こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。
近況報告。
こんにちは。 pic.twitter.com/3A9NTvzVsJ
— TAK666 (@12345666) April 27, 2020
発売日に買いました。
先代端末が第1世代のiPhone SEだったもので、4年振りの端末購入とあって若干ウキウキしております。
ただ、スマートフォンにはケースを装着したい部、且つそのケースは実物を見て選定したい課に所属しているため、電気屋各店が休業中のこの状況では持ち歩くのに抵抗があるという悲しい運命を辿っております。
しばらくは先代端末にも頑張ってもらうことにします。
近況報告終わり。
【大事なお知らせ】
おまたせしました。
Blogにある通り、次回日程のご案内です。?Hardonize #36?
2020/6/20(土) 14:00@早稲田茶箱どうなるかは分かりませんが、どのような開催の形になったとしても、楽しみに待っていてくれる方へ何らかの形でお届けできればと思います。#Hardonize https://t.co/DzqQG8G3qM
— Hardonize (@hardonize) April 28, 2020
さて、今週のボスのエントリーで発表がありましたように次回Hardonizeを06月20日に執り行います。
開催形態は現時点では未定ではありますが、何らかの形で『やる』ということだけは決まりました。
未だに事態収束の見通しは立っておりませんが、引き続き気を引き締めてサバイブしていきましょう。
さて、今年からワタクシの回はハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていくものとなっております。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
今回取り上げるサブジャンルは
です。
特別連載に於いては5回目に取り上げた、ハウス、トランスの要素を持ち合わせたハイブリッドなハードダンスのスタイルです。
現在に於いては数多くの細分化サブジャンルを内包しており、アップリフティングで快楽的なスタイルもあればシリアスで攻撃的なトラックも量産されている、奥行きの広い音楽であることも大きな特徴と言えます。
先の特別連載に於いて参考文献としてDJイオさんの記事を紹介させて頂いたところ、お返しとばかりにピコピコカルチャージャパン内の新連載にて上記特別連載をご紹介頂くという、なんとも光栄な出来事がありました。
ハードテクノもそうですけれど自分はこの辺りの音は完全に後追いなので、それがリアルタイム世代の方に認められたというのはなかなか嬉しいことです。
ありがとうございます。
第1回「イントロダクション」: DJイオの「ワープハウスバカ一代」
この時代にハードハウス、それもワープハウスというごく限定された音楽にスポットを当てた連載を開始するのはかなり異様と言えると思いますが、最新回である第2回共々、とんでもない熱量を持った内容となっておりますので、引き続き拝読させて頂く所存です。
所謂クラシックについては上記連載で今後も大量に紹介されると思いますので、ここで触れるのは逆に現行のハードハウスについて。
それもワープハウス同様、ハウス、トランスの要素に加えて、テクノの反復感だったり生音の質感を取り入れたファンキーハードハウスと呼ばれているものについて紹介していきます。
こういう呼び方が一部で浸透している、ということについては先の特別連載で触れた通りではありますが、他にもウォームアップ・ハードハウスなんて呼び方をされている中にも近い音が見つかりますが、要はギラギラした現行メインストリームのハードハウスとは異なる構成を持ったハードハウスという意味合いが込められているようです。
数多くの細分化ジャンルを抱えたハードハウスに於いて、今1番ハードテクノに近いのがこのカテゴリーではないかと思うので、何かの参考になれば幸いです。
では、今年入ってからリリースされた新作ハードハウス紹介いってみましょう。
Make It Alright (Original Mix) by Digital Mafia, James Revill on Beatport
ファンキーハードハウスに於いてまず欠かせないアーティストといえばこのDigital Mafia。
度々タッグを組んでいるレーベルメイトでもあるJames Revillとの最新作がこちら。
跳ね系の裏打ちベースと声ネタのカットアップにピアノリフがまさしくファンキー。
テンポ的にもハードテクノ、ハードグルーヴと相性◎。
加えてDigital Mafiaは今年初頭にもMalicious Mとの共作をリリースしており、こちらはよりグルーヴ重視系。
バッキングピアノが否応にも高揚感を高めてくるのでこちらもオススメ。
Fantasy (Original Mix) by Digital Mafia, Malicious M on Beatport
Moving On (Original Mix) by Jas Van Houten on Beatport
ハードハウス界の帝王レーベルであり、イギリスのハードダンスシーンそのものの代表的存在ともいえるTidy Trax。
そのサブレーベルであるUntidy Traxから4年振りの新譜として出たのがこちら。
25年の音楽キャリアを持つ大ベテランJas Van Houtenによる久々の作品でもあるのですが、『本当に今年の曲か?』と思うくらいオールドスクールテイスト溢れるもの。
深めのベースラインにシンプルなリフを長尺で回していく構成はかなりテクノの理念に通ずるところがある気がします。
これも補足になりますが、本家Tidy Traxも今年に入って4年振りとなる新譜がリリースされました。
イギリスのDJ/クリエイター同士、Ben VennardとHayzのタッグによるものです。
ファンキーとはちょっと離れますが、バウンシーなリズムの上でベルとシンセも跳ね回る、これもまたオールドスクールへの愛情が感じられる逸品。
Quiet (Original Mix) by Hayz, Ben Vennard on Beatport
アシッドテクノに於いては909Londonが専門店として挙げられるように、ハードハウスにも専門店が存在します。
それがToolbox Digital Shopというところで、音源のデータ販売は元よりCDやグッズなどフィジカル商品の発送、MIXの配信、イベントの情報発信とそのチケットの販売まで一手に請け負うプラットフォームです。
