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Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【774muzik編】

あけましておめでとうございます!774muzikでございます。
年末年始、皆様いかがお過ごしでしたか?
僕は12/28にコロナ発症し、年末年始きれいに隔離生活が被った結果、寝たり起きたりしてたら仕事始めになっていて、新年感の全く無い新年を迎えることとなりました。無念。

ですがまあ、抗体バリアをゲットしたと思えば症状も軽かったのでお得だったかな、というところで、2週間後に向けて体調万全でございます。

もうお分かりですね!
来たる1月21日は15週年の大Hardonize開催でございます!
是非、年始から優勝して参りましょう!

ということで本題です。
Hardonize15周年ということで、初回が開催された2008年から現在に至るまでの間の各レジデントにとってのベストトラックを紹介していく特別企画です!
題して…

Hardonizeクルーが選ぶ2008-2023オールタイム・ベスト10選 【774muzik編】

ういー!では早速参りましょう!

Yoji – Techy Techy (2008 Original Mix) [2008]

2008年といったらもうこれは絶対。
アンセムと言っていいトラックだと思いますが、初めて聴いたとき衝撃的すぎて4回前後昇天しましたね。
唯一無二かつ絶対的なカッコ良さ。今なお最高です。

Bad Boy Bill – Fast Life (Original Mix) [2009]

ハードテクノではないんですが、これもホント好きすぎる。
WIREにも登場し、その界隈でも有名なBad Boy Bill。
エレクトロハウスに寄せた作風にシフトしたトラックなんですが、エフェクティブなヴォーカルと分厚いシンセの絡み、音のオン/オフのフレージングが完璧すぎます。

Zedd – Shave It (Original Mix) [2011]

これもハードテクノではなくてEDMなんですが、テクノ寄りな音使いで、めちゃくちゃカッコいいです。
Stephane Signoreの往年のリリースにも近い扇情感もあってナイス!

Unknown – Duelo De Bongo (Original Mix) [2011]

BeatportではUnknownとなっていますが、どうやらWyrusの仕業のようですね。実にPatternsらしい音。
アッパーかつ能天気で素晴らしい。
2000年代初頭のハードテクノ感もありつつ、現在のハードグルーヴの原型のような趣もあって、とても好きな一曲です。

Arkus P., Robert Natus – Americano (New Mix) [2012]

めちゃくちゃ頭悪い感じのシュランツ。
ブレイク引っ張ってからの最後の「Go!」がホント素晴らしく頭悪い(褒め言葉)

Yanivi – Rock This Joint Feat. Bella Potchy (Original Mix) [2013]

ハードテクノじゃないですが、CMで使われてるの聴いて、もう即買いした曲。
この曲きっかけで一時期エレクトロ・スウィング方面の曲を漁ってました。
そっち系ではこの曲と並んで好きだった同時期リリースのParov Stelar – Booty Swingと迷ったけど、最初に受けたインパクトからこちらをチョイス。

Bassbottle – Insects (Original Mix) [2015]

これはとにかく擦りまくった一曲。
めちゃくちゃ出来の良いトライバルハードテクノで、リリース以降しばらくは毎プレイ使用してました。
音の重さとやかましさ、ギミック感あるショートブレイクと、本当に完成度が高いです。

Garett White – Really Funky Now (Original Mix) [2016]

最近はリリースが少し寂しいですが、2012以降のハードグルーヴシーンで間違いなくド真ん中に陣取っていたレーベルSkull Destroy。
とにかくリリースされる曲全て素晴らしかったんですが、とりわけ、この曲は最高です。
トライバル感のあるビートにかき鳴らされるピアノと女性ヴォーカルの扇情感がヤバい。ハードグルーヴの傑作ですね。

The Third – E3 (Original Mix) [2017]

突如現れた覆面プロジェクト?
往年の傑作に比肩する完成度のトライバルハードテクノで、そっち路線の曲が好きであれば間違いない。
一連のリリースのどれも素晴らしいんだけど、E3は特に好きです。

Wade – Pan Jabi (Original Mix) [2022]

これはかなり最近の曲なんだけど、インパクトが激大だったのでイン(笑)

ということで、2008-2023のオールタイム・ベストということで10曲紹介させていただきました。
他にも好きな曲が沢山あって、10曲に絞るのがなかなか難しかったです。
今でも使っているトライバル系の曲が2007年リリースだったりで、2008年がテクノの分水嶺的な印象がありましたが、あらためて振り返って見ると、その時々で素晴らしい曲がありましたね。
もっと沢山の良い曲と出会っていきたいですね!

