こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。
Hardonize 33回目、無事に終了致しました。
お越し頂いた方々、この記事をご覧頂いている方々、本当にありがとうございます。
当日は別パーティーとダブルブッキングだったため、レジデントのプレイを聴くことができませんでしたが、話を聞いたところによると相当変わったことをやっていたようで。
ハードテクノを軸に他ジャンルまで伝播させると云うのはこれまで自分が推進してきたこともあって聴けなかったのが残念ではありますが、おそらくこの辺りは各々の担当回に於いて語られることでしょう。
と云うかそういうこともっとやっていいのよ?
それも今回のゲスト2組のポテンシャルに引っ張られての形だったことは想像に難くありません。
レイヴィーな最新トラックを連発しながらテックダンスのクラシックまで押さえたDon2Kの2人、反対に90年代レイヴクラシックをこれでもかと濃縮させたプレイをヴァイナルオンリーで展開させたbirdheadさん、共に良いものを披露して頂きました。
ワタクシはこの日トリを担当致しました。
出番前のbirdheadさんがオールドスクールレイヴであることは目に見えていたので、そこから最近のトラックに推移させることを念頭に置きました。
既に何回か連載の中で触れておりますが、最近のメインストリームテクノにレイヴ回帰が起こっていて、スタブやドミネイターと云った『あの頃』の音が乗ったトラックがガンガン新譜としてリリースされているのです。
4つ打ちだけでなくアーメンモロ使いのダークなブレイクス界隈もかなり活発なので、その辺りひっくるめてスポットを当てた内容になりました。
全容はこちら。
ブレイクス~レイヴ回帰系テクノ。
No | Artist | Trackame | Link |
---|---|---|---|
01 | THE PRODIGY | OUT OF SPACE | beatport |
02 | THE PRODIGY | FIRE (SUNRISE VERSION) | beatport |
03 | SL2 | On A Ragga Tip (Original Remastered) | beatport |
04 | THE PRODIGY | FIRESTARTER | beatport |
05 | BONG-RA vs THE DJ PRODUCER | GLOWSTYX BANGFACE VIP | beatport |
06 | T99 | Anasthasia (Pulsar Remix) | beatport |
07 | Echo Knight | Xscape | beatport |
08 | Top Cat | Request the Style (Special Request Remix) | beatport |
09 | Joy Orbison | Off Season | bandcamp |
10 | Raito | Hardcore Rave | beatport |
11 | Quentin Ravn | Planet B | beatport |
12 | The-Prophecy | Jam Master (T78 & ROBPM Remix) | beatport |
13 | Outlander | Vamp | beatport |
14 | Atix | Circles | beatport |
15 | PALI, Lorenzo Raganzini | No Escape (Regal Remix) | beatport |
16 | Blicz | Modern Revolt | beatport |
17 | T99 | Anasthasia (Falhaber Remix) | beatport |
18 | Da Hool | Meet Her At The Loveparade (Shadym & Alain Delay Rework2018) | SoundCloud |
19 | SPLNTR | The Battle Of The Thunders (Rave Edit) | beatport |
20 | Earwax (IT) | Hardship | beatport |
21 | Jensen Interceptor | Aqua Lung | beatport |
22 | fuse vs lfo | loop | beatport |
23 | 808 State | Pacific 212 | YouTube |
冒頭The Prodigyの曲を3つ立て続けに使ったり、Anasthasiaリミキシーズから2曲使ったり、好きが高じて大分無茶をやりました。
例によって数曲かいつまんでご紹介します。
The Prodigy – Firestarter (Official Video) – YouTube
序盤3曲The Prodigyで固め打ちした中の1つ。分かりやすくKeith Flint追悼。
1996年にリリースされた彼らの代表曲とも言える作品で、当時生まれたビッグビートと云うジャンルの金字塔でもあります。
ファットなリズムにサンプリングされたギターリフが繰り返されるシンプル且つインパクトのある曲。
Keith Flint追悼回でも触れましたが、彼がProdigyに於いてボーカルに転身した最初に作られた曲でもあるので、どうしても使いたかった。
