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[BPM160±5] 新作速いテクノ特集 (2020年09月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2020/09/03

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

予てよりお伝えしておりますように、次回Hardonizeを11月14日に執り行います。
そしてその連動企画として初のMIX公募を行います。


応募用フォームはこちら

我々Hardonizeクルーは4人とも15年前にやってたとあるMIX公募型パーティーの出身者でして、公募にはちょっとした思い入れがあります。
これまでにも何度かHardonizeで取り入れようという話はあったため、むしろこういう状況下だからこそ今やるべきなのではないかという結論に至りました。

詳しいレギュレーションについては上記の通りなのですが、声を大にして言いたいのは

ジャンル不問

であることです。

ご存知の通りHardonizeはハードテクノのパーティーです。
レジデントDJ含め、かかる音楽はハードテクノがメインです。
しかし、それ以外の音楽も度々かかりますし、ワタクシに至っては半分くらいハードテクノではない気がします。

ストイックにハードテクノのみを追求し続けること、それ自体は凄いことだと思いますし、そういった活動をされている先駆者たちの存在もずっと目にしており、何度もそういったパーティーには遊びに行きました。
実際楽しいですからね。
ただ、その一方で時に予想しなかった音が流れるような不確定要素がパーティーの楽しさの1つであることも重々承知しており、その体験が音楽の視野を広げるのに通じていることも各々身を以って知っているわけです。
今回のジャンル不問もそういった狙いがあってのことなので、少なくともMIXで使用されているジャンルがハードテクノかそうじゃないか、で差をつけることはないと思ってください。

皆様からの多数のご応募、お待ちしております。

さて、今年からワタクシの回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていくものとなっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

特別連載:ハードテクノとは何か? – 第1回:黎明期編


ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

ですが、今回はこういったサブジャンルで括れない楽曲にスポットを当てます。

今回取り上げるテーマは

速いテクノ

です。

ご存知のように、ダンスミュージックに於けるテクノのテンポというのは数あるクラブミュージックの中でも丁度中間ぐらいに位置します。
数値で表すとBPM120~135辺り。
ハードテクノがそれより少し速い135~150というのが一般的な認識です。
とはいえ、古くは1990年代ヨーロッパレイヴの流れを汲む形で誕生したジャーマンテクノはBPM150前後のものが多かったり、現行のハードテクノに於いてもシュランツインダストリアルの中にはBPM160を超える曲が珍しくなかったりと、テクノのフォーマットの壁を超える存在が時代を問わず現れます。
少し毛色は異なりますが、テクノとドラムンベースのリズムを同期させたグレイエリアなんかもここに含められるかもしれません。

そして中にはこれらのサブジャンルで括ることができない、単純に速いテクノが存在します。
これは何も2020年現在に限った話ではなく古今東西で生み出されているものなのですが、やはり本流のテクノとの壁は厚過ぎるのか、あまり日の目が当たることのない楽曲たちです。
中にはテクノ以外のジャンルとして紹介できるものもありますが、テクノとしてピックアップすることによる新しい発見もあるのではないかと思い、今回まとめてご紹介します。
何より、変ミュージック大好き人類として見過ごすことができない部門なので。

余談ですが、過去に秋葉原重工のリリースの購入者特典用MIXを担当したことがあるのですが、全曲早回しして繋いだものが存在します。
理念としては今回取り上げるものに近いですね。

そんな異質とも言える新作速いテクノ紹介いってみましょう。
時期的には今夏リリースされたものをメインに取り上げます。

dDave / Sort Of sSchizo

Sort Of sSchizo (Original Mix) by dDave on Beatport

イギリスのプロデューサーdDaveによるテクノ。
無機質なリフとスモーキーなエフェクトをフィーチャーしたハードミニマルの速い版。
クラップの打ち方とか質感が昔っぽい・・・けどまぎれもなく今年リリース。
初手から時空がブッ飛んでいる。

