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今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/09/12

はいこんばんは。
回顧が止まらないノスタルジックおじさんこと774muzikでございます。よろしく哀愁。

はい…完全に曜日を間違えておりまして、火曜の更新をすっ飛ばしてしまいました…
何とも申し訳ございませんm(_ _;)m

ということで、遅ればせながらの更新なんですが、いやもうやっぱりHertz最高だな、って。
途中から悪い友達の影響受けてグレちゃった中学生的な感じでミニマルっぽい方面に行ってしまったりするんですけど、僕がDJデビューした2005年当時、まあ何というか間違いないアーティストだったわけですよ。
出す曲出す曲最高でさ。

そんなこんなで、Hertzのリリースからオススメどころたくさん貼るので聴いて!そして買って!


ノイジーでエフェクティブなシンセにズンドコしたリズム。
最高でしかない。


Cisco的にいえば「覚醒的なシンセリフ」っていうのかな?
クッソかっこいい。


今回見直してて、Organ DonorsのRemixしてたの初めて知った…。
中々どうしてカッコよい。


これな!透明の限定ヴァイナルで買ったんだけど、最高すぎてずっと使ってた。
ていうか、デビュー戦でも使った思い出深い曲。


ビッと締まったリズムとパーカスがハーモナイズされちゃって最高。
ところでHardonizeにoが入ってるのはハード+ハーモナイズだからだって知ってた?


こういうビョンビョンいってるSEにホント弱い。
尊い。


あー、これもよく使ってたな…。
ハードテクノからディスコテックに寄せて行く時に使いやすい。
壮大というかキレイ目なブレイクからファンキーに展開してく感じが最高。


この頃のCaveはミニマル寄りになってしまっていて残念だったんだけど、それを無理やりハード方面に引きずりだした感じのRemix。
原曲の雰囲気残しつつ、きっちりハードに仕上げてて素晴らしい。


Look Back、振り返りですかね。
その名の通り、レイヴをテクノの文脈で再解釈した感じ。
ハード過ぎず使いやすい。


…今更感ありますが、念の為。
オリジナルよりも、こっちのReEditの方が煽り感強くて好き。定番ですが。

みんなスウェディッシュ聴こう!
SweyとHz Traxは最高だぞ!

ということで、一日遅れになってしまいましたがご査収ください。
次回更新は明日、DJ Sangoがお送りします。では。


今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2018/09/06

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

前回の記事にて取り上げたASCの来日パーティーが今週末に控えております。
ワタクシは出演しませんが、テクノ~ベースミュージック好きとして遊びに行く予定です。

今週末は他にもokadadaさんとDJ WILDPARTYさんがレジデントを務めるマンスリーパーティー、AUDIO TWOのゲストにSEKITOVAさんが出たり、
大手EDMレーベルMonstercatに所属する覆面アーティスト、Tokyo Machineの昼夜連続公演(デイ公演 / ナイト公演)があったりと、なかなかに濃厚な催しが目白押しとなっております。

そして忘れてはいけないのがLen Fakiの来日ですね。
ピュアテクノ好きには外せないラインナップであることも、テクノに特化したハコ、Contactで行われることも魅力的なパーティーとなっております。
彼の来日自体も実に5年振りだそうなので、こちらに行く人も多そうですね。
上述のパーティーと被ってしまったのが本当に悔しい。

と云うわけで今回はこのLen Fakiと云うアーティストについて紹介しましょう。

Len Faki

len faki
http://www.figure-music.com/
https://soundcloud.com/lenfaki

拠点はドイツ、ベルリン。
1990年代初頭よりDJ/トラックメイカーとして活動を開始し、数々のユニット、変名義でのリリースを経て本名に近いこの名義に活動を一本化したのが2000年頃。
この時点でいくつかのレーベル運営に携わっておりましたが、2003年にFigureと云うレーベルを設立。
以降は現在もリリースの拠点として機能しております。

ちなみに、彼の出身はドイツ南部のシュトゥットガルトであり、この街でテクノと出会ったそうなのですが、警察の圧力によってシュトゥットガルトのクラブシーンは全滅し、ベルリンに移ることにしたと云う過去を持っています。
テクノ大国と謳われたドイツでもこんなことあったんですね。

Figure初期のリリースはハードテクノに近い音を輩出しておりました。
Hertz / Recreateや、Alter Ego / RockerJoris Voorn / Incidentと云った当時のアンセムトラックが多く世に放たれた2004年、時を同じくしてLen Fakiが提示した楽曲もまた、大きな衝撃を持って迎え入れられました。

Len Faki / Just A Dance

フィルターも挟みつつ規則的シンセとビートにキレの良いハイハット、そして中盤のブレイク以降で炸裂するファンキーなリフからなるこの曲はダンスミュージックとしての機能性とテクノの持つ多様性が一体となったハイブリッドなトラックとして注目を集め、ヨーロッパを中心に大ヒットを記録。
彼の代表作品になると共にLen Fakiの知名度を押し上げる契機となりました。
日本でもテクノ~ハウス周辺の様々なパーティーで流れましたね。(自分がクラブ遊びをするようになった時期が丁度この辺りだったので、印象に残っています。)

