こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【近況】
Hardonize CrewからTAKAMI pic.twitter.com/tkhrJOMqba
— ATT (@attdj) February 23, 2024
先週末は『BANK30 3rd ANNIVERSARY LAST DAY』にHardonizeクルー4人でB2B出演させて頂きました。
お誘い頂いたTAKAMIさん、ATTさん、そしてお越し頂いた皆様ありがとうございました。
yudukiボスも触れておりましたが、東京湾、そして遠くに見える高層ビル群を背負ったロケーションのフロアで終始アッパーなテクノやトランスがかかりまくっている様は大分愉快でした。
店内フロアで流れているしっとりしたハウスと比べた時の温度差も凄かったですね。
そして何より昔から見てきた先輩方のプレイを至近距離で次々見ることができたのは本当に贅沢でした。
タイミングを見誤ると大火傷しそうなアンセムトラックを1番映える瞬間にドロップする胆力、言い換えると現場力の高さが段違いで、
時に意外性のある選曲なんかも交えつつ、時間枠いっぱい使って展開のカタルシスを構成していくプレイを我々以外の5人とも提示していたように思えます。
終わった後は興奮、打ちのめされた感、もっと精進しようという前向きな気持ち、感謝、色々入り混じった感情になってました。
あと、我々4人のB2Bの機会は探っていきたいですね。
やはり4人とも微妙に趣向が異なっているので、そこをどうやって埋めてちゃんと1つの枠のプレイとして成立させるか、模索したい欲が出てきました。
何はともあれ非常に良い経験になりました。
ありがとうございました。
【告知1】
予てよりお伝えの通り、次回のHardonizeは番外編として静岡での開催となります。
ロケーションは静岡市内のハコ、静岡COA。
Funktion-Oneのスピーカーが常設された、会場規模以上のサウンドポテンシャルを持っているハコ、という意味で我らが早稲田茶箱と通ずるものがあります。
出演者については追々発表していきます。
日にちは05月18日(土曜日)、14時からとなります。
静岡COAにて皆様のご来場をお待ちしております。
【告知2】
ありがたいことに個人の出演として03月は3件ございます。
03月16日(土曜日) / ¡¡SAKE!! vol.4 at 早稲田茶箱
【告知】
??!!SAKE!! vol.4??
??3/16(Sat) 15:00?21:00
??音楽喫茶 茶箱@早稲田
??2000yen(with 1D)
??要フォーム予約DJがセレクトした音楽と日本酒を楽しめるパーティ!!SAKE!!やります!
今回は総集編的なDJ陣??
そしてなんと新政酒造(@aramasayamayu )様から協賛いただいての開催です! #SAKE0316 pic.twitter.com/wHLnqWYSOy— 12_1(トニー) / Wowl (@12_1) January 26, 2024
03月24日(日曜日) / double-think at 早稲田茶箱
【event】
『double-think』
–#DPRSDuo another layer.-
at 早稲田 音楽喫茶 茶箱???03/24(sun) 14:00-
??\2,000 (incl. 1d)
??https://t.co/9AquSutFdc>DJs
Wowl a.k.a. 12_1
TAK666
kokou
cartaxsdhizumi (DJ Set)
NikolDubYuka
trydelta (ex.tRAIN deLAY)>pop up
脳下垂体第二図画制作室 pic.twitter.com/j2AWZLzPJ4— DubYuka (@dxbyxkx) February 24, 2024
03月30日(土曜日) / 第2回 桜逢祭 at 奥多摩OKUTAMA+
第2回 桜逢祭 公式Webオープン!
出演者第1弾を公開しました!!今回は前回より1フロア増え、合計5フロア構成となります。https://t.co/Sa00WTqjn5
2024/3/30(土) 18:00
OKUTAMA+(奥多摩線 川井駅より徒歩)Passmarketによる前売りサイトも公開いたしました。https://t.co/9EizvrhWwy#桜逢祭 pic.twitter.com/BHjmm9sVeJ
— 桜逢祭 (@ouhousai) December 27, 2023
それぞれについてはまた日が迫り次第、詳細な告知を行います。
是非ご検討ください。
【今回のお題】
さて、ここ数年の新年1発目の僕の記事では正月のお年玉に因んだフリーダウンロード楽曲を取り上げる特集を行っており、今年もそれに沿った内容で執筆しておりました。
ご覧頂けておりますでしょうか?
