「 2023年04月 」一覧

【特集】『M3-2023春』同人テクノ - Resident’s Recommend 2023/04/27

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況】


一昨日のyudukiボスのエントリーにて触れられていた通り、先週モニタースピーカーを新調しました。
Genelecの8020Dという機種になります。
寸法としては20cm×10cmくらいのコンパクトなボディでありながら非常にクリアな出音を誇り、特に低音はボリュームを絞っても埋もれずに出てくれるのでかなり驚きです。
何ならサブウーファーも新調することを考えていたのですが、ひとまずこれで満足してしまいました。
良い買い物だった。

ちなみになぜそれをyudukiボスが知っているかというと、まさしくそのスピーカーを開封して設置する場に居合わせているからなんですよね。
ここ数年、不定期に自宅で大量の日本酒を空けつつただただダベる会を開催しており、先週行った際にyudukiさんや774Muzikさんにも来てもらってました。
他にもCarpainterさんや12_1さん、あとはしょっちゅう来ているTakayuki Kamiya夫妻などなどかなりの豪華面子でした。

ちなみにその際、スピーカーケーブルのオスメスを間違えて調達してしまい、途中で客人放置でヨドバシカメラに買いに走るというハプニングもあったりしましたが、最終的にはユルいB2Bなんかも始まったりしてまぁ楽しかったですねぇ。
楽し過ぎてロクに写真残ってない。
またやりましょうね。それまでにCDJ買っておきますんで。(家主は一切使わないのに。)

【告知】

Hardonize#44が2週間後に開催されます。

ゲストにATTさんTAKAMIさんの大先輩2名をお招きし、彼らがレジデントを務める名物テクノパーティー、BUZZ×3との実質コラボレーション回です。

今回より予約フォームを導入し、こちらでご申請頂いた方々を優先的に入場させる方式となっております。
これまでの入場予約より簡単な申請となっておりますので、ご来場をお考えの方は是非こちらからエントリーをお願いします。
Hardonize #44 参加予約登録フォーム

日付は2023年の05月13日(土曜日)。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。

【今回のお題】

さて、今週末30日は本連載で僕が毎回勝手に取り上げている同人音楽即売会M3があります。

前回M3-2022秋の特集はこちら。

【特集】『M3-2022秋』同人テクノ:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2022/11/25

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

それより以前の特集はこちらになります。
2022春 / 2021秋 / 2021春 / 2020秋 / 2020春 / 2019秋 / 2019春 / 2018秋 / 2018春 / 2017秋 / 2017春

通常であれば開催後に戦利品紹介と共に行うことが多いM3特集ですが、早いもので2週間後はもうHardonize#44直前ですので、そこはそっちに注力した内容にしたい。
というワケで、13回目のM3特集にして初の予習回です。
今回の特集を見つつサークル巡回する人がいるのかどうなのか、そもそもこの特集に需要があるのかないのか、分からないままいつも書いてますが、こういうのは後々見返すアーカイブ的な価値もあったりしますからとかなんとか。

ちなみに僕はこういう即売会に行くに当たっては全くカタログの中身を精査せず、行き当たりばったり(挙句寝坊したり)で当日赴くことが多いもので、今回この特集を組むに当たり、めちゃくちゃ久しぶりにじっくりカタログや公式サイトを拝見しました。
大方の参加者はこういう予習を入念に行ってから気合充分で当日を迎えていると思うと頭が下がります。
思い返せばこういうものに行き始めて最初の頃はしっかりチェックしていた筈なんですけれどね・・・と思いながらそういえばいつだったっけと書棚を漁ってみたところ、


2004年でした。
もうすぐ20年。こっわ!

表記順は『[スペース番号] 【アーティスト名】 / 【リリース名】 [【サークル(レーベル)名】]』でテクノ的オススメだったり、Hardonize的に関連があったりするものを挙げていきます。

それでは

『M3-2023春』でリリースされる同人テクノ特集

いってみましょう。

【曲紹介】

[コ-29b] HIROSHI WATANABE / Live the Life Remixes [秋葉原重工]

Stream AHIAL04 – HIROSHI WATANABE – Live the Life Remixes by Akihabara Heavy Industry Inc. | Listen online for free on SoundCloud

