こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
毎度お声がけ頂いている日本酒とダンスミュージックにスポットを当てたパーティー、!!SAKE!! vol.6に出演致します。
【告知】
??!!SAKE!! Vol.6?????2025/9/14(日) 14:00
??@MOGRAstaff
??3000円+1d(700円)DJがdigした日本酒を堪能できる"!!SAKE!!"が秋葉原にて開催!
今回は4蔵ご協力の上、皆様に最高の日本酒体験をお届けします。@aramasayamayu@genki_hoshino@hideaway_hakuro@OkazumiSakehei#SAKE250914 pic.twitter.com/SaFZdlT9ed— 12_1(トニー) / Wowl (@12_1) June 15, 2025
今回は拡大版ということで秋葉原MOGRAでの開催。
出演陣にも大先輩DJ YO-Cさんや、HYVEやSPRAYBOXといったパーティー、レーベルを手掛けるNizikawaさんなど、
いつもに増してバラエティ豊かな面々が揃っております。
もちろん、出演者が持ち寄った日本酒を飲めるシステムも健在。
先日、長野県で地酒をいっぱい買ってきましたので、当日までじっくり選定します。
日付は09月14日(日)の14時スタート。
場所は秋葉原MOGRAとなります。
ご来場、お待ちしております。
【Spotifyプレイリスト】
Spotifyプレイリストの2025年07月分が公開されております。
当連載でピックアップしたハードテクノをメインとするトラックをプレイリスト化した全82曲。
自分は新作レイヴ系テクノ (2025年07月版)、及び新作ハードグルーヴ (2025年07月版)で取り上げた曲が入っております。
【今回のお題】
さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。
ちなみに、年始は3回に渡ってフリーダウンロード特集を行っておりましたので、ご興味のある方は是非ご参照ください。
【特集】フリーダウンロード2024 (1):2025/01/23
【特集】フリーダウンロード2024 (2):2025/02/06
【特集】フリーダウンロード2024 (3):2025/02/20
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
ですが、今回取り上げるテーマはハードテクノの分類外となる
とします。
ご存知のように、テクノといえば4つ打ちのキックを主軸としたループリズムが大きな特徴として挙げられますが、サウンドとしてはテクノのパーツを踏襲しつつ、リズムが4つ打ちではないトラックが少数ながら存在します。
比較的、変化球として取り扱われることが多く、長尺のセットの中に差し込まれることで大きなインパクトを演出することができる、というのが強みです。
また、ダブステップやブレイクス、レイヴといった非4つ打ちの音楽とテクノの橋渡しとしても機能します。
自分はこっちの目的で用いることが多いですね。
過去の連載においては2022年にピックアップしており、大枠のサブジャンルとしてはインダストリアル (特別連載 / 2022年 / 2020年)に近く、直近で取り上げたトライバルテクノ+ベースミュージックなんかとも親和性があります。
とはいえ、ピンポイントでこういった曲を掘り当てるのは難しいため、今回は自分のDIGの中から紹介するという、マニアックな回になります。
だって好きなんだもん。
余談ですが、音や雰囲気は近いという点で、一昨日のボスが担当したハードミニマル特集と比較してみるのも面白いかもしれません。
というわけで、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。
早速ですが新作非4つ打ちテクノ紹介いってみましょう。
【曲紹介】
Hover (On The Floor Edit) | Mythikas | skryptom records
オランダのプロデューサーユニットMythikasによるテクノ。
現行テクノの太いリズムを踏襲した、比較的オーソドックスなスタイルのトラック。
Peter Riviera (Original Mix) 24bit/96kHz WAV bc Limited | Cam Lasky | KWAIOTO Records
日本のプロデューサーCam Laskyによるテクノ。
歪み度の高い不定形ビートを前面に出した前半と、呪術的なパーカッションを纏った後半でテイストがガラっと変わるトラック。
Leopold Bar – Circadian Shift (Original Mix) [dZb Records] | Music & Downloads on Beatport
オーストリアのプロデューサーLeopold Barによるテクノ。
ヒプノティックなウワモノが、ディープテクノに通ずるダウナー感を演出しているトラック。
同作に収録されているこちらも良かったので、合わせてご紹介。
雰囲気は似通っていながらも、こちらの方がビートの手数が多めです。
Leopold Bar – REM Phase (Original Mix) [dZb Records] | Music & Downloads on Beatport
Two To Two | RIZLA OPS | Intercept
イギリスのプロデューサーRIZLA OPSによるテクノ。
1拍目に鳴らされるリリースの長いベースにインパクトを置いた、重心低めのトラック。
Fail | MarekSPolzki | Counter Pulse
ポーランドのプロデューサーMarekSPolzkiによるテクノ。
手数の多いビートと、ランダム的に鳴らされるウワモノが無機質さを強調しているトラック。
Solar Chance | Luca Trevisan | Humanoid Gods?