ということで本記事はここまで!
次回更新は木曜日、DJ Sangoがお送りします!
皆様、本年もよろしくお願いいたします!ではー。


Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選 【TAK666編】

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【告知1】

予てよりお伝えしておりますように、年明けに開催を予定しております次回のHardonizeは15周年超豪華回となります。


2023/1/21(sat) Hardonize #43 15th Anniversary Special | Hardonize web

ビッグフェスにも引っ張りだこのBUDDHAHOUSEさん、Seimeiさん、DJ Shimamuraさんというハイパー腕利きゲスト3組を迎え、フライヤーデザインも担当して頂いたアニバーサリーにはお馴染みのcodaさんもVJに加え、
サウンド、ビジュアル共に死角なしのラインナップ、且つ15年変わらず信頼を置いている良質な音響環境でハードテクノの魅力を存分にお伝えします。

日付は来年2023年の01月21日。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。

尚、入場規制時はPASSMARKETで予約を行って頂いた方を優先とします。
まだ予約がお済みでない方は以下のフォームよりご申請頂けますと安心してご入場頂けます。
是非ご利用ください。

Hardonize #43 15th Anniversary Special in東京 – パスマーケット

【告知2】

Hardonizeの開催地として日頃お世話になっている早稲田茶箱が、今年もカウントダウンパーティーを行います。
ありがたいことに例年に引き続き出演です。
yudukiボスも一緒です。


茶箱2023New Year Countdown Party – TwiPla

リンク先を見ると分かりますが1人だけフザけたアー写を送ってしまい、非常に肩身が狭いです。
古くからこのハコに縁のある先輩方から中堅、若手までバラエティに富んだ出演陣がどうやって年を越すのか、新年を迎えるのか、はたまたそれらは叶わないのか、とても楽しみです。
ちなみに何かメシ作って持って行くかもしれません。

皆さんで茶箱の20周年をお祝いしましょう。
そして年が明けた瞬間に東京麺珍亭本舗に行くのです。

【今回のお題】

さて、先週よりレジデントが今年のハードテクノというテーマに絞り、それぞれオススメの10曲を選出して紹介するHardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選を掲載しており、最後にワタクシTAK666が担当致します。
これまでの掲載はコチラ。

Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選 【774muzik編】

Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選 【774muzik編】
Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選 【Sango編】

Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選 【Sango編】
Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選 【yuduki編】

Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選 【yuduki編】

同じハードテクノといえど、やはり各々の趣向がしっかり出ていますね。
ちなみに今のところ曲被りは2曲だけ。
去年はもうちょいあったような気がしたのですが、今年はリリースも多かったので結果的にバラけたということでしょうか。
だとしたらとても喜ばしいことです。
尚、そのうち1曲は僕も選出しております。勿論、アレです。

前置きもそこそこに早速お送りします、

Hardonizeクルーが選ぶ
2022年のハードテクノ10選
【TAK666編】

いってみましょう。

【曲紹介】

Miami House Party / Midnight Pizza

Midnight Pizza (Extended Mix) by Miami House Party on Beatport

イギリスのプロデューサーMiami House Partyによるディスコ
今年09月に公開したディスコ特集でも取り上げました。
強烈なディスコフレーズと厚みのあるベースラインによるド派手且つファンキーなトラック。
リリース元がハードハウスの総本山として名高いTidy Traxのサブレーベル、Untidyであることも相まってかなり個人的にインパクトがありました。