先日は桜逢祭TAKAMIさんと僕とB2Bを行ったTakayuki Kamiyaさん率いる秋葉原重工のニューリリース。
2019年に同レーベルからリリースされたHIROSHI WATANABE / Live the Life総勢21名の国内テクノクリエイターたちによってリミックスされた一大企画盤。
収録曲数の多さもさながら、参加面子もめちゃくちゃ豪華でTakkyu IshinoKen IshiiDJ SHUFFLEMASTERといったレジェンドクラスの方々からDJ SODEYAMASEKITOVAといった現行シーンの最前線に要る方々、
またテクノシーンに限らずHiroshi OkuboREMO-CONNhatoといった名前が一堂に介しているのも秋葉原重工ならではという感じ。
原曲が同じといってもアレンジのスタイルは人それぞれなので、普段のコンピレーションと同じ感覚で楽しめる1枚になっております。
とにかく同人音楽の括りには収まりきらない作品。

[コ-29a] Kouki Izumi, MAGPOST / Indigenous Dogma [technoA]

Stream [Album Preview] Kouki Izumi, MAGPOST – Indigenous Dogma by Kouki Izumi (Aramitama / technoA) | Listen online for free on SoundCloud

Kouki Izumiさんの個人サークル、technoAからのニューリリース。
同人音楽に於いては貴重な冷たくて硬いテクノ筆頭格。
いつもはEPサイズのリリースを展開していましたが、今回は9曲入りとボリューム満点の作品をご用意。
その全てがフロアユースのサウンドに仕上がっているので、DJであれば特に手に取って欲しい一作となっております。

[え-29ab] V.A. / UNCOUNTABLE POSSIBILITIES [#中年デトロイトテクノ隊]

Stream UNCOUNTABLE POSSIBILITIES Trailer by KOTORI MAJESTY | Listen online for free on SoundCloud

KOTORI MAJESTYさんのサークル、#中年デトロイトテクノ隊からのニューリリース。
珍妙なサークル名に目がいきがちですが、それを自ら冠するくらいには参加面子、及び収録曲に気合が感じられる内容となっております。
具体的にはProfessional Hamburger a.k.a 高野政所MEEBEE a.k.a KAZUHIRO ABOブレイクビーツジャムバンドDUB SQUADのメンバーCOZY-Dなど、1990年代から活動されている大御所の方々がずらり。
収録曲はデトロイトテクノオンリーというわけではなくハウスブレイクビーツも含んでおり、そしてそのどれもがどこか人間の息遣いを感じさせるマシンミュージックという印象を受けました。
クラブの空間のみならず、日常にも寄り添ってくれるタイプのテクノが詰まってます。

尚、リリースに先んじてセルフライナーノーツが公開されており、こちらも読み応え抜群の内容です。

[G-06b] Ueno, Motoki Hada / Song for Architecture [Charterhouse Records]

Stream Charterhouse Records | Listen to Song for Architecture playlist online for free on SoundCloud

テクノハウスをメインに取り扱ったカセットテープをリリースしているCharterhouse Recordsからのニューリリース。
1年前の『M3-2022春』同人テクノ特集に於いて、この時リリースされたMotoki Hada / Bold Action EPに本レーベルにしては珍しくブレイクビーツベースラインが収録されていて驚いたという点を取り上げましたが、本作は遂にレイヴにまで踏み込んだ内容になっております。
それが本作2曲目のMotoki Hada / Impact of The Rave
オーセンティックなブレイクビーツにドミネーターシンセとアシッドシンセ、そしてThe Prodigy / One Loveと同じボイスサンプルなど土臭さ満点のレイヴサウンドになっていて垂涎です。

[コ-04a] Yazavva / \499 EP [497yen]

Stream [M3-2023春] Yazavva – \499 EP [XFD] by Yazavva | Listen online for free on SoundCloud

Yazavvaさんの個人サークル、497yenからのニューリリース。
ストレートなテクノハードテクノが収録されたEP。
私事ですが、先日のFJAAK公演の影響がまだ残っているらしく、1曲目のシンプルながらインパクトのあるシンセリフはかなり刺さります。

[ケ-38a] エレクトロマサルニクス / Taxi not found [エレクトロマサルニクス]

Stream エレクトロマサルニクス – Taxi not found – xfd by NGRT | Listen online for free on SoundCloud

