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【特集】フリーダウンロード2022 (後編) - Resident’s Recommend 2023/03/02

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。

【近況】

松葉杖生活からは脱却したものの、まだ歩くのには難があります。
何なら自転車の方が楽。
歴史が繰り返されないようにお祈りをお願いします。
近況終わり。

【告知1】

そんな完治とは遠い僕にもありがたいことにブッキングが来まして。


共にハードコア~ドラムンベースを主軸に活動しておられるRelectさん、kens:kさんのブランニューパーティーにお招き頂きました。
初回は特にドラムンベース色強めということで、かつてドラムンベースのパーティーのレジデントを務めていた頃の血が騒ぎます。
レジデント含め新進気鋭のDJが揃っておりますので、若い感性から繰り出される現行のドラムンベースを体感するにはもってこいではないでしょうか。

ストリートのタフなバイブスがお好みの方は是非。

【告知2】


イベントスペースとして貸し出されている学校で夜通し音楽を響かせる大規模な催しにお招き頂いております。
音の傾向としてはアニメソング半分、クラブミュージック半分という感じでしょうか。
日頃クロスオーバーに重きを置いている僕ですが、ここには本職の方々が集っているので中途半端にアニメ関連楽曲に手を出すと(検閲)されそうで怖い。
個人的にはかつて秋葉原でやっていた96を彷彿とさせる面々が揃っていて懐かしさを覚えますね。

夜中の学校で遊ぶという中学~高校生マインドの持ち主は是非。

【今回のお題】

さて、前回は毎年新年恒例となっている昨年のフリーダウンロード楽曲を振り返る特集を執り行いました。
良質且つ太っ腹なトラックの数々、既にご覧頂けたでしょうか?

【特集】フリーダウンロード2022 (前編) - Resident's Recommend 2023/02/16

【特集】フリーダウンロード2022 (前編) – Resident’s Recommend 2023/02/16

それ以前の掲載はコチラになります。
2021 (後編) / 2021 (前編) / 2020 (後編) / 2020 (前編) / 2019 (後編) / 2019 (前編) / 2018

前回はメインストリームテクノハードミニマルといったリズム主体のサブジャンルにスポットを当ててお送りしましたが、
今回はより陽気で明るいウワモノやグルーヴに特化したハードグルーヴテックトランスをメインに取り上げていきます。
実のところ、昨年は例年以上にこっち方面のフリーダウンロードトラックが豊作で、今回かなり絞るのに苦労しました。
前回と合わせて気軽に手が出せるハードテクノとして皆様のライブラリを充実させる手助けになれたら嬉しいです。

それでは、

令和4度目のフリーダウンロードハードテクノ特集 (後編)

いってみましょう。

【曲紹介】

Rydel presents RA / The Phunk Colossus Mashup

Stream [Free Download] Rydel presents RA – The Phunk Colossus Mashup by Rydel | Listen online for free on SoundCloud

スロベニアのプロデューサーRydelによるハードグルーヴ
タイトルが示す通りマッシュアップトラックでして、リフはThomas Bangalter / Colossus、ボーカルはRedman & Method Man / How Highをサンプリングしております。
ちなみにThomas Bangalterはご存知、Daft Punkの片割れです。
そういえば先日、解散後初となるソロアルバムの発売がアナウンスされましたね。

それはさておき、ディスコヒップホップの掛け合わせなので黒めのグルーヴをキープしつつ推進力も伴ったファンキーなハードグルーヴとなっていて応用力抜群。
Rydelも活動歴15年のベテランアーティストなので、相変わらず信頼が置けることがこの曲からも窺えます。
とりあえず持っておくと安心できるタイプ。

Elek-Fun / Arana (Felix R Remix)

Stream Elek-Fun – Arana (Felix R Remix) [FREE DOWNLOAD] by Felix R | Listen online for free on SoundCloud

オーストラリアのプロデューサーFelix Rによるハードグルーヴ
肉厚の電子音ベースとトライバルリズム!
芯のあるキックも合わさったボトムでグイグイ引っ張っていく感じのトラック。
ハードミニマルテックトランスの流れで使っても充分持ち味を発揮できそうな優等生です。

E.DN / Samba Season

Stream E.DN – Samba Season [Free DL] by Deadline Records | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーE.DNによるハードグルーヴ
サンバっぽいかどうかはイマイチ判然としませんが、とにかく手数の多いパーカッションリズムで強烈な推進力を生み出しているトラック。
リフのシンプルさが往年のハードテクノを感じさせる、本当に2022年のトラックなのか疑わしく思える仕上がり。

