今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2017/05/09

さあ火曜日だよ!
Hardonizeレジデントが推しトラックをご紹介していくこの企画、本日は私774muzikめがお務めさせていただきます。

前回はルーツミュージックであるところのMix Up Vol.2収録曲をご紹介させていただいたところですが、今回は第2のルーツともいえる、2000年代初頭、2000~2005年辺りのお勧めを推したいと思います。
と、いいますのが、僕のDJデビューは2005年6月19日に開催されたCosmosmithというイベントなんですが、その頃(正確にはもう少し前なんだけど)、Hertzを始めとするスウェーデン勢の勢いは凄まじいものがありまして、まさにファンキーハードテクノの全盛期といっても過言ではなかったわけです。
ちょうどこの辺りは僕がDJに興味を持ち、レコードを買い漁り始めた時期と一致しておりまして、この時期のリリースにはやはり絶大な思い入れがあります。
と、いうわけで、今回はそこら辺りをテーマといたしました。

Hertz, Tobias Von Hofsten – East [Original Mix]

この時期のリリースを語るにHertzは外せないでしょう、ということで。
そう、このズンドコさだよ!これ!
SWAYはカラーヴァイナルもちょいちょい出してて、これがまたテンション上がるんだこれが。

Monika Kruse – Latin Lovers [Voodooamt Remix]

何を今更、という感もありますが、ヤバイでしょ?ね?
全体の音の作りはオリジナルよりこっちのRemixの方が好きなんだけど、唯一、オリジナルはブレイクでヴォーカルだけになるのに対して、こっちは低音帯が残るのだけが少し残念。

Tim Track – Track it back [Hertz Mix]

うん、またSWAYなんだ、すまない。
唸るベースにディスコサンプリング、ズンドコいリズム。
最高でないはずがあろうか(いやない)
何回聴いてもクソかっこいいな…

Marco Bailey – Modulo [Original Mix]

ハードだった時代のマルコ・ベイリー。
最高だったんだよ…
とりわけ、この曲は大好きだったなぁ

Titanium – Tuxedo [Patrik Skoog Remix]

最高…最高だよ…
たしかデビュー戦でも使ったし、それ以降も好んで使ってた。
ブレイクが明けるところの徐々にテンション上がる感じが最高に好みだった。
今聴いてもヤバい!

ということで、今回はここまで。
次回はDJ Sangoがお送りします!では!


今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2017/05/04

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

201705_M3
先週は同人音楽即売会M3に行って参りまして、その釣果がこちらになります。
同人音楽と云うものについては今年頭に書いた記事でも取り上げておりまして、ざっくり説明するならば『様々なジャンルを含むインディーズ流通の音楽』です。
従って収穫物にはテクノ以外も含まれているのですが、概ね1日でこれくらいワタクシのライブラリーが増える日が年に数回ございます。
そんなわけで今回のテーマは

『M3-2017春』で買った新譜同人テクノ

です。
DJユースなものから同人音楽らしい面白いものまで、国内にはまだまだこんなクリエイターがいるんだなと云うことが伝われば幸いです。
前置きもそこそこに早速いってみましょう。
※表記順は『【アーティスト名】 / 【リリース名】 [【サークル(レーベル)名】]』です。

本間本願寺 / 源氏香 [ビッグファイア]


国内ハードグルーヴのオリジネイターと言ったら間違いなくこの人、海外レーベルからもバシバシリリースを飛ばしているHomma Honganji氏の初のフルアルバム。
10曲通してファンキーなハードテクノと云うのは(本人も言ってましたが)同人即売会史上初。と云うより国内作品の括りでも初なんじゃないでしょうか。
bandcampで配信されたトラックをメインにやや危ないネタものも交えた収録内容となっており、バッチリDJで使える1枚となっております。
個人的オススメはシンプルなボトムにスペーシーなシンセが乗った4曲目、『夕顔』。
ビッグファイア:http://bigfire.info/

bassmicrobe / exception EP [秋葉原重工]


