こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。
年の瀬が迫ってまいりました。
私事で恐縮なのですが、この時期になると毎年『5TRAX』と云う企画を執り行っておりまして、現在その運営でてんてこまいでございます。
いよいよ締め切りまで残り4日となりました。
割合駆け込み勢の方々が増えてきたように思えますが、
当然まだエントリーは間に合います。
皆様のご参加、心よりお待ちしております!https://t.co/WOVKXauFqg #5TRAX2017 pic.twitter.com/a2iJWYNahk— The 5TRAX (@the5trax) 2017年12月13日
概要としては今年リリースされた単一ジャンルの5曲を選出しMIXしてもらったものを提出して貰って、一挙公開すると云ったもの。
その結果ジャンル問わず大量のMIXが集まることになり、しかも1つ当たりのMIXが5曲と短いため次々聴けると云う塩梅になっております。
現時点で若手、ベテラン問わず参加して頂いており、また7年もやってると常連と呼べる方々の存在も見受けられるようになりました。
本当にありがたいことです。
尚、締め切りは3日後17日の23時59分ですのでまだ間に合います。
膨大なリリースの中から5曲に絞ると云う悩みはありますが、参加して頂けるととても嬉しいです。
さて、上に因んで今年行ったHardonizeでの自分のプレイを振り返ったりしてみると・・・いやはや、今年も好き放題させて貰えたなと云う所感を抱いております。
ざっくり記すと
2017/02/25 Hardonize#26
Morphonics a.k.a. 紙袋(EXTREMA/DefDistortion)
marix
自分のDJ:
テクノ ~ ダウンビート ~ ブレイクビート ~ インダストリアル
2017/07/08 Hardonize#27
五条狐萩 (天燈通信社/AVSS)
かわくぼ(ACID FOG/DELTROID)
自分のDJ:
ハードグルーヴ ~ レイヴ ~ ベースミュージック ~ UKハードハウス
2017/11/04 Hardonize#28
Die (HONDALADY / 全日本レコード)
Bee.Bee.(exbit trax)
自分のDJ:
テクノ ~ グレイエリア ~ テクノ ~ ディスコ
こんな感じだったようです。思ったよりハードテクノやってなかった・・・。
割合メインストリーム系テクノにどっぷり浸かった年だったかもしれません。
実はHardonize以外でもテクノをプレイする機会が多かったです。
とりわけ無骨なトラックを選んでプレイしていたフシがあり、現場でお聴き頂いた方ならお分かり頂けたかと思いますが、あのサウンドはハードテクノに勝るとも劣らないエグさがありますよね。
と云うわけで今回は今年行われた3回のHardonizeにて自分がプレイした曲の中から2つずつ取り上げてご紹介します。
折角なので冒頭の5TRAXに絡めて今年リリースされたもの縛りにしました。
自分のプレイスタイルが焦点を定めないアレだもんで傾向の整合性なんか全くなく、『テクノ』としか括れない6曲になりました。
まだパーティーにご来場頂いたことのない方は『こういうのが実際に流れたんだ。』くらいの認識を持って貰えると嬉しいです。
では早速、Hardonize#26で流したものから。
何と言ってもこれかなぁと。この日の〆に流した気がします。
今年も様々なテクノ重大ニュースが飛び交った1年でした。
UMEKやDerrick Mayの来日、Aphex Twinに至っては今年のフジロックフェスティバルでAsagaoaudio氏の曲をプレイしたり、Jeff Millsが朝のバラエティ番組に出演してThe Bellsが全国で流れたり、Hardfloorが交響詩篇エウレカセブンの劇場版に新曲を提供したり・・・。
そしてOrbital、2度目の復活も今年だったわけで、1992年のレイヴアンセムとなった曲のリメイクを引っ提げて帰ってきたわけであります。
昨年にはT99のAnasthasiaがリメイクを果たしたり、いよいよレイヴ回帰が始まるかもと思わせる出来事として印象深い一作。
