はいどうも、今週もHardonizeレジデントDJがおすすめのハードテクノを紹介する連載、年末恒例企画「Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選」第3回目は火曜日担当yuduki(@akuwa)がお送りいたします!今週もよろしくお願いいたします!!!
見逃した方向け、先週の記事はこちらから。
早いもんで気がつけばあと2週間もすれば2021年が終わってしまうという事実にびっくりしておりますが、2020年から続いたロングロング虚無も2021年の後半にはクラブも少しづつ、通常営業とは言えないにしろ良い状況になってきて、ちょっぴりと日常を取り戻しておりますが油断はせず対策バッチリキメて楽しんでいければ良いなと思います!
本編に行く前に、ここでお知らせです。
ということで次回Hardonize#40は2022/1/29 14:00スタート、今週末12/23にはゲスト出演者も発表になりますのでお見逃しなく!薄々感づいている方もいるかもしれませんが、知らないふりをしましょう!
ということで、色々と激動だった2021年を振り返る「買ってよかったハードテクノ」10曲はこちらからどうぞ!
Hardonizeクルーが選ぶ2021年のハードテクノ10選 【yuduki編】
3phazegenerator, Maxx Rossi / Justice EP
2021年ハードテクノで一番使ったやつはこいつ!!元々、3phazegeneratorのグログロとしたハードテクノはすごい好きだったものの直近1,2年ぐらいはいいトラックに巡り会えなかったのですが、このトラックは疾走感もさながらブレイク明け手前でしれっと挿入される、一度聞いたらしばらく耳から離れないであろう不可思議なワンフレーズのサウンドがフロアのテンションを否が応でも挙げてくれる一発でGoodでした!!!
David Oblivion / Pull Up The Poor
上で挙げた「Justice EP」に続いて使ったトラックはこちら。これも最近のハードミニマルとも相性良さそうな駆け抜けるタイプのハードテクノではあるので使用が良いのは間違いないのですが、重いビートの上に差し込まれてくるヒプノティックなシンセサウンドと反復するヴォイスサンプリングで攻め立てつつブレイクに突入、サンプリングされたヴォイスをリピートさせつつテンションを溜めて、ブレイク明けで一気にテンションを爆発的に高めていく超強烈な一発!!これマジで2021年一番インパクトに残るリリースでした。
Haze – C /Red Zone SveTec Remix
同路線3発目。完全に掘削していく土建系ハードミニマル路線。構成はひたすらシンプルながらも男性の今にも襲ってきそうなちょいと怖い感じのヴォイスサンプルを中心にストイックに淡々と展開しつつ、ひたすら駆け抜けていくツールとしてのハードミニマルの中では超優秀な一発。上で鳴っている短く繰り返していくシンセフレーズとライドシンバルの音だけでもご飯三倍いけちゃいますね。
Slam / Scourge
これでーーーーーーす!!!!ありがとうSoma Records、ありがとうSlam!!!去年もSlam「Severed」をピックアップしておりますが、2021年は更にそこからよりキツめのハードミニマル路線のリリースが多く、その中でもこのトラックはSlamの2021年リリースの方向性を決定づけているトラックだったような気がしてます。2021年はSomaからのリリースは共作が多かったんですが2021年後半リリースのPerc&Slam「Carbon Black」やSlam&Amelie Lens「Uncontrolled」など若干の違いはあるものの、同じようなかなり硬めかつ路線は同一であると思ってます。
硬さがかなり全面に押し出されてきたメインストリームとしてのハードテクノと、こういったハードミニマル回帰路線としてのハードテクノという形でサウンドの傾向が新しいものをどんどんと取り入れつつ、完全な戻り方ではなく新しく戻りつつあるのはかなり興味深いところではあるので、2022年がどういうサウンド形成になっていくのか楽しみですね。
Seimei / Minimaxima
