こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
先週行われたHardonizeにゲストとしてご出演頂きましたBishamonさんのパーティー、MANTLE Vol.3へ出演させて頂くことになりました。
[告知] MANTLE Vol.3 #MANTLETYO
7/17(Sat.) 14:00 OPEN
@ EN-SOF TOKYO[Guests]
Die (アシッド田宮三四郎/全日本レコード)
Remain Silent (Illegal wave Records)
TAK666
Yebisu303 (Acid Alliance)DARK/HARD GROOVEパーティ「MANTLE」、激ヤバゲストを迎え3回目!https://t.co/3mCIOQXJ7y pic.twitter.com/qnkZkw6zFT
— 超Bishamon / Tamon (@bishamon_bell) June 24, 2021
以前Hardonizeへご出演頂いたDieさんや、秋葉原重工やTechno Allianceを通して親交のあるハードウェアでテクノを演奏するYebisu303さんなどが出演します。
テクノとハードコアの架け橋となる数少ないパーティーですので是非お越しください。
【Hardonize #38 無事終了】
というわけでお越し頂いた方々、お聴き頂いた方々、本当にありがとうございました。
ハーフナンバリングを経て何とか開催できてたのは嬉しかったです。
楽しみにしていた方には本当にお待たせしましたという思いです。
その分ゲスト両名のインパクトもあり、出足からハードミニマル全開でそこから一向にテンションが下がることなく最後までいったことで濃密な回をお届けできたのではないでしょうか。
そのゲスト2名のプレイを軽く振り返ると、Bishamonさんはここ数年彼が通っている山奥のレイヴ感を現場に落とし込んだ感じを受けました。
序盤はエレクトロニカ、ダウンテンポから入って無機質なハーフステップ、ドラムンベースからグレイエリアを経てリズム硬めのインダストリアルに推移していく玄人好みの内容。
元来ハードコア出身とあってレイヴサウンド多めだったのも個人的には楽しいポイントでした。
それを引き継いでブースに立ったASINさんはやはり徹頭徹尾シュランツ。期待通り。
時間経過と共にどんどんテンポも上がっていき、最終的にBPM190まで到達したのは過去最速だったのではないでしょうか。
延々と暴風雨のようなリズムが鳴り響く中にも多様なサウンドコラージュだったり、他ジャンルのサンプリングが用いられたりするので独特な高揚感のようなものを味わいました。
同じハードサウンドを持ち味とするプレイヤーであり、且つ出自も似ている者同士でありながらここまで別種のプレイを披露して貰えたのは眼福でした。
彼らのプレイに興味を持った方は是非彼らの出演するパーティーに足を運んでみてください。
また、期間限定ではありますが茶箱のTwitchアカウントでもこの日のプレイを再視聴することができます。
こちらも合わせて是非。
Twitch
【Hardonize #38 トラックリスト】
さて、自分はそんなゲスト2名を経てトリを任される流れでした。
前述の通り自分がブースに立った瞬間のBPMは190でして、ここからどう美しく、しかもハードテクノに寄せた上で〆るかという試練を課せられていたように感じます。
全容はこちら。
ハードコア~ドラムンベース~速いテクノ~ハードグルーヴ~メロディアスハードテクノ
No | Artist | Trackname | Link |
---|---|---|---|
01 | Art Of Fighters | The scream of Eva (Neon Genesis Evangelion tribute) | Beatport |
02 | THE MAD CAPSULE MARKETS | GAGA LIFE. | Spotify |
03 | LAURYN HELL | ASUKA ATTACK | YouTube |
04 | Kokushimusou | Boss | SoundCloud |
05 | Rave Our Souls | Ravers Revenge (DJ K Remix) | Beatport |
06 | Rockwell | INeedU | Beatport |
07 | Mefjus & Camo & Krooked | Sidewinder | Beatport |
08 | Danny Byrd (feat. Ownglow) | Just a Step Away | Beatport |
09 | Fracture | Big up the Ladies | Beatport |
10 | OSHIRIJIMA | Booty Razor | Bandcamp |
11 | Hyroglifics | Turbo Island | Beatport |
12 | Orbital | Chime (Amps Juke-Out Remix) | 試聴なし |
13 | HyperJuice | Crashed in Icy | 試聴なし |
14 | Tomaz vs. Filterheadz | Sunshine (Lucas Deyong Rework) | SoundCloud |
15 | Metrakit | Berlin | Beatport |
16 | Csokolom | Amari Szi Amari (Andy BSK Remix) | SoundCloud |
