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今週のオススメハードテクノ – Resident ‘s Recommend 2016/09/01

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

09月に入り、『Hardonize#25』まであと1ヶ月と少し。
ゲストにはKAN TAKAHIKOさんとDJ DEPATHさんと云うテクノパーティーに於いては異色とも言える両名をお招きしております。
開催は10月08日、早稲田茶箱にてお待ちしております。よろしくお願いします。
告知ページはこちら⇒http://hardonize.info/event/20161008-sat-hardonize-25.html

さてこのコーナー、ワタクシの担当回ではアーティストを絞ってお届けしておりますが、これまで紹介してきたのはハードテクノを主戦場とする方々でございました。
一方で今回の『Hardonize#25』にお招きしているKAN TAKAHIKOさん、そしてDJ DEPATHさんはハードテクノをメインとして活動されている方々ではなく、幅広い選曲の中でハードテクノもカバーしてるぜと云う方であります。
つまり今回はハードテクノ以外にも色々流れる可能性が大いにあると云うこともあり、音楽浮気性のワタクシなんかは非常に楽しみにしているのでございます。
差し当たって今回と次回のターンはテクノの紹介は他の人に丸投げ!
テクノと親和性のあるカテゴリーの音楽を紹介したいと思います。

【Kanji Kinetic】

Kanji Kinetic

ご存知の方も多いと思いますが、イギリスはブリストル在住のアーティスト。
若くして2008年にRag & Boneからデビューし、同年にリリースしたKawaii Riddim(後述)が大胆なアニメサンプリングを用いた楽曲で一部界隈に大ウケ。
更に2010年にSi Beggや16bitのリミキサーに抜擢されたことでシーンを問わず世界中に名を知らしめました。
2011年には自身と周辺のアーティストの音楽を広めるべくMutant Bass Recordsと云うフリーネットレーベルを立ち上げるも現在は休止中。
しかし今でも新興のレーベルとは関わりを維持しており、たまに自らSoundcloudでフリートラックをアップロードしてたりもします。
日本に於いてはMaltine RecordsやTerraform Musicからリリースしたこともあるので、そこから知ったと云う人も多い筈です。

彼がメインで作っているBPM140前後、4つ打ちに近いリズム、そして奇怪なベースが目立つこの音楽はベースラインハウス、またはミュータントベースと呼ばれています。
変化に富んだベースミュージックの音色を意識しつつも反復展開が続くテクノっぽい要素も残っている、何よりウワモノが多種多様でヒップホップ、グライムに寄せたワルい曲から往年のレイヴやテクノ、アニソンをサンプリングしたネタモノまであり、あらゆる音楽をカバーしていると言っても過言ではありません。
Kanji Kineticの作品を聴くだけでもその片鱗が窺い知れると思いますので以下に列挙します。

Kanji Kinetic / Kawaii Riddim

Azid Dizko / Believerz (Kanji Kinetic Remix)

Kanji Kinetic & Thorpey / Tek No Shit VIP

Kanji Kinetic / Masamune

Kanji Kinetic / Test Your Might

余談ですが、ベースラインハウスの幅広さは彼のDJプレイにも遺憾なく発揮されてます。
イギリスに『BANGFACE (http://www.bangface.com/)』と云う僕が尊敬して止まないパーティーがありまして、テクノ、ハードコア、ベースミュージック、ブレイクビーツその他諸々ごちゃまぜのまさしくレイヴとしか表現できない面子が集まる中にKanji Kineticが出た時の音源がこちら。

Kanji Kinetic / BANGFACE 87

芯はしっかり自身の音楽に保ちつつ、音色もリズムも自由自在。
知る人が聴くと到底思いつかないような選曲をしており、まるで彼1人でレイヴパーティーをやっているかのようで大変参考になります。
今回の『Hardonize#25』ゲスト両名にもこういった自由さに期待したいところです。
ダメカナ?カナ?

次週09月06日は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。


今週のオススメハードテクノ – Resident ‘s Recommend 2016/08/18

こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりにワタクシが担当致します。

次回Hardonizeの告知が出ましたね。

2016/10/08(Sat) Hardonize#25
細分化する「ハードテクノ」を様々な周辺ジャンルも内包し 各々のDJによる解釈でフロアにお届けするハードグルーヴパーティ! 2...
ご覧の通り、KAN TAKAHIKOさんとDJ DEPATHさんをゲストにお招きしました。
手前味噌ながら、彼らがテクノのパーティーに出演すると云うのは相当珍しいんじゃないかと思いますが、実は長い音楽歴の中にテクノに親しんだ時期があるのだそうです。
ご存知のように選曲の幅が広い両名でございますので、どんな空間になるのか非常に楽しみ。
無論、我々もその幅広さについていくようなプレイを心がけますので10月08日、早稲田茶箱にてお会いしましょう。

さて、今回も前回に引き続き、
ハードテクノの中でもストイックな楽曲を作っているこの人にスポットを当てます。

【DJ Reversive】

DJ Reversive

ハードテクノ界ではかなりレアなアメリカ、ロサンゼルスのアーティスト。
2005年より活動を始め、ハードテクノを軸にミニマル、シュランツと云った周辺ジャンルもこなして活動中。
過去紹介したアーティストのように自身でレーベルをやっているわけではなく、
主な実績としてBanging Grooves Records(名前からしてイカす。)や、
Tekkno Recordsなどからリリースしているようです。
作風はとにかく重厚で無機質なリズムが特徴。
それが延々と反復する上に更にシンセや金物が乗っているので
むしろ疾走感のある前のめりなグルーヴを醸しています。
何と云うか、ハードテクノと言われて思い浮かべる90年代の音楽が
そのまま現代に持ち込まれている感じ。
あの時代への敬意を掲げて現在活動している印象を受ける、そんな方です。

余談ですがワタクシは上に挙げたBanging Grooves Records、
そしてTekkno Recordsと云ったレーベルのリリースが大好物でして。
前者はディスコやフィルターハウスと云ったファンキーな音楽を、
後者はミニマルや低速のインダストリアルなどゴリゴリした深い曲を
数多く輩出しているレーベルです。
これらの音はあまり現在のシーンに於いて脚光を浴びる機会が少なく、
本当に好きな人たちが細々とリリースを積み重ねているような状況なので、
こういったレーベルが今尚残っているのは超貴重。
掘ってみて気に入じしゅうった曲があれば是非お布施をして頂きたいところです。

そんな彼のオススメ楽曲がこちら。
尚、後ろにいくにつれてBPMも速くなります。

DJ Reversive / Check This Out

DJ Reversive / FuturisticSPHERE

DJ Reversive / Harmonic Impact

DJ Reversive / Ramzid

DJ Reversive / The Underground

次週は774Muzikさんが担当します。今回はこれにて。