この音のリリースが2021年にリリースされるのはかなり衝撃的だったと思うのですが、それを一番表しているのがこの曲でした。Trekkie TraxのSeimeiによるアルバム「A DIARY FROM THE CROSSING」から、シンセフレーズをリバースしてうまく聞かせてくれる流麗なサウンドとやや丸みを帯びたキックはタイトル通りTechnasiaのサブレーベルMinimaximaを彷彿とさせるリリース。Hardonizeではおなじみな「Haru-Kaze」に通じる物がある流れるようなメロディラインはなかなか最近のリリースではない感じだったので逆に新鮮に感じる方も多いハズ。この曲が収録されているアルバム自体も90s-00sを意識したようなトラックが満載で昔からテクノを聞いてきた方には勿論、最近こういったサウンドを見つけた方にもおすすめな1枚です。
Renato Cohen / Pontape Coyu & Flug Remix
2021年最後の最後にこんなの打ち込んでこられたらそりゃ選ぶでしょう!というやつです。先日のTAK666くんの特集でも有りましたが、そりゃあもうみんなPontapeは好きですからね。仕方ない。
P.A.SのリミックスとRobert Hoodのリミックスも良かったのですが、どちらかというとオリジナルのリミックスという感じではなくDrumcodeからリリースされた「Pontape 2013 Remake」のリミックスに近いこちらを苦渋の決断の上にチョイス。やっぱり個人的にはPontapeの特徴でもある、あのオリジナルの展開を生かしたこのリミックスなんじゃないかなーと言うところでした。まじでこれはしてやられましたね。
Omega Drive / Hard Power
個人的にOmega Driveの最近のリリースでよく聞くような地を這うベースラインの曲は使いにくいな、とおもってなかなか買うタイミングを見失っていたのですが、そんな中でもこのリリースだけはOmega Driveの良いところがギュッと濃縮されたハードグルーヴマナーが全面に出てきたパーカッシヴなトラックかつ、そこまで派手すぎないもののググっと盛り上げてくれるトラックで◎でした!
Almir Ljusa / Aeronautica
色々と他にもあったんですがAlmir Ljusaの2021は個人的にはこれをチョイスしました。Almir Ljusa節のパーカッシヴなハードグルーヴを思いっきり表に出てくる「ザ・トライバル・ハードグルーヴ」と感じではなく、結構派手さは抑えめにしているのですが逆にそれがピークタイムのプレイでの若干の落とし所としても、その前後の時間でも、どこで使ってもしっかりと盛り上げられるポイントで盛り上げてくれるであろう一発というのは強いなーと言う理由でした!!
Andy Bsk / Let’s Play F.Tek Remix
2021年もAndy Bskのリリースはかなり多種様々ありましたが、F.Tekリミックスのこのトラックが個人的には一番でした!!流麗かつきれいめなメロディラインが泣かせにかかってくるハードグルーヴで、こういうのに弱い自分としてはたまらないやつでした。パーティの終わりを締めくくるときにかけたい曲オブザイヤーです。明け方とかに聞いたら泣いちゃいそうになりますね。音の鳴りの良いデカい会場で聞いたら泣きバフ倍増で大号泣なやつです。
DJ Brutec / Funky Hipster Homma Honganji Remix
忖度なしでこれは今年一番使ったハードグルーヴでした。文句なし2021年のベスト・オブハードグルーヴ一等賞でしょう!!!完全に聞いた瞬間速攻でカートに突っ込んだぐらい、全体の展開もさながらキックとボトムの鳴り、リズム、メロディラインとブレイクの入り具合、そしてそのブレイクもテンションを下げすぎずに良いラインをキープしていくところから抜けて再度終盤に向けて盛り上がりをビルドアップさせていくところも全部バッチリキレイにハマった一発!!!!!!
最後に
2021年も色々と大変な年では有りましたが、来年は良くなって、更に再来年はもっと今よりも状況がよくなることを願っております。なぜなら!2023年は!我々Hardonizeにとって節目となるアニバーサリー・イヤーなので!!!色々と今から画策しております、どうぞ来年の2022年以降もHardonizeを何卒、よろしくお願いいたします。
ということで、私の年内更新は以上で終了です。
年内最終更新はTAK666くんです!