今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2017/06/06

こんばんはー!
はい、こんばんは。774muzikです。
前回のTAK君の更新がサイケ回で、初めて出会った頃、すなわち僕らの共通項であるところのRe:(Response)の思い出がなんやらかんやらして、ノスタルジックな感じになったぞ!
Re:(Response)というのは、かつて茶箱で開催されていた先鋭的イベントで・・・まぁ、詳しくはググってくれ!

さて、それでは本日の本題に入・・・る前に、皆さまもう既にご承知のところとは思いますが、敢えて言おう、次回Hardonizeは7月8日であると!
今回も熱くてヤバくて間違いないハードなグルッヴーでガッツンガッツンいわしていく所存なので、スケジュールにダイレクトで生で挿入お願いします!!

ここ最近は温故的なところを推していたので、今回は知新的な方面でいきたいと思います!
ニューリリースもチェックしてないわけじゃないんやで!

Matt Krilert, Digital Knecht – Old Mate [Homma Honganji Remix]

うむ、最早多くは語るまい。
我らが本間本願寺先生によるRemixワーク。
骨太なリズムにディスコサンプルが絡む即戦力のピークタイムチューン。
激ヤバ鬼マスト。買いましょう。

Smull – Duwap [Original Mix]

nice tribal.
リズム隊の小気味よさ!重すぎず、軽すぎず丁度いい塩梅。これはカッコいい。
これから夏に向かってトライバル需要高まってくるんで買いですね。

Cristian Mhuler – Moons [Original Mix]

シャキシャキしたリズムに、謎のボイスサンプルが絡む爽快トラック。
若干ディスコっぽさもあるけど、派手すぎず使いやすそう。

Sandro M., Wildberg – Yeke Yeke [Original Mix]

Mory Kanté – yeke yekeネタ。
割とテクノで使われる定番的なネタではあるんだけど、トラック自体がしっかりしててよい感じ。

というわけで、7月8日、よろしくお願いします!

次回更新はDJ Sangoがお送りします!では!


今週のオススメハードテクノ – Resident’s Recommend 2017/06/01

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

一昨日のYudukiボスの記事の通り、次回Hardonizeは07月08日に早稲田茶箱にて執り行われます。
ゲストの発表はまだですが、相当の硬い音を打ち鳴らす方々に出演を依頼しております。
時期的に夏!ってコトで陽気なトラックが飛び出すのか、ボスの言うところのソリッドなグルーヴが展開されるのか、乞うご期待。

ちなみにその1週間前の07月01日及び02日にはワタクシ20代最後のロングアワーズと云うものが予定されておりまして。
#20代最後のロングアワーズ
タイトル通り、この開催日が20代最後の週末なので、つまるところ次回のHardonizeが30代最初のパーティーでございます。
一方で今年30代から卒業するHardonizeレジデントもいらっしゃ(以下検閲)

話を変えましょう。
ワタクシ以外のHardonizeレジデントはDJデビュー当初からテクノをプレイし続け今に至る方々ですが、ワタクシの場合はサイケデリックトランスがDJの入り口でした。
テクノも聴くようになったのは774muzikさんのお導きもあってのことだったりしますが、実はサイケデリックトランスの中にもテクノっぽいカテゴリーが存在します。
予てより挙げているアシッドテクノなんかも丁度両者の中間に位置しますが、主体はサイケでありながらテクノのミニマル感や無機質さを引き継いだ音楽と云うのもそれはそれで独特なもので。
当時はテクノが何なのか分かっていなかったので『ああこんなジャンルもあるんだな。』程度の認識しか持てませんでしたが、改めて聴き直した結果、Hardonizeで取り上げても良いんじゃないかと脳内会議で可決された次第でございます。
そんなワケでご紹介するのはコチラ。

【X-Dream】

x-dream

http://www.x-dream.org
https://www.facebook.com/x.dream.music

Marcus Christopher MaichelとJan Mullerによる2人組ユニット、フロム・ドイツ。
元はサウンドエンジニアとテクノ、レゲエのミュージシャンだった2人ですが、JanがMarcusのコンピューターを修理したことで1889年に意気投合、そこからセッションをこなすようになったのが結成の切欠だそうです。
デビュー作は1993年、つまりヨーロッパを席巻していたオールドスクール・レイヴからトランスと云う新しいジャンルが生まれようとしている真っ只中です。
『Trip To Trancesylvania』と名付けられたそのアルバムはまだトランスが成熟しきっていない時期であったにも関わらず、神秘的でロングスケールのメロディーとアシッドシンセの快楽的な面を強く押し出したトラックの数々は後にゴアトランス、サイケデリックトランスと呼ばれる音楽のまさに原型でした。
この後のゴアトランスの発展における屋台骨としてX-Dreamと云うアーティストが認知された切欠と言えるでしょう。

X-Dreamの最も名高い作品として挙げられるのは1998年にリリースされた『Radio』と云うアルバムです。
この作品に於いて彼らはゴアトランスの代名詞とも言えるメロディーを、よりダークでインダストリアルな方向に洗練させました。
その手法はまさしくテクノ的であり、その後の作品もゴアやサイケの音色を保ったまま更にミニマルな展開に傾注したものが多く見受けられます。
今でこそ数多くあるサイケデリックトランスのカテゴリーの1つとしてこのようなミニマル・サイケデリックトランスと云うのは浸透しておりますが、当時としては形容する用語が全くなく、唯一無二の存在感を放っておりました。
先述のゴアトランスの基礎を築いたこともそうですが、最早彼らの通った道の後に時代が追いかけてくるような気さえしてしまいます。
不倒の前衛精神から繰り出される音はジャンルの枠を超えて多くのリスナー、DJ、そしてクリエイターにとって新鮮なものとして映ることでしょう。

そんなX-Dreamのオススメはこちら。

X-Dream / Universal Chaos


先の『Radio』を受けてよりテクノ色を前面に出した曲がコチラ。2002年リリース。

X-Dream / Insanity


Solstice Musicと言えば老舗のサイケデリックトランスレーベルですが、これが収録されているコンピレーションはテクノに焦点を当てた珍しいもの。
Thomas P HeckmannとかCJ Bollandも参加してる一方でゴアトランスのレジェンドJuno Reactorも名を連ねてる辺り、ちょっと凄い1枚。

X-Dream / Move And Proceed


レースゲーム『Gran Turismo 4』の公式コンピレーションに収録された曲。
追走されてるかのようなシンセが格好良いんですがゲーム中に聴くとむしろ焦って操作ミスしてしまいそうです。

X-Dream / We Interface


暫定最新アルバム『We Interface』より。
ちなみに10年程前、Sangoさんと初めて共演した時に僕が最初にかけた曲だったりします。覚えてないですよねー。

X-Dream / Outfiled


Boshke Beats Recordsと云う生粋のダークミニマルレーベルに所属した時のトラック。
プログレっぽい雰囲気を醸しつつもレーベルカラーを損なわない渋いグルーヴに仕上がっているのは流石。

ちなみに最近はライブを活動のメインとしており、(つい先週来日しておりました。)アルバムとしては2007年以降リリースが無かった彼らですが、つい先日新作発表のアナウンスがされました。(該当記事)
どうやらリミックスアルバムのようでShpongle、Astral Projection、Eat Static、日本からはJoujouka等相当たる面子の楽曲が収録予定となっております。
サイケ、テクノ、プログレ、アンビエント、色々聴けそうですし、何よりこの孤高のサウンドがどう調理されるのか興味深いです。楽しみ。

次週06月06日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。
(なんかワタクシが次回担当した方が良かったんじゃないかと思う日付ですね。)