3人編成でハードウェア機材によるセッションを重ねながらトラックを練り上げていくテクノバンド、エレクトロマサルニクスのニューリリース。
反復するリフの中にもコード感が仄かに漂っており、ライブの息遣いが感じられます。
トラックによってはリズムが非4つ打ちだったり、初音ミクっぽい細切れの合成音声が聴こえてきたりと細かい遊び心が見えるので、かなり手に取りやすい部類なのではないでしょうか。

こちらもセルフライナーノーツが公開されていました。

[E-18b] Drumsuko, You10g / Portfolio 5 [Full Metal Blanket]

Stream 2023春M3 新譜XFD by You10g | Listen online for free on SoundCloud

You10gさん率いるサークル、Full Metal Blanketからのニューリリース。
テクノをメインとするEPシリーズの5作目なのですが、芯の太いベースとアーメンブレイクスが共存した3曲目のDrumsuko / Rotationがとにかく好み。
Joy Orbison / Off Seasonとか、Raito / Serum辺りを彷彿とさせます。
どうもテクノのEPの中に収録されている硬いブレイクビーツにヤラれがちなフシがありますねワタシ。

[Q-27ab] s-don vs. 翡乃イスカ / Trrricksters!! [Defiant Groovings, ああ…翡翠茶漬け…]

【M3-2023春】Trrricksters!!【XFD Demo】 – YouTube

過去Hardonize#33にご出演頂いたs-donさんと、カラフルでダイナミックなサウンド作りを得意とする翡乃イスカさん両名によるスプリットアルバム。
ちなみにデザインは前回のHardonize #43 15th Anniversary Specialにご出演頂いたcodaさんが担当しています。
とにかくテンションの高いハードダンスハードコア総決起。
どの曲のビートも一辺倒ではなく複数種類織り交ぜた展開を矢継ぎ早に繰り出す上、その展開の区切りに差し込まれるフィルの手数も細かいのなんの。
ハードダンスゲームミュージック、双方の解像度の高さが伺い知れる作品。

[Q-21b] DJ Shimamura / THE 20 YEARS DYNASTY [DYNASTY RECORDS]

Stream DJ Shimamura – THE 20 YEARS DYNASTY (DNCD-016 / XFADE DEMO) by DJShimamura | Listen online for free on SoundCloud

前回のHardonize #43 15th Anniversary Specialにご出演頂いたDJ Shimamuraさん率いるレーベル、DYNASTY RECORDSからのニューリリース。
アニバーサリーが続きますね。
自身のレーベルの20周年を記念し、これまでにリリースされた代表曲のアップデートバージョンが数多く収録された記念盤。
DJ Shimamuraさんの本領が遺憾なく発揮されたハードコアドラムンベースの現在を体感できる一方、
20年前のバイブスを残したオールドスクールスタイルのハードコアも聴ける1枚。

・・・ということは僕がDYNASTY RECORDSの0番、DJ Shimamura / Tokyo No. 1 Hard & High-Speed EPを買ったのも20年前になるということになるワケで・・・時の流れっておっかねー。

[ケ-27ab] V.A. / J-SCHRANZ7 [ダシマキレコード]

Stream 【M3春2023】J-SCHRANZ7 (Japanese Schranz Compilation vol.07)XFD by TKG – SCHRANZ | Listen online for free on SoundCloud

本場海外のシュランツレーベルへの楽曲提供、またアーティストとの共作も盛んに行っているTKGさん率いるレーベル、ダシマキレコードからのニューリリース。
そのコネクションを活かし、国内外のシュランツクリエイターを一堂に介した名物コンピレーションシリーズの7作目であり、現行シーンに於けるチェコの代表格Witheckerが参加しているのが目を引きます。
こうして並べて聴くとシュランツの中にもリズムのグルーヴに重きを置くもの、リフのインパクトを重視するもの、より過剰な速度を追求するものと様々なスタイルがあることが分かります。
配信楽曲を辿るとなるとレーベルごとにカラーが分かれていたり、何よりリリース数が膨大だったりするので初心者でも気軽に網羅できる作品はいつの時代も大事だと個人的には思っています。

[F-10b] V.A. / Nocturnal Edge 3 [Liminal Warp]

Stream 【2023春M3】[LNWP-003] Nocturnal Edge 3 (Preview) by Liminal Warp | Listen online for free on SoundCloud

