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今週のオススメハードテクノ – Resident ‘s Recommend 2016/08/11

はい毎週2回恒例のこのお時間がやって参りました。暑苦しい日々が続きますね。それとは関係なく、容赦なく暑苦しい曲を沢山紹介していきたいという鬼のようなこの連載、淡々と進んでおります。以前の自分の番の時には「夏っぽいの」「しっとりしたの」と聞くだけで適当なテーマでやって来ましたが、今日はハードテクノを語る上で避けられないレーベル群から1つ選んで紹介していきます。

スウェーデンのPierre Jerksten、Hertzという名義の方だけ覚えがちですが彼が立ち上げたこのSWAYは、2002年に1番目のレコードを出して以降、ハードテクノフリークに愛されるゴリゴリな名曲を排出してきたレーベルです。レーベル面のカラーは黒中心で、ハードテクノは黒いのばっかりなのでロゴで覚えましょう的なやつ。アナログの販売は大体2009年ごろで終わってデジタル販売に移行、そのお陰で今でも余裕で手に入るのがありがたい。2013年には過去曲のリマスターもされていて細々と動いている印象。

Recreate (Original) by Hertz

ハードテクノアンセム!定番レイブのアナスタシアネタ。実は最初は別レーベルのConcept Recordsの方で2004年にアナログが切られていたりする。レーベル面も黒ではなく白がベース。

Recreate (Montana Re-Edit) by Hertz

同じアナログに入っていたリミックス。あのアナスタシアサンプリングの部分をくどいまでに連発してブレイクで引っ張って引っ張って引っ張って引っ張って引っ張ってまだいかなーい!みたいな感じのやつで。こっちを使う人も多かったですね。お好みで。

Lucky 13 (Adam Beyer Remix) by Hertz

モッズスタイル!(何となく)ハードミニマル界の帝王アダムベイヤーによるリミックスワーク。どことなく渋いウワモノ。しかしこの曲名のLucky 13ってなんなんすかね。曲名に意味はあんまり無いかもだけど。海外のアパレルでもそういう名前のあるし、日本だとルアーの名前ばっかり引っかかるし。

Modulator (Original) by Pratap

「この曲はIntecの○番で~」ってすげえ適当ぶっこいても「へーそうなんだ、そんな感じするー」って言われるくらいにIntecっぽいやつです。SWAYにしては珍しい、ブラック色が薄れたおキレイ系。序盤戦とかに使っていくと徐々に熱が入る感じかなあと。

Big Bang (Bryan Cox Remix) by Hertz

SWAYの中で2番めに好き。テクノフリークにはお馴染みブライアンコックスのリミックスワークで、このBing Bangは真っ黒なイメージのSWAYレコード群の中で文字通り異色のホワイトカラー盤。あれ33rpmだと曲と曲の境目がわかんない(=針の置き場に困る)んで、黒いマジックで境目に色つけちゃうんだよね。グイグイのゴリゴリのぶっとい系。

Track it back (Hertz Mix) by Tim Track

SWAYの中で一番好きなやつ。シスコの視聴で聞いた後にマッハでカートに入れたっけなあ。ちょくちょく入る一小節分のショートブレイクでのフレーズがクセになる。そしてブレイクもグングン引っ張ってから再びスピード感が戻る展開へ。イチオシです。

以上!!

次回はオーガナイザーのYudukiくんです。


今週のオススメハードテクノ – Resident ‘s Recommend 2016/07/28

Hardonizeレジデントが交代でお勧めのハードテクノを紹介するこの企画、本日はわたくしSango。

前回が夏らしいトライバルハードグルーヴを中心に紹介したのでそれとは対極的に、しっとりというか渋めというか、そういう楽曲を今回は紹介していきたい。セットの序盤戦だったり後半戦だったり、そういう所にスッとこういう物を入れてみるというのは面白そうであります。

DarBian / No More Rubbish in My Mind (Original Mix)

DarBianことDario BianKiが2011年に立ち上げたWaste Music Busters(凄い名前…)からのリリース。イントロ辺りではキックもポツポツとした点っぽい鳴りだし「お?今っぽいミニマルテクノ?」とか思っているとハードグルーヴ…にはならずにブレイクで小粋なオルガンシンセが鳴り、手拍子が入り「あっそういう感じ…」となるのです。よくわからんがシャレオツなテクノと言ってしまうとそれまでだけど。シャレオツテクノです。ビールで言うとギネス。

Waste Music Busters – http://www.wastemusicbusters.com/

Rennie Foster / Disk of Dust (Original Mix)

Rennie Foster!ミスターRF!以前からちょくちょくとMIXで楽曲を使わせて貰っていて、終盤戦に入れると、ああーパーティ終わるんだなー感を出せる。RFはどの曲も素晴らしいんだけど自分の名前でサーチしてるのか、Youtubeに上げたHardonize Radioのセットリストに反応して「俺の曲使ってくれてサンキューな!」ってコメントくれるナイスガイでもある。人格者。惚れるぜ。

Secam / Swallow (Remastered)

ベルリンのKonsequentレーベル所属…ってことでいいのかな。リマスターということで過去にアナログが出ているんだろうけどその情報はちょっとわからんちんでした。まあリマスターで高音質のものが手に入るならそれでよし。

Groovedealer / Deep Runnings (Original Mix)

序盤の所がUnderworldのDark Trainに似ているのでイントロドンが好きなテクノ勢は「おやーーー???」って感じになるんだけど、残念違います的なやつ。リズム隊はハードグルーヴと言って差し支えないけどもウワモノが派手になりすぎないので前半戦でちょっと熱をこめていきたい所から入れてく感じかな。フェードイン・フェードアウトな感じで次の曲に繋げていきたい、ゆっくり繋げたい曲。

G-Prod / Alpha Centauri (Original Mix)

David GaugainとNicolas Gaugainというフランス出身の兄弟のプロジェクトがG-Prodなんだそうで、曲調はデトロイトテクノ風味が強めというかデトロイトテクノって言っちゃってもあんまり問題ないんじゃないですかね…という淡々とシンセ。最近のホットな話を絡めていくと、ビートマニアやリアニでもお馴染みヒロワタさんとか好きな人はスッと入るんじゃなかろうか。

次回更新は8月2日火曜日、Yudukiくんです。