こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【Hardonize #41 無事終了】
先週はHardonize #41でした。
お越し頂いた方々、お聴き頂いた方々、本当にありがとうございました。
何が起こるか分からない度合いについては過去最高が予想されておりましたが、蓋を開けてみれば最早何でもアリ感が強く出ていた回でした。
テンポは一定にキープしつつもあらゆるネタモノとサウンドをごっちゃ混ぜにしたgekkoさん、
逆にテンポの垣根すら飛び越えてドラムンベース、ガバ、ファンコット、果てはSystem Of A Downまで飛び出したMck4yさん、
両者とも笑って聴けるナイスプレイでした。
個人的にはこういうパーティーが好みなもので、めちゃくちゃ楽しかったです。
して、現地で告知が出たように次回日程が決まっております。
10月29日でございます。
猛暑である現在と変わって、涼しくなっているであろう時期のハードテクノを是非お楽しみください。
ゲストについては追って公開と致します。
今気付いたんですけどM3前日ですね。
【Hardonize #41 トラックリスト】
さて、自分はこの日gekkoさんの後、Mck4yさんの前という、ゲスト2名の間を繋ぐ役を仰せつかりました。
gekkoさんからどんな曲で渡されるのか全く想像できなかったので完全に出たところ勝負になりました。
とはいえ、こういう状況は逆に楽しくなってしまうタイプなので、それがプレイ内容にも出たような気がします。
大まかにはハードグルーヴ~ハードハウス~ベースライン~速いテクノ~速いベースライン~ジャングル~テクノ、ハウス
合間合間にジャンル不定形みたいなトラックを差し込んでいるので日頃から紹介しているような変ミュージック感は出せたと思いたいですね。
全容はこちら。
ってかプレイ履歴見返したら30曲も使っていたらしく、自分でビックリしました。
No | Artist | Trackname | Link |
---|---|---|---|
01 | Homma Honganji | Shosetsu Shinzui | Beatport |
02 | F.Tek | Sonoplastic Mesure | Beatport |
03 | Almir Ljusa | Cumbia | Beatport |
04 | Wildberg | Cuba | Beatport |
05 | Lilson | Funkster | Beatport |
06 | M.I.T.A. | Saturday Night Cleaver | Beatport |
07 | Andy Naylor | Live Together (Andy Naylor Rework) | Beatport |
08 | meganeko | Echolocation | Beatport |
09 | Mufasa | You Got Too | Beatport |
10 | JoJo | No Gimmicks | Beatport |
11 | The Infamous, Skimm | Buck Up | Beatport |
12 | Carl Nunes feat. Zwart-Wit | Cabron | Beatport |
13 | Fuma no KTR, WAZGOGG (feat. nns & kkn) | PockeTrance | YouTube |
14 | Rawtek, Sihk | Gabber! At The Disco | Beatport |
15 | OTIRA | It’s Time For Tekno | Beatport |
16 | ClariS | カラフル (maon remix) | 試聴なし |
17 | Boris S. | It’s A Trap | Beatport |
18 | Quintino | Carnival | Beatport |
19 | Wuki | Popcorn Man | Beatport |
20 | Mighty Mark (feat. Ernest Third) | Chance Right Now (Big Dope P Remix) | Beatport |
21 | Utada Hikaru | Travelling (Kokushimusou No Future House Mix) | SoundCloud |
22 | WE ROB RAVE | ALMODOVO | bandcamp |
23 | Da Hool | Meet Her at the Love Parade (Slick Shoota Remix) | bandcamp |
24 | Acen | Trip To The Moon Pt.1 (Danny Byrd remix) | Beatport |
25 | Neve | Swheat | Beatport |
26 | Simplification | Love Forever | Beatport |
27 | Mall Grab | Love Reigns | Beatport |
28 | Inner City, Armin van Buuren | It Could Be (Genix Extended Remix) | Beatport |
29 | NORIKIYO | What Do You Want? | YouTube |
30 | X-FACTOR 7 | DON’T HATE ME NOW | YouTube |
例によって数曲かいつまんでご紹介します。
【曲紹介】
Shosetsu Shinzui (Original mix) by Homma Honganji on Beatport
我らが日本のハードグルーヴマスター、Homma Honganjiさん作品。
ぶっといベースラインと陽気なパーカッションリズムにピアノ、ブラス、コーラスによるラテンフレーズが乗った極上ハードグルーヴ。
他の追随を一切許さないファンクネスサウンドにHardonize一堂興奮しっぱなしです。
どう聴いても日本人の感性の音ではない。
Live Together (Andy Naylor Rework) by Andy Naylor on Beatport
イギリスのプロデューサーAndy Naylorによるファンキーハードハウス。
