こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。
一昨日のボスの記事のオチに使われてますが、そうです、まだラーメン食べさせて貰えておりません。
これはアレか、焦らしプレイと云うやつか。
先日Takayuki Kamiya氏と2日間でラーメン5杯食べたって話は前回の記事でちょろっと触れたと思うのですが、そのくらいには好物なので頼みますよ本当に。
完全に余談ですがHardonizeクルーが茶箱でパーティーが行われる度に通っている東京麺珍亭本舗と云うお店があるのですが、自分はこの店にかれこれ15年以上に渡り、通い続けております。
ここに慣れ過ぎて一時期他のお店の油そばを食べられなかった時代があったくらいです。
と云うわけでこれだけ人を待たせるからにはそれに匹敵するお店を紹介してもらえるもんだと勝手に思っております。
満たされなかった場合は即ハシゴも辞さない。
と云うかここでその話を出すと云うことが暗に何かを依頼しているような気もしますね。
速い話が
です。
当連載で度々話題に挙げられる、毎年04月と10月に開催されている同人音楽即売会M3。
その2018年秋の回が前回Hardonizeの翌日に当たる10月28日に行われたのであります。
自分にとってはパーティー2連荘の次の日でしたが無事に足を運ぶことができまして、当日の釣果としてはこんな感じでした。
本日の釣果。
4枚目はブックオフで発掘。 pic.twitter.com/dSHyTwuXSh— TAK666 (@12345666) 2018年10月28日
全体的な傾向としてはハードダンス、ドラムンベース辺りが多いですが、ハウスやテクノ、エレクトロニカなどもぼちぼち。
ダウンロードカードでの配布が多くなってきてイマドキらしさを感じる一方、カセットもあったりして、作品に対する思いが1つ1つ違うのもまた魅力だと感じております。
一通りこれらを聴き終えたタイミングなので今回この場で執り行いましょう。
テーマは
です。
これまでと同様、表記順は『【アーティスト名】 / 【リリース名】 [【サークル(レーベル)名】]』でテクノ的オススメを挙げていきます。
前回『M3-2018春』特集はコチラ、
それより以前の特集はコチラになります。
まずはコチラ。ここ数回のM3に於いては欠かさず新譜を用意しているHomma Honganji氏のアルバム。
相変わらず海外レーベルからのリリースも好調に継続している中、全曲エクスクルーシヴ音源と云うのが驚きです。
メインフィールドであるハードグルーヴのテイストは前面に押し出しつつも、更に時代を遡ったかのような90年代トライバルテクノそのまんまの曲とかあったりしてニヤリとさせてくれます。
個人的な好みは裏打ち+ディレイのメインリフにファットなリズムが印象的な7曲目、螢。
前作、前々作はBandcampで配信していたのですが、本作はまだの様子。
代わりに、夏頃にしれっとこんなものがリリースされていました。
Honganji’s Ambition | Homma Honganji
アートワークと一聴してすぐ分かる通り信長の野望 全国版ネタ。まさか過ぎます。
そしてほんのり哀愁漂うメロディーとファンキーな4つ打ちリズムがメチャクチャ相性良い。
ネタモノとして伝わることはなくても使いたくなる曲ですね。
ワダマサオ氏によるソロテクノプロジェクト、CrazyRomanticの新譜。
自前で通信販売も行っている他、この界隈では珍しくbeatportやJuno Downloadにも販売経路を持っており、更にはディスクユニオンやタワーレコードでも販売中なので、入手はかなり容易と言えるでしょう。
メロディーものからハード系まで幅広く手掛けており、氏が影響を受けたとされる90年代テクノの良い意味で雑多な感じが伝わってくる作品です。
個人的には5曲目のSummer Sunshin SampleがKAGAMIライクなフィルター使いまくりのファンキーなトラックに仕上がっていて好みです。
ちなみにCrazyRomanticは毎月ROMANTIC TECHNOLOGYと云うパーティーを開催しており、その第50回目が今月末に控えております。
気になる出演者は今年の12月で活動休止する宣言を出しているテクノロックユニットHONDALADY、国内ほぼ唯一と言って良いノーフューチャーテクノの信奉者Primula、ショルダーキーボードでファンキーなピコピコミュージックを奏でるFQTQ等々豪華絢爛。
お時間と興味のある方は是非足をお運びください。
ACDEE、Water_Slider両氏によるハウスユニット、Groove Trek。
