「 Resident’s Recommend 」一覧

今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2017/07/18

Hardonizeレジデントがお送りする推しトラック企画、本日は私774muzikが務めさせていただきます!
さて、先日のHardonizeでは沢山のご来場を賜り、ありがとうございました。
僕は先鋒をお務めいたしまして、今回の更新で再録Mixとプレイリストを上げようかなーなどと思っていましたが、間に合わなかったのでこれはまた後日ということで。
今回は通常運行で推して参りたいと思います。

Ganez The Terrible, Dr Chekill – I Don’t Wanna Go [Original Mix]

わあい無慈悲!
こういう無機質にSEがループしてドガシャードガシャーいってるトラックは最高ですね。

Mark M.S. – You Make Me Feel [Dragon Hoang Remix]

歌物なんだけど、メロメロしすぎず、すごくテクノ。
かっこいい歌物ハードテクノ。
ドイツみある。

Arweenn – Hurry [Original Mix]

工業系ハードテクノ。
汚れたキックがディモールト最高。

F.Tek – Dia De Sol [Original Mix]

Cave – Carimaと同じネタ使いな上に、たぶんパーカッションはStreet Carnivalと同じくSergeo Mendes – Carnaval Batucadaネタではないかと思います。
そんなん買うでしょ。

ということで本日はここまで。
次回はDJ Sangoがお送りします!


今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2017/07/13

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

先日はHardonize#27でございました。お越し頂いた方々誠にありがとうございました。
トップバッター774Muzikさんがトライバルハードテクノでカッ飛ばし、
Yudukiボスがハードミニマルでぐいっと沈ませたのちSangoさんがウォームアップ気味のファンキーハードテクノでゲスト前準備万端、
と云った様相で迎えたかわくぼさんのプレイが本人のファンキーな人柄に反して超弩級インダストリアルでエグさ満点、
続く五条狐萩さんのプレイはヴァイナルも使用して往年のハードテクノを辿ると云ったそれぞれのカラーが光る回でした。
まさかああ人生に涙ありとPontapeのマッシュアップでバトンを渡されるとは思いませんでしたが、ワタクシはハードテクノからスタートし、レイヴ、グライム、ベースラインに沈んでからトランスに浮上すると云うクロスオーバーを行いました。
トラックリストはコチラの記事にて公開しておりますユエ、ご興味のあるかたはどうぞ。
2017/07/08 Hardonize #27 Playlist

さて、今回のプレイでベースラインからどうやってトランスに橋渡しを行ったかと申しますと、90年代中盤でワープハウスやハッピーハンドバッグと呼ばれていた音数が少なく、トランスのような音使いや構成がある一方でテクノのようなグルーヴを持つ音楽が未だにリリースされていたことを知ってしまったからでありまして。
先のトラックリストだと18~21曲目辺りがその手のトラックで、昔懐かしい雰囲気を醸しつつリリースは2010年代と嘘みたいなシロモノ。
今聴くと1周回って目新しく聴こえるこの音楽の作り手を紹介します。

【Digital Mafia】

Digital Mafia

https://www.facebook.com/digitalmafia
https://soundcloud.com/digitalmafia

イギリスの羊毛都市リーズのアーティスト。
2008年よりDJとしてキャリアをスタートさせ、翌年Killertrax Collectiveと云うネットレーベルからトラックメイカーとしてデビュー。
早々にRiot! Recordings、Traffic Recordsなど大手レーベルと契約し、現在はUKハードハウスを主軸とするCheeky Tracksが主なリリース拠点となっているようです。
2014年のHard Dance Music Awardsに於いてはBest Hard House Newcomer部門で受賞し、
現在はToolbox Digital Shopのポッドキャスト担当、Frequency FMの番組でメインパーソナリティーを務めるなど活動は多岐に渡ります。

尚、彼の処女作は自身のSoundcloudにフリーダウンロードでアップロードされております。

Digital Mafia / Gotta Get Up

彼は元々1人のクラブヘッズだったんですが、彼の住んでいたリーズと云う街で行われていたパーティーはお隣マンチェスターと違って規模も然程大きくなく、ヘッドライナー以外の時間帯はあまりお客さんの入らないようなものばかりだったそうです。
その原因がヘッドライナーに至るまでのウォームアップを担うべきDJたちにあると考えた彼はハードダンスパーティーのカラーを損なわない程度にハードでありながらウォームアップで機能するようなファンキーさも備えた音楽に可能性を見出します。
それこそがレイヴを通過した後の90年代中期にヨーロッパのシーンを揺るがせていたアーリースタイルのトランス、ハードハウスでした。
この試みは逆に新鮮と捉えられ、彼は自ら積極的にウォームアップタイムのDJを務めるようになり、自らのプロダクションと並行して人々の注目を集めるようになります。
結果、彼の出演するパーティーはオープンから多くのオーディエンスが入るようになったと云うわけです。

今やTidy Weekenderのようなハードダンスに於けるビッグフェスにも度々名前を連ねるようになったDigital Mafiaですが、作品についてはメインストリームなUKハードハウスよりは上記のようなオールドスクールでファンキーな要素を取り入れたトラックが目立ちます。
それもただディスコリフを取り入れただけではなく、ベースライン、ガラージ、テクノ、そしてハードハウスと様々な要素が濃縮されたようなサウンドで、ある程度アグレッシヴな音楽のパーティーであればどんな瞬間にも対応できそうなものばかり。
僕は今回のHardonizeに於いてベースラインからトランスに移行する名目で使用しましたが、恐らくこれ1本に絞って1時間のMIXを考えてみても相当音の幅を大きく見せることができるでしょう。それ程までに彼のワークスは多彩です。
ちなみに影響を受けたアーティストにHigh Contrast、Todd Terry、Scott Forshawなどを挙げており、その根源はあらゆる音楽に広がっていることが窺えます。High Contrastを挙げていると云うことはいずれドラムンベースにも着手しそうですね。

蛇足ですが私生活はバリバリのアウトドア派でサバゲー、ゴーカート、モトクロスなんかを嗜んでいるようです。
クラブ界隈でこういったダートスポーツを好む人はかなり珍しい気がしますが、それにしてもえらいハイソですね。

そんなDigital Mafiaのオススメはこちら。

Digital Mafia / Hurt

Digital Mafia, Ben Carr / Phunky

Digital Mafia, Sebastian Storm / Mega Fugley (On My Own)

Digital Mafia, Malicious M / Australian Kiss

Digital Mafia, Sebastian Storm / Danger Zone

Lusty, Digital Mafia / Your Love

次週07月18日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。