こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。
10月08日に行われる『Hardonize#25』のゲストがKAN TAKAHIKOさんとDJ DEPATHさんなので、前回はハードテクノからちょっと離れたアーティストを紹介しようと云う試みでした。
もう1回ベース系に焦点を当てても良かったのですが、今回はもうちょっと派手目の音を紹介したいと思います。
早速いってみましょう。今回スポットを当てるのはこの人。
http://www.technikal.co.uk/
https://soundcloud.com/technikalmusic
イギリス、ロンドン在住、若干30歳のアーティスト。
10代の頃に作ったトラックがトランスの伝説的存在Chris Cの目に止まり、2003年にデビュー。
20歳になる頃にはイギリスのビッグレーベルTidyと契約を結んでいたと云う超出世人です。
現在も尚多くの著名なクリエイターやレーベルと手を組みつつ、
自身のレーベルTechnikal Recordingsに於いてもアーティストの発掘やコラボレーションに精を出す、
紛うことなきトップクリエイター。
彼が主戦場とする音はハードダンス、ハードトランス。
所謂普通のトランスと比べてリズムが太く、テンポも少し速め、
ブレイクで煽ってエッジの効いたシンセリフが炸裂すると云う、
聴かせることより踊らせることに主眼を置いたダンスミュージックです。
ここに於いてTechnikalの引き出しの広さは尋常ではなく、
女性ボーカルものやギラギラしたシンセを前面に置いたメインストリームなトラックも作る一方で
テクノのミニマル感をハードダンスの音で再現したもの、
ダブステップのベースやハードスタイルのキックなど他の音楽から要素を流入させたもの、
ブレイクで煽りまくるがブレイクが明けると音数が一気に減るような変態めいた曲まで、とにかく作風が多岐に渡ります。
その上でハードダンスと云う軸は全くブレることなく完成度の高いリリースを続けていることこそ、
彼が若くして上り詰めた今の地位を証明していると云うものでしょう。
今後ダンスミュージックシーンでどんな音が流行ろうとも彼は見事にそれを消化し、
自らの曲に取り込むことができる、彼の曲を聴いてると本当にそう思わせてくれます。
そんな彼のオススメ楽曲がこちら。
Rodi Style / Orly Ya Rly (Technikal Remix)
Technikal, Cut-Up / Sub-Conscious
Technikal / Bit Rave
Technikal feat. MDA & Spherical / Turn It Up
Sam Townend, Technikal / It’s Over Baby
また、UKハードコアを作る際のTechnikoreと云う変名義を所持しているのも有名な話。
こちらはこちらでメインストリームの音がガッツリ出ており、
特に2年前にGammerと共に作り上げたこの曲はパーティーやMIX CDで聴く機会が非常に多かったですね。
遊び心満点の矩形波リードトラック。マストバイ!
Gammer, Technikore / nOW eVERYBODY sCREAM
次週09月20日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。