おまけにE.DNは現在21歳だそうです。
あまりにも将来有望過ぎる。
是非今後の活動に注目して頂きたいアーティストです。

Zafra Negra / Sufriendo Por Ella (Black XS Bootleg)

Stream Zafra Negra – Sufriendo Por Ella (Black XS Bootleg) by Black XS | Listen online for free on SoundCloud

アルゼンチンのプロデューサーBlack XSによるテックトランス
この原曲名を見てもピンと来ないかもしれませんが、Monika Kruse feat. Zafra Negra / Latin Loversと同じ元ネタです。
あのある種の脱力感のあるボーカルとブラスの音がドライブ感のあるビートに乗っているという、これだけでツボにクる人はいるはず。
勿論ハードグルーヴとの相性も抜群・・・というかなんならハードグルーヴとして使う方が違和感ない説まであります。

Black XSテックトランスをメインフィールドに活動しているアーティストなので、こういった生音系サンプリングを使用するのも結構珍しかったりします。
昨年大いにくらったLaura May / Diosa Del Fuegoの例もあり、こういったテイストがテックトランス界隈にじわじわ浸透しているのかもしれず。
要調査ですね。

DIVERSION / Power Hour

Stream DIVERSION – Power Hour by DIVERSION | Listen online for free on SoundCloud

アイルランドのプロデューサーDIVERSIONによるテクノ
バウンシーで硬いビート、ファンキーな声ネタループ、レイヴオルガンとめちゃくちゃシンプルな構成が、逆にインパクトの高さに作用しているトラック。
レイヴの快楽的な衝動がラフにテクノに落とし込まれているような印象を受けます。
黎明期のハードテクノと合わせて使うと面白そうな気がしますね。

Jennifer Lucas / Take On Higher (HUD Remix)

Stream Jennifer Lucas – Take On Higher (HUD Remix) FREE DOWNLOAD by HUD (UK) Oldskool/D&B/House/Techno/Breaks | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーHUDによるレイヴブレイクス
原曲は1992年にリリースされたレイヴクラシック。
ピアノやシンセのフレーズによるポジティブなバイブスはそのままに、太いアナログベースの音が存在感満点です。
現行のベースミュージックと並べても遜色ないアレンジになっているので夢が広がりますね。

というかこのHUDというアーティストを去年知ったんですけど、こういった往年のレイヴクラシックをアレンジしたトラックが彼のbandcampページで大量に公開されていて圧巻です。
Orbital / ChimeOutlander / VampLiquid / Sweet HarmonyOmni Trio / Renegade Snares・・・
どれも超が付く程のビッグチューンであり、その全てが大体100円前後で買えるようになっているのもヤバい。

一昨日のyudukiボスのエントリーレイヴの機運が高まっている方、是非1度ご覧ください。
特にSangoさんは絶対見るように。来週までの宿題です。

Orbital / Chime (James Black Presents Techno Rework)

Stream Orbital – Chime (James Black Presents Techno Rework) FREE DOWNLOAD by James Black | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーJames Blackによるテクノ
今更語るまでもない原曲
ちなみにリリースは1989年。
35年近く経っても尚アレンジが出る屈指のテクノアンセムです。

あの穏やかながらもインパクトのあるフレーズはそのままにハードテクノに寄せたテンポ、リズム強度を持ち合わせているのでどこにでも差し込めます。
その一方で原曲のブレイクビーツをそのまま引き継いだパートがあるのがこの曲のアレンジにしては珍しい気がします。
ブレイク明けてからメインフレーズ入るまでの焦らしとか、ほんのりスパイスの効いた仕上がりになっていて良い。

Alex Trackone Vs Grooveyard / Looper Wild (Jackob Rocksonn Mashup)

Stream Alex Trackone Vs Grooveyard – Looper Wild (Jackob Rocksonn Mashup) by Jackob Rocksonn | Listen online for free on SoundCloud

ポーランドのプロデューサーJackob Rocksonnによるテックトランス
これもタイトル通り、AlexTrackOne / Looper BaseをバックトラックにGrooveyard / Mary Go Wildのリフを乗せたマッシュアップになります。
ハイハットシャキシャキの前のめりなビートにあの儚げなメロディーが合わさった、これぞブートレグと言わんばかりの仕上がり。
なんかこのネタのインパクトといい、バックトラックの傾向といい、まず思いつかない両者のブレンドセンスはATTさんのCrazy Mashupシリーズを彷彿とさせますね。
結構前に作られたものらしいですけど公開されたのは去年10月です。

Faster Horses / You’re In My System (Sport Mix)