Homma Honganji / TV Detectives Club

TV Detectives Club (Original Mix) by Homma Honganji on Beatport

我らが日本のプロデューサーHomma Honganjiによるハードグルーヴ
端的に言うと、ありえないトラック。
昭和末期のバラエティ番組テレビ探偵団のオープニングをまるっとサンプリングしたトラック。
なにその発想!?
リリース元はOmega DriveMr. Rogといったハードグルーヴシーンのベテランアーティストが中心となって今年設立されたレーベル、Not Answer For This
何でそんなシーンの最前線に立つ海外レーベルに提供しようと思ったの!?
何よりネタ元のファンク感を活かすようなパーカッションリズム、ボトムの作り込みは間違いなくハードグルーヴを牽引するトップクリエイターのそれ。
スキルの無駄遣い過ぎない!?

総じてツッコミどころが多過ぎるリリースでした。
文句なしの選出です。

尚、この曲は今回の2022年のハードテクノ10選に於いて774muzikさん、及びSangoさんも取り上げており、Hardonizeレジデントの4人中3人が選出したことになります。
こんなに満場一致の評価を得た曲は相当稀で、15年前の初回のHardonizeにてJoey Beltram / The Start It Upが3回かかったエピソードに比肩するのではないでしょうか。
言い換えると、レジデントがこぞって支持した15年越しのトラックがこれという・・・これでいいのかHardonize!そしてHomma Honganji!!いや、彼はこのままでいい!!!

Alt8 / Cairo At Night

Cairo At Night (Original Mix) by Alt8 on Beatport

アイルランドのプロデューサーAlt8によるハードミニマル
異様に疾走感のあるリズムの上にアラブ感のある笛の音が乗ったスーパー変ミュージック。
メインフレーズといい、変な刻みのリフといい、笑わせにきてるとしか思えない。
今年リリースされたハードミニマルの中でブッちぎりにフザけた曲だと思う。
大好き。

Mr. Flick / Digital Funk

Digital Funk (Original Mix) by Mr. Flick on Beatport

アメリカのプロデューサーMr. Flickによるハードミニマル
ローファイな裏打ちベースと随所に差し込まれたフーバーがハードハウスを彷彿とさせる一方、リズムの強度は紛れもなくハードミニマルというハイブリッドさが特徴。
ストイックかと言われたらそうでもなく、フザけている印象もない、地味とも派手とも言えない絶妙なバランス、かといってこれがメインストリームかと問われたら絶対違うと言えるトラック。
ベースラインと相性良さそうな感じもしますね。

Laura May / Diosa Del Fuego

Diosa Del Fuego (Extended Mix) by Laura May on Beatport

イギリスのプロデューサーLaura Mayによるテックトランス
今年09月に公開したテックトランス特集でも取り上げました。
重厚感漂うリズムに残響を伴った隙間のあるシンセが妖しさを醸しているハードなスタイル。
しかし何といっても1番の特徴は生っぽいトライバルリズムが時折差し込まれること。
特にそれが前面に現れたブレイクのパートはかなり呪術的な雰囲気が漂っており、サイバネティックなサウンドとオリエンタルなドラムが同居しているのが個人的にツボでした。
今年結構使った気がします。

Riotbot / Industrial Sunrise

Industrial Sunrise (Original Mix) by Riotbot on Beatport

フィンランドのプロデューサーRiotbotによるインダストリアル
前回公開したインダストリアル特集でも取り上げました。
もっと言うとRiotbotの曲は昨年のハードテクノ10選でも取り上げておりますが、いやはや今年も凄かったなという印象です。

・速いテンポ
・歪んだ硬いキック
・高密度のリズム
・非4つ打ち
・エモーショナルなシンセ群
これが1曲に詰まった濃密なインダストリアル

Andy Naylor / Live Together (Andy Naylor Rework)

Live Together (Andy Naylor Rework) by Andy Naylor on Beatport

イギリスのプロデューサーAndy Naylorによるファンキーハードハウス
今年03月に公開したハードハウス特集でも取り上げました。
リフ、リズム共に跳ね系のサウンドが用いられたストレートなハードハウスですが、ブレイク以降に展開されるレトロなディスコ風味のリフが聴いてて楽しい。
ファンキーでアップリフティングなのに、ほんの少しだけ物憂げという辺りも好みのポイントです。

