちらも前面に配置されたベースのグルーヴィーな感じが黎明期感を漂わせるシンプル且つファンキーな1曲。
リズム自体の推進力はありつつもループ系のリフやボイスサンプルの配置が小気味良い。
テクノハウストランスのハイブリッドジャンルとしての醍醐味が味わえるトラックであるようにも思います。

このリリース元となっているUntidyハードハウスのメッカと言うべきTidy Traxのサブレーベルでして、
本家より実験的だったりグルーヴ重視のトラックを多く輩出しているのが面白いと感じます。
中にはディスコまっしぐらな曲も。

JMF, Sammie Hall / I Feel Fine (Miami House Party Remix)

I Feel Fine (Miami House Party Remix) by JMF, Sammie Hall on Beatport

イギリスのプロデューサーMiami House Partyによるハウス
フィルター混じりのギターっぽい音のリフがファンクネス指数高し。
ハードグルーヴ好きな人にも押さえておいてほしいトラック。

HardhouseClique / Fat Beat

Fat Beat (Original Mix) by HardhouseClique on Beatport

スペインのプロデューサーチームHardhouseCliqueによるハードハウス
何を置いてもこの珍妙なベースよ。
アシッドっぽくもあるしスカウスハウスで知られるドンクっぽくもある絶妙なサウンドになっています。
というかほぼその1つに集約されている潔いトラック。
アホっぽいベースラインの流れで使っても面白そうですね。

こちらのリリース元である+QDance Recordsは昨年末に発足された新興レーベル。
参加アーティストを見るとアップリフティングでちょっとアホっぽいハードダンスを多く輩出しているDNZ Recordsとの繋がりが強いので、そっち方面が好きな方は掘ってみると良いと思います。
同レーベルからもう1つ好きな曲を挙げるとこちら。

Oo Sweetman / 002

002 (Original Mix) by Oo Sweetman on Beatport

謎のプロデューサーOo Sweetmanによるハードハウス
ベースもリフも短い音の連続で構成されており、全体としてとにかく跳ね感を意識した快楽主義なテイスト。
あと並走しているサブベースのうねり方がやっぱり変。

Dj Xavy, Tito Dj / Jas Is Klubbing

Jas Is Klubbing (Original Mix) by Dj Xavy, Tito Dj on Beatport

スペインのプロデューサーDj XavyTito Djによるハードハウス
こちらも跳ね系トラック。
リフのコード運びから前の曲よりアップリフティングに聴こえますが、おそらく鳴っている音数はそう大差ないように思えます。
でもこの軽さが愉快痛快なハードハウスらしくて好きなんですよね。

Trevor Reilly, Daniel Proctor / This Is Acid!

This Is Acid! (Original Mix) by Trevor Reilly, Daniel Proctor on Beatport

イギリスのプロデューサーTrevor ReillyDaniel Proctorによるハードダンス
これがハードハウスかと言われるとちょい微妙なんですが、先に挙げたDNZ Recordsがリリース元となっているのと、
曲調的にテクノのシーンでも十分機能しそうだなと感じたので紹介します。

タイトル通り、アシッドシンセ炸裂のハードダンス
下を支えるのは厚みのある裏打ちベースであり、それらと反復系リフが絡み合って展開が作られていく、かなりストイックなシロモノ。
煌びやか系とアホ系が強みのレーベルから出たということもあってインパクトが高かったです。
最近のテックトランスとも相性良さそうです。

Andy Naylor / Live Together (Andy Naylor Rework)

Live Together (Andy Naylor Rework) by Andy Naylor on Beatport

イギリスのプロデューサーAndy Naylorによるハードハウス
前半はそれこそ跳ね系のサウンドを主軸としたハードハウスであるものの、ブレイクから妙にディスコっぽいリフが差し込まれ、その後のパートはそちらがメインのサウンドになるという構成の曲。
概ねファンキーでアップリフティングなのにちょっと哀愁漂っているのが個人的に刺さりまくりです。
今後長くお世話になりそうな曲。

Mass Control / 1994

1994 (Original Mix) by Mass Control on Beatport

フランスのプロデューサーMass Controlによるハードハウス
オールドスクールレイヴの大アンセムLiquid / Sweet Harmonyネタ。
今月リリースされた新譜なので、まだこの曲のアレンジ出るんだなと嬉しくなりました。
ちなみに曲名は元ネタのリリース年度に因んでいるかと思いきや、原曲のリリースは1991年。
メインとなるウワモノが原曲のピアノのみなので普通にハウスとしても使えます。
旧時代に敬意を表してか、随所でブレイクビーツを差し込む遊び心もあったりして楽しい曲。

Catchy / Waiting In Asia

Waiting In Asia (Original Mix) by Catchy on Beatport

イギリスのプロデューサーCatchyによるハードハウス
1983年の映画戦場のメリークリスマスに於けるメインテーマ坂本龍一 / Merry Christmas, Mr. Lawrenceが元ネタ。
これも僕ら世代だと結構な数のブートレグを聴いてきている気がしますが、まだ出るんだなーと感心しました。
コッテコテの歌ものハードハウスにアレンジされているので、最初からそのつもりで使いましょう。

まとめ

以上、新作ハードハウスにスポットを当ててお送りしました。
リズムの質感としては周辺ジャンルと共通しているものの、それ以外のグルーヴやウワモノのサウンドといった点で特色が出ている音楽だなと思うので
適度に織り交ぜることができればヒトクセあるプレイになるのではないかと思ったりします。
周辺ジャンルにアプローチしつつ、既存のフォーマットを崩してくれるような曲は大好きなので、今後ともハードハウスには注目していきます。

そんなわけで今回はここまで。

次週04月05日は774Muzikさんが担当します。
そして04月12日は早稲田茶箱でお会いしましょう。
(入場申請をお忘れなく!)

では。

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