尚、過去の記事はこちらです。
2022 (後編) / 2022 (前編) / 2021 (後編) / 2021 (前編) / 2020 (後編) / 2020 (前編) / 2019 (後編) / 2019 (前編) / 2018
今回はその続きとなる内容になります。
例年は前後編でお送りしておりましたが、今年は初の第3回目に突入です。
第1回は主にメインストリームテクノやオーソドックスなハードテクノを、
第2回はハードグルーヴやディスコといったファンクネス指数の高いものをメインに取り上げてきましたが、
フリーダウンロードの華といえばやはりブートレグだと思うワケでして、今回はインパクトに振り切った大ネタ使いのトラックにスポットを当てていきます。
定番のポップスやハウス、往年のテクノなどは元より、少し意外な元ネタも含まれております。
いつ公開停止になるか分からないアブない代物ばかりですので、早めにお持ち帰りするのが吉。
前置きもそこそこに早速お送りします、
いってみましょう。
【曲紹介】
Stream TWIENA – Face Down Ass Up by TWIENA | Listen online for free on SoundCloud
オランダのプロデューサーTWIENAによるテクノ。
元ネタはThe 2 Live Crew / Face Down Ass Up。
バウンシーで深めのベースとドライパーカッションを前面に出した割とシンプルなリズム、それユエにあのボイスサンプルがかなり目立って聴こえます。
刻み方にも特徴が現れている下品で肉感的なアレンジ。好物。
オランダのプロデューサーAnGによるテクノ。
元ネタはBeastie Boys / Intergalactic。
メインパートでは前のめりなハイハットリズムと早回しラップによる疾走感が味わえる一方、原曲のサビに当たる部分ではブレイクビートを採用しており、テクノとヒップホップの双方に対するリスペクトが感じられる曲。
明る過ぎず暗過ぎずのテンションも丁度良く、ブレイクスとの橋渡しの可能性について探ってみたくなります。
Stream Its Like That (Sport Mix) (FREE DL) by KIAN O GORMAN | Listen online for free on SoundCloud
アイルランドのプロデューサーKIAN O GORMANによるハードテクノ。
元ネタはRUN DMC / It’s Like That。
原曲でも存在感のあったクラップは本アレンジでも同様。
あの1拍目のディスコヒットやラップも据え置きなのですが、ビックリするくらい前のめりなビートに様変わりしています。
テンポ的にもハードハウスに近いビートかもしれません。
Stream BLTR – MAGIC MARIO [BLTREC001] by BLTR RECORDS | Listen online for free on SoundCloud
オーストラリアのプロデューサー同士、JA:KKとharry pのBLTR名義によるテクノ。
元ネタはゲーム、マリオシリーズに於ける無敵時間のBGM。
同ゲームのBGMやサウンドをサンプリングしたトラックというのはちらほら見受けられるのですが、全編に渡ってこのフレーズで一貫している曲というのはなかなか見かけない気がします。
手数の多い金物リズムやパーカッションを取り入れているので、ハードグルーヴと合わせて使うのが良さげ。
イギリスのプロデューサーユニットOff Recordによるテクノ。
元ネタはCrystal Waters / Gypsy Woman。
クセの少ないストレートなビートにあのピアノフレーズがどかっと乗っているので、使いやすいしインパクトあるしで即戦力間違いなしのアレンジ。
ちゃんとリズムだけのパートも用意されており、サンプリング一辺倒ではない構成である点もミソ。
実は今年01月のHardonizeで使っておりまして、ブースの周りにGypsy Woman好きとブートレグ好きがわらわらと集まってきた瞬間がありました。
Stream CJ Bolland – Camargue (Lewis Taylor Edit) by SINDEX | Listen online for free on SoundCloud