結成からまだ僅か1年と若手ながらハウスに留まらず、ブレイクビートやテンポの速いジャンルにも果敢に挑戦しており、作品ごとに異なるテイストを見せてくれます。
本作も1曲目であるHoney Ghostが生音系リフのジューク/フットワークと云う変化球ぶり。
5曲目のトライバル~ベースラインをフィーチャーしたCHIMERAなんかも、最近のハウスではあまり聴かないタイプに仕上がってて良い感じです。
パッケージもプラスチックパックにディスクが封入されていると云う、ちょっと変わったシロモノ。
サークルの作品としてはダウンロード版共々BOOTHにて販売されているので、いずれ本作も追加されることでしょう。
是非お手に取ってみてください。
https://soundcloud.com/groove_trek
テクノ、ハウス、アンビエントと電子音楽の根幹に当たる部分にスポットを当て、2010年から活動しているのがこのAero Finback。
中でも本作はデトロイトテクノやプログレッシヴトランスなどメロディアスな楽曲を中心にコンパイルしたアルバムになっています。
中には7拍子の綺麗系アンビエントなんかもあったりしてなかなか実験的。
加えて使用機材にハードウェアシンセが多く、それらを駆使したライブ活動も都内で展開中。
YoutubeのアカウントにKORGのElectribe MXを用いたスタジオライブの模様がアップロードされています。
(Remastering Version) KORG Electribe MX : m071124 / Aero Finback – Youtube
その他作品はBandcampのページで展開中。
フリーダウンロードの作品集もあるので入門編としてコチラをどうぞ。
ハウス~テクノシーンに於いて知らない人はいないであろう、90年代からワープハウス、ハッピーハンドバッグと云ったバウンシーでファンキーな4つ打ちで日本各地を揺らしたレジェンドDJ SHINKAWA氏。
現在はディープハウス、テックハウスを主戦場としており、シンプルながらグルーヴ感のあるトラックにスポットを当てたのがコチラの作品。
自身がDJであるユエか明確にクラブユースであることに重きを置いた作りで、しかも『あの』DJ SHINKAWA氏によるアルバム。
もっと言うとプロデュースは木村コウ氏と云う2重3重にビックリポイントが存在するシロモノです。
タイトルトラック、IN MY HOUSEに代表されるエッジの効いた音使いは以前紹介したFilterheadzに近いものがあり、実際メインストリームテクノとの相性も良いです。
尚、本作品はBOOTHにて購入可能です。
完全に余談ですが、90年代にYO-C氏やMONOBE氏らと共に行っていたハードハウス、ハードテクノ系パーティーでJumpin’と云うものがありまして、今年03月に一夜限りの復活を遂げていました。
その時のDJ SHINKAWA氏のプレイが丸々Youtubeにアップロードされているのですが、完全に当時の音源の満貫全席で胸にクるものがあります。
DJ SHINKAWA and B2B @ Jumpin’ 2018,10th March.2018, R Lounge – Youtube
最後にご紹介するのはDirty Androids氏主宰のレーベル、DA Recordingよりリリースされたディスコに焦点を当てたコンピレーションシリーズの第2作目。
Kohta Takahashi氏やTaku Inoue氏など名うてのプロデューサーが楽曲を提供していた前作を凌ぐ勢いで今作も実力者がズラリ。
勿論それに見合う形でトラックもフューチャーファンクやフィルターハウス、80年代ディスコとファンクネス一直線。
自分がこの手の音楽好きと云うのも当然あるのですが、必ずしもその道の第一人者ではないと云う参加メンバーの意外性と、その選出メンバーの腕の確かさが光る作品が1つのテーマ性を遵守していると云う辺り、本当に『ズルい』作品です。
そう云えば前回のM3レビューでC-Show氏のDISCO HEROと云う作品を紹介しましたが、アレに近いですね。
なんかディスコはこういう星の元にある音楽なのでしょうかね。
DIVERSE DIRECTやAmazonなどから購入可能です。
まだまだ取り上げたい作品は沢山ありますが、今回はこの辺りで。
毎度アイディアやクオリティにビックリさせられる作品に出会えるので嬉しいです。
海外リリース、国内リリース、それぞれに良さが存在すると思っているので今後とも絶え間なく目を光らせていきたい。
結果変なプレイをすることもありますが、よしなに。
次週11月20日は774Muzikさんが担当します。
今回はこれにて。