こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知】
先週行われたHardonizeにゲストとしてご出演頂きましたBishamonさんのパーティー、MANTLE Vol.3 へ出演させて頂くことになりました。
以前Hardonizeへご出演頂いたDie さんや、秋葉原重工 やTechno Alliance を通して親交のあるハードウェアでテクノを演奏するYebisu303 さんなどが出演します。
テクノ とハードコア の架け橋となる数少ないパーティー ですので是非お越しください。
【Hardonize #38 無事終了】
というわけでお越し頂いた方々、お聴き頂いた方々、本当にありがとうございました。
ハーフナンバリングを経て何とか開催できてたのは嬉しかったです。
楽しみにしていた方には本当にお待たせしましたという思いです。
その分ゲスト両名のインパクトもあり、出足からハードミニマル 全開でそこから一向にテンションが下がることなく最後までいった ことで濃密な回をお届けできたのではないでしょうか。
そのゲスト2名のプレイを軽く振り返ると、Bishamon さんはここ数年彼が通っている山奥のレイヴ感を現場に落とし込んだ感じを受けました。
序盤はエレクトロニカ 、ダウンテンポ から入って無機質なハーフステップ 、ドラムンベース からグレイエリア を経てリズム硬めのインダストリアル に推移していく玄人好みの内容。
元来ハードコア 出身とあってレイヴ サウンド多めだったのも個人的には楽しいポイントでした。
それを引き継いでブースに立ったASIN さんはやはり徹頭徹尾シュランツ 。期待通り。
時間経過と共にどんどんテンポも上がっていき、最終的にBPM190まで到達したのは過去最速だったのではないでしょうか。
延々と暴風雨のようなリズムが鳴り響く中にも多様なサウンドコラージュだったり、他ジャンルのサンプリングが用いられたりするので独特な高揚感のようなものを味わいました。
同じハードサウンドを持ち味とするプレイヤーであり、且つ出自も似ている者同士でありながらここまで別種のプレイを披露して貰えたのは眼福でした。
彼らのプレイに興味を持った方は是非彼らの出演するパーティーに足を運んでみてください。
また、期間限定ではありますが茶箱のTwitchアカウントでもこの日のプレイを再視聴することができます。
こちらも合わせて是非。
Twitch
【Hardonize #38 トラックリスト】
さて、自分はそんなゲスト2名を経てトリを任される流れでした。
前述の通り自分がブースに立った瞬間のBPMは190でして、ここからどう美しく、しかもハードテクノに寄せた上で〆るかという試練を課せられていたように感じます。
全容はこちら。
ハードコア~ドラムンベース~速いテクノ~ハードグルーヴ~メロディアスハードテクノ
No
Artist
Trackname
Link
01
Art Of Fighters
The scream of Eva (Neon Genesis Evangelion tribute)
Beatport
02
THE MAD CAPSULE MARKETS
GAGA LIFE.
Spotify
03
LAURYN HELL
ASUKA ATTACK
YouTube
04
Kokushimusou
Boss
SoundCloud
05
Rave Our Souls
Ravers Revenge (DJ K Remix)
Beatport
06
Rockwell
INeedU
Beatport
07
Mefjus & Camo & Krooked
Sidewinder
Beatport
08
Danny Byrd (feat. Ownglow)
Just a Step Away
Beatport
09
Fracture
Big up the Ladies
Beatport
10
OSHIRIJIMA
Booty Razor
Bandcamp
11
Hyroglifics
Turbo Island
Beatport
12
Orbital
Chime (Amps Juke-Out Remix)
試聴なし
13
HyperJuice
Crashed in Icy
試聴なし
14
Tomaz vs. Filterheadz
Sunshine (Lucas Deyong Rework)
SoundCloud
15
Metrakit
Berlin
Beatport
16
Csokolom
Amari Szi Amari (Andy BSK Remix)
SoundCloud
17
Monika Kruse
Latin Lovers (Eric Sneo Forward Mix)
Beatport
18
DJ Brutec
Funky Hipster (Homma Honganji Remix)
Beatport
19
—
B D Y 08 (B02)
YouTube
20
Yousuke Kaga
Nova
Spotify
21
Salbany
Behavior
Beatport
22
SHIN NISHIMURA
RAID
YouTube
23
FILTERHEADZ
ENDLESS SUMMER
YouTube
例によって数曲かいつまんでご紹介します。
【曲紹介】
01 / Art Of Fighters / The scream of Eva (Neon Genesis Evangelion tribute)
The scream of Eva (Neon Genesis Evangelion tribute) by Art Of Fighters on Beatport
