こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
曜日感覚がズレており、更新タイミングを間違えました。
もうしわけございません。
【今日のビックリ楽曲】
SUPER DANCE TOOLS Vol.2 | Carpainter
ビックリというか、これもオススメの1つであるのは間違いないのですが、スポット的に取り上げたいのでここで。
Carpainterさんが自身のプレイで使用しているエクスクルーシヴ楽曲を1枚にまとめたアルバムがつい先日リリースされました。
これが全編に渡ってダンサブルでリフの遊び心なんかもあり、かといってハード過ぎずストイック過ぎずといったトラックが詰まっており、大変良い。
自分も思い入れのある2000年代辺りのテクノの楽しさが思い起こされたので、同じような系譜を辿った方には是非オススメしたい作品となっております。
で、本作のリリースパーティーが来週12月03日に渋谷VISIONで開催予定となっております。
EDGE HOUSE | SOUND MUSEUM VISION
ゲストにYO-CさんとMorphonicsさんという歴戦のプレイヤーを迎え、新旧のテクノが交わる一夜となることが予想されるのでお時間のある方は是非。
このパーティーには過去にも足を運んでおり、かなり刺激になる瞬間が多いです。
【告知】
?2021/12/5 (SUN) SUNDAY AFTERNOON PARTY?
BUZZx3 11th ANNIVERSARY??
DOOR: 2,500yen / W/F: 2,000yen / Happy Hour: 1,000yen (Before 4 p.m.)アフタヌーンに定着しつつもアンダーグラウンドなアフターアワーズの空気感を継承するパーティー「BUZZx3」が11周年を迎え、豪華DJの共演が決定?? pic.twitter.com/uaoWFtIi6X
— ?ll?ll? ???????????? ?ll?ll? (@djtakami) November 10, 2021
来月12月05日に行われるTAKAMIさん、DJ ATTさんが主宰するテクノパーティー、BUZZx3にお招き頂きました。
スペシャルゲストとしてREMO-CONさん、YO-Cさん、そしてYosshie 4onthefloorさんが並びます。
なぜここに私が・・・。
長きに渡って日本のハードなテクノシーンを牽引し続けた方々による贅沢な一晩、是非お楽しみください。
【今回のお題】
さて、昨年から自分の回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっておりました。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
今回取り上げるサブジャンルは
です。
特別連載に於いては7回目に取り上げた、パーカッションリズムと前のめりなグルーヴを擁したファンキーなハードテクノです。
自分が前回取り上げたのは06月のことですが、当連載に於いては各々頻繁に取り上げているスタイルの音楽でもあります。
上で告知したBUZZx3に於いて重点的に使いたいなと画策しているのと、直近のリリースにインパクトの強いものが多いため、いつもより長めの紹介となっております。
曲によってはハードグルーヴから外れるものもありますが、総じて愉快系テクノということで1つ。
早速ですが新作ハードグルーヴ紹介いってみましょう。
【曲紹介】
The Human Condition (Original Mix) by Homma Honganji on Beatport
前回Hardonizeにご出演頂きました日本のプロデューサーHomma Honganjiによるハードグルーヴ。
厚めのボトムに反復リフ、スチーム系のFXが合わさって今回も大分ナイスな塩梅です。
それこそ前述のCarpainterさんのアルバムが刺さった方には手に取って欲しい。
Miss Huevos (Original Mix) by David Moleon on Beatport
スペインのプロデューサーDavid Moleonによるハードグルーヴ。
当ジャンルの重鎮且つ重要人物の1人に挙げられるアーティストであり、その手腕が発揮されている最新作。
パーカッションの手数と薄く敷かれたブラスっぽいリフがファンクネス指数高し。
Cinnabar (Original Mix) by stereoberry on Beatport
日本のプロデューサーstereoberryによるハードグルーヴ。
実は先月行われた同人音楽即売会M3でリリースされたものですが、最近配信が開始されたようでそこで知りました。
普段はEDMとかトランス辺りの楽曲を手掛けていることが多く、リズムパートに於けるシンセの重ね方やブレイクの清涼感あるサウンドにその辺が表れている印象を受けます。
一方でリズムとか全体の構成はハードグルーヴとかテックトランス的というかなりオイシイ1曲。
結構ビックリしたリリースの1つです。
Santiago (Original Mix) by Tenzella on Beatport
イギリスのプロデューサーTenzellaによるハードグルーヴ。
深いベースとチャカポコしたリズムに加え、脱力感のあるバルカン的ブラスの音を前面にフィーチャーした変な曲。
