こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知1】
2025年最初のHardonizeのインフォメーションが公開となりました。
2025/03/01(sat) Hardonize #49 at waseda sabaco | Hardonize web
今回お招きしたゲストは、過去に公募企画を行った際に出演を勝ち取ったDubYukaさん、trydeltaさんによるユニットSILENT TALKER、そしてHardonizeもお世話になっている静岡テクノシーンの一角、VITAMINさんの2組となります。
片や多彩なバックグラウンドから何が繰り出されるか分からない若手のB2Bユニット、片や東海ローカルを背負ったアッパーなテクノを持ち味とするベテラン、世代や趣向はもとより、ついに人数さえも異なる2組です。
このようなブッキングが叶っているのも、近年のハードテクノの拡大による恩恵を受けていると言えますが、その分両プレイヤーの合間を縫うような器用さが我々レジデントに求められているとも言えます。
分かるかい?前回シャバかった人よ。
日にちは12月07日(土曜日)、15時からとなります。
場所はいつもの早稲田茶箱にて皆様のご来場をお待ちしております。
【2024年のハードテクノ10選】
年末にかけて順次公開していた恒例企画、『2024年のハードテクノ10選』はご覧頂けておりますでしょうか?
今回はレジデントに加え、2024年にHardonizeにご出演頂いたゲストの方々にもセレクトして頂いております。
ご協力頂きまして本当にありがとうございました。
・ゲスト
kokou
REV-TUNE
楽天斎
AONO
DJ SHIGe
GUCHON
AkuaMarine
Carpainter
・レジデント
774muzik / Sango / yuduki / TAK666
また、これらをまとめたSpotifyプレイリストが合わせて公開されております。
各々の熱い思いが込められたトラックに耳を傾けつつ、今年もどんなハードテクノが出てくるのか、一緒に楽しみましょう。
【告知2】
私事で大変恐縮ですが、私TAK666は2025年でDJ歴20年を迎えます。
そんな節目の年に、20年前にDJデビューを果たした早稲田茶箱にて、2度目となる10時間のロングアワーズを行うことにしました。
私TAK666は2005年03月12日にDJデビューしてから、活動歴20年を迎えます。
そんな節目の日に、20年前と同じ早稲田茶箱にて2度目となる10時間のロングアワーズを行うことにしました。今回は自分がレジデントを務めたパーティー、ユニットの方々をお招きし、
B2Bと私のソロを織り交ぜる形で進行します。 pic.twitter.com/9JbALr46RR— TAK666 (@012345666_) January 21, 2025
今回は自分がレジデントを務めたパーティー、ユニットの方々をお招きし、それらのB2BとTAK666のソロを織り交ぜる形で進行します。
というわけで、Hardonizeレジデントの面々にもご協力頂く運びとなっております。
当日流れるであろうジャンルについては前回も少し触れましたが、それぞれのパーティーのメインジャンルからしてハードコア、ハードテクノ、ドラムンベース、ベースライン、トランスあたりはほぼ確だと踏んでおります。
それらの合間となるソロのパートで、上記以外の音楽を織り交ぜながら10時間途切れることなく進んでいく・・・一体どうなるんでしょうね?僕にも分かりません。(2回目)
加えて申し上げるならば、このお招きした面子の世代もかなりバラバラでして。
Hardonizeは全員僕より年上ですが、他は年上と年下が半分ずつぐらいで、もっと言うと最年長と最年少は15個くらい差があったと記憶しています。
そして同世代ゼロ。
友達が・・・欲しい・・・。
是非見届けて頂けますと幸いです。
タイムテーブルも近いうちに公開する予定ですので、お好きな時間帯をつまみに来るだけでも是非。
TAK666 10hours with Playerhood | 音楽喫茶 茶箱 sabaco music&cafe
【告知3】
04月05日(土曜日)に奥多摩OKUTAMA+で行われるオールジャンルパーティー桜逢祭~Graduation~に出演します。
【#桜逢祭 実行委員会からのお知らせ】
◎出演者発表 第二弾
BANBANBAN鮫島
望月駿祐
TAKAMI
TAK666
お父ちゃん。
Dychu
dot_c
poifull
Mitsuaki
zibasirihttps://t.co/eC4mxYRMO3桜逢祭 ~Graduation~
2025/4/5(土) 18:00~
OKUTAMA+(東京都奥多摩町)■公式サイトhttps://t.co/Fo2jdDA5fU… pic.twitter.com/PVXPgXANHd
— 桜逢祭 (@ouhousai) January 14, 2025
