こんばんは。TAK666です。
レジデントが代わる代わるオススメハードテクノを紹介するこのコーナー、
2週間ぶりに担当致します。
【近況】
一昨日のyudukiボスのエントリーにて今週末04月15日に表参道VENTでトライバルテクノの大御所Ben Simsの来日公演が行われるとの情報がありましたが、
同じ日に今週末から新規オープンする新宿ZEROTOKYOにてBoys Noizeの来日公演が行われます。
【THIS WEEKEND】
グラミーを受賞ARTISTのBoys Noizeが出演4.15(土)ZEROTOKYO GRAND OPENING PARTY DAY2feat.Boys Noize
HP: https://t.co/StPHe4VchP
TICKET:https://t.co/X3ZHV6bNEc<DJ>Boys Noize / 石野卓球 / 砂原良徳 / DJ DARUMA& JOMMY / Licaxxx / DJ DISK / Yohji Igarashi pic.twitter.com/uARewON6RT
— ZEROTOKYO (@ZEROTOKYO_JAPAN) April 10, 2023
これも本当に魅力的。
Boys Noizeは2000年代中盤にエレクトロハウスの急先鋒としてシーンに踊り出て、
その後ベースミュージックやテクノのエッセンスを吸収しながら今尚ダンスミュージックシーンの最前線に立つアーティストです。
昨年のSONICMANIAに於いては攻めっ気の強いテクノを繰り出しながら終盤はテンポが加速、
仕舞いにはダークステップと呼ばれる高密度且つ複雑なリズムを特徴とするマニアックなドラムンベースまで飛び出し、僕と僕の妻が唖然とする瞬間がありました。
あの幕張メッセの会場であの瞬間あんなにくらってたのは我々2人だけだったと思います。
Hitman (Original Mix) by Current Value on Beatport
これが実際にかかったやつ。
個人的にはダークステップの傑作だと思っております。
勿論Ben Simsの来日もかなり貴重だとは思うので、今週末はかなり悩みますね。
というか今年のSONICMANIAはFlying LotusやThundercatが出るんですね。
この2人がいるだけでBrainfeederカラー強めというか、昨年が純粋な4つ打ちのアクトが多かったのに対して今年はビートミュージック寄りになるのでしょうか。
この2人も1度くらい見ておきたいアーティストではあるんですよね。
【告知】
Hardonize#44の日程及び情報が公開となっております。
ゲストにATTさん、TAKAMIさんの大先輩2名をお招きし、彼らがレジデントを務める名物テクノパーティー、BUZZ×3との実質コラボレーション回です。
今回より予約フォームを導入し、こちらでご申請頂いた方々を優先的に入場させる方式となりましたので、ご来場をお考えの方は是非こちらからエントリーをお願いします。
Hardonize #44 参加予約登録フォーム
日付は2023年の05月13日(土曜日)。
会場はいつもの早稲田茶箱でお待ちしております。
【今回のお題】
さて、先週は桜逢祭~あなたとわたしの文化祭~という廃校を一晩使った大規模なイベントに出演させて頂きました。
内容としてはTAKAMIさん、Takayuki Kamiyaさんというテクノウォーリアー2名と2時間B2Bを繰り広げるといったもの。
全く事前打ち合わせなしでどういった方向性になるのかサッパリ分からなかったのですが、終わってみればまぁ楽しくて楽しくて。
序盤はちょっとストイックにスタートしたものの、分かりやすいレイヴサウンドものを使い出した辺りからどんどん音が派手になっていき、各自大ネタを連発し出すという、テクノのヤンチャな側面を前面に押し出した回になりました。
『これが古い学校で流すオールドスクールレイヴだ!』
とか言ったあと自分のラップトップ吹っ飛ばして音止めたのは一生の汚点だし、
その後TAKAMIさんから暫く『このレイヴ野郎!』と罵られました。いやマジで楽しかった。
なんであんなに楽しかったのか分からないくらい楽しかった。#桜逢祭— TAK666 (@012345666_) April 9, 2023
結果このザマになりましたし、プレイしている最中も珍しくずっとお酒飲んでたもんでベロンベロンになり、帰路の途中のスーパー銭湯で仮眠してから帰るという駄目ムーブをかましたりしました。
あと生粋のテクノプレイヤー2名と対等に渡り合えたというのも個人的には大きな経験になりました。
ひとくちにテクノといっても内包するサウンドは色々ある一方、丁寧なグルーヴキープ力が求められる音楽だったりするワケで、B2B相手によっては露骨に噛み合わなかったりするケースもあると思っているのですが、
なんとなくお互い得意そうなサウンドを把握しており、毎回次に自分がプレイすべきサウンドの傾向がある程度掴めるような流れで渡される、逆に自分がこういう風に持って行って欲しいと思った曲で渡すとその通りに拾って貰えたりと、やっててダレる瞬間が全く無かった2時間でした。
ロケーションも相まってマジで楽しかったです。
もう既にまたこの3人でやりたくなってます。