というかほぼそれ一本で押し通す思い切りの良さには脱帽です。
これが現行テクノの雄Alan Fitzpatrickのレーベルから出ている2021年、大分凄い。
On A Roll (HELLBOUND! Remix) by Link on Beatport
アメリカのプロデューサーHELLBOUND!によるテクノ。
テクノの硬質なリズムをそのままEDMのサウンドや構成に当て嵌めているトラックを得意としているクリエイターで、本作もその色が強く出ているように感じます。
レイヴスタブや肉厚なシンセフレーズを用いた快楽主義的テクノ。
Airship (Original Mix) by Guchon on Beatport
日本のプロデューサーGuchonによるテクノ。
最近リリースが盛んで嬉しい。
軽快なピアノループとシカゴハウス的ボイスサンプルが楽しいテクノ。
構成的にはシンプルなため、これに何かウワモノやリズムを足すといった使い方もできそうです。
Sequenced Line (Original Mix) by Pavel Bibikov on Beatport
ウクライナのプロデューサーPavel Bibikovによるメロディアスハードテクノ。
個人的にはテクノ方面に於いて今年1番刺さっているかもしれないレーベルIn The Raveより。
哀愁感漂うフレーズのシンセに前のめりなハードテクノのビートが並走する古き良きスタイル。
リズムパートにどんどんハイハットやライドが重なっていく展開はめっちゃアガります。
Pontape (Coyu & Flug Remix) by Renato Cohen on Beatport
重大リリース。
ブラジルのプロデューサーRenato Cohenが2002年にリリースしたテクノ界に燦然と輝く名曲、Pontapeがほぼ20年越しにリミックスされたものが今月リリースされたのです。
起用メンバーもRobert HoodやPlanetary Assault Systemsといった大御所が並んでいて圧巻なのですが、
中でもスペインのCoyuとFlugによるこのリミックスが気に入りました。
リズムは現代テクノにバッチリアップデートされた上で原曲のあの焦らし感をそのまま引き継いでいるナイスワーク。
テクノとしてもハードテクノとしても使えそうなのがまた良いですね。
どうでもいいですが、初めて原曲のPontape聴いたのは茶箱でしたね。
You Spin Me Right (Original Mix) by Toni Alvarez on Beatport
スペインのプロデューサーToni Alvarezによるハードテクノ。
古くから近年に至るまであらゆるジャンルでリミックスされまくっているディスコアンセムDead Or Alive / You Spin Me Roundネタ。
めちゃんこ硬いビートに享楽的なあのフレーズやボーカルが入っているこのアンバランスさよ。
大好きです。
Children (Original Mix) by Dru Mellner, Bassteroid on Beatport
ドイツのプロデューサーDru MellnerとBassteroidによるハードテクノ。
こちらもネタモノでして、1990年代のトランスを代表するクラシックRobert Miles / Childrenが元ネタ。
儚い原曲のピアノフレーズを完全に無視した異様なまでに硬く冷たいリズムが鳴っております。
ちなみにこの手の音楽にしては異様に尺が短いので、使うときは要注意です。
ロングバージョン欲しいですね。
Space Invaders Are Smoking Grass (Club Mix) by Ferry Corsten on Beatport
オランダの伝説的プロデューサーFerry Corstenによるテクノ。
Ferry Corstenといえば我々世代からしたら知らない人はいない、2000年前後のトランスシーンを掌握していた存在なのですが、最近テクノを手掛けており、且つその内容が結構パーカッシヴなハードグルーヴに近いリズムのものだったことにかなりビックリしました。
それでも色々なサウンドを組み合わせたり、ブレイクビーツを使ったりとそれまで自身が培ってきたアイディアを駆使している曲になっているのが良いと思いました。
何より、一大シーンを築き上げた存在が新しいことにチャレンジしているのを見ると背筋が伸びます。
見習っていきましょう。
まとめ
以上、ハードグルーヴにスポットを当ててお送りしました。
元より好きなスタイルの音楽であることと直近のリリースになかなか濃いものが多かったため、かなり多めの紹介となりました。
ダメ押し的にもう1つ作品を挙げるとすると、上でも挙げたスペインのDavid Moleonというこのシーンを代表するアーティストが自身のキャリアを総括したベスト盤をこれまた最近リリースしており、入門編且つ実用的な作品となっております。
合わせて是非。
The Best Hardtechno Tracks from Moop Up on Beatport
そんなわけで今回はここまで。
次週11月30日は774Muzikさんが担当します。
では。
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