Hardonizeとも度々コラボレーションを行ったりして大変お世話になっているパーティー、『秋葉原重工』のレーベルとしての新作がコチラ。
EDM、ベースミュージックから速いのまで多様なスタイルをお持ちのbassmicrobe氏によるテクノEP。
重たい、ストイックな感じの音楽が好きな方が好きそうだなと思う一方、氏のオールジャンルに裏打ちされた遊び心も見え隠れする面白さがあります。
個人的オススメは若干トライバルなボトムの上でリフがコロコロ変わる4曲目、『diverge』。
ちなみに購入者特典として追加で3曲ダウンロードできるようになっており、そちらは異様にアシッドシンセを強調したものが集まっております。
秋葉原重工:http://www.ahiweb.info/

Philce / RODEO [exbit trax]


ハードテクノとも親和性の高いアップリフティングな4つ打ちダンスミュージック、ハードダンス。
Philce氏はその音楽に於いてかなり自由奔放に、様々な音を取り入れた楽曲を作る印象がありますが、それを満天下に示す形でリリースしたのがこのソロアルバム。
大箱の煌びやかな照明の中に映えるド派手なシンセが手を変え品を変え打ち鳴らされたトラックの数々はピークタイムにうってつけ。
個人的オススメはジャズっぽいピアノ旋律の後、急に下品なベースが炸裂する8曲目、『The Sight』。
ちなみに本作は2枚組となっており、DISC2はexbit trax及び周辺アーティストによるリミックスが詰め込まれています。
exbit trax:http://exbittrax.jimdo.com/

ゴエモンインパクト / からくりテクノ道中 [YTR RECORDS]


この雑コラ感あるジャケットや文字列だけ見ると誰だこいつらはとなるのも無理ありません。
実態はnadeco氏とRedOgre(Bound Round)氏のユニットで、リリースとしては本作が初ですが、最近この名義でパーティーにちょくちょく出演してたりもします。
両者共活動母体はハードコアですがHardonizeへ出演して頂いたこともある程ハードテクノにも造詣が深く、それがこういった形で世に出るのは嬉しいことです。
ハードグルーヴあり、アシッドあり、インダストリアルありと少ない曲数ながら実験意欲溢れる1枚。
個人的オススメはパーカッションと声ネタのループがファンキーな5曲目、『Into the Roil』。
YTR RECORDS:http://ytrrecords.blog51.fc2.com/

Kouki Izumi / Multiway Transport EP [technoA]


東方×テクノを掲げてもう10年選手、『リズムしか鳴ってない、よく分からない音楽を作っています。』とはKouki Izumi氏本人の弁。
M3ではオリジナル作品をリリースしており、今回の新作がコチラになります。
徹底的に削ぎ落とされたテクノ、ミニマルが氏の主戦場であり、それで6時間のDJとか平気でこなすストイックな嗜好の持ち主。それが音にもバッチリ反映されている印象を受けます。
個人的オススメは複雑なリズムとスチーム的音使いで無機質さが際立つ2曲目、『Multiway Transport』。
technoA:http://technoa.info/

TUSA / SAKURA [circumstance]


以前の記事でも紹介させて頂いたリスニングとしても機能するテクノ、エレクトロニカをリリースしているcircumstance。そこに所属するTUSA氏のEPがこちらになります。
試聴はタイトルトラック1曲しか上がっておりませんが、実際は3曲入り。
で、聴いて頂くと分かると思うのですが、どことなくゴアトランスっぽい独特のメロディーを軸としています。
スネアの打ち鳴らし方とかもこの手のテクノが枝分かれする前の90年代感あって懐かしさを感じさせますね。今尚こういった作品が生まれるのも同人音楽の魅力です。
個人的オススメはプログレッシブトランス的なロングスケールのコードが並走するシンセによって奏でられる3曲目、『Techno Works』。
circumstance:http://www.circumstanceinc.com/

ひとまず6作品ガガッと挙げてみましたが如何だったでしょうか?
勿論これらは今回購入したうちの一部ですのでまだまだ紹介したい作品はたくさんあります。
上で挙げたのは全て新譜なので旧譜もそうですし、あと前も言いましたがテクノ以外もやりたいですね。
トランスとか、エレクトロニカとかEDMとか・・・どうでしょうかボス?

次週05月09日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。