こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【告知1】
次回Hardonizeの日程が公開されました。
10月14日(土曜日)、スタート時間が若干変わりまして15時からとなります。
場所はいつもの早稲田茶箱で変わりありません。
15周年イヤーの(おそらく)最後の回に相応しい方々をお招きしておりますが、それは追々発表していきます。
引き続きチェックの程、よろしくお願い致します。
【告知2】
以前Hardonizeにもご出演頂いた204さんの主宰するハードハウスにスポットを当てたオンラインプログラム、THE DAY OF HARDHOUSE 2023に参加させて頂くことになりました。
歴戦の先輩諸氏、フレッシュな若手の間を縫うよく分からない異物、ワタクシです。
年イチのスペシャルな回にお招き頂き、大変光栄に思っております。
ハードハウスは当連載でもちょくちょく取り上げているようにしばしば手を伸ばしてはいるものの、まとまってプレイする機会はほぼ無いため、この日はかなりフレッシュな気持ちで臨めそうです。
日程は08月06日(日曜日)16時スタート。
こちらはオンライン配信となりますので、各々良き環境で良きようにお楽しみ頂けますと幸いです。
配信URL:http://twitch.tv/204nws
っていうか数字の人多くない?
【近況】
先週の3連休は1日ずつMarco Bailey、DJ Q、Thrasher、というジャンルも国も違うビッグネームのプレイをそれぞれ堪能してました。
(何度見ても凄い並びだ。)
時にトレンドに阿らない、レトロなスタイルのトラックを織り交ぜつつ硬派なグルーヴをキープしていくテクノの妙、
如何にして瞬間最大インパクトを叩き出し、それをセットの中で更新し続けていくかというベースラインの技、
過度に圧縮されたビートの上でも繊細に緻密に音を紡いでいくハードコアの思想、
三者三様に全く異なる刺激を受けたので、かなり贅沢な休日だったと思うばかりです。
できる限りそれらを解釈して次の自分のプレイに反映させようと思います。
新しい機材を買った話とかもあるのですが、前置きが長くなってきたのでまた次回。
【今回のお題】
さて、当連載に於ける自分の回ではハードテクノのサブジャンルにテーマを絞り、その中のオススメ楽曲について取り上げていく形式となっております。
ハードテクノとはどういった音楽を指すのか知りたいと云う方がいらっしゃいましたら約半年に渡ってお送りしておりました特別連載ハードテクノとは何か?をご参照ください。
ハードテクノをサブジャンルごとに分類し、それぞれの生い立ちや代表曲などをまとめております。
今回取り上げるサブジャンルは先述のTHE DAY OF HARDHOUSE 2023出演に因み、
ハードハウス
になります。
特別連載に於いては第5回に取り上げた、ハウス、トランスの要素を持ち合わせたハイブリッドなハードダンスのスタイルです。
この音楽にスポットを当てた特集は過去4回(※)行っており、改めてここ1~2ヵ月の間にリリースされたトラックについてピックアップしていきます。
※
新作ハードハウス (2022年03月版)
新作ハードハウス (2021年05月版)
新作ハードハウス (2020年12月版)
新作ハードハウス (2020年04月版)
早速ですが新作ハードハウス紹介いってみましょう。
【曲紹介】
Klubbheads / 1 2 3 (Check This Out)
1 2 3 (Check This Out) (Extended Mix) by Klubbheads :: Beatport
オランダのベテランプロデューサーユニットKlubbheadsによるハードハウス。
軽快なシンセリフと裏打ちのオルガンフレーズがこのジャンルならではの跳ね感を演出しているトラック。
ド派手な感じではないものの、オールドスクールマナーを踏襲した芯のある仕上がりは流石ベテランの貫禄といったところ。
Malugi / Reach Out
Reach Out (Original Mix) by Malugi :: Beatport
ドイツのプロデューサーMalugiによるハードハウス。
こちらもオルガンシンセが特徴的、且つ金物リズムと相まって高い推進力を生み出している曲。
ループ感が強めなので別ジャンルとの橋渡しに向いてそうな気がします。
Agent Jack / Left Right
Left Right (Original Mix) by Agent Jack :: Beatport
イギリスのプロデューサーCupraの変名義プロジェクトAgent Jackによるハードハウス。