イタリアのレジェンドプロデューサーArt Of Fighters によるハードコア 。
これがリリースされたのは2016年とちょっと前に当たるのですが、いやプロがこれやっちゃ駄目だろシリーズのトップクラスに位置する作品。
タイトル通りエヴァンゲリオンシリーズの劇中曲、Decisive Battle が元ネタ。
元曲のオーケストラパートとArt Of Fightersが20年間ハードコアシーンで磨き上げてきたスクリーチシンセの絡みが見事 としか形容できない1曲。
ほんの2~3ヶ月前に大いに話題になったこととしてエヴァンゲリオン完結 というトピックがあり、且つBPM190で拾うにはこれしかないと思って投入。
言うまでもないですが、Hardonizeで生粋のハードコアかけたのはこれが最初です。
10年以上パーティーを続けていると予期しないことが起こるもんですね。
06 / Rockwell / INeedU
INeedU (Original Mix) by Rockwell on Beatport
イギリスのプロデューサーRockwell によるドラムンベース 。
2014年リリースになりますが、この頃のRockwell の自由奔放且つ無敵さを象徴する曲の1つ。
ファンク、R&B直系のブラスと肌理の細かいシンセ群が4つ打ちのリズムの上で跳ねる異形のドラムンベース 。
他に同時期にリリースされたものとしてDetroit や1_2_3_4 などが挙げられますが、中でもこのINeedU も収録されているアルバム、Obsolete Medium は既存のドラムンベースの固定概念を大きく覆す独自性が強く、それでいて楽しい曲のオンパレード なので強烈にオススメです。
09 / Fracture / Big up the Ladies
Big up the Ladies (Original Mix) by Fracture on Beatport
イギリスのプロデューサーFracture によるベースライン 。
シンプルな4つ打ちにバウンシーなベースラインとレトロなシンセが印象的。
決して煌びやかではないものの、オールドスクールレイヴ の土臭い格好良さが現れている曲。
14 / Tomaz vs. Filterheadz / Sunshine (Lucas Deyong Rework)
Stream Tomaz vs. Filterheadz – Sunshine (Lucas Deyong Rework) [FREE DOWNLOAD] by Lucas Deyong Official | Listen online for free on SoundCloud
ポーランドのプロデューサーLucas Deyong によるテックトランス 。
今年入ってから使うの3回目のような気がします。
往年のテクノアンセム のフレーズを大胆に用いつつ、アレンジの結果重厚さを得たリズム は一般的なテックトランス とは大幅に異なります。
インパクト強いわ、使いやすいわでついつい手が伸びてしまう曲。
18 / DJ Brutec / Funky Hipster (Homma Honganji Remix)
Funky Hipster (Homma Honganji Remix) by DJ Brutec on Beatport
ご存知、日本から世界に誇るハードグルーヴ プロデューサー、Homma Honganji さんの最新作。
前回の新作ハードグルーヴ 紹介でも取り上げた、最近の大推薦曲。
肉厚なリズム、生音感強めのメインリフの陽気さ、時折差し込まれるブラスの存在感など、ハードグルーヴ 的に100点の内容。
21 / Salbany / Behavior
Behavior (Original mix) by Salbany on Beatport
ポルトガルのプロデューサーSalbany によるハードミニマル 。
全体的に丸みを帯びた出音の中で残響の効いたメインリフが仄かに哀愁漂う、 どこか懐かしい印象を覚える曲。
これも今年のリリースの中ではかなり記憶に残るものなので、使う機会が回ってきて良かったと思った次第。
23 / FILTERHEADZ / ENDLESS SUMMER
VIDEO
Filterheadz – Endless Summer (Original Mix) – YouTube
ベルギーのプロデューサーFilterheadz によるテクノ 。
〆に夏っぽい曲をと思って辿り着いたのがこれでした。
今ではメインストリームテクノ の第一線で活躍しているFilterheadz ですが、一時期プログレッシヴ 寄りのサウンドに傾倒した時期があり、その中の1作。
パッドの上にエモーショナルなフレーズが解放感たっぷり。
ヴァイナルでしかリリースされていないのが勿体ないですね。
まとめ
以上、Hardonize #38プレイリスト をお送りしました。
アフタートークでも言った通り、かなり手探り感の強い選曲になっておりますが、そこそこスムーズにハードテクノに戻れた時は現場にいたTakayuki Kamiya さんに『やった!僕やったよ!』 と報告してしまうぐらいの達成感がありました。
それこそ普段の回だったら絶対かけないような曲も使えたのは良い経験になりましたし、やっぱりこういう無理難題シチュエーション好きなんだな と改めて実感しました。
今後も風変わりな選曲を披露していきたい所存です。
そんなわけで今回はここまで。
次週06月29日は774Muzikさんが担当します。
では。
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