こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【Hardonize #40 無事終了】
先週はHardonize #40でした。
直前で色々変更があったものの、多方面のご協力の元、無事に終演致しました。
お越し頂いた方々、お聴き頂いた方々、本当にありがとうございました。
今回、ゲストの2名の時間枠が通常より15分多くなったため、ちょっと贅沢にプレイを披露して頂く運びになったのですが、Morphonicsさんもorinetoneさんもそれぞれの個性がパンパンに詰まった内容で眼福でした。
orinetoneさんは久しくハード系4つ打ちのプレイを見る機会が無かったのですが、大きくテックダンスに振り切ったプレイで『あ、そういえばこの人こういうの好きだったし上手かったわ。』というのを再認識しました。
片やMorphonicsさんは新旧各種ハードテクノを若干テンポ速めで紡いでいくアグレッシヴなプレイで、毎度Hardonizeのカラーにしっかり沿って頂けていることに嬉しくなりました。
両者とも是非またHardonizeでプレイして頂く機会を設けたいですし、REV-TUNEさんもリベンジさせたいと思っております。
重ね重ねありがとうございました。
ちなみにまだこの日のアーカイブが残っておりますので、ご来場、ご視聴頂いたかも未見の方も見られるうちに是非。
https://www.twitch.tv/videos/1450632659
【告知】
早速ですが次回Hardonizeの日程が決まっております。
【お知らせ】
Next #Hardonize Vol.41 開催決定!?2022/07/16 SAT
⌚14:00-20:00
?早稲田茶箱More information will be announced soon…!! pic.twitter.com/RgRwLJrwOS
— Hardonize(Next 2022/7/16@早稲田茶箱) (@hardonize) April 9, 2022
07月16日です。
グストも既に内定が出ておりますが、追って情報公開致します。
内部的には今から何をやるか考え出す人がいてもおかしくないんじゃないかなって組み合わせです。
何卒。
あと個人的な出演機会ですが、04月30日に渋谷Another Dimensionにて行われる『¡¡SAKE!!』というパーティーにお招き頂きました。
?¡¡SAKE!!
?4/30(Sat) 16:00〜21:00
?渋谷Another Dimension
?1,000yenmizm
TAK666
Takayuki Kamiya
tcmz
DJ Shun 55
12_1日本酒愛好家が集うパーティをやります?
当日はDJ陣選りすぐりの素晴らしい日本酒を特別メニューとして販売。
最高の音とお酒を共に楽しみましょう❗️ #SAKE0430 pic.twitter.com/TJuFdC7Fn1— 12_1/トニー (@12_1) March 8, 2022
その名の通り、日本酒にスポットを当てたパーティーで酒好き且つ腕利きのプレイヤーがヘベレケでブースに立つといった催しです。
当日は各人が選りすぐりの日本酒を持ち寄り、注文可能なメニューとして提供するらしいので選曲以外のセンスも問われています。
とても、ハードルが、高い。
テクノ的に縁の近いところだとお馴染み且つ新婚のTakayuki Kamiyaさんや、度々テクノ系パーティーを行っている錦糸町Little SAKE Square店長、mizmさんなどがいるのでまぁまぁテクノも流れるんじゃないかと予想しています。
透明なお水が好きな方は是非お越しください。
【Hardonize #40 トラックリスト】
さて、自分はこの日トップバッターを仰せつかりました。
色々あって前回に引き続き2連続トップバッターです。
その前回が比較的メインストリームテクノからシリアスなサウンドを中心に立ち上げていくプレイだったので、今回はそれとは違うアプローチでハードテクノに遷移していく内容にしました。
大まかにはディープベース、非4つ打ちテクノ~UKガラージ~ハードハウス~ディスコテクノ~ハードグルーヴ~レイヴ系ハードテクノ~テックダンス、ハードテクノ。
折角持ち時間が長くなったこともあって、ジャンルの横断数も多めです。
ハードテクノのパーティーに於けるプレイ内容かどうかと言われると非常に怪しいですが、そこはあの、ほら、Hardonizeなので。
全容はこちら。
No. | Artist | Track | Link |
---|---|---|---|
01 | ASHE | Individualism | beatport |
02 | Maxime Dangles | Gigi (Giselh Remix) | beatport |
03 | FJAAK (feat J.Manuel) | XoXp0rt (Cocktail Party Effect remix) | beatport |
04 | RNDchaos | A | beatport |
05 | AMIT | Acid Trip (J:Kenzo Remix) | beatport |
06 | Neida | Frantic | beatport |
07 | OXIDE & NEUTRINO | BACK 2 DA FLOOR | Spotify |