Stream Faster Horses – You’re In My System (Sport Mix) by AKRONYM | Listen online for free on SoundCloud

イギリスのプロデューサーFaster Horsesによるテクノ
ハードハウスというか、むしろハウス早回しのようなオルガンフレーズがなんとも気持ち良い。
うねりのあるベースとハイハットリズムのドライブ感が合わさった前のめりなリズムも好みですし、アーバンなボーカルも雰囲気作りに一役買っててかなり刺さった曲。

この曲を公開しているレーベルAKRONYMで公開されているSport Mixesというトラックリストは
リズムの硬さよりも気持ちの良いフレーズに重きを置いたちょっと速いテクノが多めになっていて見事に全部好きでした。
以下に埋め込んでおくので是非。
全曲持ち帰り可能。

Stream AKRONYM | Listen to Sport Mixes playlist online for free on SoundCloud

Clean Bandit & Discole / Rather Be (Techno Remix)

Stream Clean Bandit & Discole – Rather Be (Techno Remix) by Discole | Listen online for free on SoundCloud

国籍不明のプロデューサーDiscoleによるテクノ
今回の泣きテクノ枠。
原曲はラブソングらしくもっとソウルフルなボーカルなのですが、ピッチ高めに加工するとどこか哀愁のある聴こえ方に様変わり。
サイドに添えられたシンセも相まってほんのり物憂げな感じが曲全体から漂っています。
裏打ちベースのレトロさもいい具合にハマってますね。

ちなみにこの原曲もかつてTikTokで流行していた経緯を持つらしく、僕は今回取り上げるまで知りませんでした。
流行震源地が多過ぎてアンテナが追いつかない・・・というのを言い訳にしてはいけませんね。
精進します。

RAWTEK / TAKE YOUR TIME

Stream RAWTEK – TAKE YOUR TIME by RAWTEK | Listen online for free on SoundCloud

アメリカのプロデューサーRAWTEKによるディスコ
昨年リリースされた曲に於いてCome Closerが良過ぎたRAWTEKが、自身のSoundcloudで公開していたディスコエディットの1つ。
グルーヴィーで太いベースラインとガラージっぽい打ち方のリズムによるボトムの強度と高ファンクネス指数からしてモロ好みであり、そのウワモノがカッティングギターと口笛をメインに据えているというアーバン全開っぷりが輪をかけてたまらない曲。
途中で非4つ打ちになる遊び心も含め、単なるディスコの焼き増しではない、ちゃんと現代の手法、技術でサウンドを使っている辺りがオリジナリティの塊だなと感じます。

振り返ると昨年はかなりRAWTEKにヤラれた年だったかもしれません。
ついぞ数年前までこういうバカ音楽をやっていた人と同じとは到底思えない。
(勿論これはこれで大好きです。)

【まとめ】

以上、フリーダウンロード2022特集 (後編)をお送りしました。
フリーダウンロードらしくネタモノもある一方、市販のトラックにも引けを取らないサウンドやアイディアのものが特に多かったと感じた年でした。
加えて新星アーティストの存在も目立っており、メインストリームテクノが全体的にハード目に寄っている影響が見えてきたようにも思えて個人的にはワクワクしながらDIGってました。
この流れが今年も続いてくれることを願いつつ、引き続き水面下で公開されている曲たちにも目を光らせていこうと思います。

そんなわけで今回はここまで。

次週03月07日は774Muzikさんが担当します。
では。

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レイヴフィーチャーハードテクノ新譜特集:今週のオススメハードテクノ - Resident’s Recommend 2023/2/28

はいどうも、今週もHardonizeレジデントDJがおすすめのハードテクノを紹介する連載、火曜日担当yuduki(@akuwa)がお送りいたします!今週も何卒よろしくお願いいたします!!

次回のお話

そろそろ色々と確定情報決まりそうなので、恐らく近いうちに情報出せると思いますが、もう少しお待ち下さい!!直近3回の更新で各レジデントからもありました通り、前回はアニバーサリー回としてやりましたが15周年は今年いっぱい15周年なので、その心構えでお待ち下さい~~。

2週間のクラビング活動

先々週~先週にかけてはパーティ多数色々ありどれも本当にナイスパーティといえるものばっかりで楽しかったウィークエンドでした。フロアにいっぱいの人がいて爆音で楽しんでいる光景を見るとここ数年の大変だったところも当て、改めてしみじみとしておりました。