イギリスのプロデューサーLewis Taylorによるテクノ。
元ネタはCJ Bolland / Camargue。
小気味良いハイハットリズムとグルーヴ満点のベースライン、そこにユーフォリックなサンプリングフレーズが並走しているので、レトロ感と疾走感がピカイチ。
トランス~テクノの要素が共存している1990年代のバリアレックな精神性をそのまま引き継いだナイスアレンジ。
ドイツのプロデューサーUpper90によるテクノ。
元ネタはDonna Summer / I Feel Love。
こちらも前のめりなハイハットリズムで強力な推進力を確立しているアレンジ。
勿論、原曲の要といっても良いデケデケベースラインとウィスパーボーカルは余すところなく健在です。
このリズムでこの曲をサンプリングしたら、そりゃこうなるよなという、腑に落ちるという表現がしっくりくるアレンジ。
Upper90の昨年の作品だとこちらもお気に入り。
Stream BILLIE JEAN by Upper90 | Listen online for free on SoundCloud
説明の必要もないでしょうが、Michael Jackson / Billie Jeanが元ネタ。
こちらもハイハットリズムによるドライブ感が印象的ですが、ベースが完全裏打ちなので跳ね感も加わっており、よりレトロな雰囲気を形成しています。
ほぼ全編に渡ってボーカルがサンプリングされており、勢い余ってアウトロまでみっちり歌いっ放しなので、スムーズに繋ぐには一工夫必要です。
Stream Eric Prydz – Call On Me (Peetu S Remix) by Peetu S | Listen online for free on SoundCloud
フィンランドのプロデューサーPeetu Sによるテックトランス。
2000年代ハウスの定番アンセムとして名高い原曲ですが、この曲には更に元ネタがあり、1982年にリリースされたSteve Winwood / Valerieという曲がそれに当たります。
テックトランス然とした厚みのある硬いビートに、多種多様なエフェクトやフィルを織り交ぜたテクニカルなトラックが特徴的。
ロングブレイクを経た後のメインパートも爆発力満点のピークタイムチューンとなっております。
尚、試聴だと03分半しかないように見えますが、ダウンロード時はちゃんと06分あるエクステンド版が手に入りますのでDJ諸氏はご安心ください。
イタリアのプロデューサーRBXによるハードテクノ。
元ネタはDa Hool / Meet Her At The Love Parade。
最近のハードテクノとも言うべき、硬質リズムと速いテンポを採用したスタイルのトラック。
箇所によってアーメンブレイクやハードスタイルキックが聴こえたりするしっちゃかめっちゃかっぷりは原曲がテーマとしているレイヴそのものです。
Stream Aphex Twin – Xtal (Duty Paid Refix) by Neo-Fhoirfe | Listen online for free on SoundCloud
イギリスのプロデューサーDuty Paidによるテクノ。
元ネタはAphex Twin / Xtal。
原曲の儚げなフレーズと反対に、ビートはローファイで妖しさがありますが、不思議とマッチしているアレンジ。
テンポ的にハードテクノと近く、アウトロがシンセだけになるエモ展開も装備しているため、パーティーの〆にデトックス気味に流すと綺麗に纏まりそうな雰囲気があります。
変態的に細かいサブリズムには目を瞑りましょうと言っているんです。分かりましたね?
【次回】
そんなワケで今回はここまで。
同テーマの連載が今年は3回も続いた理由がお分かり頂けましたでしょうか?
フリーダウンロードといっても市販の曲と遜色ない、ものによってはそれ以上のインパクトを持つ曲が日々作られているので、今後も継続してチェックしつつ、当連載でも折を見て紹介していきます。
気に入った曲がありましたらアーティスト達に感謝と敬意を込めて持ち帰りましょう。
まだまだ紹介したい曲はあるものの、ぼちぼち新譜も紹介しないとボスがうるさそうなので、次回からは通常連載に戻ります。
次週03月05日は774Muzikさんが担当します。
では。