実験的且つソリッドなビートを手掛けるponiyamaさん主宰によるLiminal Warpからのリリース。
アニメ×ベースミュージックをコンセプトにしたコンピレーションシリーズの3作目。
相変わらずアニメ殆ど分からないのですが、陰鬱で偏屈なビートとサンプリングが合わさったトラックの多いこのシリーズは毎回好きで試聴を再生した限りでは今回も期待できると判断しました。
特にドラムンベースらしきトラックが収録されているように感じたため、それならば現場でしれっと使うことも可能なのではないかと踏んでいたり。

[コ-19b] V.A. / みそれこ!! [miso-nicomi records]

Stream VA – みそれこ!! – XFD Demo by miso-nicomi records | Listen online for free on SoundCloud

若きブレイクコアクリエイターであるsabiさん率いるレーベル、miso-nicomi recordsからのニューリリース。
穏やかでかわいらしいジャケットとは裏腹に、超高速テンポに高密度で切り刻まれたアーメンブレイクスの応酬。
そこに相反するアニメ感のあるピアノだったりシンセフレーズが聴こえるトラックも多く、リズムのアグレッシヴさとのかけ離れ具合が面白い。
試聴段階でジュークっぽい曲があったのも気になりましたし、ジャングルの文脈として使える何かもあったりしないかなと期待しているところです。

【おまけ】

2023年04月27日現在、新譜の試聴は上がっていないものの、出展が予定されているサークルです。

F-16a / アシッド田宮三四郎

過去Hardonize#28にご出演頂いたDietraxさん率いるハードウェアアシッドテクノバンド、アシッド田宮三四郎
複雑な編成のハードウェア機材の同時コントロールによる緊張感を伴って繰り出されるファンキーで快楽的なサウンドは唯一無二です。

Q-14b / Shot Bass Records

過去Hardonize#15にご出演頂いた、同い年で一方的に尊敬しているDJ、DJ WILDPARTYさんの個人レーベル。
複数アーティストとのコラボレーションEP、COLLABのリリースが予定されております。

Q-25ab / Funwari-fusz

エレクトロニカアーティストであるPhasmaさん、及び彼がコンポーザーを務めるプロジェクト、Funwari-chan
結構前から知っていて、毎回良質なエレクトロニカを提供しており、グラフィックのテイストも含めてとても良い感じ。

ケ-25a / LBT

惜しくも今年急逝してしまったDJイオさんが率いていたテクノレーベル、LBT
何が置いてあるのか分かりませんが(前は河原で拾った石とかあった気がする)、今回出展するということはレーベルとしては活動を継続するという意思なのでしょうか。
もちろん、そうであってほしい。

ケ-25b / ビッグファイア

ご存知日本が世界に誇るハードグルーヴマイスター、本間本願寺さんのバンドであり、サークル。
MCあんにゅさんとのスプリットEPの告知がされておりました。
その一方でM3は各サークルがジャンルを登録することができるのですが、ビッグファイアの登録ジャンルにヒップ・ハウスというものがあり、シカゴ直輸入の真っ黒い音の予感が漂っております。

ケ-28b / BBBox

若きハードミニマルヘッズ、BBBoxさんの個人サークル。
今回のリリースから外された曲が202303220946(没)が公開されておりますが、めっちゃ渋い。

コ-19a / callasoiled

エレクトロニカを主軸とするcallasoiledさんの個人サークル。
アルバムEpulのリリースが予定されております。

【まとめ】

以上、『M3-2023春』でリリースされる同人テクノにスポットを当ててお送りしました。
こうして下調べをすると確かに即売会に対する楽しみの方向性が変わってきますねという至極当たり前の感想を抱いております。
行き当たりばったりに身を任せるのもそれはそれで大事にしたいところなのですが、丁度良い塩梅が難しいところです。
あとは当日ちゃんと起きれることを願うばかりです。

そんなワケで今週末30日のM3に行かれる方のグッドDIGをお祈りしております。

今回はここまで。

次週05月02日は774Muzikさんが担当します。
では。

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4月リリースのハードグルーヴ新譜特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/4/25

はいどうも、今週もHardonizeレジデントDJがおすすめのハードテクノを紹介する連載、火曜日担当yuduki(@akuwa)がお送りいたします!今週も何卒よろしくお願いいたします!!

お知らせ

残りあと3週間程度でHardonize44本番!!