SUPERHERO@Cream Shimokitazawa,Tokyo

前回ゲストで出ていただいたSeimei&Carpainter主催のテクノ&レイヴミュージックパーティ「SUPERHERO」へ。実は下北沢Creamへ行くのは初めてだったのですが、少ししかいられなかったもののDJもアシッドゴリゴリのサウンドから深いサウンドへの展開とアンダーグラウンド感のある雰囲気も相まって楽しかった!今度はゆっくりと楽しみに行きたいパーティ。

BANK30 2ND ANNIVERSARY DAY3@BANK30 Shibaura,Tokyo

芝浦にあるアトレの中にある「BANK30」の2周年記念パーティ。ハウス中心のメインフロアにDJ EMMAやDazzle Drums、屋外テラスには渋谷R-Loungeで開催されているATT&TAKAMI主催の「BUZZ×3」の12周年とのコラボ回。こちらは途中からの参加で主にテラスメインだったけど、夜景×屋外の中で聞く爆音テクノは最高のロケーションでした。場所としてはなかなか行く機会無いですが、イベントもちょいちょいやっているみたいなので気になる方は是非とも。

elemog 149@MOGRA Akihabara,Tokyo

変わってこちらは先週末、秋葉原MOGRA最終土曜日恒例の「elemog」へ。テクノと言うわけではないですが、MOGRAのクラブミュージックの側面として長らく4つ打ち多めクラブミュージック全般ということでタイミングが合えば行っているパーティ。今回は「dubbin’」主催のkyoをゲストに迎えた6時間、ゲストにいろいろな方を迎えるこのパーティですがいつ行っても間違いない安定した楽しさがあるパーティで今回もナイスパーティでした。次回は3/25、MUSIC UNITY2023 day1のあとやるらしいです。タフ過ぎる。

今週のピックアップ

でもって、今週のピックアップはどうしようかとなやみましたが、最近テクノの新譜でレイヴサウンドをフィーチャーしたトラックがめちゃめちゃに多いと最近かなり思っていたのですが、前回の更新から今回の更新でもそういったトラックが多かったので2月の新譜からレイヴサウンドハードテクノを中心にお届けします!ちなみにHardonize Blogでは主にTAKくんが過去3回、レイヴ特集をやっておりました。併せてチェック!

ということで、新作レイヴテクノ特集どうぞ!!

Schroomp / Shakedown

前回も紹介したFilterheadzの新プロジェクトSchroompから激レイヴトラック。というかリリースしている曲全部こんな感じのレイヴハードテクノでどれもGoodですね。Filterheadzとの落差がすごい。でも格好いい。

The Obsessed / 90s Rave

タイトルからしてまんまですが、ブレイク前までは淡々とするハードテクノですが、ブレイク後からのレイヴシンセバリバリの展開で盛り上げたと思ったら再びスッと正気に戻って再び淡々と展開していくハードテクノ。親切といえば親切。

Holy Priest / Rave Penetrator

全編に渡ってゴリゴリのレイヴシンセ要素満載!ピークタイムチューン!というわけでもなく淡々と展開していくハードテクノとの塩梅がちょうどよいトラック。序盤~中盤ぐらいの時間帯でアクセントに使うにも良さそう。

Van Dexter / Old School Baby

前3曲とは雰囲気打って変わって明るめハイパーテクノの雰囲気も感じるレイヴハードテクノチューン。あと、「Are you ready」のヴォイスサンプルをハードテクノで聞くのはなかなかに珍しい 笑 あと知らなかったんですがVan Dexterって日本在住なんですね・・。

Christian Grade / Shaolin

めちゃめちゃにVampオマージュ過ぎるレイヴハードテクノチューンと思ったら中盤ではアシッドテクノになって再びレイヴに戻るというかなりやりたい放題な一曲。使い所難しそうな雰囲気ありますけど、バシッと決まったらかなり盛り上がりそうな一発ですね。

Iscøm / Away

リリース自体は2022年ですが最近再リリースされていたので紹介。レイヴピアノを主軸にしたレイヴハードテクノ。どちらかというとここまで紹介した者の中では一番レイヴ要素弱めで、その代わりボトム重めキック強めのハードテクノ要素を全面押し出したトラック。めちゃめちゃに重くて好き。

Benno Bengalo / Among Us

こちらも先程の「Away」のようにレイヴピアノを主軸の展開としつつもレイヴ要素控えめなレイヴハードテクノチューン。どちらかというとメインストリーム(という言い方が適切かどうかは諸説あるけど)寄りの、ゴリゴリというわけではないけど強めのハードテクノ。アクセント的に使うのが良さそう。Hardonizeだと序盤的な雰囲気ありますね。

今回の更新は以上です!
次回は木曜更新、TAKくんです。
Hardonize本番までには完治しますように。