17 | Monika Kruse | Latin Lovers (Eric Sneo Forward Mix) | Beatport |
18 | DJ Brutec | Funky Hipster (Homma Honganji Remix) | Beatport |
19 | — | B D Y 08 (B02) | YouTube |
20 | Yousuke Kaga | Nova | Spotify |
21 | Salbany | Behavior | Beatport |
22 | SHIN NISHIMURA | RAID | YouTube |
23 | FILTERHEADZ | ENDLESS SUMMER | YouTube |
例によって数曲かいつまんでご紹介します。
【曲紹介】
The scream of Eva (Neon Genesis Evangelion tribute) by Art Of Fighters on Beatport
イタリアのレジェンドプロデューサーArt Of Fightersによるハードコア。
これがリリースされたのは2016年とちょっと前に当たるのですが、いやプロがこれやっちゃ駄目だろシリーズのトップクラスに位置する作品。
タイトル通りエヴァンゲリオンシリーズの劇中曲、Decisive Battleが元ネタ。
元曲のオーケストラパートとArt Of Fightersが20年間ハードコアシーンで磨き上げてきたスクリーチシンセの絡みが見事としか形容できない1曲。
ほんの2~3ヶ月前に大いに話題になったこととしてエヴァンゲリオン完結というトピックがあり、且つBPM190で拾うにはこれしかないと思って投入。
言うまでもないですが、Hardonizeで生粋のハードコアかけたのはこれが最初です。
10年以上パーティーを続けていると予期しないことが起こるもんですね。
INeedU (Original Mix) by Rockwell on Beatport
イギリスのプロデューサーRockwellによるドラムンベース。
2014年リリースになりますが、この頃のRockwellの自由奔放且つ無敵さを象徴する曲の1つ。
ファンク、R&B直系のブラスと肌理の細かいシンセ群が4つ打ちのリズムの上で跳ねる異形のドラムンベース。
他に同時期にリリースされたものとしてDetroitや1_2_3_4などが挙げられますが、中でもこのINeedUも収録されているアルバム、Obsolete Mediumは既存のドラムンベースの固定概念を大きく覆す独自性が強く、それでいて楽しい曲のオンパレードなので強烈にオススメです。
Big up the Ladies (Original Mix) by Fracture on Beatport
イギリスのプロデューサーFractureによるベースライン。
シンプルな4つ打ちにバウンシーなベースラインとレトロなシンセが印象的。
決して煌びやかではないものの、オールドスクールレイヴの土臭い格好良さが現れている曲。
ポーランドのプロデューサーLucas Deyongによるテックトランス。
今年入ってから使うの3回目のような気がします。
往年のテクノアンセムのフレーズを大胆に用いつつ、アレンジの結果重厚さを得たリズムは一般的なテックトランスとは大幅に異なります。
インパクト強いわ、使いやすいわでついつい手が伸びてしまう曲。
Funky Hipster (Homma Honganji Remix) by DJ Brutec on Beatport
ご存知、日本から世界に誇るハードグルーヴプロデューサー、Homma Honganjiさんの最新作。
前回の新作ハードグルーヴ紹介でも取り上げた、最近の大推薦曲。
肉厚なリズム、生音感強めのメインリフの陽気さ、時折差し込まれるブラスの存在感など、ハードグルーヴ的に100点の内容。
Behavior (Original mix) by Salbany on Beatport
ポルトガルのプロデューサーSalbanyによるハードミニマル。
全体的に丸みを帯びた出音の中で残響の効いたメインリフが仄かに哀愁漂う、どこか懐かしい印象を覚える曲。
これも今年のリリースの中ではかなり記憶に残るものなので、使う機会が回ってきて良かったと思った次第。
Filterheadz – Endless Summer (Original Mix) – YouTube
ベルギーのプロデューサーFilterheadzによるテクノ。
〆に夏っぽい曲をと思って辿り着いたのがこれでした。
今ではメインストリームテクノの第一線で活躍しているFilterheadzですが、一時期プログレッシヴ寄りのサウンドに傾倒した時期があり、その中の1作。
パッドの上にエモーショナルなフレーズが解放感たっぷり。
ヴァイナルでしかリリースされていないのが勿体ないですね。
まとめ
以上、Hardonize #38プレイリストをお送りしました。
アフタートークでも言った通り、かなり手探り感の強い選曲になっておりますが、そこそこスムーズにハードテクノに戻れた時は現場にいたTakayuki Kamiyaさんに『やった!僕やったよ!』と報告してしまうぐらいの達成感がありました。
それこそ普段の回だったら絶対かけないような曲も使えたのは良い経験になりましたし、やっぱりこういう無理難題シチュエーション好きなんだなと改めて実感しました。
今後も風変わりな選曲を披露していきたい所存です。
そんなわけで今回はここまで。
次週06月29日は774Muzikさんが担当します。
では。