08 | Soul Mass Transit System | Wine | beatport |
09 | LIAM B | BLUE & RED | bandcamp |
10 | Soulecta | Got This | beatport |
11 | Serious Danger | A Taste of Rio’s Showbar (Sandpiper Mix) | beatport |
12 | Perpetual Motion | Keep on Dancin’ (Let’s Go) (Banging Club Mix) | beatport |
13 | DJ Disco (NL) | Let’s Dance | beatport |
14 | JMF, Sammie Hall | I Feel Fine (Miami House Party Remix) | beatport |
15 | Joey Beltram | Solar Storm | beatport |
16 | Dave Mol | You Brake Me Feel | beatport |
17 | Fuma Funaky | Florka (Homma Honganji Remix) | beatport |
18 | Aitor Ronda | Pagando Mi Cumpleanos | beatport |
19 | ryoh mitomi | haru-kaze | YouTube |
20 | Pavel Bibikov | Feeling The Vibes | beatport |
21 | Mr. Sam, T99 | Anasthasia | beatport |
22 | The Obsessed | Equinox | beatport |
23 | Hamaton3 | The Tribe (Coutts Remix) | beatport |
24 | Adam Beyer | Dirty Lagoon | beatport |
25 | RICHARD LOWE | Razorback | beatport |
26 | Schizoofr3nik | Tribal | beatport |
27 | Lost Minds (DE) | Prison (Shadym Remix) | beatport |
例によって数曲かいつまんでご紹介します。
【曲紹介】
XoXp0rt (feat. J.Manuel) (Cocktail Party Effect Remix) by FJAAK, J.Manuel on Beatport
ドイツのプロデューサーCocktail Party Effectによる非4つ打ちテクノ。
強烈なまでに不規則なビートの上をノイズ、グリッチの施されたスネア、アシッドシンセといった無機質な音が入り乱れる変態トラック。
今回はこういったアングラ感漂うものを序盤に固め、そこから浮上させるというのが1つのテーマでした。
ちなみにこれの原曲を手掛けたFJAAKの周辺ではこの手の不定形リズムの曲が大量にリリースされているので、ヒトクセあるテクノをお探しなら是非押さえておきたいところです。
Acid Trip (J:Kenzo Remix) by Amit on Beatport
イギリスのプロデューサーJ:Kenzoによるディープダブステップ。
J:Kenzoは現代ディープダブステップを牽引する重要アーティストの1人であり、原曲も2013年にリリースされたクラシックに当たる曲なので存在感のある作品です。
タイトル通りシリアスなアシッドシンセのフレーズと深度のあるベースが特徴。
1拍3拍のキックや4分打ちのハイハットなど、使われているサウンドも相まってテクノに通ずる要素もあったりするので、畑違いでもこういったセットに組み込みやすいと思います。
Back 2 da Floor ・ Oxide & Neutrino
イギリスの1DJ1MCユニットOxide & NeutrinoによるUKガラージ。
UKガラージというとオシャレだったりエモーショナルな楽曲がイメージされがちですが、これはそれらとは趣きが異なる怪しく蠢くベースラインに一極集中させたトラック。
ベースの深度は維持しつつ4つ打ちに遷移していく過程で使いました。
リリースは2001年と激古なんですが、シンプルな構成なのでベースミュージック全般に応用がききます。
この手のガラ悪サウンドが好きなら是非この曲が収録されたアルバムExecuteを是非手に取ってみてください。
フルレングスのものは15曲入ってますが、見事に全曲こんな感じです。
Got This (Original Mix) by Soulecta on Beatport
イギリスのプロデューサーSoulectaによるUKガラージ。
こっちがオシャレな方のUKガラージ。
跳ね系のレトロなシンセとカットアップ気味に配置されたボイスサンプルの絡みがリズムと相まって大変気持ち良い。
Soulectaは現代UKガラージを代表するアーティストであり、こう、男女が良い感じになれるようなトラックが多くてオススメです。
Let’s Dance (Original Mix) by DJ Disco (NL) on Beatport
オランダの大御所プロデューサーKlubbheadsの変名義によるファンキーハードハウス。
昨年にリイシューされたことで知った楽曲ですが、元は1999年リリースだったようです。古典!
