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今週のオススメハードテクノ – Resident ‘s Recommend 2016/09/29

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

2016/10/08(Sat) Hardonize#25
細分化する「ハードテクノ」を様々な周辺ジャンルも内包し 各々のDJによる解釈でフロアにお届けするハードグルーヴパーティ! 2...

気付けばもう来週に迫った『Hardonize#25』。
ゲストにKAN TAKAHIKOさんとDJ DEPATHさんをお招きしており、2人のバックグラウンドからハードテクノ以外にも近い音楽で面白いものを挙げようと云うのが前回記事前々回記事のコンセプトでした。
テクノパーティーに於いてこのゲスト両名の組み合わせは珍しいと自負しておりますが、一方でそれ以外の音楽、特にハードコアのパーティーに目を向けると数々の現場で共演されているわけであります。

となれば今回はハードコアに深く縁のあるこの人を紹介します。

【Vinylgroover aka Scott Atrill】

Scott Attrill

http://www.scottattrill.com
https://soundcloud.com/scottattrill

界隈で名の知らぬ人はいないであろうイギリス在住の生きる伝説。
ハッピーハードコアと云う底抜けに明るい、速い、愉快の3拍子揃った音楽のクリエイター/DJとして1994年にVinylgroover名義でデビュー。
その後も数々のレーベルからスマッシュヒットを連発し、一時代を築いたまさしくハードコア界の貢献者です。
しかし2000年に入ると彼はハードコアではなく、同名義でトランスを軸にした活動へと舵を切り、NukleuzやTidyなどこれまた大御所レーベルを渡り歩くことになります。

当初彼が作っていたトランスは長いブレイクとドラマティックな展開を内包した所謂メインストリームなものでした。
しかし時が経つにつれてより実験的な要素を取り入れるようになり、それらの楽曲を今までの名義とは分けた本名、Scott Attrillとして世に放つようになります。
エレクトロハウスのようなベースや、テクノのような太いリズム、90年代レイヴを彷彿とさせるようなリフなど楽曲のカラーは様々ですが、長いキャリアを裏付けるようにどの曲も安定して使える仕上がり。
90年代から20年余、今尚トップの位置に君臨し続けるクリエイターの1人です。

そんな彼のオススメ楽曲がこちら。

Scott Attrill / Mega

Scott Attrill / Jungle Rumble

BK, Vinylgroover / Insomniak

Joe-E / Ethos (Scott Attrill Remix)

Vinylgroover, The Red Hed / The Bleep

ちなみに彼のハッピーハードコア時代のトラックがコチラ。
さんざっぱら聴いたであろうあの歌をモロに使い、そもにアーメンもピアノも混ぜ込んだ快楽一点突破なスタイルはまさしくハッピーハードコアと呼ぶに相応しい1曲。

Vinylgroover / Time

次週10月04日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。


今週のオススメハードテクノ – Resident ‘s Recommend 2016/09/15

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

2016/10/08(Sat) Hardonize#25
細分化する「ハードテクノ」を様々な周辺ジャンルも内包し 各々のDJによる解釈でフロアにお届けするハードグルーヴパーティ! 2...

10月08日に行われる『Hardonize#25』のゲストがKAN TAKAHIKOさんとDJ DEPATHさんなので、前回はハードテクノからちょっと離れたアーティストを紹介しようと云う試みでした。
もう1回ベース系に焦点を当てても良かったのですが、今回はもうちょっと派手目の音を紹介したいと思います。

早速いってみましょう。今回スポットを当てるのはこの人。

【Technikal】

Technikal

http://www.technikal.co.uk/
https://soundcloud.com/technikalmusic

イギリス、ロンドン在住、若干30歳のアーティスト。
10代の頃に作ったトラックがトランスの伝説的存在Chris Cの目に止まり、2003年にデビュー。
20歳になる頃にはイギリスのビッグレーベルTidyと契約を結んでいたと云う超出世人です。
現在も尚多くの著名なクリエイターやレーベルと手を組みつつ、
自身のレーベルTechnikal Recordingsに於いてもアーティストの発掘やコラボレーションに精を出す、
紛うことなきトップクリエイター。

彼が主戦場とする音はハードダンス、ハードトランス。
所謂普通のトランスと比べてリズムが太く、テンポも少し速め、
ブレイクで煽ってエッジの効いたシンセリフが炸裂すると云う、
聴かせることより踊らせることに主眼を置いたダンスミュージックです。
ここに於いてTechnikalの引き出しの広さは尋常ではなく、
女性ボーカルものやギラギラしたシンセを前面に置いたメインストリームなトラックも作る一方で
テクノのミニマル感をハードダンスの音で再現したもの、
ダブステップのベースやハードスタイルのキックなど他の音楽から要素を流入させたもの、
ブレイクで煽りまくるがブレイクが明けると音数が一気に減るような変態めいた曲まで、とにかく作風が多岐に渡ります。
その上でハードダンスと云う軸は全くブレることなく完成度の高いリリースを続けていることこそ、
彼が若くして上り詰めた今の地位を証明していると云うものでしょう。
今後ダンスミュージックシーンでどんな音が流行ろうとも彼は見事にそれを消化し、
自らの曲に取り込むことができる、彼の曲を聴いてると本当にそう思わせてくれます。

そんな彼のオススメ楽曲がこちら。

Rodi Style / Orly Ya Rly (Technikal Remix)

Technikal, Cut-Up / Sub-Conscious

Technikal / Bit Rave

Technikal feat. MDA & Spherical / Turn It Up

Sam Townend, Technikal / It’s Over Baby

また、UKハードコアを作る際のTechnikoreと云う変名義を所持しているのも有名な話。
こちらはこちらでメインストリームの音がガッツリ出ており、
特に2年前にGammerと共に作り上げたこの曲はパーティーやMIX CDで聴く機会が非常に多かったですね。
遊び心満点の矩形波リードトラック。マストバイ!

Gammer, Technikore / nOW eVERYBODY sCREAM

次週09月20日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。