こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
来年01月29日に行われる次回Hardonize#40のインフォメーションが先程公開となりました。
ゲストにHardonize最多出演のMorphonicsさんと、個人的にはカレーメイツであるREV-TUNEさんを招き、めでたい感じに6時間執り行います。
いつもの茶箱で皆様のお越しをお待ちしております。
【近況】
過去Hardonizeにもご出演頂いたKAN TAKAHIKOさんがホストを務めるインターネットラジオ局block.fmの番組BLOCK STEPPERの昨日12月22日の回にて当Hardonizeのブログをご紹介頂きました。
うわい、ありがとうございます。
ゲスト出演されたSeimeiさんは頻繁にご覧頂いているようでレジデント一同身が引き締まります。
内容としてはSeimeiさんのアルバム、A Diary From The Crossingのリリースに合わせ、収録曲や制作話にスポットを当てておりました。
このアルバムは特にyudukiボスが頻繁に言及するほどゾッコンである通り、2000年代の楽しい感じのテクノを彷彿とさせる楽曲が多く収録されております。
なのでこの日プレイされた曲も往年のテクノアンセムが多く、『本当に2021年に全世界に向けて発信されているラジオの内容か?』と思ってしまう1時間でした。
Player / RevampからのBryan Zentz / D-Clashとか、Killa Productions / Good Life (Re-Edit)からのCave / Street Carnivalとか堂々と繋ぐ辺り、マジでこの人ら肝が座っている。
そりゃー前回の記事で触れたようにSeimeiさんが主宰しているパーティーLost Memoriesに於いてTAKAMIさんと顔を合わせては『あいつらヤベー!』って言い合う瞬間も発生しますわ。
といったこの日の放送は下記リンクより遡って聴くことができますので是非。
BLOCK STEPPER | block.fm
関係ないですけど以前1回この番組に単体で出させて貰ったのは良い思い出です。
【今回のお題】
さて、先週よりレジデントが今年のハードテクノというテーマに絞り、それぞれオススメの10曲を選出して紹介するHardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選を掲載しており、最後にワタクシTAK666が担当致します。
これまでの掲載はコチラ。
Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選 【774muzik編】
Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選 【Sango編】
Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選 【yuduki編】
こうして見ると各々DJプレイから滲み出る特色が見えるので『分かるわー。』と思いながら拝見しております。
既に3人の間で被っている曲が3つあったり、何なら僕とSangoさんの間で2曲被りがあるのでこの5曲がHardonize的オススメ5選という感じでしょうか。
この5曲に関しては最後に載せましょうかね。
前置きもそこそこに早速お送りします、
Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選
【TAK666編】
いってみましょう。
【曲紹介】
Tenzella / Santiago
Santiago (Original Mix) by Tenzella on Beatport
イギリスのプロデューサーTenzellaによるハードグルーヴ。
深いベースとチャカポコしたパーカッションリズムの上にテクノではあまり用いられないバルカン的管楽器のサウンドが乗った異形トラック。
ウワモノの脱力感とリズムの前のめり感が奇跡的なバランスで同居しています。
アングラ色強めのサウンドが好きな方に是非。
Are:gone / Koi No Yokan
Koi No Yokan (Original Mix) by Are:gone on Beatport
キューバのプロデューサーAre:goneによるハードテクノ。
同じく変態ウワモノ使い系。
インダストリアルに踏み込んだ硬いリズムの上に言語不明の奉神御詠歌みたいな不穏な民謡が乗ったトラック。
この曲調で何でタイトルがこうなっているのかもさっぱり分からないし、リリースされてからとにかくずっとインパクトに残り続けた曲です。
Schizoofr3nik / Tribal
Tribal (Original Mix) by Schizoofr3nik on Beatport
スペインのプロデューサーSchizoofr3nikによるハードトライバル。
ここ数年のハードテクノではすっかり鳴りを潜めていた激アグレッシヴな金物パーカッション連打もの。
しかもリリース元がEnergy Hard Espanaというどちらかというとハードダンスをメインとして活動しているレーベルということもあり、外野から重いストレート球が飛んできた感じも凄かったです。
リリース当初からSangoさんと『凄いの出てきたな。』って話をしてたのですが、そのまま今年を印象付ける曲として残り続けました。
Indecent Noise / R.A.V.E
R.A.V.E (Extended Mix) by Indecent Noise on Beatport
ポーランドのプロデューサーIndecent Noiseによるテックトランス。
タイトル通り、レイヴをテーマとしたトラックの1つで前半はオルガン、後半はスタブが炸裂するド派手なトラック。
レイヴサウンドをサンプリングしたトラックはどのジャンルに於いても1つのシーンを形成しているように思えますが、推進力のあるボトムと噛み合った爆発力という点で抜きん出ていた印象があります。
02月という早い段階でリリースされていたこともあり、今年通して使いまくった程お気に入りです。
Lethal One / Dark Side
Dark Side (Original Mix) by Lethal One on Beatport
アメリカのプロデューサーLethal Oneによるハードアシッド。
アシッドシンセでスターウォーズのインペリアルマーチを弾いてます。
それだけでインパクト満点だし、それ以上に言うことが正直ない。
それ以外の構成要素はStay Up Forever直系のストレートなハードアシッドそのものなのでとてもカッコいいのに、どうしてこんな・・・おバカを・・・。(誉め言葉)
Riotbot / Second Sight
Second Sight (Original Mix) by Riotbot on Beatport
フィンランドのプロデューサーRiotbotによるハードテクノ。
硬いビート、それもちょっと非4つ打ち混じりの偏屈リズムに主張の強いハイハット。