芯のあるキックと地を這うベースというどっしり構えたリズム隊が特徴的。
その分ウワモノはシンプルなので、ある種使い手に解釈が委ねられているタイプのトラックとも言えます。
Dart / Get Up
Get Up (Original Mix) by Dart :: Beatport
アイルランドのプロデューサーDartによるハードハウス。
ハードハウスに於けるオールドスクールマナーを完全に継承した2023年感が一切ないトラック。
控えめながらもトランスのウワモノ、うねりのあるハウスのグルーヴ、そしてテクノのループ感、
ハードハウスが4つ打ちダンスミュージックの複合体と言うべき理由が見事にこの曲に現れています。
Kid Dynamo / Pump The Beat
Pump The Beat (Extended Mix) by Kid Dynamo :: Beatport
イギリスのプロデューサーKid Dynamoによるハードハウス。
圧の強いフーバーサウンドが全編に渡って鳴り響くヤンキースタイルのハードハウス。
それでいてビートは完全裏打ちのベースを従えているのでこのジャンル独特のバウンス感は据え置き。
ガラが悪くてニッコリします。
Uke / Dirty Bomb (Nomadic Remix)
Dirty Bomb (Nomadic Remix) by Uke :: Beatport
イギリスのプロデューサーNomadicによるハードハウス。
レイヴ直系のシンセリフにピッチ高めのボイスサンプル、そして完全裏打ちベースが快楽一直線という印象を与えてくれます。
IQを3くらいまで下げて聴くのがとても良いと思います。とても。
ちなみにUkeによる原曲もめちゃめちゃ個性が光っています。
Uke / Dirty Bomb
Dirty Bomb (Original Mix) by Uke :: Beatport
めちゃめちゃ太いテクノのリズムにこのウワモノが乗っている凄まじい違和感があるトラック。
飛び道具的に差し込むことでかなりのインパクト打点を叩き出せる筈です。
今回の変ミュージック枠。
これらの曲がリリースされているBOXT Recordsはテクノ~ハードダンス双方の要素を上手いこと織り交ぜたトラックが多い印象で、個人的にはかなり好きなレーベルです。
Dan Madams / Amnesia
Amnesia (Original Mix) by Dan Madams :: Beatport
イギリスのプロデューサーDan Madamsによるハードハウス。
刻み系の軽快なシンセリフに軽快なリズム、小細工なしのストレートなハードハウスです。
ところどころで差し込まれるフィルターの使い方も、古き時代のファンクネスマインドを引き継いでいて良し。
この曲がリリースされているFeersumはDan Madamsによって去年設立されたばかりの新興レーベル。
ストックこそまだ少ないものの、質実剛健なハードハウスが揃ってますので引き続き動向を伺いたいところです。
Househeadz / Bang The Box
Bang The Box (Original Mix) by Househeadz :: Beatport
アメリカのプロデューサーHouseheadzによるハードハウス。
1991年にリリースされたハウスのビッグアンセムSterling Void / Don’t Wanna Goのピアノフレーズを盛大にサンプリングした卑怯極まりないリリース。(誉め言葉)
ずっと鳴っているストリングスや、アナログベースの独特な質感と相まってオールドスクール臭がハンパない。(誉め言葉)
レイヴ文脈で使っても埋もれない存在感があり、個人的にはかなり重宝しそうな曲です。
Rob Made / Fired Up!
Fired Up! (Extended Club Mix) by Rob Made :: Beatport
イギリスのプロデューサーRob Madeによるハードハウス。
やや太めのベースに乗っかるスムースなボーカルとピアノフレーズがアーバンな雰囲気満点。
良い感じに終盤に向かう際の導入としては抜群の機能性を誇っているのではないかと思われます。
Dray / Girl
Girl (Extended) by Dray :: Beatport
ドイツのプロデューサーDrayによる速いハウス。
これでもかと強調されたピアノリフとパッドシンセが群を抜いてエモーショナルな〆の1曲。
アシッドめいたベースラインと金物リズムの打ち方も気持ちいい。
踊り疲れた朝方に聴いてまた踊りたくなるようなトラック。
【次回】
そんなワケで今回はここまで。
次週07月25日は774Muzikさんが担当します。
では。
続きを読む