そんなワケで、今回はこの日自分が流したトラックの中からいくつか取り上げて紹介します。
テクノが中心ですが、前述の通りウワモノが派手だったり面白かったりすると思うのでハッチャけた曲調が好きな方のご参考になれれば幸いです。
では、
いってみましょう。
【曲紹介】
ドイツのベテランプロデューサーTobi Neumannと、同じくドイツ出身で先日の来日公演で爆入り爆沸きを見せたFJAAKによるテクノ。
シンプルなビートにシンプルなリフ。
漂うレイヴの土臭い雰囲気も相まって延々踊れる曲。
先日の来日公演はプレイ内容もあの環境も強烈に印象に残った体験でしたし、そこで実際にかかっていたこの曲も大好きだったので余韻たっぷりのまま1曲目に持ってきました。
Old School Rave (Original Mix) by Luca Morris, Mozzy Rekorder on Beatport
イタリアのプロデューサー同士Luca Morris、Mozzy Rekorderによるテクノ。
レイヴスタブ、アーメンブレイク、アシッドシンセなどタイトル通り、モロにレイヴサウンドが詰まった曲。
それらが豪勢に使われるパートとリズムだけになるパートの押し引きを繰り返しながら展開するため、プレイに於ける展開の転換点でとても機能する曲です。
今回は導入のシンプル、ストイック路線からちょっと雰囲気変えましょうという意図で使いました。
そしたら次のTAKAMIさんがこれで拾ってくれたんですよね。
Third Wave (Original Mix) by Wehbba on Beatport
これも派手なサウンドのパートとリズムパートの押し引きが特徴的、且つレイヴサウンドっぽい。
マジで解釈一致で感動しました。
ドイツのプロデューサーBAUGRUPPE90によるテクノ。
タイトル通りです。
ストイックさゼロのバカ陽気テクノ。
特にリズムの感じが90年代のラフでバリアレックだった頃の趣きを残しているのもIQガン下がりの要因になってます。
大好き。
Prison (Shadym Remix) by Lost Minds (DE) on Beatport
ドイツのプロデューサーShadymによるハードテクノ。
アグレッシヴ且つオーソドックスなハードミニマルビートの曲ですが、ウワモノはGHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊の劇中曲川井憲次 / 謡I – Making of Cyborg。
中盤になってハードテクノっぽい流れになったのと、この曲の前にTakayuki Kamiyaさんが石野卓球 / Ghost In The Shellを流したもんで、元ネタ繋がりという意図も込めて使いました。
Ghost In The Shell – song and lyrics by 石野卓球 | Spotify
これも間違いなく一生好きな曲ですね。
Crystal Waters- Gypsy Woman [DieMantle RaveYard Mix] | GutterFunk
イギリスのプロデューサー同士、DJ DieとDismantleのユニットDieMantleによるベースライン。
タイトル通り、元ネタはハウスの大アンセムです。
原曲のインパクトもさながら、ブレイクスやレイヴとして使ってもバッチリハマる応用性に富んだリズムはSSSランクの仕上がり。
B2Bに於いては特にとりあえず持っておくと安心できます。
フリーダウンロードですし。
Camargue 2019 (Enrico Sangiuliano Remix) by The Advent, CJ Bolland, Enrico Sangiuliano on Beatport
イタリアのプロデューサーEnrico Sangiulianoによるテクノ。
原曲は1993年にリリースされたテクノアンセムCJ Bolland / Camargue。
現行テクノの重たいリズムが体を揺らせる一方、原曲のリフが哀愁を誘ってくるそれぞれの要素が引き立っているアレンジになっています。
エモーショナルなシンセによるブレイクが長尺で続いた後、一気にリズムだけにスイッチする展開は何度聴いてもドラマチックだと思います。
テクノアンセム地帯が続いた後、自分の〆で使いました。
ちなみにこの曲の前にボーカルを重ねる形でマッシュアップ的に使ったのがこれ。
朝が来るまで終わる事の無いダンスを – song and lyrics by tofubeats | Spotify
出番が夜明け前の時間帯だったこともあってピッタリかなと思い。
こういうのが許されるパーティーだとポップスのボーカルをテクノのビートに乗せるのはついやりたくなります。
【まとめ】
以上、桜逢祭トラックリストをお送りしました。
あくまで自分の意見ですが、予期しない展開が無理なく訪れる瞬間がパーティーの醍醐味の1つだと思っているので、それが絶え間なく訪れるB2Bは本当に個人的な性に合ってます。
過去HardonizeでもB2Bにスポットを当てた回がありましたが、ああいうのまたやりたいなと思ったり。
もし実現した際は相手が誰であれ、変な曲いっぱいこさえて臨みますのでご期待ください。
そんなわけで今回はここまで。
次週04月18日は774Muzikさんが担当します。
では。