廃校を改装したイベントスペースを一晩貸し切り、アニメ~各クラブミュージックシーンを率いる数々のプレイヤーによって行われる大規模なパーティー。
今回が最終回となるようですが、過去2回に引き続き、TAKAMIさんとTakayuki Kamiyaさんとの3人タッグで臨みます。
これまでが楽しかったですし、今回も楽しみにしているという気持ちに偽りはないのですが、この2人と打ち合わせらしいことを一切やったことがないので、同程度の不安が毎回あります。
あと下手に飛び道具を使うとその後ずっとイジられ続けるというリスクも抱えております。
詳しくはTAKAMIさんに聞くが良い。
というのはさておいて、ロケーションは本当に他に例を見ない感じとなっておりますので、この最後の機会をお見逃しないよう、是非お越しください。
【今回のお題】
さて、ここ数年の新年1発目の僕の記事では正月のお年玉に因んだフリーダウンロード楽曲を取り上げる特集を行っております。
前回ハードグルーヴにスポットを当てた回はこちら。
加えて、過去の記事はこちら。
主にメインストリームテクノやオーソドックスなハードテクノ。
ハードグルーヴやディスコといったファンクネス指数の高いもの。
大ネタ、ブートレグ。
それ以前の掲載はコチラになります。
2022 (後編) / 2022 (前編) / 2021 (後編) / 2021 (前編) / 2020 (後編) / 2020 (前編) / 2019 (後編) / 2019 (前編) / 2018
ちょいちょいリンク切れがあるものの、まだダウンロードできるものもございますのでこの機会に是非合わせてご覧ください。
そんなワケで今回もフリーダウンロード特集を行っていくワケなのですが、フリーダウンロードの最大カテゴリーといえば、そう、
です。
その上で前回、2024年はハードグルーヴが過去に例を見ない程、豊作だったと語りましたが、それはブートレグにおいても同様でした。
本当に次から次へとインパクト満点、それでいて実用にも長けているといった楽曲が舞い込んできた1年で、正直使いきれませんでした。
そんなHDDの肥やしとなってしまっているものも含めて前回同様、例年の倍となる20曲をピックアップしました。
毎度申し上げておりますが、いつ公開停止になるか分からないアブない代物ばかりですので、早めにお持ち帰りすることを推奨します。
あと、今回はレビューも含め、元ネタの解説なんかもちょいちょい入れ込んでおります。
そのため、マジで鬼長い記事となっておりますので、何卒ご容赦ください。
が、昔の曲も合わせて知っておくとクラブミュージックを広く楽しめるようになりますし、そういった曲に目を向ける切欠になるのがこうしたブートレグの良いところだと思っております。
後述しますが、今回強くそう思わされた曲が1つありました。
勿論、面倒なら文章はすっ飛ばして貰って構いません。
では、
いってみましょう。
【曲紹介】
ドイツのプロデューサーCHEKAによるハードグルーヴ。
元ネタは1977年にリリースされたBee Gees / Stayin’ Alive。
この年代を象徴するディスコクラシックです。
かなり前のめりなビートではあるものの、ベースは低いところをずっとキープしており、ネタのチョイスも相まって妙なレトロ感が出ています。
クラップの質感も古めかしくてマッチしてますね。
アイルランドのプロデューサーNicky Loudaによるハードグルーヴ。
元ネタは1995年にリリースされたブレイクビーツ、The Chemical Brothers / Block Rockin’ Beats。
The Chemical Brothersの作品に於いて、特にいなたい空気感を纏っているこの曲ですが、それもその筈でこの曲自体いくつものサンプリングを組み合わせて構成されているため、ヒップホップマインドが強く表れている楽曲と言えます。
そんな原曲のギターフレーズを前面に配置し、随所にあのボイスサンプルを差し込む、ブートレグの中でもかなりストレートな手法で作られています。
全体構成としてはループ色強めですが、ブレイクの部分を活かして原曲からスイッチさせるとインパクト打点稼げそうです。
Stream WATTO – Street Player by Polyamor Records | Listen online for free on SoundCloud
オーストラリアのプロデューサーWATTOによるハードグルーヴ。
元ネタは1977年にリリースされたChicago / Street Player。
ハウスクラシックとして名高いThe Bucketheads / The Bombの元ネタでもあります。
パーカッションリズムに細かくうねるベースフレーズ、そして元ネタのホーンセクションの組み合わせは、昔ながらのハードグルーヴ好きのツボを心得ていると言えます。
細かく差し込まれているホイッスルの音がファンクネス指数の底上げに一役買っています。