Nina Kraviz / x3

x3 (Original Mix) by Nina Kraviz on Beatport

ロシアのプロデューサーNina Kravizによるテクノ。
言わずと知れた世界を代表する女性DJであり、数々のアワード受賞歴も誇る言わば第一線で活躍するアーティストなのですが、06月に自身のレーベルtripからリリースしたコンピレーションHot Steelに書き下ろしたこの曲が自身のキャリアの中で最速のテンポを達成。
裏打ちのベースに妖しげなアシッドっぽいシンセが9分に渡って展開されるというサイケデリックなトラック。

ちなみにこのコンピレーション、他にもハードだったりエクスペリメンタルだったり多種多様なテクノサウンドが詰め込まれていてかなり普通じゃない感じの作品です。
Shuttaの曲とか、もっと速かったりします。

Shutta / Pesochni Chelovek

Pesochni Chelovek (Original Mix) by Shutta on Beatport

Flore / Coded Language (3Phaz Remix)

Coded Language (3Phaz Remix) by Flore on Beatport

エジプトのプロデューサー3Phazによるテクノ。
ドライパーカッションが忙しく鳴り響くシリアスさと馬鹿っぽさが同居したサウンド。
インパクトも強いので、テクノではないシーンに於いても使える場面がありそうな気がします。

Hegstraction / Berlin Is Berlin

Berlin Is Berlin (Original Mix) by Hegstraction on Beatport

イギリスのプロデューサーHegstractionによるテクノ。
圧の強いキックに反してシンプルなシンセがループする、展開もまたシンプルなトラック。
尺もテクノの中ではかなりタイトに纏められております。
サブで用いられている細かいリズムの打ち方なんかはジューク/フットワークを彷彿とさせますが、音の質感が違い過ぎるので合わせるのには一工夫要りそうです。

High 0ct4ne / Perpetual Path (Odep Mix)

Perpetual Path (Odep Mix) by High 0ct4ne on Beatport

謎のプロデューサーOdepによるテクノ。
全く同じ展開を2回繰り返して唐突に終わるという、前述の曲以上にシンプルな構成。
その尺僅か3分ちょい。
その割に冒頭で述べた1990年代ジャーマンテクノを彷彿とさせるトランス的な音使いを軸に密度のあるリズムも味わえるという、本当に謎のリリース。
リリースが先月というのも驚きです。

ちなみにこれがリリースされているProRec Musicからは他にも似たようなリリースがあり、これも音使いはかなり好みです。
但し、こちらも展開は全く同じで尺は3分30秒とかなり短いので使用時にはご注意を。

Odep / Solar Points (CTW Mix)

Solar Points (CTW Mix) by Odep on Beatport

acounta / Orphan Drugs

Orphan Drugs (Original Mix) by acounta on Beatport

カナダのプロデューサーacountaによるテクノ。
めちゃくちゃラフなリズムに淡々とリフが追従するハードミニマル。
ブレイクも短く、中盤までは基本4つ打ちのキックが鳴りっ放しなのですが、終盤パートでリズムパターンが非4つ打ちに変化するという攻め気の強い展開を見せます。
同テンポ帯の音楽と絡めようとするとイマイチ使いどころが読めないタイプの楽曲ですが、(特に黎明期の)ハードミニマルを早回しするとまさしくこんな感じのサウンドになるので、万が一の際・・・億に一の際・・・いや、忘れましょう。

D’TCH / No Good

No Good (Original Mix) by D’TCH on Beatport

イギリスのプロデューサーD’TCHによるテクノ。
主にディープ系ドラムンベースのクリエイターとして活動しているD’TCHですが、直近の本作はまさかのゲットーテック4種盛りEP。
程良くアーバンなパッドとバウンシーなエレクトロベースが絡むこの曲が印象的でしたが、EPごとオススメのリリースです。

Samurai Breaks, Audio Gutter / Free Your Mind

Free Your Mind (Original Mix) by Samurai Breaks, Audio Gutter on Beatport

共にイギリスのプロデューサーSamurai BreaksAudio Gutterによる4つ打ちベースライン。
UKベースラインを代表するレーベルOFF ME NUT RECORDSからのリリースで、Audio Gutterもその中の筆頭格と言って良い存在です。
その持ち味を存分に活かした奇天烈ベースラインが高速4つ打ちと共に繰り出される奇作。
ジャンル不定形といえどドラムンベース、ハードコアどちらにも使えて、何なら両者間の橋渡しもできる優秀なトラック。