イタリアのプロデューサーLuca Trevisanによるテクノ。
こちらもディープテクノに通ずるヒプノティックなウワモノと、やや手数の多いビートを採用しているトラック。
No Future Tomorrow | RZNBAM | Meet Recordings
フィリピンのプロデューサーRZNBAMによるテクノ。
ほぼリズムだけで構成されており、それらの押し引きによって曲が展開していくザ・ミニマルスタイル。
Product3 (Leejunghyuk Remix) | Volath, Leejunghyuk | MANKINART
韓国のプロデューサーLeejunghyukによるテクノ。
間隔の開いたリズムと、ローファイでスモーキーなサウンドの組み合わせに、強くアンダーグラウンドの臭気を感じるトラック。
案外実態が見えてこない隣国のアングラテクノと出会えて結構嬉しいです。
V+1022D 03 Liza Aikin & Monolog – Minske (Original Mix) | Liza Aikin & Monolog | Void+1 Recordings
ドイツのプロデューサー同士、Liza AikinとMonologによるテクノ。
ベースミュージックを彷彿とさせるベースや、次々に入れ替わるサウンドエフェクトなど、聴かせどころが多いトラック。
ビートのソリッドな感じもカッコいいですね。
Exit World | SJUSH | Intrepid Skin
ドイツのプロデューサーSJUSHによるテクノ。
跳ね感のあるビートに、レイヴに通ずるスタブのようなサウンドを前面に配置したトラック。
最近のストンプリズム系ハードテクノとは相性良さそうです。
n-1 | Imaabs & Other Islands | Imaabs
イギリスのプロデューサーImaabsと、チリのプロデューサーOther Islandsによるベースミュージック。
重心低めのベースラインに土着系パーカッションリズム、レトロなトランス風シンセの組み合わせは、なかなか類似例が見当たりません。
個人的にはかなり可能性の幅を感じるトラック。
Schlieren | Toupaz | Control Freak Recordings
オーストリアのプロデューサーToupazによるテクノ。
きめの細かいドラムパーツや、時折差し込まれる穏やかなパッドなど、穏やかな印象も受けるトラック。
セットによって使うタイミングの解釈が異なりそうですね。
最後にちょっとしたトピックをば。
Recordings by British Murder Boys, Regis, Surgeon | Spotify
Surgeon, British Murder Boys, Regis – Recordings [Downwards] | Music & Downloads on Beatport
イギリスのレジェンドプロデューサー同士、RegisとSurgeonによるユニットBritish Murder Boysの、過去作品をまとめたリイシュー盤が発売されました。
インダストリアルテクノの黎明期からシーンのフロントマンとして君臨している2人の、グロテスクかつソリッドなサウンドが炸裂しています。
昨年出たアルバム、Active Agents and House Boysと合わせ、インダストリアル入門編として是非。
【次回】
そんなワケで今回はここまで。
次週08月26日は774Muzikさんが担当します。
では。