Stream PETERBLUE – Sufriendo Por Ella [TOOL$001] by PA$TI | Listen online for free on SoundCloud
コロンビアのプロデューサーPETERBLUEによるハードグルーヴ。
元ネタは1977年にリリースされたZafra Negra / Sufriendo por Ella。
テクノ的にはMonika Kruse / Latin Loversの元ネタと言った方が分かりやすいかもしれません。
こちらもパーカッションリズムとホーンセクションのコンボではありますが、よりハイハットリズムが強調されていることで推進力が増しているアレンジになっています。
加えて、フィルで見せるサンプルの刻み方だったり、中盤のパートでリズムがガラッと変わる仕掛けなどは現代クラブミュージックっぽい印象を受けます。
Stream POW (JAJ BOOTY BOOTLEG) by JAJ | Listen online for free on SoundCloud
イギリスのプロデューサーJAJによるハードグルーヴ。
ラップパートの元ネタは2011年にリリースされたグライム、LETHAL BIZZLE / POW 2011。
あまりハードテクノと縁はないかもしれませんが、この曲は現代グライム史に間違いなく名を刻んでいる重要なトラックになりますので、未聴の方は是非聴いてみてください。
イギリスのストリートを体現したサウンド、次々出てくる8人のMC、彼らのファッションからそこでサバイブするための営みまで落とし込んだ映像、どれをとってもガラの悪さが一級品です。
そんな原曲とは裏腹に、小気味良いハイハットリズムとフィルター混じりのギターが特徴的な、ある種の清涼感さえ感じるアレンジに変貌しております。
ここまでかけ離れていると一体誰に刺さるんだという気もしますが、僕はめちゃめちゃ好きです。
オーストラリアのプロデューサーユニットforced alternativeによるハードグルーヴ。
元ネタは1999年にリリースされたArmand Van Helden / You Don’t Know Me。
ちなみにこの元ネタにも元ネタがあって、1979年にリリースされたCarrie Lucas / Dance With Youというディスコがそれになります。
原曲のストリングスを全面的に使用した、ループ感の強い構成になっております。
リズムは厚みのある裏打ちのベースを軸に置いているため、ハードハウスの流れで使うのもハマりそうです。
Stream LUCAS BOSTON – AMERICANO [FREE DL #6] by LOVED! | Listen online for free on SoundCloud
オーストラリアのプロデューサーLucas Bostonによるハードグルーヴ。
ボイスサンプリングの元ネタは2010年にリリースされたYolanda Be Cool & DCUP / We No Speak Americano。
ちなみにこれの元ネタは時間を大きく遡った1956年のRenato Carosone / Tu Vuo Fa’ L’Americano (邦題:アメリカかぶれ)というジャズになります。
曲全体を通してパーカッションをはじめとするリズムがかなり強調されており、大ネタ使いではあるものの、かなり質実剛健なハードグルーヴという印象を受けます。
仄かに上乗せされているオルガンシンセを活かす形でメロディアスなトラックとの橋渡しとして使うことも可能。
Stream Crystal Waters – gypsy woman (STUM Edit) by STUM | Listen online for free on SoundCloud
オーストラリアのプロデューサーSTUMによるハードグルーヴ。
元ネタは1991年にリリースされたCrystal Waters / Gypsy Woman。
テクノ~ハウスに於いてはド定番のネタですね。
原曲のフレーズを解放感のあるシンセで弾き直しており、特にブレイクでその妙が発揮されているように聴こえます。
金物リズムによるドライブ感も強く出ているあたり、現行のハードグルーヴらしいトラック。
Stream Devilfish – Manalive (LK Sports Mix) by Lorcan Kelly | Listen online for free on SoundCloud
アイルランドのプロデューサーLorcan Kellyによるハードグルーヴ。
元ネタは2000年にリリースされたDevilfish / Manaliveで、この曲自体もかなり濃厚なサンプリングミュージックとして(悪)名高い1曲です。
原曲のインパクトそのままに、より4つ打ち感を強調したリズムが加わっております。
深度のあるベースラインからブートレグの妖しさみたいなところも感じられて良いですね。
Stream Blurred by hotline | Listen online for free on SoundCloud