Rawtek, Psycho Boys Club / Come Closer

Come Closer (Original Mix) by Rawtek, Psycho Boys Club on Beatport

アメリカのプロデューサーRawtekと、デンマーク出身のStoltenhoffとアメリカ出身のJuyen SebulbaによるプロデューサーユニットPsycho Boys Clubによるディスコ
今年09月に公開したディスコ特集でも取り上げました。
フィルターのかかったカッティングギターによるメインフレーズ、アンニュイな男性ボーカルと細かくエディットされたボイスサンプルやシンセなど、とにかくウワモノが豪勢。
ただ、前半のリズムがハウスらしいグルーヴ重視のものである一方、後半のリズムがハードミニマルばりの強度を誇っており、この対比がとにかく強烈です。
ジャンルの垣根を越えて新しい音楽を生み出そうとするBarong Familyスピリットここにありという感じでめちゃくちゃ好きなトラック。

Beat Jugglers Feat. Mc Evenson Allen / Vibezin (Sterling Moss Pure Vibes Extended Vinyl Remix)

Vibezin (Sterling Moss Pure Vibes Extended Vinyl Remix) | Beat Jugglers Feat. Mc Evenson Allen | Flatlife Records

イギリスのプロデューサーSterling Mossによるハードアシッド
レイヴマインドむき出しのM1ピアノ、オーセンティックなブレイクビーツ、ラガMC、ダブサイレンなど様々なサウンドを内包した上でアグレッシヴなアシッドシンセが跳梁跋扈するバリアレックなスタイル。
当連載でちょいちょいレゲエハードアシッドが融合したスタイルを取り上げておりましたが、この曲は更にその1歩先を行った印象です。
一般的なハードテクノと同じテンポ帯なのも個人的にはありがたいですね。

ちなみに原曲もめちゃくちゃ良い。
Beat Jugglersはイギリスの5人組バンドで、その内訳は1DJ、2ピアノ、1サックス、1ヴォーカルという異色の構成。
このVibezinも収録されている昨年リリースされたアルバム、Beat Jugglers Are Out Outテクノトランスハードコアドラムンベースレゲエなどが混然一体となったトラックが多く、レイヴのポジティブなバイブスに満ち溢れています。
大推薦。

Modea / Shine

Shine (Original Mix) by Modea on Beatport

アイルランドのプロデューサーModeaによるテクノ
今年08月に公開した泣ける/哀愁漂うメロディーのテクノ特集でも取り上げました。
芯のあるテクノのボトムにうっすらと重ねられたブレイクビーツのリズム、トランスを彷彿とさせるサウンドのリフが拍を強調したEDMの打ち方で鳴らされているなど、これもあらゆるジャンルの面影が見える曲です。
このように複雑なコンテクストを持ちながらも曲の雰囲気がエモーショナル寄りであるあたり、最近の曲だなぁと感じましたね。

【まとめ】

以上、Hardonizeクルーが選ぶ2022年のハードテクノ10選 【TAK666編】をお送りしました。
やっぱり変なウワモノの曲選びがち、というのはそれとして、今年は去年以上に様々なジャンルとクロスオーバーする曲が出てきたなという印象を受けました。
それこそ最後に取り上げたModea / ShineなんかはテクノからEDMに対してアプローチをかけているようにも聴こえましたし、
少なからず対立構造のように扱われていた両ジャンルが接近していることを示しているかのようでした。
長らく大きな動きのなかったテクノに於ける新しいスタイル、ひいてはサブジャンル誕生の芽吹きになるかもしれないと思うと個人的にはとてもワクワクしますし、来年以降もこうした変ミュージックを愛で、プレイしていこうと思います。

そんなわけで今回はここまで。

そして2022年のHardonize Blogの更新は本日が最後となります。
次回は年明け01月10日に774Muzikさんが担当。
そして01月21日はHardonize #43 15th Anniversary Specialをよろしくお願い致します。

良いお年をお迎えください。
では。

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