ディスコサンプリングにドンクベースが合わさった非常にファンクネス指数の高いもの。
このハイブリッド感こそハードハウスの醍醐味の1つであり、こういうのを聴きたくてこの音楽を掘っている感じはあります。
Solar Storm (Original Mix) by Joey Beltram on Beatport
アメリカの大御所プロデューサーJoey Beltramによるディスコテクノ。
特別連載:ハードテクノとは何か? – 第1回:黎明期編で触れたようにハードテクノの誕生に於いて少なくない影響があったとするJoey Beltramですが、同じくらいディスコテクノのインパクトが強いアーティストでもあります。
この曲もその中の1つでフィルターをこれでもかと駆使しつつ、特大のディスコリフが襲い来るビッグチューン。
頭カラッポにして踊れます。
4分半とタイトに纏められた尺もDJとしては大変ありがたい。
Joey Beltramのディスコテクノワークスはテクノ感を保ったまま強烈なファンクネス指数を叩き出すので本当に好きなものが多いです。
The Anthemのリミックスは有名ですが、他にもThe Infinite Wisdom、Beyonder、Super Magnetic、Bitches & Drum Machinesのリミックスなどなど、全部聴いてほしい。
Florka (Homma Honganji Remix) by Fuma Funaky on Beatport
日本のプロデューサーHomma Honganjiによるハードグルーヴ。
Hardonize一堂いつも大変お世話になっております。今回の本願寺チョイスはこちらに相成りました。
厚め且つドライブ感のあるリズム帯に加え、ややローファイな裏打ちのシンセがハードグルーヴのコアを体現しているかのような曲。
Pagando Mi Cumpleanos (Original Mix) by Aitor Ronda on Beatport
スペインのプロデューサーAitor Rondaによるハードグルーヴ。
リズムの推進力は言わずもがな、メインパートのギターリフ、ブレイクで差し込まれるブラスとストリングスの混合がハードテクノらしからぬドラマティックさとエモーショナル感を生み出しており、リリースされた2010年から今2022年に至るまでずっと好きな曲。
それユエに結構出し惜しみしがちな曲でもあり、ましてやトップバッターで使うような曲でもないのですが、なんか色々なテンションが重なり合ってドロップさせましたね今回。
ryoh mitomi / haru-kaze – YouTube
日本のプロデューサーryoh mitomiによるメロディアスハードテクノ。
国産ハードテクノの隠れた名曲、そしてハードテクノに於ける季節の1曲。
小気味良いハイハットに主張の強いグルーヴィーなベースにオルガンライクなシンセがドラマティックに展開する構成。
一生忘れないハードテクノ特集でも挙げた通り、この路線に於いては堪らなく好きな曲です。
Equinox (Extended Mix) by The Obsessed on Beatport
イギリスのプロデューサーThe Obsessedによるレイヴ系ハードテクノ。
一貫して肉厚なボトムを軸に時折差し込まれるレイヴスタブがインパクト大。
ブレイクでのブレイクビートやオールドスクールレイヴではお馴染みのボイスサンプルも薄くサンプリングされていたり、好事家をニヤリとさせる仕掛けが散りばめられているのも高ポイントなトラック。
これをかけている最中、今回ゲストのMorphonicsさんがブースに来て『これ格好良いよねー。俺もかけるわ。』といって本当にこの日2回かかりました。
Dirty Lagoon (Original Mix) by Adam Beyer on Beatport
スウェーデンの大御所プロデューサーAdam Beyerによるハードテクノ。
昨年辺りからハードテクノに寄ったトラックが増えてきたなと感じていたAdam Beyerですが、直近のリリースとなるコレがあの頃の勘を取り戻したかのような攻めっ攻めの内容で涎出ました。
現代テクノを踏襲した太いビートはそのままにレイヴスタブのようなシンセが打ち鳴らされるインパクト大のトラック。
薄く敷かれたシンセが空間的な広がりを見せる技巧派な側面も感じ取れる辺り、大ベテランらしさも存分に披露されています。
早くも今年の傑作リリースです。
Prison (Shadym Remix) by Lost Minds (DE) on Beatport
ドイツのプロデューサーShadymによるハードテクノ。
アグレッシヴ且つオーソドックスなハードミニマルビートの曲ですが、ウワモノはGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊の劇中曲川井憲次 / 謡I – Making of Cyborg。
本当定期的にこのネタ世の中に出るなと思いつつ、見つけるとつい買ってしまう病。
今回のオチとしてこの曲でSangoさんにバトンタッチしましたが、特に拾って貰えず普通にヌルっと始められてしまったのが寂しかったです。
ちなみにこっちは一昨日の記事の通り、yudukiさんも使ってました。
格好良いしインパクトあるし、仕方ない。
まとめ
以上、Hardonize #40プレイリストをお送りしました。
自分がDJを行う上で好きな要素としてレイヴ、ディスコ、ベースラインの3つがあるのですが、今回その全部をハードテクノというキーワードで繋いだ感じになりました。
大方最近のトラックを用いているものの、ちょいちょい懐かしめのトラックを散りばめられたりしてその辺りも楽しかったです。
とはいえ、本当にクロスオーバーに徹するともっとしっちゃかめっちゃかになりますので次回辺りでそれを披露できたら良いなと思っております。(謎予告)
そんなわけで今回はここまで。
来週末はお馴染み同人音楽即売会M3なんですよねーという書き置きをしつつ、次週04月19日は774Muzikさんが担当します。
では。