ちなみに、のちにリミックス盤が制作されることになるのですが、それに選ばれた面子がTechnasiaRenato CohenCarl Coxとこれまた錚々たる並びでして、この曲がどれほどの衝撃であったか窺い知ることができます。

その後、テクノシーン全体がミニマルの傾向に向かうのですが、Len Fakiはそれをいち早く察知し、むしろ牽引したフシがあります。

当時の最先端とされた微弱なリズムでグルーヴを構築するクリックと呼ばれるスタイルを取り入れ、これものちに多くリミックスが作られることになる代表作、My Black Sheep。
(WIRE 08のコンピレーションにRadio Slaveのリミックスが収録されているので、こちらで聴いた方もいるかもしれません。)

Len Faki / My Black Sheep

ハウスの雰囲気を残しつつ、怪しげなリフが響き渡るその混成は現行テックハウスの祖とも思えるMekong Delta。

Len Faki / Mekong Delta

10分超えと云う壮大なサウンドスケープであり、後半に行くにつれてシンセが派手になっていく異色作、Odyssee 2。

Len Faki / Odyssee 2

これら全てを2007年に発表しており、完璧なまでに当時のリスナーの期待に応えた彼は名実共にテクノシーンのトップに君臨することになりました。

最近の活動としては自身のレーベル、Figureの傘下としてFigure SPCFigure Jamsと云うサブレーベルを設立、有名無名問わず後進のアーティストのフックアップを行っております。
Len Fakiは常に新しい才能を欲しており、それをサポートすることに対する重要性を強く理解しています。
そしてそれらトラック、或いはクラブ、そして大規模なフェスに至るまで自分の周囲にアンテナを張り巡らせ、受けたインスピレーションを形にすることを恐れません。
そのリスクについては承知しており、狙った通りの結果が得られないこともあるそうですが、ある時にはオーディエンス共々自分まで驚いてしまうような魔法のような瞬間を送ることもできる。
それが魅力なのだと語っております。

更に90年代テクノトラックをリミックスするレーベルとしてLF RMXを立ち上げ、その売り上げをホームレスの子供や児童の貧困のケアに貢献するベルリンの慈善団体に寄付すると云うプロジェクトも抱えています。
ちなみにLF RMXでリミックスされる楽曲は全てLen Faki自身が選出したものであり、これを手掛ける理由については自分がDJで使うためと語っています。
しかしここにも彼なりのコダワリがあり、
・オリジナルの雰囲気を保つこと
・自分のタッチを与えること
・現代的なサウンドに合わせること
この3つを明確に守って制作しております。
これらは非常に難しいことで、彼自身も挑戦であると認識していますが、自分が影響を受けたテクノの先駆者たちに敬意を払うため、心底楽しんでこの活動を行っているそうです。

今やLen Fakiは忙しく世界中のギグをこなしており、今回の来日公演の直近を見てもヨーロッパは元より韓国、シンガポール、ブラジルでの出演を控えている身です。
2003年より続いている自身のレーベル、Figureの15周年且つ100番目となるリリースFIGURE 100のリリースが控えている(予定では17日発売)ことも決して無縁ではないでしょう。
最近のプレイを聴いてみると、グルーヴを一定にキープしつつもウワモノの雰囲気で緩急をつけるプレイをしており、圧巻です。

ハードテクノにも親和性の高い、ヘヴィーウエイトなリズムを堪能できる一晩になることでしょう。
久方振りの来日、是非生で体感してください。

そんなLen Fakiのオススメはこちら。

Johannes Heil, Len Faki / Dirty

オルガンライクな怪しいウワモノと重工リズム。
彼がダークテクノの雄と称されるに相応しい1曲。
共作者のJohannes HeilもLen Faki同様のキャリアを持ち、Figureにも多く作品を提供している盟友と言って良い間柄のクリエイターです。

DJ Hyperactive / Wide Open (Len Faki DJ-Edit)

前述のLF RMXを立ち上げる切欠になった90年代トラックリミックスシリーズの1番目がこれでした。
1998年に出たシカゴ系テクノが元ネタ。
DJ HyperactiveMissile RecordsCLRに関わってた人で、このリミックスも原曲の雰囲気を残しつつ現代版にアップデートされているので、あの手のバウンシーな音が好きなら文句なくオススメです。

Odyssee Of Noises / Firedance (The Sunrise) (Len Faki Hardspace Mix)

コチラは前述のLF RMXからリリースされたもの。
よもや1994年初出のジャーマントランスが元ネタと云うだけでも驚きですが、(今調べてBeatportで買えると云う事実にも驚きました。)それをバリアレックなスタイルに仕上げた彼の手腕にもビックリします。
恐らく彼の作品群の中でもダントツに珍しい派手シンセものなので貴重な逸品です。
一体どうやってセットの中に違和感なく組み込むのか気になりますね。

次週09月11日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。

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