これだけでハードテクノの要素を満たしておりますが、更にユーフォリックなシンセが複数乗っているという点が他と大きく異なるところです。
ハードさとエモさが上手いこと両立しているトラック。
Riotbotというアーティストは2014年辺りを境にしばらく活動を休止していたのが去年からシーンにカムバック、それからというもの特大ボムを次々にリリースしている印象を受けます。
メインストリームテクノとハードミニマルの間を担う存在としてHardonize一同オススメのアーティストです。
Asquith / Hardcore ’94
Hardcore ’94 (Original Mix) by Asquith on Beatport
イギリスのプロデューサーAsquithによるテクノ。
タイトルに94と付いているものの、紛れもなく今年の作品。
上で挙げたIndecent Noise / R.A.V.Eと同様、レイヴにテーマを当てた作品ではあるものの、中身は煌びやかさとは対極の土臭い部分をフィーチャーしたもの。
ローファイ処理されたレイヴオルガンに深いベース、仕舞いにはアーメンブレイクがガシャガシャと鳴っているラフなスタイル。
異ジャンルの方にも是非聴いてもらいたい1曲。
Pavel Bibikov / Sequenced Line
Sequenced Line (Original Mix) by Pavel Bibikov on Beatport
ウクライナのプロデューサーPavel Bibikovによるメロディアスハードテクノ。
これもレイヴが1つのコンセプトになっているのですが、煌びやかさとも土臭さともつかない、言うなれば儚さというものかもしれません。
哀愁漂うレトロなシンセを軸に2000年代のテクノっぽいグルーヴ感のあるボトムが展開していく曲。
新しいのに、どこか懐かしい。
個人的に『今年光ったハードテクノのアーティストは?』と聞かれたらRiotbotとPavel Bibikovと答えたくなる1年でした。
このPavel Bibikovは他の曲もこんな感じで本当に個人的に刺さりまくりです。
Ling Ling / t5080s
Ling Ling – t5080s by freetaxler | Free Listening on SoundCloud
オーストラリアのプロデューサーLing Lingによるハードアシッド。
ピアノとギターを中心に据え、ブレイクパートからホーンの音まで入ってくるアーバン全開の音使い。
なのにアシッドシンセも乗っているという、一見アンバランスに感じるかもしれないこの組み合わせがメチャクチャ清涼感のあるトラックになっていて気持ち良い。
アシッドテクノのシーンからこういったアプローチの曲が出てくる事自体相当レアですし、何より斬新なアイディアが素晴らしく、且つフリーダウンロードというマジで褒めるところしかない曲です。
これも出会った時相当な衝撃を受けたのですが、結局現時点まで引きずりっ放しでした。
Emiliano Cassano, Nik Wel / Summer Vibes (Club Mix)
Summer Vibes (Club Mix) by Emiliano Cassano, Nik Wel on Beatport
イタリアのプロデューサーEmiliano CassanoとドイツのプロデューサーNik Welによるメロディアスハードテクノ。
重心のあるキックに厚みとグルーヴ感のあるベースラインに加え、エコー+ディレイ処理されたシンセのデトロイティッシュなサウンドは往年のTechnasiaやShin Nishimuraを彷彿とさせます。
リズムがハードな反面、ブレイクはあざとくエモいのとかも堪らないですね。
〆に相応しい1曲。
ちなみにこのEmiliano CassanoとNik Welはどちらも2019年からトラックメイカーとしてデビューしており、一見するとニューカマーかと思いきや1990年代からヨーロッパの地下クラブシーンでDJやレーベルオーナーとしてしっかりキャリアを積んでいる実力者同士。
この曲からも漂ういぶし銀な香りは経験に裏打ちされた彼らのセンスだったりするわけです。
そしてNik Welは1983年生まれなので現在38歳。
このくらいの年齢からでも楽曲制作を始められるというのは見ていて勇気を貰えますね。
まとめ
以上、Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選 【TAK666編】を当ててお送りしました。
変なウワモノの曲選びがち。ヒトクセある音楽が好きなのです。
とはいえ、キャッチ―でメロディアスな曲もそれはそれで好みでして、ここ最近のテクノにじわじわとその傾向が浸透しつつあるのは嬉しいことです。
ファンキーなテイストのものもそれなりに買ってて次点に抱えてはいたのですが、これらのインパクトにはほんの少し及ばなかったなと思ってしまったのが悔しい。
来年の話をすると鬼が笑うと言いますが、どんな鬼がかった曲と出会えるのか今から楽しみです。
はい、Re:ゼロを最近見ました。
そんなわけで今回はここまで。
そして2021年のHardonize Blogの更新は本日が最後となります。
次回は年明け01月11日に774Muzikさんが担当。
そして01月29日はHardonize#40をよろしくお願い致します。
良いお年をお迎えください。
では。
おまけ
今回含めてレジデント4人がお送りしたHardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選の中で被りが発生した5曲を以下に(勝手に)貼っておきます。
言わば、
Hardonizeが選ぶ2021年のハードテクノ5選
となります。
『ここの連中はこういうのが好きなのね。』という目でどうかひとつ。
おそらく来年以降もこういった曲を紹介したりプレイすることになると思いますので。
DJ Brutec / Funky Hipster (Homma Honganji Remix)
Funky Hipster (Homma Honganji Remix) by DJ Brutec on Beatport
選出者:774muzik, yuduki
Renato Cohen / Pontape (Coyu & Flug Remix)
Pontape (Coyu & Flug Remix) by Renato Cohen on Beatport
選出者:Sango, yuduki
Riotbot / Second Sight
Second Sight (Original Mix) by Riotbot on Beatport
選出者:Sango, TAK666
Schizoofr3nik / Tribal
Tribal (Original Mix) by Schizoofr3nik on Beatport
選出者:Sango, TAK666
Slam / Scourge
Scourge (Original Mix) by Slam on Beatport
選出者:774muzik, yuduki
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