ちなみに作曲者の片割れであるSamurai Breaksは上記のD’TCHと組んでこんな曲もリリースしております。
ジャングル+レイヴ+ゲットーテック。
花丸です。

Samurai Breaks, D’TCH / NRG

NRG (Original Mix) by Samurai Breaks, D’TCH on Beatport

BNDT72 / Retro

Retro (Original Mix) by BNDT72 on Beatport

フランスのプロデューサーBNDT72によるジューク/フットワーク。
タイトル通りレトロなシンセを前面に押し出したトラックで、その質感がテクノにも通じると思ったのでご紹介。
リフも複数種類を使い分けていたり、アーメンブレイク含むリズムの複雑さがジューク/フットワークの醍醐味を体現しているようで、アーバンな雰囲気の中に爆発力も秘めた良作。

E-leven / Until Tomorrow

Until Tomorrow (Original Mix) by E-leven (UK) on Beatport

最後にご紹介するのはイギリスのプロデューサーE-levenによるテクノ。
現行テクノらしい太いキックに浮遊感のあるシンセが乗ったメロディアスな速いテクノ。
何より、ほぼ全てのリズムパートでアーメンブレイクが並走しているてんやわんやぶり。
セットの〆に使うとかなり良い感じになれる気がします。

ちなみにこのE-leven、楽曲のリリースは今年が初という驚異の新人。
上記Soundcloudに楽曲とMIXが数点アップロードされておりますが、どれも高純度でハードテクノとレイヴを行き来する内容で、個人的にはドツボでした。

以上、速いテクノにスポットを当ててお送りしました。
普通にハードテクノをDIGしているだけではなかなか目の届きづらい分野であり、一纏めに情報が集約されている場所もないように思えるため、つい熱が入った結果取り上げた曲が多くなってしまいました。
とはいえこういった曲は時代を問わず存在しており、こういったところから新しい何かが生まれてくると期待している部分もあるので、今後も機会を見つけては奇怪機械音楽にスポットを当てていきたいと思います。
冒頭で述べたMIXの公募にもそんな新しい出会いがあると良いなと思っておりますし、自分としても新しいと思ってもらえる何かを提示していけるよう精進する構えです。
あと変ミュージック楽しい。

次週09月08日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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新作サイケデリックトランス特集 (2020年08月版):今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2020/08/20

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

一昨日のボスのエントリーで告知されましたが、次回Hardonizeを11月14日に執り行います。

ゲスト選定も含め水面下で進行しておりますユエ、近いうちにまとまった情報も出せる算段です。
ボスも匂わせておりますが、今回普段やらなかった試みも取り入れる予定ですので、腕に自信のある方は備えておくと良いと思います。
何がとは言いませんけれども。

さて、今年からワタクシの回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていくものとなっております。

ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。

特別連載:ハードテクノとは何か? – 第1回:黎明期編


ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。

ですが、今回は久し振りにテクノ、ハードテクノから離れたところにスポットを当ててお送りします。

今回取り上げるジャンルは

サイケデリックトランス

です。

ダンスミュージックが好きな方でこの名前を知らないという方はいないのではないかというくらい、多くのファン、クリエイター、専門ショップが世界中にあるトランスの1種。
Wikipediaにも単体記事がありますし、Beatportjunodownloadといった大手総合配信サイトであれば必ずと言って良いくらいジャンル分けがされていることからもその人気ぶりが伺えます。

大まかな特徴としては

・機械的且つうねるリフ、グルーヴ
・文字で表すとコツン、コツンといった感じの非常にアタックの強いキック
・ブレイクが複数存在する複雑な展開

など、インパクトの強い要素がいくつもあり、端的に分かりやすいサウンドであることが上記に繋がっているのだと思います。

また、ここ数年はEDMやハードダンス、ハードコアなどにそれらの要素を流用したトラックも数多く生み出されており、本流と異なったシーンに於いても支持されていることは大きなトピックとして挙げられます。
テクノとクロスオーバーしていた時代も勿論あって、起点としては10年以上前になるのですが、形を変えて今も残っています。
(前回紹介したようなアシッドテクノの中にそういった色の強いトラックがたまに出てきますね。)