アイルランドのプロデューサーhotlineによるハードグルーヴ。
元ネタは1996年にリリースされたPianoman / Blurred。
世界的バンドの代表曲でもあるBlur / Girls And Boysのボーカルをモロに使い倒した、インパクト指数高いオールドスクールレイヴです。
レイヴを象徴するサウンドの1つでもあるM1ピアノの音は、いつどのジャンルで聴いても笑顔になれます。
重心を後ろに置いたリズムに、昔ながらのハードグルーヴっぽさを感じます。
むしろテックダンスとの相性が良い説。
Stream Don’t Go (Harry Connell Dub) by Harry Connell | Listen online for free on SoundCloud
オーストラリアのプロデューサーHarry Connellによるハードグルーヴ。
元ネタは1992年にリリースされたAwesome 3 / Don’t Go。
オールドスクールレイヴに燦然と輝く大クラシックです。
原曲のピアノ、スタブ、ボーカルを余すところなく現行ハードグルーヴのリズムに乗せた高カロリートラック。
加えてアーメンブレイクと双璧を成す有名なリズム、シンクブレイクまで起用しているのもレイヴ好きの心をくすぐってきます。
ドイツのプロデューサーDJ HEARTSTRINGによるハードグルーヴ。
ボイスサンプリングの元ネタは2003年にリリースされたテクノ、Ignition Technician / Throw Your Hands。
手数の多いハイハットを軸に構成された推進力のあるリズムを採用し、ブレイク以降はユーフォリックなシンセも加わって綺麗目なトランスに近い展開を見せます。
まぁその分MFワードを含むボイスサンプリングとの相反はありますが、総合的にはセットの〆に向かう道中で使いやすいトラックだと言えます。
さて、ここから唐突に原曲のご紹介です。
実際、このネタ選出はかなり意外と言えます。
Ignition Technicianは、2000年~2010年辺りにかけてトライバルテクノ~ハードグルーヴの醸成に一役買ったイギリスのユニットで、
現在は表立った活動がないと思いきや、2024年にPlayerからリマスター集がリリースされるなど、動向が読めない方々です。
(多分この辺は774Muzikさんの方が圧倒的に詳しい筈です。参考)
とはいえ、その楽曲は当時のトレンドのそれとも微妙に異なっていて、時に『何これ?』と首をかしげてしまうようなリリースもあったのが彼らの特徴の1つ。
今回のネタ元になったThrow Your Handsも、まさにそういった曲だと言えます。
『何これ!?』って感じしませんか?
手数の多いリズムに太いベース、何より、当時のテクノにはありえない、ここまで強調されたフーバーサウンドがドカッと鎮座しているトラック。
これを下品と言わずして何と言う、という感じです。
今でこそT78やFJAAKといったアーティストたちの活躍によって、インパクトのあるウワモノが乗ったテクノは1つのスタイルとして定着しましたが、前述の通り2003年のリリースですからねこれ。
当時こんな曲は相当珍しかった筈です。
僕は2003年当時テクノを聴いていなかったので、この曲がどういう受け止め方をされていたのか、また日本のパーティーでもかかっていたのか分かりませんが、先述の通り、今ではテクノでもサウンドのインパクトを重視するスタイルが定着していること、
そしてハードテクノ、ハードグルーヴが新しい形に変化している最中であることを踏まえると、20年以上前の曲ですが、今の方が時代に合うんじゃないかと思ったりします。
こういう、昔の曲に改めて目を向けてみる切欠になるのもブートレグの良さの1つですし、今回改めてそう思いました。
っていうか原曲と違い過ぎるだろこのブートレグ。色々ビックリしたわ。
Stream A-05: Cry (FREE DOWNLOAD) by A-05 | Listen online for free on SoundCloud
イギリスのプロデューサーA-05によるハードグルーヴ。
元ネタは2000年にリリースされたSystem F / Cry。
この年代を象徴するボーカルものトランスの最高峰と言える曲です。
原曲のボーカルはそのまま用いながらも、シンセフレーズはピアノで弾き直し、疾走感とアーバンな雰囲気を纏ったアレンジになっています。
ブレイクも2回含まれており、セットに於いては終盤向けの曲だと思いますが、パーティーの最後まで全力で駆け抜けるぞという意気込みがひしひしと伝わってきます。
アイルランドのプロデューサーHeadhighによるハードグルーヴ。
元ネタは2004年にリリースされたテクノアンセム、Joris Voorn / Incident。
ええそうです、かつてそのサンプリング楽曲の多さから単曲で特集を行ったIncidentは、2024年も健在でした。
あの特徴的なウワモノはそのまま使いつつ、密度の高い重厚なリズムを敷いたハードなアレンジ。