レイヴ回帰を意識させるトラックとして同じくらいインパクトがあったのがこれ。
極太のキックの周囲を固めるようにアーメンライクなリズムが跳梁跋扈する上に乗るヒプノティックなサウンドが不穏なトラック。
シンプルではありますが、ダークで怪しい側面もまたレイヴにおける大きな魅力の1つだと再認識させてくれた曲でした。
余談ですがこれ、ヴァイナルでも出てます。
今年福岡にお招き頂いた際、向こうのレコード屋にあってビックリしました。
ちなみにここです。大変良いお店。聞くところによるとこのお店のせいで音楽遍歴に多大な歪みが起こった人も多いそうな。
https://www.jungleexotica.com/
続いてHardonize#27で流したもの。
夏だったのでハードグルーヴやるかーってところにピッタリハマったのがコチラ。
Remo-Con氏のメインフィールドとなるハードダンスのリズムとド派手なディスコリフが見事にマッチした贅沢な1曲です。
初発は2016年の夏にexbit traxからリリースされたコンピレーションでしたが、今年に入ってから2つのリミックスと共に再発売されました。
ちなみに内片方はHomma Honganji氏によるリミックス。そちらもド直球ハードグルーヴでオススメです。(Yudukiボスが当連載で挙げてました。)
UKハードハウス。この日トリで、最後の方アップリフティング方面に向かう際に使った曲です。
この日の流れがベースミュージックからトランスに向かう感じだったので、丁度UKガラージっぽいオルガンの音が両者の橋渡しとして機能するこの曲をキーにしました。
バウンシーなベースもかなりファンキーで気に入ってます。
丁度この時期に所謂ワープハウスとか、ハッピーハンドバッグと呼ばれていた90年代の曲が結構配信されていることに気付いて、しこたま買った覚えがあります。
機会があったらそっち方面のセットもいずれやってみたいですね。
最後は先月のHardonize#28で流したもの。
一転して渋い路線。今年初頭にフリーダウンロードで公開されたテクノ。
長年にわたりテクノ、ハウスで散々使われたと思っているGypsy Womanですが、2017年になってもこのネタで出るんだなぁと思いました。
これを作ったD-Unityは今をときめくメインストリームテクノのトップスター。
テックハウス、ミニマルのような大人しめの音からインダストリアルと云った尖ったエグい音まで幅広く手掛けています。
SoundcloudにあるMIXを聴くと無機質一辺倒だと思われがちなテクノの持つ表情の豊かさみたいなものに触れられると思います。
ちなみに同場所には他にも聞き覚えのあるネタのブートレグが挙がっているので、そう云う意味でも1度覗きに行くことをオススメします。
最後にご紹介するのはやはりグレイエリア。やはりこの音楽には大分衝撃を受けました。
その特性からエレクトロニカテイストなリズムになるのかと思いきや、こういったテクノの質感の強いものが存在することも大きな要因です。
この曲に関しては探していて最初期に見つけたがユエに印象に残っていると云う点も勿論ありますが、キックが入ってくると完全に3拍子にしか聴こえなくなる不思議さや、あえて匿名で世に放つと云うマーケティングのインパクトなど、総合的に判断して『変な曲』筆頭だと思います。
今後もHardonizeに絡められるところはどんどん絡めていきますので何卒よろしくお願いします。
グレイエリアについてはこちらの記事で触れているので初見の方は是非ご参考にしてください。
以上足早ではありますが、自分が使った曲の一部について焦点を当ててみました。
メインストリームもアンダーグラウンドも面白い音楽ばかりで大変良い時代になったものです。
テクノ1つ取り挙げてもこの幅なので、他の音楽は一体どうなってるのか気になるところ。
そして来年はどんな音が出てくるだろうかと思いを馳せております。
が、差し当たり目の前に積まれたタスクを消化せねばならない現実とも戦わなければなりません。
どうかHardonizeと5TRAXをよろしくお願い致します。
次週12月19日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。