Request the Style (Special Request Remix) by Top Cat on Beatport
1994年リリースのレゲエをこの曲が由来となっているPaul Woolfordのプロジェクト、Special Requestがアレンジしたもの。
Special Requestについては過去の記事で特集している通り、現代テクノとオールドスクールレイヴの架け橋を担い、多くのヒットチューンを輩出している存在です。
この曲に関してはとにかくベースが深い。
延々と反復されるアーメンといい、早回ししたらそのままジャングルとしても使えそうな仕上がりです。
元のBPMが140と云うこともあり、各ベースミュージック、ブレイクビーツとしても機能する大変使い勝手の良いトラック。
Planet B (Original Mix) by Quentin Ravn on Beatport
やや歪んだリズムと浮遊感のあるパッドと云う相反する要素が絡んだテクノ。
こういう曲は飛び道具として使いやすいので割と重宝する傾向にあります。
ドライな金物からショートブレイクを経て4つ打ちリズムに流れ込む展開をするため、ブレイクビーツからテクノに推移する過程で使用しました。
Anasthasia (Falhaber Remix) by T99 on Beatport
前回の担当回でも触れた今年の重大出来事、Anasthasiaリミキシーズ3部作の中から1つ。
リズムの硬さもそれとして、リフのエディットに於いてかなり攻めていると思われるこのアレンジ。
Falhaberはここ数年でシーンに現れた急先鋒ながらメインストリームテクノ~ハードテクノどちらでも使えるような丁度良い塩梅のトラックを得意としているフシがあるので、要注目のアーティストだと思います。
The Battle Of The Thunders (Rave Edit) (Original Mix) by SPLNTR on Beatport
ダークテクノの新星アーティスト、SPLNTRによる最新EPより。
オリジナルのホラー且つインダストリアルなテイストにスタブ、アシッドと云ったレイヴパーツを上乗せした破壊力倍増のトラック。
ちなみにEPのリリースは本作でまだ2作目と云う超若手でありながら、収録曲や彼のSoundCloudアカウントにはオールドスクール感溢れるトラックが目立ちます。
こちらも今後要注目(特に歪んだ音が好きな人向け)の存在と言えるでしょう。
Loop (Original Mix) by Richie Hawtin, F.U.S.E., LFO on Beatport
割合レイヴの派手な音を立て続けにかけたので、最後はデトックス気味に、それでもオールドスクールに敬意を払いつつこちらで〆。
1993年にLFOとF.U.S.E a.k.a. Richie Hawtinと云うテクノレジェンド同士の合作と云う形でリリースされたアシッドハウス。
展開も構成もシンプルながら延々と繰り返されるTB-303、TR-808、そしてTR-909と云った名機たちの音は中毒性のカタマリで、まさしくクラシックと呼ぶに相応しい曲。
今年に入ってRichie HawtinがF.U.S.Eの活動25周年記念盤を出したこともあり、最後に持ってきました。
ちなみに、厳密には808 State / Pacific 212をウワモノとしてかけつつ、ボトムをこちらメインで流すと云う人力マッシュアップをやりました。
こちらもテクノクラシックとして有名な曲。
割と両曲の展開がピッタリハマるので是非真似してみてください。
他の曲も取り上げたいところではございますが、今回はここまで。
上記トラックリストの各楽曲に於けるリリース日を見ると、今年のものがかなり多いことが分かります。
オールドスクールレイヴの発祥から30年、現在進行形で現行のシーンにリバイバルが起こっているのです。
東京ではテクノのパーティーが毎週どこかで行われておりますが、とりわけ最新のアグレッシヴな音に焦点を当てたパーティーではこういった音が流れることも珍しくありません。
だもんでワタクシのように当時クラブミュージック自体触れていなかった世代にとって、今のこのシーンからは得られるものが多いように感じます。
これを見て興味を持たれた方がいらっしゃいましたら是非様々なパーティーに足を運んで頂きたいと願っております。
余談ですが、前回の担当回にて触れた秋葉原重工の渋谷Contact回、Hardonize前日深夜に行われたFatima HajjiとPig&Dan来日、Hardonize当日深夜に行われたWehbba来日、
全部行きました。
ホントこの週テクノづくしで楽しかったです。
得たものは積極的にアウトプットできるよう心がけます。
ちなみにHardonizeを含む全行程でTakayuki Kamiyaさんと一緒でした。
あの人のテクノに対するタフネス本当に凄い。
あと3日前にも一緒にカレー食べました。
ボスも彼を見習って早く僕にラーメン奢るべき。
次週06月04日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。
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04月 / Rebeld Records / Rob J.
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