かくいうワタクシも最初にDJを行ったのはこのサイケデリックトランスでした。
今となっては遠い昔の出来事ですが、一聴して明らかに独自色の強いジャンルであることが分かり、一気にのめり込んだ覚えがあります。
その魅力は今も変わっておらず、そんなにプレイする機会はないのに他の音楽と並んで定期的に掘っている音楽の1つですね。
(ちなみに当時サイケデリックトランスの本場といえばイスラエル一択だったんですが、以下に紹介するアーティストの活動拠点のバラけ具合からして昔ほどその印象もない気がします。)

そんな昔の姿勢にちょっと立ち返って新作サイケデリックトランス紹介いってみましょう。
折角なのでフリーダウンロードトラックにもスポットを当ててピックアップしていきます。

Oforia / Life Is Only a Dream

Life Is Only a Dream (Original Mix) by Oforia on Beatport

イスラエルのプロデューサーOforiaによるプログレッシヴサイケ。
派手一辺倒ではない、テクノに通じるミニマル感がある一方でベースのうねりっぷりが何とも気持ち悪い。(褒めてます。)
アシッドシンセを差し込んだりしてオールドスクールに対する敬意も感じられる面白い曲。
Oforiaはこの手のテイストを得意とするアーティストなので、この曲が気に入ったらアーティストごと押さえてもらうと幸せになれます。

Genuim / Memorabilia

Memorabilia (Original Mix) by Genuim on Beatport

オーストラリアのプロデューサーGenuimによるサイケデリックトランス。
重心の乗ったキックが淡々と繰り出される中、エフェクトとパッドが交差するこれまたかなりテクノに寄ったような渋めのテイスト。
まさしく最近のメインストリームテクノとの相性も良さそうな変化球トラック。
ちなみにこのアーティストGenuimは、まだデビューから1年足らずという超若手。

Lanz / Tribe

Lanz – Tribe (Original Mix) [Free Download] by Lanz | Lanz | Free Listening on SoundCloud

メキシコのプロデューサーLanzによるサイケデリックトランス。
出足こそメインストリームなサイケという感じですが、ブレイク後はオリエンタルなコーラスが3連符で展開されるインパクト重視トラック。
その割に各サウンドがタイトに纏まっているので使いやすさも兼ね備えております。
これがフリーダウンロードなのだから本当にありがたい。

局地的に伝わる例えとしてVINI VICIHilight Tribeペア系。
彼らとArmin van Buurenで作ったGreat SpiritはEDMシーンに一石を投じたサイケデリックトランスとして色濃く印象に残っております。

John Bittar / Moving Up

John Bittar – Moving Up FREE DOWNLOAD by John Bittar | Free Listening on SoundCloud

ブラジルのプロデューサーJohn Bittarによるサイケデリックトランス。
メインパートは4分刻みベースの疾走感に跨る爽やかなリフとボーカル。
アップリフティングでありながら、そのベースも足したり引いたり展開に合わせて変化する器用なトラック。
現状では叶わないと思いつつも、野外で聴いたらさぞや気持ち良いだろうなという印象です。
これもフリーダウンロード。

UNI, Tsuyoshi Suzuki / Hallucination

Hallucination (Original Mix) by UNI, Tsuyoshi Suzuki on Beatport

共に日本を代表するサイケデリックトランス界の大御所UNITsuyoshi Suzukiによる共作。
多くの展開を擁し、その度に複数種類のリフを使い分けるサイケデリックトランスの醍醐味が詰まった逸品。
試聴部分で聴けるパーカッシヴリズムとアシッドシンセを前面に押し出したパートが特に好み。