そして何といってもここでしか買えないエクスクルーシヴ音源があるという点は強調しておきたいところでして、これもそういったものの1つ。
購入先リンク:DNG – Homage (Original Mix) [Tuff Groove Recordings]
軽めなキックに相対するようにベースの重心は低め。
リフも割合シンプルなループ系なのでメロディ含みのテクノなんかと絡めやすい仕上がりです。
Basic Pleasure Model (Original Mix) by Lesley Anne, N.I.F on Beatport
イギリスのDJ/クリエイターLesley Anneによるハードハウス。
これのリリース元であるFireball Recordingsは現代ハードハウスの最前線に立つレーベルとして活動しており、普段はもっとギラついた攻撃的なトラックが多い印象ではあるものの、たまにこのような変な曲も見つかる懐の広さが魅力です。
中盤~終盤パートでちょこちょこシンセリフが顔を覗かせるものの、落ち着かないベースラインを中心に据えたリズム帯が大方のメイン。
それこそ4つ打ちベースミュージックなんかと相性が良いと思われます。
1つこういうのを持っていると展開の幅が広がって心強かったりもしますね。
Happiness (Coast 2 Coast Mix) by Sound De-Zign on Beatport
この段落で紹介するのはどちらも今年に入ってからの再発ものですね。
ご存知、トランス界の大御所Armin van Buurenが発起したレーベルArmadaが今まで配信されなかった過去作品の再発に力を入れ始め、今年に入ってからもそれが継続しており、その中にもテーマ的に合致するトラックがあったのでここで紹介します。
上のはオランダのプロデューサーユニットSound De-Zignの原曲を2001年にアイルランドのプロデューサーユニットCoast 2 Coastがリミックスしたもの。
このボーカルの元ネタはLet The Beat Hit’Em (LL with Love RC Mix)でして、テクノ~ハウスでよく聞くサンプリングだったりします。
これもバッキングピアノとサンプリングされたオルガンフレーズが気持ち良く、普通のトランスとしても使えるハイブリッドなアレンジ。
あと、下のは微妙にスペルが違うものの、同一アーティストです。
(何故かSoundcloudのアカウントも別個に存在します⇒Sound Design)
こちらは1999年が初発。
若干キックが軽い点以外はファンキーなテクノと遜色ない仕上がり。
シーンを問わず、かなり使いどころの多いタイプのトラックです。
Hot ‘N Horny (Kinky Boy Remix) by Sound Design on Beatport
Master Beat (Original Mix) by Daves Groover on Beatport
ブラジルのDJ/クリエイターDaves Grooverによる速いアシッドハウス。
というのも、この人の出自がハードダンスではなく、テックハウスやアシッドハウスを主軸に活動しているためか、音の質感がまるで違います。
どちらかというと生音に近いシンセループが鳴っているのですが、テンポ的にはバッチリハードハウス、ハードテクノに寄せているという、ちょっと変わった作品。
アーバンな雰囲気括りで味が出そうなトラック。
Sneak Preview (Original Mix) by Selky on Beatport
アイルランドのDJ/クリエイターSelkyによる速いディスコ。
これもまたハウス、テクノを主に手掛けているアーティストによる実験的側面の強い作品。
レトロなシンセリフ、パワフルなボーカル、そして細かくエディットされたブラスなどファンク爆弾大量積載。
セットの最後の方に持っていきたい存在感があります。
ちなみに、この楽曲が収録されたEPのメインジャンルは何故かジューク/フットワーク。
そしてSoundcloudの個別楽曲のページに付与されたタグはスピード・ガラージと何かがズレている感がそこかしこに漂っており、今回この曲を見つけられたのは本当にただ運が良かっただけの模様。
[MTXLT174] Street Bangers Factory 13 (V.A.) | Moveltraxx
– Do you remember feat. Natemonoxide (Original Mix) by DJAN, Natemonoxide on Beatport
最後はかなり変わり種。
ハードハウスに含めるかどうかすら怪しいシロモノですが、変ミュージックスキーとして目に留まってしまったので。
DJANがNate Monoxideをボーカルに迎えて手掛けた、強いて言えば速いフューチャーハウス。
フューチャーベースの基本ともいえる哀愁系シンセがふんだんに使われているものの、ボトムの鳴り方はハウスのテイストをそのまま残しているのがちょっと不思議な印象を受けます。
アーティストも初見でこれ以上情報が探せなかったこともあり、これも出会うか出会わないかが運次第な作品でした。
折角なのでお裾分け。
以上、ハードハウスにスポットを当ててお送りしました。
なかなかまとめて語られることのない部分にフォーカスしてみた自負はあるのですが、何せこの手の混合音楽が好きなもので。
去年リリースされたものの中にもなかなか濃いものがたくさんあるので、以下に列挙しておきます。
Wave Up Ya Hands (Original Mix) by Mickey G on Beatport
Politically Incorrect (Original Mix) by Ross Homson on Beatport
Revenge At The Disco (Original Mix) by Digital Mafia, Ryan Walker on Beatport
Gimmy Pouwa (Original Mix) by Jas Van Houten on Beatport
Teardrops (Headrockers Remix) by Dawn Tallman on Beatport
是非この辺りも足掛かりにしつつ、あらゆる4つ打ちの壁を破壊してもらえると僕が楽しくなりますので、何卒。
実際、ハードハウスのDJ/アーティストの中にもガラージや4つ打ちベースラインなどと異種交配を試みる人がおりますし、斬新な発想には敬意を払いつつ、積極的に参考にしていきたいと思う次第です。
と云った辺りで今回のサブジャンル特集はここまで。
次週05月05日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。