44回目のゲストにはATTさん&TAKAMIさんの大先輩2名をお招きした「BUZZ×3」との実質コラボレーション回です。彼らがレジデントを務めるパーティーには過去TAKくんもゲスト出演したことがありまして今度は大先輩のお二方を我々がお呼びする形となりました。

前回まではPASSMARKETでの事前予約でしたが、今回から少し簡略化した形で予約フォームを導入しております。
混雑時には事前に登録戴いた方を優先的に入場させる方式となります、ご来場をお考えの方は是非こちらからエントリーをお願いします。
少しでも「行きたいな」と思いましたら登録よろしくお願いします!!

Hardonize #44 参加予約登録フォーム

約3週間後2023年05月13日(土)
場所は変わらず早稲田茶箱でお待ちしております。
そろそろビールも決まるので何卒。

お知らせ2

津田沼メディテラ第1土曜のテクノイベント「Meditech」ゴールデンウィークスペシャルということで通常の12時間から大幅拡大して18時間開催の長時間開催とのこと・・!そしてゲストにはSEKITOVAくん!!詳細はまた分かり次第Twitterなどでお知らせしますので乞うご期待!

今回のピックアップ。

ピックアップに行く前に、先々週末はVENTで行われたBen Sims来日公演に行ってまいりました。(場内撮影禁止なので写真なし)

数年ぶりに見たBen Simsだったのですが、今回のプレイも壮絶の一言。ブレイクらしいブレイクは殆ど無く4Deckを駆使したテクニックで2時間ぶっ通しのハードテクノ一本勝負という具合で、ひたすらに踊らされて来ました。一切ダレることなく、逆に最初の30分ですでに1時間ぐらいフロアに居たんじゃないかと思わせられる密度を紡いでいくプレイは彼にしかできないオンリーワンと言っても過言ではないぐらいでマジですごかった。4deck操作しながらも音の出方は一切辛くなく耳も痛くならないというところも流石すぎでしたね・・。

途中にトライバルっぽいサウンドやきれいめのシンセ、レイヴっぽいサウンドも交えたプレイを聞いて今回のピックアップはこれしか無いなと思ったところでした。ということで今回のピックアップは4月新譜のハードグルーヴ特集です。

Levzon / Bang The Drums

今年になって活動が増えてきたアムステルダムのハードテクノプロデューサーLevzonによる、畝るグルーヴと適度なパーカッシヴ感と程よいボイスサンプルがループするナイスハードグルーヴチューン。

Jay Denham / Pride (It’s Time) David Moleon Remix

99年リリースJay Denhamの同名曲をDavid Moleonによるハードグルーヴリミックス。全体的にオリジナルの雰囲気は薄れてますがもともとがバウンシーはテクノチューンだったのでDavid Moleonワークスのハードグルーヴと相性は良いですね。

原曲はこちら

Sandro M. / Lisboa

Sandro M.といえばホーンセクション全開だったりパーカッシヴ&トライバルと言った「THEファンキー」という路線のトラックが多いですが、今作は程よいトライバル風味やサンプリングなどを散りばめたハードグルーヴマナーを踏襲しつつも完全ツール寄りに寄せてきた感のあるヘヴィーウェイトトラック。中盤でいい具合に活躍してくれそう!

Mr. Rog / Nothing But, You Know

個人的に思うところとしてMr. Rogのリリースは当たり外れが大きいなーと感じることが多いのですが、今作はハードテクノ方面からのアプローチと感じる怪しげな雰囲気漂うヒプノティックなトラック。とは言えライドシンバルとボトムの重さは彼っぽいサウンドで実用性はバッチリ。

Marco Bailey / Start It Up

最近Kiddaz.FMなんかもリマスターリリースが増えていることだし、今作もリマスター作品かと思ったら完全な新譜でびっくりのマルコベイリーNew!!ふと思ってみるとBPM自体は落ち着いているもののハードグルーヴあたりの路線とも相性良さそうなトラックで◎!

Netrox / Morenita

歌うハードグルーヴ!全体的な雰囲気はバチバチのトライバル系と言った派手め路線ではなくシンプルかつストイックに展開するボトムに鳴りの良いシンセに載せたヴォイスサンプルが展開する、中盤ぐらいにちょうどいい一発!

以上、今週のピックアップでした。
次回更新は木曜日。

担当は最近新しいスピーカーを購入したというTAKくんです。