Stryker, Arkadia / Dance to My Beat

Dance to My Beat (Original Mix) by Stryker, Arkadia on Beatport

フランスのプロデューサーStrykerとポルトガルのプロデューサーArkadiaによるサイケデリックトランス。
フルオンと呼ばれる派手なタイプのサイケ。
特段インパクトのある音が使われているわけでもないのですが、サイケと聞いてイメージしやすいフレーズの魔力によってグイグイ引っ張られる感じ。
お手本のようなフルオンであり、薄れない魅力がここに詰まっていることを再確認させられました。

Electric Universe / Om

Om (Original Mix) by Electric Universe on Beatport

四半世紀に渡って活動を継続しているドイツのベテランプロデューサーElectric Universeによるサイケデリックトランス。
疾走感を維持したまま複数種類の展開とリフを使い分ける年季の入ったフルオンサウンド。
ドラムロールのフィルやアシッドシンセなど、テンションを下げることを知らない仕掛けが大量に詰め込まれております。
こういうのを聴きたくてサイケ掘ってる感じは少なからずあります。

666 / Paradox (Sixsense Psytrance Remix)

666 – Paradox ( Sixsense Psytrance Remix ) by Sixsense – Ben D Music (PHALARIX)(SynchroMatrix) | Free Listening on SoundCloud

イスラエルのプロデューサーSixsenseによるサイケデリックトランス。
原曲は666 / Paradoxというハードハウスのクラシック。
チープ且つファンキーなあのリフが前面に押し出された結果、ストイックさゼロのパッパラパーな仕上がりに。
残念なことに未配布ではあるのですが、ハードハウスネタのサイケってところに意外性を感じたのでご紹介。

Azzura, Fuuton, Sidewave / Ninja Way!

Azzura, Fuuton, Sidewave – Ninja Way! #FREEDL by AZZURA! | Free Listening on SoundCloud

最後に去年のリリースではありますが、あまりにインパクトが強かったのでご紹介。
AzzuraFuutonSidewaveは3人ともブラジルの新進気鋭プロデューサー。
日本には『3人寄れば文殊の知恵』なんて諺がありますが、このケースで生まれた知恵はまさかのNARUTOネタ。
声ネタサンプリングを散りばめるのは遊び心の範疇で括れますが、終盤の『影分身の術!』で始まるテンポがクソ速くなるパートで知恵が家出。
挙句かなり急に元のテンポに戻るもんで、おかしさしかありません。
最初トラップビートで始まるのもよく分からないですし、総合的に言えるのは飛び道具指数だけは満点です。
保証します。
しかもフリーダウンロードです。

ちなみにFuutonSidewave共々別個でコッテリ系ネタモノを作っていたりもするので合わせてご紹介しておきます。
詳細は聴けば分かるでしょうってことで省略。

Zombie Nation – Kernkraft 400 (Fuuton Remix)

Zombie Nation – Kernkraft 400 (Fuuton Remix) by fuuton | Free Listening on SoundCloud

Movment, Sidewave, Impact Groove / Its Me Mario

Movment, Sidewave, Impact Groove – Its Me Mario (Original Mix) FREE DOWNLOAD! by MOVMENT | Free Listening on SoundCloud

以上、サイケデリックトランスにスポットを当ててお送りしました。
特徴の掴みやすいものを選出してみたつもりですが、冒頭で述べたようにこの音楽に心血を注いでいるアーティストは世界中に数多く現存しており、日々大量のトラックが生産、流通しています。
(今回良い感じに国がバラけましたね。)
なので、ここで取り上げた楽曲もサイケデリックトランス全体からしたらほんの一側面に過ぎず、もっと言えばサイケデリックトランスはハードテクノ以上に細分化されたサブジャンルを内包しているため、大変な沼です。

参考までにPsytrance Guideというページで大まかなサブジャンルについて触れることができるのでご興味のある方は是非ご覧ください。
試聴もできますし、各ジャンルの代表的なアーティスト、レーベルなんかも併記されているので切欠としてはかなり役に立つのではないでしょうか。
ちなみにオンラインショップとしては1990年代から運営しているPsyshopが有名。
冒頭で述べたBeatportjunodownloadなどと合わせて是非ご活用ください。
(沼に沈めるムーブ。)

次週08月25日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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