手法的にはシュランツに近いですが、テンポは一般的なハードテクノの範囲に収まっています。
展開はまぁ・・・概ね想像通りだと思います。よく言えば使いやすい。
イギリスのプロデューサーscruzによるUKガラージ。
元ネタは1999年にリリースされたハウス、Basement Jaxx / Red Alert。
ハードテクノではないのですが、前回Hardonize #48を始めとして結構色々なところで役に立ったトラックなので、箸休め的にご紹介します。
原曲のソウルフルなボーカルに、跳ね感と強度を合わせ持ったUKガラージのリズムが非常に気持ち良い。
イントロのあとすぐブレイクに入るので、ジャンルが異なっていてもリズムスイッチ的にこの曲へ繋げるのが便利ポイント。
ネタが有名というところもあって、インパクト要員としては強力に機能してくれます。
ええと、ここから2002年にリリースされたUnderworld / Two Months Offを元ネタとする曲がなんと3曲続きます。
この1年、何かがおかしい。
Stream Two Months Off [Alfredo Mix] by Sam Alfred | Listen online for free on SoundCloud
オーストラリアのプロデューサーSam Alfredによるハードグルーヴ。
2拍4拍のクラップから伝わる跳ね感に表れているように、軽快なリズムを採用したもの。
深度のあるベースが加わっているとはいえ、雰囲気としては原曲をそのまま活かしているような印象を受けます。
ちゃんとイントロがある分、原曲より使いやすさは上かもしれませんね。
Stream YOU BRING LIGHT IN (GOLDEN SUNLIGHT MIX) by MAR VISTA | Listen online for free on SoundCloud
韓国のプロデューサーMAR VISTAによるハードグルーヴ。
原曲をピッチを上げた上でサンプリングしており、特にあのシンセがより煌びやかに聴こえます。
ショートブレイクのあとにブレイクビーツパートを設け、そのままロングブレイクに展開するなど、遊びがあるアレンジとなっています。
ジャンルシフトを含むセットにおいては、こういう仕掛けがある方が他の曲との整合が取れる場面があります。
アイルランドのプロデューサーCody Wongによるハードグルーヴ。
リズムの軸となるキックとクラップを重くならない程度に強調したアレンジ。
サンプリング部分もボーカルよりシンセの方が前に出ている感じです。
リズムに重点を置く流れの場合は、こういったトラックに軍配が上がりそうです。
尚、この曲だけ実は今年入ってすぐのリリースになるのですが、今更いいでしょそんなこと。
ドイツのプロデューサー同士eurodance2000、TYSKによるテクノ。
元ネタは最早説明不要とも言える程、このフレーズが全世界的に知られている1997年産ラテンハウス、Bellini / Samba De Janeiro。
高音域までカバーしたシャープなキック、完全裏打ちのベースとハイハット、この3つがリズムの主な要素です。超シンプル。
で、ここにあのホーンフレーズが入ってきてごらんなさい。
何ならたまにホイッスルも吹いてごらんなさい。
どうなります?
単純アホ枠。大好きです。音楽、もうこれでいい。
最後にコンピレーションを1つ。
岡山県を拠点とするIZUさんによって立ち上げられた、オタクカルチャー×テクノをコンセプトとするNERD STYLE TECHNO GROOVEというプロジェクトの第2弾。
ちなみに第1弾はこちら。
Stream NERD STYLE TECHNO GROOVE XFD by NERD STYLE TECHNO GROOVE | Listen online for free on SoundCloud
本作には11曲が収録されており、ジャンルもテクノからハードテクノ、インダストリアル、ハードグルーヴ、そしてテックハウスとバラエティに富んでいます。
参加メンバーでHardonize的に縁のある方で言うと、年始にウチに来て日本酒を片手に機動戦士ガンダムSEEDの魅力を滔々と語り、『TAKさんもアニメ見ましょう!』と力強い主張を展開したgekkoさんがおり、
その他にもgomaさん、FAIZさん、40k1_さんなど、オタクカルチャーと各種クラブミュージックの交配に長けた方々が集っています。
テクノをメインジャンルとしない方々が、どういったテクノを手掛けるのかという意味でも意義のあるプロジェクトだと思うので、是非今後も続いて欲しいなと思う次第です。
そしてすみません、アニメに疎いのでネタ元がどうとか一切語れません。
【次回】
そんなワケで今回はここまで。
尚、フリーダウンロード特集については、今のところハードグルーヴにしか触れられていないので、多分次回も続きます。
お楽しみに。
次週02月11日は774Muzikさんが担当します。
では。