フィルターがかった裏打ちのシンセがディスコのバイブスを醸し出しており、煌びやかさよりも陽気さを纏ったバウンシーなトラック。
ちょっと前のハードハウス特集でも取り上げたナイス過ぎる逸品。
Echolocation (Original Mix) by meganeko on Beatport
スウェーデンのプロデューサーmeganekoによるベースライン。
イントロ、ブレイクは男性ボーカルの乗った感情的なブレイクス、メインパートはリリースの長いシンセを前面に出した前2小節とシンプルなリズム主体の後2小節を繰り返し、中盤ではダブステップリズムまで組み込まれたテクニカルな展開を見せるトラック。
長くない尺の中でコロコロと表情を変える面白さが◎。
Fuma no KTR × WAZGOGG – PockeTrance feat. nns, kkn 【Lyric video】 – YouTube
日本のトラックメイカーWAZGOGGがラッパーFuma no KTR、nns、kknを起用したヒップホップ。
リズムがローリングベースの4つ打ち、なのに日本語ラップが乗っているかなり珍しい曲。
前回のテクノに近いビート、テンポの日本語ラップの中でも取り上げておりましたが、この曲に関してはこの手のベースライン好きにも刺さると確信しているので、好事家の方々に於かれましてはどうか手に取って欲しい。
Gabber! At The Disco (Original Mix) by Rawtek, Sihk on Beatport
アメリカのプロデューサーRawtekとインドネシアのプロデューサーSihkによるハードダンス。
もうタイトルからして卑怯なんですが、やたらとレトロで不思議なフレーズの下を古臭いガバキックが支えているジャンル不定音楽。
本当に変だし本当に好き。
It’s Time For Tekno (Extended Mix) by Otira on Beatport
フランスのプロデューサーOtiraによる速いテクノ。
アーメンブレイクと派手なシンセサウンドからなるレイヴの臭気漂うイントロから一転、ビックリするくらい圧の強い4つ打ちリズムが飛び出すこれまた変ミュージック。
テクノのアクの強い部分を更に煮詰めたかのようなエグめの音が鳴っていてこれもずっと好きな1曲です。
当時はこれが天下無双のEDMレーベル、Dim Makからリリースされたことに驚愕したものです。
今はもう慣れました。
Carnival (Extended Mix) by Quintino on Beatport
オランダのプロデューサーQuintinoによるトラップ。
Sergio Mendes / Fanfarra (Cabua-Le-Le)ネタ、テクノ的に分かりやすく言うとCave / Street Carnivalネタのトラップです。
あの喧しいパーカッションがオーソドックスなトラップビートに乗っている違和感が堪らない曲。
ちなみに後半は4つ打ちになって更にアホっぽい展開を迎えます。
ずっとHardonizeで使いたいと思っていた1曲だったので、やっと使えて良かった。
イギリスのプロデューサーBig Dope Pによるゲットーテック。
めちゃめちゃグルーヴ感のあるベースラインにアーバンなオルガンシンセのフレーズが心地良い。
中盤以降のエディットセンスも大変良く、何よりこのサウンドの程良く肉感的な感じと、ひたすら反復するシーケンスの程良く機械的な感じが上手く合わさっているのが堪らなく好きです。
ちなみに原曲はというとスムースなブレイクビーツであり、全く異なるアレンジがされているリミックスという点も凄いところ。
Meet Her at the Love Parade (Slick Shoota Remix) | We Buy Gold
ノルウェーのプロデューサーSlick Shootaによるジューク。
原曲はかつてドイツで行われていたヨーロピアンレイヴの代表格、ラブパレードのアンセムという大ネタ。
インパクトのあるあのフレーズを最大限に使い倒しつつ、たまにリズムを4つ打ちにする遊び心もあったりと悪ノリ感強めの楽しいブートレグ。
フリーダウンロードなので是非。
Swheat (Original Mix) by Neve on Beatport
イタリアのプロデューサーNeveによるハードコア。
といっても一般的に想像される煌びやかなシンセを軸としたサウンドではなく、小気味良いハイハットとアナログ感のあるローファイなベース、4つ打ちのキックを軸としたプリミティブながら新しいスタイルの曲。
テクノやハウスといったリズムの繰り返しによるグルーヴという要素を、良い形で速いテンポに持ち込んだという点で秀逸です。
出音も非常に良くて、特に深度と空間的広がりを兼ね備えたベースの音は痺れます。
ちなみにここ数年で1番使い倒している曲です。
Hardonizeの前週に出演した静岡のパーティーでも使いました。
あっちもハードテクノのパーティーでしたけど。
It Could Be (Genix Extended Remix) by Armin van Buuren, Inner City on Beatport
イギリスのプロデューサーGenixによるテクノ。
元ネタは1988年にリリースされたハウスの大クラシック、Inner City / Good Life。
それを本人たちと世界的プロデューサー、Armin van Buurenが30年越しにリメイク、更にそれを公式にリミックスしたものがこの曲となります。
印象的なピアノフレーズはほぼそのままに、近代テクノの硬いビートがループする質実剛健なアレンジ。
使いやすさも兼ね備えているので、Mck4yさんが拾いやすいように〆る方向に持って行った感じです。
まぁ次に繋いだのヒップホップなんですけどね。
まとめ
以上、Hardonize #41プレイリストをお送りしました。
全く違う曲を線で繋いでいくのはやっぱり楽しいですね。
ちなみにプレイ終了後、ボスからは『序盤10分と終盤10分だけハードテクノのパーティーだった。』と言われました。
ここ数回の担当回でハードテクノに絞らず、色々な音楽にスポットを当て続けた伏線が回収できたかなと思っております。
ハードテクノのパーティーと謳いつつ、こういうプレイは行っていきますし曲も紹介してまいりますので引き続きよろしくお願い致します。
そんなわけで今回はここまで。
次週07月26日は774Muzikさんが担当します。
では。